■奥秩父・甲武信ヶ岳(G2)

日 程:2023年11月8日(水)~9日(木)
天 気:11/8・晴れ、11/9・晴れ
コース:
11/8・毛木平…なめ滝…千曲川・信濃川水源地標…甲武信ヶ岳…甲武信小屋(泊)
11/9・甲武信小屋…甲武信ヶ岳…三宝石…十文字小屋…毛木平

感 想:天気予報では二日間とも晴れマーク。参加者4名を乗せた車が到着した毛木平駐車場は、平日のため駐車車両は数台のみ。準備を整え9時半に登山開始。一日目は、毛木平駐車場→千曲川水源地標→甲武信ヶ岳→甲武信小屋まで、山と高原地図で4時間10分のコースです。沢沿いの苔がきれいな広々とした登山道をゆるやかに登っていくとナメ滝に出ます。横を流れる沢幅が徐々に狭くなってくるとほどなく千曲川・信濃川の水源です。大河の流れも一滴からを実感。昼食をとった後、尾根までの急登を登りきると樹林帯の間から甲武信ヶ岳が顔を出します。もうひと頑張り、岩場を登ると甲武信ヶ岳山頂の大きなポールが出迎えてくれました。雲ひとつない秋晴れの空。雲海に浮かぶ黒い富士山。反対側には八ヶ岳の向こうに雪を被った北ア・槍ヶ岳まで見渡せます。ずっと眺めていたい景色ですが、汗冷えするので行動開始。しばし下ると本日の目標、甲武信小屋に到着です。テント泊2名はテントを張って早々に夕食を済ませ就寝しました。夜中トイレに行くとき見た満天の星空はテント泊のご褒美です。

千曲川・信濃川水源地標にて
甲武信ヶ岳まであと一息

二日目は、山小屋組の朝食に合わせ6時半出発。本日は、甲武信小屋→甲武信ヶ岳→三宝山→十文字小屋→毛木平まで、山と高原地図で5時間20分のコースです。山小屋を出発し、しばし急登を登ると二度目の甲武信ヶ岳山頂です。早朝の雲海に浮かぶ山々と高層の雲のグラデュエーションが見事でした。先着していた登山者にシャッターをお願いして再びの撮影会。山頂から緩やかに下って登り返すと甲武信ヶ岳より標高は高いながら展望のない三宝山です。三宝山で会った登山者に「三宝石は行きましたか、行ったほうがいいですよ」と言われ、少し戻ると、なかなかの絶景が広がっていました。何度も来た甲武信ヶ岳ですが、こんな場所があるのは知りませんでした。三宝山から再び景色のない樹林帯の中をカサカサと落ち葉を踏みながら、いくつかのピークを越えると十文字小屋に到着です。小屋は冬季閉鎖していましたが、昼寝したくなるようなポカポカ陽気です。八丁坂で尾根道をはずれ九十九折れに下ると沢沿いのゆるやかな登山道になります。赤い実がなっているマユミの出迎えを受けると駐車場に到着です。楽しみにしていた蕎麦屋は定休日でしたが、ヘルシーパーク川上で入浴(400円)、汗を流して帰路につきました。今回も登山道ではほとんど人に会うことのない静かな山行を楽しむことができました。(TS)

甲武信ヶ岳山頂にて
三宝石にて

房総・日本寺と鋸山(G4)

日 程:2023年11月3日(金)
天 気:晴れ
コース:浜金谷駅―ロープウェイ山麓駅―山頂駅…日本寺西口管理所…大仏…地獄のぞき…百尺観音…車力道分岐…展望台…山頂…車力道分岐…登山口

感 想:三連休の初日であり、天気も良いとあって浜金谷の駅では驚くほどの人が下車しました。みんなが鋸山を目指すわけではないと思いますが、ロープウェイでの行列、地獄のぞきでの行列など、初めから先が思いやられるスタートとなりました。それでもロープウェイでは30分ぐらいの行列でことが足りたのですが、地獄のぞきでは多分2~3時間は並ぶのではないかという大渋滞が発生していました。当然我々はすぐ横の展望スペースから景色を堪能し、行列はパス。そのあと百尺観音まえで昼食を摂り、すぐに鋸山へと再スタートです。ここからはかなりの長い下りを経て登山道に入り、石切場を通過して名物の階段登りをクリアして展望台へ登りきりやっと一服。見下ろす東京湾と向かい側の横須賀の景色が身体の疲れを癒してくれます。この後はもうひと頑張りして山頂へ。特に観るべきものもない山頂ですが、恒例の記念撮影。ここからの下りは、切り出した石を運んだという車力道を進み、予定通りに下山口から浜金谷駅に到着しました。この後は、暑さで乾ききった喉を潤すべくビールで打ち上げとなったのですが、これまたどこの店も売り切れ早じまいか大渋滞というありさまで、1時間待ちをクリアしてやっと乾杯になりました。(HT)

百尺観音前にて
鋸山展望台より

屋久島・宮之浦岳(G2)

日 程:2023年10月29日(日)~31日(火)
天 気:10/29・曇り時々晴れ、10/30・晴れのち曇り、10/31・晴れ
コース:
10/29・屋久島空港(タクシー)―紀元杉の少し先…淀川登山口…淀川小屋(泊)
10/30・淀川小屋…投石平…宮之浦岳…平石岩屋…第1展望台…新高塚小屋(泊)
10/31・新高塚小屋…高塚小屋…縄文杉…ウィルソン株…大株歩道入り口…楠川分れ…辻峠…太鼓岩…辻峠…白谷雲水峡登山口

感 想:
1日目は屋久島空港で集合後はタクシーに乗り、まずは途中のスーパーで食材を購入します。その後、淀川登山口に向かいますが夏の大雨で通行止め区間があるため、登山口の700mほど手前でタクシーを降りて登山開始です。淀川小屋までは比較的緩やかな登山道ですが、今回は無人小屋での宿泊のために荷物が重く、ゆっくり歩きます。幸い小屋は空いていたためゆったり各自のスペースを確保して、お茶を飲みながらの歓談タイムが始まります。それから楽しい夕食タイムとなりますが、それぞれのグループで工夫をこらした山ご飯を楽しみます。食事の後は明日に備えて早めの就寝です。

屋久島の紅葉
淀川小屋での夕食

2日目は4時に全員起床して朝食の用意を始めます。6時に小屋を出発しましたが、九州の日の出は関東より1時間くらい遅いので、30分くらいはヘッドランプに頼りながら進みます。屋久島ならではの大きな杉に感激しながら先に進み日本最南端の高層湿原である花之江河で一休みします。この先は少し岩場が増えてきますが、今回のメンバーは皆スイスイ登っていきます。そして投石平に到着しますが、ガスが出てきて近くの景色しか見ることが出来ません。時々チラリと山の姿が見えるとすかさず写真に収めました。さらに先に進むとガスは少なくなり、景色が開けて、大きな白い岩が彫刻作品のように点在する屋久島特有の景色が見えてきました。そして栗生岳を過ぎると最高峰の宮之浦岳はすぐ近くです。ほどなくして山頂に到着しましたがガスが多く展望が良くありません。青空を期待してしばらく待っていると期待に応えてくれたのか時々晴れ間が現れ大喜びで写真を撮りました。山頂を後にして新高塚小屋に向かいますが、白い彫刻の点在する山を眺めながらの楽しい山歩きが続きます。加えて多くの杉の中に赤や黄色の紅葉が見える場所もあり、期待していなかっただけに感激も増します。15時頃に新高塚小屋に到着しましたが、小屋には一番の到着で、広めのスペースを確保して、歓談タイムと夕食タイムを楽しみました。

花之江河にて
宮之浦岳山頂にて

3日目はバスに乗り遅れないように5時50分に小屋を出発しました。もっと早く出ても良いのですが早すぎると楽しみにしている縄文杉が暗くて良く見えません。縄文杉の少し手前でご来光を見て、十分明るくなってから縄文杉を見ることが出来ました。縄文杉は大きすぎるので、写真にはうまく写すことが出来なかったのが残念ですが、参加者はしっかりと目の中に焼き付けたと思います。次はお楽しみのウィルソン株です。大きな杉の切り株ですが中は空洞でその中の特定の場所から空を見上げるとハートが見えてきます。我々が到着したときにはまだ観光客は来ていなかったので、ゆっくり写真撮影を楽しめました。この少し先の大株歩道入り口からは4kmほどトロッコの軌道を歩きます。廃線と思われがちですが、このトロッコは作業や緊急時に走ることがあり、今回も出会うことが出来ました。ゴーっと音を立てて遊園地の汽車のようなトロッコが近づいてきたときは驚きと共に大歓声です。楠川分れでトロッコ軌道とはお別れして、辻峠に向かいます。登りが続くため、最後の力を出しながら進みます。辻峠まで順調に進めたため、展望スポットの太鼓岩に向かいます。太鼓岩では期待通りの絶景を見て、辻峠に戻って昼食を済ませて、バス停に向かいます。最後の1時間半となりますが、ここからバス停までは観光スポットの白谷雲水峡です。いたるところで撮影スポットが現れ、時計とにらめっこしながら足を進め、予定のバスに乗ることが出来ました。今回は週間天気予報で傘マークが並んでいましたが、前日に晴れマークが出るようになり、3日間雨具は使用せずにとても楽しい山行になりました。(TM)

縄文杉です

奥多摩・雲取山(G1)

日 程:2023年10月24日(火)~25日(水)
天 気:10/24・晴れのち曇り、10/25・晴れのち曇り
コース:
10/24・東京駅(車)―お祭り…塩沢橋…奥後山…ヨモギの頭…雲取山…雲取山荘(泊)
10/25・雲取山荘…雲取山…三条ダルミ…三条の湯…サオラ峠…親川

感 想:前日見た天気予報では1日目は晴れ、2日目は晴れのち曇り。車は新宿でメンバーをピックアップして奥多摩へ、午前9時に登山口に到着。本日は後山林道→ニジュウタキ尾根→雲取山→雲取山荘、山と高原地図で6時間30分のコースです。ニジュウタキ尾根は山と高原地図では破線になっています。歩いてみると道標が整備されておらず、林業の作業道を登山道として利用しているため道が入り組んで分かりづらく、さらに踏み跡程度の登山道は落ち葉で隠れていました。奥後山を越えると植林帯が終わり広葉樹林帯の尾根道になります。時おり現れる赤や黄色のモミジやカエデを愛でながらゆっくり登っていくとヨモギの頭に到着、目指す雲取山が目の前に現れました。防火帯で西側斜面が開けた気持ちのいい尾根道を登っていくと雲取山頂に到着。残念ながら曇り空で展望はありませんでした。雲取山荘の個室にはこたつが置いてあり、久々にこたつに入ったまま朝まで寝ました。

色づく紅葉
雲取山へと続く尾根道

二日目は午後から天気が崩れるという予報だったので午前6時前に山荘を出発。本日は、雲取山荘→雲取山→三条の湯→サオラ峠→親川まで、山と高原地図で7時間50分のコースです。出発していきなりの急登に息も上がりますが、再度踏んだ雲取山頂ではご来光を浴びることができました。遠くに見える富士山はだいぶ雪化粧が進んでいます。山頂に建つ立派な避難小屋を見ると、今度は避難小屋泊もいいな、と思います。三条の湯への下りでは、時おり現れる厳しいトラバース道を慎重に進んでいきます。三条の湯で栄養補給をしてサオラ峠への登りに備えます。サオラ峠への登山道でも秋色に染まった木々が目を楽しませてくれます。サオラ峠から下る天平(デンデイロ)尾根は、木を伐採してある広い尾根ですが落ち葉で道が隠れ、どこを歩けばいいのか迷います。午後2時前に親川に到着して、丹波山温泉のめこい湯で二日間の汗を流して帰路につきました。登山道ではほとんど人に会うことのない静かな山行を楽しむことができました。(TS)

朝の雲取山山頂にて
色づく紅葉

■鎌倉・大平山(G4)

日 程:2023年10月21日(土)
天 気:晴れ
コース:北鎌倉駅…建長寺入口…勝上献展望台…大平山…天園ハイキングコース分岐…瑞泉寺下山口…鶴岡八幡宮前…鎌倉駅

感 想:前夜の前線通過あとは曇り空で気温が下がるとの予報があったので、参加者は一様に長袖もしくは上着などを持参しましたが、結構な日差しを浴びて暖かいを通り越して少し暑いような1日を過ごしました。それでもさわやかな秋晴れということで、まずは“けんちん汁”の名前の由来となったとも言われている建長寺にお参りです。朱印帳を持参したメンバーは墨痕鮮やかな御朱印に大感激。重要文化財の三門、仏殿、唐門、国宝の梵鐘などを眺めつつ、烏天狗の像が待ち受ける半僧坊まで、ひたすら続く急階段を登ります。この後5分ほど上がった勝上献展望台までが急登のハイライト。この後は緩やかにアップダウンをくりかえしながら大平山の山頂に至ります。山頂はとても狭いので、少しはなれた広場やその先の分岐辺りで昼休憩をとるグループがいくつかありましたので、我々も分岐で昼休憩をとりました。そのあとは瑞泉寺を経由して、源氏の氏神様が祀られている鶴岡八幡宮へ向かいます。ここも建長寺同様に重要文化財が目白押し、中でも静御前が義経を慕って舞を舞ったと言われている舞殿で、厳かな雅楽の音色につつまれた素敵な結婚式に出会ったことはとても良い思い出になりました。(HT)

建長寺仏殿
大平山山頂にて

■那須・朝日岳~三本槍岳~茶臼岳(G2)

日 程:2023年10月20日(金)~21日(土)
天 気:10/20・晴れ時々曇り、10/21・晴れ時々曇り
コース:
10/12・那須塩原駅(バス)―那須ロープウェイ駅…峰の茶屋跡…朝日岳…三本槍岳…大峠…大黒屋旅館(泊)
10/13・大黒屋旅館…姥ヶ平…牛ヶ首…茶臼岳…峰の茶屋跡…那須ロープウェイ山麓駅

感 想:那須塩原駅からバスに乗り、ロープウェイ駅で降りると、青空と紅葉が目に飛び込んできました。これから登る朝日岳、三本槍岳、茶臼岳。天候次第では諦める可能性が有るとのことですが、そうならないことを祈りながら、登山口の狛犬さんたちに挨拶をして出発。まずは朝日岳。ゴツゴツした岩場、絶壁や鎖場も有りましたが、美しい紅葉を見ながら進み山頂へ。眺望を楽しんだ後、少し降りたところでランチタイム。すると風が吹き始め、体感温度が急激に低くなり、早めに移動となりました。歩き始めると風も弱まり、日差しが出ると暑く感じます。ここに限らず、山行中は何度も衣服調整を必要としました。次に目指すは1900m峰を経て三本槍岳。名前から、3つの尖った岩が有る山を想像していまいましたが、実際はどっしりとした山で「まるやま」と名付けた方が良いのでは?という意見に同意、笑ってしまいました。名前の由来は、那須、黒羽、会津の三藩が領界確認のために槍を立てたことだそうです。天候が崩れることは無く、紅葉と絶景を楽しみながら予定通りのコースを進み、あとは今夜の宿を目指すのみ。ところが、ここからが大変でした。標高差630mを下り、渡渉を3回繰り返し、その後の急登。素敵な景色の思い出が「きつい登山だった」に塗り替えられてしまいそうな程でした。それだけに、宿が見えた時の喜びはひとしおです。秘境の温泉、ランプの宿の三斗小屋温泉大黒屋。この宿のすごいところは温泉だけではありません。お膳を部屋まで運んできてくれて食事をいただきます。寝具も快適で、すぐに眠りに落ちました。しかし夜中はかなりの強風だったようで、窓ガラスのガタガタいう音に何度も起こされました。(SN)

三本槍岳山頂にて
大黒屋へ向かう途中の紅葉

那須岳二日目。昨夜は初日終盤の疲れと羽毛布団のおかげで寒さに目覚めることもなく爆睡できたようで気づくと朝になっていました。昨夕から降りだした雨も予報どおり未明には止み、朝方には窓から見える山の頂上に朝陽が差し天気にも期待が持てそうです。ほかほかご飯の朝食で体力も満タンにし計画どおり7時半に宿を出発。今日は西側から茶臼岳を目指します。歩き出しはなだらかですが、だんだんと斜度が急になっていきます。朝方の天気は穏やかで姥ヶ平手前のひょうたん池では鏡のような水面に写る逆さ茶臼岳を見ることができました。樹林帯を抜け眺望の広がる辺りで北西の風が吹き始め、冷たい風に慌ててウインドブレーカーを着込みましたが、ここからは目の前にど迫力でそびえ立つ茶臼岳が我々の登山意欲を刺激してくれます。牛ヶ首では茶臼岳西斜面の噴気口を見にちょっと寄り道。その後、心配していた風もそれほど激しくはならず、ロープウェイから降りた観光客らと合流して茶臼岳の山頂に向かいます。砂と小石交じりの道が岩だらけの道に変わり10時半過ぎには茶臼岳山頂に着きました。残念ながら登頂直前、周りはどこからか涌き出てきた雲につつまれ記念撮影の一瞬だけ景色を隠してしまいましたが、その後すぐに雲は去り今度は目の前にくっきりとそびえる朝日岳とその山肌に広がる紅葉の絨毯を眺めながらの下山となりました。昨日も通過した峰の茶屋跡を過ぎるとゴール地点の那須ロープウェイ山麓駅まではあっという間で帰りのバスにも難なく乗車でき、当初は荒天を覚悟しての登山でしたが振り返れば全行程素晴らしい眺望と紅葉、そして興趣溢れる温泉宿と完璧な山歩きの二日間でした。帰りのバスの車内では、帰れマンデーのロケ隊に遭遇。タカ&トシの他、TOKIOの松岡、朝日奈央、鈴鹿央士を目撃できるというオマケもつきました。(IJ)

ひょうたん池から見る逆さ茶臼岳
茶臼岳山頂にて

■福島・安達太良山と磐梯山(G2)

日 程:2023年10月12日(木)~13日(金)
天 気:10/12・晴れ、10/13・晴れ
コース:
10/12・東京駅(車)―あだたら山麓駅(RW)―山頂駅…仙女平分岐…安達太良山…鉄山…勢平分岐…奥岳温泉…安達太良野営場(テント泊)
10/13・裏磐梯スキー場駐車場…噴気口分岐…弘法清水…磐梯山…弘法清水…銅沼…駐車場

感 想:今年は残暑が長くて紅葉の時期も遅れ気味というニュースを見ました。天気予報では両日とも晴天。東京駅でメンバーをピックアップして向かった安達太良高原スキー場の駐車場は意外と空いていました。本日は、駐車場からRWに乗って山頂駅→安達太良山→鉄山→勢平分岐→駐車場まで、山と高原地図で5時間15分のコースです。駐車場から見る山肌はまだ緑色。やはり今年は遅れ気味かと諦めムードでしたが、RWを降りると別世界が広がっており、赤、黄、オレンジ色に紅葉した安達太良山の出迎えを受けて一同感激です。青空の下、智恵子が見たという本当の空を見たあと登山道を登っていくと絶景ポイントが時折現れます。立派なカメラを持った男性にシャッターをお願いすると「私たちは安達太良の観光協会の者です、昨夜一気に色づきましたね、私たちもパンフレット用の写真を撮りに来たところです。」という話を聞きテンションMAX。スマホ片手になかなか前へ進めません。山頂でお昼を食べたあと鉄山をピストン。鉄山から見る噴火口は草木が一本もない真っ白で荒涼殺伐とした風景。下山路は会う人もなく静かで、建て替え中のくろがね小屋の工事音が微かに聞こえてきました。急に深まった秋の景色を目に焼き付けながら駐車場に戻り、そのまま奥岳温泉で温まって、安達太良野営場に直行。暗くなる直前にテントを張り終え、心置きなく居酒屋で懇親会を開催しました。

色づく安達太良山
安達太良山山頂にて

二日目は、各自テントを撤収して7時に出発。予報どおりの晴天。本日は、裏磐梯スキー場の駐車場からリフト沿いを歩いて→噴気孔分岐→磐梯山→銅沼→駐車場まで、山と高原地図で5時間20分のコースです。スキー場から鬱蒼とした樹林帯の中に入り、しばし急登に息を切らしながら登っていくと突如として現れるグランドキャニオンのような風景。崖の途中に白黒のカモシカを発見。ここからは目指す磐梯山を捉えながら荒涼とした風景の中の散歩道です。磐梯山が近づくにつれ山が秋色に染まっていることがわかります。弘法清水の小屋前はツアー客を始め大勢の人たちで賑わっていました。ここからもうひと頑張り、最後の急登を登りきるとそこは大展望の山頂です。西吾妻山と昨日登った安達太良山がすぐ近くに見えます。記念撮影をしてお昼を食べたあと下山開始。噴火口の周りを一周するような形で下ると、干からびて赤い湖底がきらめく銅沼が現れました。銅沼から見る磐梯山の中腹は、いたるところから白い水蒸気が吹きあがっています。ときどき漂う臭いの原因に納得。磐梯山はやはり宝の山でした。帰りは安達太良野営場近くの温泉で温まって帰路につきました。(TS)

磐梯山を目指して
磐梯山山頂にて

■富士周辺・石割山(G3)(創立記念山行)

日 程:2023年10月7日(土)
天 気:晴れ
コース:バスタ新宿(バス)―山中湖平野BS…石割神社…石割山…石割神社…石割の湯

感 想:天気予報は3連休の初日の今日だけ晴天、以後下り坂。バスタ新宿発のバスは、中央高速の大渋滞にはまって到着予定から100分の遅れで、午前11時50分に目的地の山中湖に到着しました。山頂で食べる予定の昼食を降車したバス停前の広場で食べることに、でもそんなことは気にせず、青空の下、目指す石割山山頂に向け出発。まずは赤い鳥居まで車道を緩やかに登っていきます。そこで休憩したあとは本日のメインイベント、403段の階段を一気に駆け上がります。山と高原地図で25分のコースを15分で登り切り、上の東屋で一同呼吸を整えます。ここからやっとそれらしくなってきた登山道を登っていくと、大岩の御神体がある石割神社に到着。スリムな人だけ通れる岩の間を「3回巡ると願いが叶う」という都市伝説を信じて3周したお願いは「帰りの高速道は渋滞しませんように!」でした。石割山山頂から間近に見えるはずの富士山は残念ながら上半分がお隠れ状態。それでも皆さん元気で笑顔満天で記念写真を撮りました。富士見平の休憩所まで往路を戻り、その後車道を歩いて無事石割の湯に到着しました。温泉に入って、かいた汗以上の水分補給をして山行を締めくくりました。(TS)

階段にて
石割山山頂にて

■上越・雨飾山(G2)

日 程:2023年9月30日(土)
天 気:晴れのち曇り
コース:雨飾山登山口(車)…荒菅沢…笹平…雨飾山…荒菅沢…雨飾山登山口(車)―雨飾荘 (泊)

感 想:去年から登りたかった雨飾山。登山口に着くと心配したお天気も青空まで見せてくれ、幸先良いぞと支度をしていると、現地の監視員の方から午後から崩れるのでお早めにとのお言葉。はやる気持ちを抑えつつ出発です。平坦な道を進んで行くといきなりの急登、急登を越えるとまた平坦な道と徐々に高度を上げていったところで、水場まで一気に下り、そこからまた急登の登り返し、途中梯子あり、岩場ありでなかなか楽には近づかせてもらえません。でもうっすら紅葉しかけた木々や景色、色鮮やかな竜胆(リンドウ)が励ましてくれます。山頂直下の崖を登りきると笹原がお出迎え、暫く進んで振り返ると登山道がスケッチのように女神の横顔を映し出してくれました。山頂で思う存分女神とツーショットを楽しみ満足したところで空模様が怪しくなってきました。ガスも上がってきたので早々に退散です。滑らないように気をつけながら慎重に下ります。幸い雨に当たることもなく無事下山。そして、山行のご褒美の雨飾荘は、期待通りの素敵なお宿でした。ツルツルスベスベの温泉に岩魚のお刺身に唐揚げ、手の込んだ美味しいお料理の数々。最高でした。メンバーの皆様、雨飾の神様ありがとうございました。(SY)

雨飾山山頂にて
荒菅沢にて 雨飾山をバックに

■奥多摩・浅間嶺(G3)

日 程:2023年9月30日(土)
天 気:曇り
コース:武蔵五日市(バス)―浅間尾根登山口…数馬分岐…907m地点…人里峠…浅間嶺休憩所…時坂峠…払沢の滝入り口…払沢の滝…払沢の滝入り口

感 想:武蔵五日市駅に集合しバスで浅間尾根登山口へ。バスに乗車中、降り出した雨が激しくなるのを見ながら今後の道中を心配しましたが、降りる頃には雨が止んで一安心。最初の50分間は登りが続き、湿気も手伝って汗が噴き出してきます。しかし、数馬分岐を過ぎるとなだらかな尾根道に入り、快適な歩行が続きました。突然眺望が開けて、山々の中腹に佇む集落が目に入ります。その時、尾根を抜ける涼しい風に秋を感じながらしばし休憩を取りました。人里(へんぼり)峠から30分で浅間嶺休憩所に到着、広場のベンチに座って昼食です。集合写真を撮って展望台に向かいました。北側に御前山、大岳山が見えたはずだったのですが、どれだったんだろう?展望台を出発し、雨を含んだ土や、石、根っこに足を取られないよう気をつけながら、黙々と下ります。清流の音色が聞こえ始めたと思ったら、透き通った水の流れに合流し、林道を歩いて『日本の滝百選』のひとつ払沢の滝へ。眼前の滝から放たれるマイナスイオンは一服の清涼剤となりました。バス停につくと武蔵五日市駅行きのバスの出発は約1時間後。公衆トイレには着替え台もあったため、順番に着替え、荷物整理をしていたら待ち時間もあっという間に過ぎていきました。駅に到着後は有志で軽く一杯。東京の豊かな自然を満喫した1日でした。(IR) 

浅間尾根休憩所にて
払沢の滝にて

■中央沿線・石老山(G3)

日 程:2023年9月24日(日)
天 気:晴れ
コース:相模湖駅(バス)―石老山登山口BS…顕鏡寺…桜道展望台…融合平見晴台…石老山…大明神山…大明神展望台…プレジャーフォレストBS

感 想:相模湖駅からバスにて石老山登山口へ移動。事前情報では、今回の登山道はヒルの生息地とのこと、各自万全のヒル対策をし出発します。舗装路を進んだ後、登山道へと続く病院の駐車場脇を進むと、丸石に苔がついた石畳の道に変わり滑らないように登って行きます。ここからは、巨岩奇岩が現れてきます。苔むした巨岩が続き、巨岩の脇をすり抜けるように登って行きます。道もなだらかになり、顕鏡寺前の階段が現れ、階段を上ると顕鏡寺に到着です。そこで少し休憩を取り、桜道ルートで桜道展望台へ向かいます。なだらかな登山道は気持ちいい日差しと青空で会話も弾みます。程なく桜道展望台に到着、ここからは橋本の町並みと遠くには新宿の高層ビル街を見ることができました。そして次のポイントへ向かいます。細い小道を進むと融合平見晴台へ着きます。ここまで来ると石老山山頂はもう一息です。見晴台からは相模湖と対岸の陣馬山から景信山、高尾山へと続く縦走ルートがハッキリと見ることができました。すると後ろのベンチの方から「あー!」と大きな声がします。見るとKさんのザック、Lさんのポロシャツが赤く染まっています。やられたーと周りを探しますがヒルは見つかりません。よくよく観察すると、どうやら植物の熟した実のようでした。石老山山頂からは、富士山と丹沢の山々を眺めゆっくりと昼食を取り下山です。大明神山を越え大明神山展望台へ向かいます。尾根道のアップダウンを繰り返し展望台に到着です。展望台からは相模湖とゴールのプレジャーフォレストの観覧車が見えます。岩場と階段の下山道を下り、舗装路に出るとゴールは目の前です。柔らかな日差しと心地良い風を感じながらゴールのプレジャーフォレストBSに到着しました。解散後は温泉につかり楽しい時間を過ごすことができました。(IM)

石老山山頂にて
大明神山展望台にて

■秩父・武甲山(G3)

日 程:2023年9月18日(土)
天 気:晴れ
コース:横瀬駅(タクシー)―一の鳥居…登山口…大杉の広場…武甲山…シラジクボ…入口鉄板の橋…一の鳥居

感 想:集合場所の横瀬駅を下車して駅を振り返ると武甲山が目に留まり、さすが秩父のシンボルとテンションが上がります。皆さん揃ったところで予約したタクシーで一の鳥居登山口へ出発です。10分程度の乗車ですが徒歩となると1時間30分はかかる道のり、大事に体力温存です。登山口に着いて準備していると、掲示板に「崩落の危険性有り、橋立てコース通行止め」の張り紙が!当初の計画では武甲山山頂から橋立てコース(長者屋敷ノ頭経由で浦山口駅に至るルート)で下山する予定でしたが、急遽シラジクボを経由して持山寺跡方面に下って一の鳥居登山口に戻ってくるコースに変更です。歩き始めて暫くは川沿いの舗装道路を歩くのですが傾斜が急なので結構大変でした。武甲山はスタート地点の一の鳥居を一丁目と数えて石碑が置かれ頂上は五十二丁目なります。一の鳥居から35分位で本格的に山道に入りますが整備された歩きやすい道です。間もなくすると「不動の滝」があり、さらに登るとパワースポットで有名な「大杉の広場」に着きます。そこには巨大な杉の木が立っていました。さらに登ること1時間あまり武甲山山頂の五十二丁目に到着です、御嶽神社がありその裏手を行くと展望台があり、そこからの眺めは素晴らしく秩父の街並みが一望できて感激しました。記念撮影をしていよいよ下山です。ルート変更したシラジクボ、持山寺跡コースは傾斜がきつく登山道も狭いので注意が必要です。1時間半ほどでゴールの一の鳥居登山口近くにあるカフェ「LOGMOG」に到着。皆さん暑さと疲れで冷たく甘い物をオーダーして飲まれていました。カフェで飼われているヤギの親子が可愛く癒されたひとときでした。今日の山行を振り返って予想外の事態を目の当たりにして事前調査の大切さ、必要性を痛感しました。皆様 お疲れ様でした。(MM)

大杉の広場にて
大杉の広場

■北アルプス・立山~奥大日岳~大日岳(G2)

日 程:2023年9月9日(土)~11日(月)
天 気:9/9・曇り時々晴れ、9/10・晴れのち曇り、9/11・晴れ
コース:
9/9 ・室堂…室堂平…展望台分岐…浄土山…一ノ越山荘(泊)
9/10・一ノ越山荘…雄山…大汝山…富士ノ折立…真砂岳…別山…別山乗越…新室堂乗越…室堂乗越…奥大日岳…梯子…七福園…大日小屋(泊)
9/11・大日小屋…大日岳…大日小屋…水場…大日平山荘…牛首…大日岳登山道入口…飛竜橋…称名橋…飛竜橋…大日岳登山道入口…称名滝BS

感 想:
1日目は室堂に着くと雲の合間に青空が見え、浄土山、雄山、別山などが見えました。山を指差しながらリーダーから今回のコースの説明を受けましたが、果てしなく長い距離に感じました。初日は、一ノ越山荘に泊まります。室堂から山荘へ直行することもできますが、それはせずに浄土山へ。歩き始めてすぐに、日本最古の山小屋「立山室堂」を見学。登山道に戻り、浄土山へ。しかし、なぜか山頂の道標を見つけられずに通り過ぎてしまいました。山頂を踏んだのは確かなのですが、残念です。でも、そんな思いも3羽の雷鳥さんのおかげで消え失せました。富山大学立山研究所近くで景色を堪能した後は、一ノ越山荘に向かいました。広い部屋で貸し切り、食事も美味しく、快適な小屋でした。(SN)

浄土山近くからの雄山
浄土山近くでのライチョウ

2日目は一ノ越山荘を5:00に出発。まずは日本三大霊山の雄山を登ります。天気も良く目の前には、昨日登ってきた浄土山を始め剱岳やみくりが池が見えます。山頂の雄山神社は、朝8:00までは拝観料が無料、神社から見る剱岳はカッコイイです。そして立山連峰の最高峰である大汝山に登頂後、冨士ノ折立を横目に見て、急な下りを降りて行きます。右側には内蔵助雪渓(氷河)、左側は室堂平を見なからの贅沢な稜線。真砂岳を登り、立山三山の三座目である別山を登頂したかと思ったら、目の前には見応えのある剱岳がドーン。このままずっと剱岳を見ていたかった〜!剱御前小舎で小休止をして、奥大日岳を目指します。新室堂乗越の激下りでは、昨日に続いて雷鳥さんが木から出てきて、疲れを癒やしてくれました。さらに進んで室堂乗越の近くで剱岳を見ながら昼食です。食べている間にガスになり、何も見えない状況になってしまいました。奥大日岳に行くまでは、鎖とハシゴが数ヶ所あり慎重に歩き、ガスで景色が楽しめないので、もくもくと歩いて行きます。この日の宿大日小屋は、ランプとギターの山小屋で有名です。いつもは、山小屋のオーナーさんがギターを弾いてくれるそうですが、今回は不在で1番弟子の方の演奏でした。夕食後30分間素晴らしいギターの生演奏です。疲れた身体が癒されて、ぐっすり眠りにつくことができました。(SY)

大汝山山頂にて
別山山頂にて

3日目は大日岳山頂で日の出を見るために大日小屋を5時に出発。オレンジ色に煌めく陽の光を右手に見ながら、頂上まで約20分のマジックアワーを満喫。頂上では私たち6人になった途端、大撮影大会、題して「剣と私」「立山連峰と私」。その後、大日小屋に戻り朝食を済ませて、速やかに下山開始。下る、下る、ひたすら下る。石がゴロゴロでなかなか手強い、3日目なので累積疲労もあるなか、大日平山荘に到着。何名かはここの自動販売機で炭酸飲料を購入し、笑顔となります。そしてふと見ると、不動滝まで30秒の看板に誘われて展望台に向いました。そして見事な不動滝に感激。その後、山荘を後にし、木道を歩くとすぐにラムサール条約にも登録されている湿地「立山弥陀ヶ原・大日平」が広がります。今回Kさんが1番見たかった風景。もちろんここでも大撮影大会です。湿地と薬師岳のコラボを十分満喫し、大日平を過ぎると再びひたすらひたすら下ります。この日の長い下りは標高差約1500mで、足へのダメージが大きかったです。大日岳登山口からは称名滝を見に行き、マイナスイオンをたっぷり浴び、称名滝バス停まで少し歩き山行は終了。解散後は立山駅近くの温泉に入りスベスベのお肌を取り戻し、富山駅で地元の美味しいお弁当を買って新幹線に乗り込んだ私たち6名でした。(FM)

大日岳からの 日の出前の剱岳
大日岳山頂にて

■南アルプス・甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳(G2)

日 程:2023年9月9日(土)~11日(月)
天 気:9/10・晴れ、9/11・曇り時々晴れ
コース:
9/9 ・集合地(車)-伊那市内ホテル(泊)
9/10・ホテル(車)-仙流荘前BS(バス)-北沢峠BS…長衛小屋…仙水峠…駒津峰…甲斐駒ヶ岳…駒津峰…双児山…北沢峠…長衛小屋(テント泊)
9/11・長衛小屋…大滝ノ頭…小仙丈ヶ岳…仙丈ヶ岳…仙丈小屋…馬の背ヒュッテ…大滝ノ頭…長衛小屋

感 想:
前日の20時に新宿駅でメンバーをピックアップして伊那市内のホテルに宿泊。一日目は、翌朝4時にホテルを出発して仙流荘に向かいました。仙流荘前のバス停は思っていたほど混んでいなかったので北沢峠行の始発バスに乗ることができました。本日は、長衛小屋前にテントを張った後、長衛小屋→仙水峠→駒津峰→甲斐駒ヶ岳→駒津峰→双児山→長衛小屋、山と高原地図で7時間20分のコースです。水と昼飯をデイバックに入れて、仙水小屋まで涼しい沢沿いの登山道を緩やかに登っていきます。仙水峠が近くなると岩が大きくなるので慎重に渡り歩いていきます。峠では眼前に見事な雲海が広がっていました。ここから駒津峰までは一転急登に変わります。ひたすら樹林帯の中の急登を登っていると森林限界を超え視界が開け駒津峰に着きます。一旦下って直登コースとの分岐を迂回コースに、花崗岩の白砂の登山道を進みます。摩利支天を右手に見ながら湧き上がってくる雲と山頂までの競争。残念ながら競争には勝てず、雲をバックに集合写真を撮ってランチタイム。時折雲が流れると仙丈ケ岳や鳳凰三山、北岳などが間近に見えます。昼食後はアップダウンが多い尾根沿いのコースを下って北沢峠に到着。テント場に戻って長衛小屋でシャワーを浴びて祝杯を上げました。

甲斐駒ヶ岳を背に 駒津峰にて
甲斐駒ケ岳山頂にて

二日目は、夕方から雨予報のためテントを残して日の出とともに5時半出発。本日は、長衛小屋→小仙丈ケ岳→仙丈ケ岳→仙丈小屋→馬の背ヒュッテ→長衛小屋、山と高原地図で7時間45分のコースです。仙丈ケ岳は甲斐駒ヶ岳に比べるとつづら折れに一定の斜度で登っていくため登りやすい登山道です。早朝の涼しい時間帯に樹林帯の中の登りを稼ぎます。六合目に出ると視界が開け眼前に小仙丈ケ岳へ続く登山道が現れます。右手に仙丈ケ岳のカールを見ながらハイマツの登山道を進む途中、ナナカマドの赤い実が近づく秋を感じさせます。仙丈ケ岳に到着すると昨日登った甲斐駒ヶ岳を始め、南アルプスや八ヶ岳の山並みが見渡せます。写真撮影後、仙丈小屋まで下ってランチタイム。下りは何本もの小さな沢を超えて五合目で登ってきた道と合流。樹林帯の中を下って長衛小屋のテント場に到着。テント初体験の二人がテントを撤収して、のんびりした後、北沢峠15時発のバスに乗車。仙流荘で風呂に入って帰路に就きました。(TS)

仙丈ケ岳への登山道にて
仙丈ヶ岳山頂にて

中央沿線・御前山~菊花山(G4)

日 程:2023年9月9日(土)
天 気:晴れ
コース:猿橋駅…神楽山…御前山…菊花山分岐…菊花山…大月駅

感 想:ヤマボウシの実をめでながら猿橋駅スタート。不安定な天気が続く日々でしたが、幸い雨に降られることもなく天気に恵まれ、小太りな私にとってはよいG4山行となりました。御前山といえば奥多摩を想像いたしますが、今回は駒橋御前山に登りました。雨の翌日ということで道は濡れていました。クモの巣の白い糸に水が伝って美しかった場所もありました。頂上は油断するとすぐ真下が崖でスリルありです。朝ごはんは食べたのにもうお腹がすいてパンやプラムを頬張ってしまい、自分の燃費の悪さを感じます。Hさんからの差し入れ「冷凍オレンジ」の甘酸っぱさが疲れたカラダに染み渡ります。知覚過敏な私ですがいい刺激となりました。いやー美味しかった!前半は涼しく登れましたが、菊花山あたりから日照りも強くなり汗をかきました。富士山は見えませんでしたが4人無事に下山でき、いい1日でした。(CH)

ヤマボウシの実
菊花山山頂にて

■奥武蔵・武川岳~二子山(G2・体験コース)

日 程:2023年9月2日(土)
天 気:晴れ一時曇り
コース:飯能駅(バス)-名郷…天狗岩…武川岳…焼山…二子山…芦ヶ久保駅

感 想:飯能駅からバスに揺られること1時間、終着の名郷に到着。強い陽射しが降り注ぐ中、暑い登山になると覚悟を決め、いざ出陣。登り始めは急登で汗が吹き出してきます。最初のアトラクションは天狗岩です。皆さん活き活きと岩登りを楽しんでいたようです。天狗岩を過ぎると様々なキノコのお出迎え、スマホ撮影でのキノコ狩りを堪能し、秋に移行していることを実感できました。稜線に上がった頃から曇天になり稜線を渡る風が心地よく快調に進みます。武川岳山頂に到着し待ちに待ったランチタイム。焼山手前辺りから武甲山を望むと、とてつもない石灰岩が採掘されたことが伺い知れます。さらに尾根道を歩き続けて大きな登り返しにもめげずに登ると二子山山頂に到着。最後のアトラクションは急登ロープ下りです。ここから一気に高度を下げていきます。滑り易く気が抜けない難所をクリアーすると、いつの間にか風が止み、暑さが襲来。途中の沢の水で精気を取り戻し無事下山です。芦ヶ久保駅でリーダーより解散宣言が発せられた後、自称「下山後のリーダー」へバトンタッチ。飯能では、残暑で大量に汗をかいた下山後のお風呂からの乾杯の流れは至福の極みです。暑い季節ならではの山登りの醍醐味を存分に味わえました(KT)

武川岳山頂にて
二子山からの下り

■八ヶ岳・硫黄岳~赤岳(G2)

日 程:2023年8月29日(火)~30日(水)
天 気:8/29・曇り、8/30・晴れ
コース:
8/29・赤岳山荘…堰堤広場…赤岳鉱泉…赤岩の頭…硫黄岳…硫黄岳山荘(泊)
8/30・硫黄岳山荘…台座ノ頭…横岳…地蔵の頭…赤岳展望荘…赤岳山頂…行者小屋…赤岳山荘

感 想:
二つの台風が日本列島の東西を北上する中、連日の猛暑日が続いています。天気予報では29日は晴れ時々曇り、30日は晴れのち雨の予報。西船橋駅前と小淵沢駅でメンバーをピックアップして美濃戸口からガタガタ道を走り、午前9時50分には赤岳山荘に到着しました。一日目は、赤岳山荘→赤岳鉱泉→硫黄岳→硫黄岳山荘まで、山と高原地図で4時間30分のコースです。身支度を整え赤岳山荘を出発するとすぐに現れる分岐を北沢コースに進み、林道をゆるやかに堰堤広場まで登ります。橋を渡って登山道を進むと赤岳鉱泉に到着。ここで昼食をとって雲の間にわずかに見える赤岳を確認して登山再開。樹林帯の中の急斜面を九十九折れに登っていくと森林限界を超え赤岩の頭に出ます。ここからは本日宿泊する硫黄岳山荘を見ながら、硫黄岳へのなだらかな稜線を進みます。山頂は無風ながら雲に覆われ視界不良、爆裂火口を見ることはできませんでした。硫黄岳山荘では夕食前にシャワーを浴びて水分補給をし、その日はゆったりと就寝することができました。

後方に硫黄岳
硫黄岳山荘にて

二日目は、硫黄岳山荘→横岳→赤岳→行者小屋→赤岳山荘まで山と高原地図で5時間20分のコースです。午後から天気が崩れる予報だったので早朝5時に山小屋を出発。左手に日の出を見ながらガレた登山道を登ると台座の頭に到着。ここでヘルメットを装着して横岳を経由して地蔵の頭までハシゴと鎖が連続する稜線を慎重に進みます。無事に辿り着いた赤岳展望荘でさらに気合を入れて赤岳山頂を目指します。一気に登った赤岳山頂では晴天の下、富士山を始め360度の展望に恵まれました。ここから文三郎尾根を経由して行者小屋までの下りも気を抜くことはできません。ガレた岩場の急斜面を慎重に下ります。行者小屋で一息入れて、ヘルメットをストックに変えます。しかし南沢コースは、北沢コースに比べて登山道がガレていて、最後まで気を抜くことができませんでした。みなさんの頑張りのおかげで正午には赤岳山荘に到着。帰路は原村で温泉に入って、おしゃれなカフェで無事の山行に祝杯をあげました。(TS)

横岳の鎖場
赤岳展望荘にて

■北アルプス・槍ヶ岳(G2)

 日 程:2023年8月28日~30日(水)
天 気:8/28・晴れのち一時雨、8/29・晴れのち曇り、8/30・晴れのち曇り
コース:
8/28・新穂高温泉…わさび平小屋…小池新道登山口…秩父沢出合…シシウドヶ原…鏡平山荘(泊)
8/29・鏡平山荘…弓折分岐…双六小屋…樅沢岳…硫黄乗越…左俣乗越…千丈乗越…槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳…槍ヶ岳山荘(泊)
8/30・槍ヶ岳山荘…飛騨乗越…千丈分岐点…槍平小屋…滝谷出合1…白出沢出合…新穂高温泉

感 想:
28日の朝、冷気の漂う新穂高温泉をスタートしました。ザックに付けたミニ温度計は15℃です。わさび平小屋で冷やしバナナとキュウリを食べて小休止の後、小池新道登山口へ進みいよいよ登山開始です。ゆっくりと高度を上げて行きますが、後方からの直射日光は強くすぐに汗が噴き出してきました。おまけに秩父沢や秩父小沢など全ての沢は涸々で、予定していた涼を取ることができません。ミニ温度計は25℃近くになっています。1~2mの風にも感謝しながら立ち止まり、汗だくになりながらシシウドヶ原に着き昼食にしました。途中からは雲が出て来てくれて日差しを避けることができました。昼食後はもうひと踏ん張りして鏡平山荘に到着しました。受付を終えると雨がポツポツと、やがて本降りになりました。ラッキー!  それでも夕食を終える頃には眼前に槍ヶ岳が姿を現してくれました。

鏡平山荘からの槍ヶ岳
翌日 槍ヶ岳から大キレットへの稜線

29日は西鎌尾根を進む長丁場です。山荘を出発して先ずは笠ヶ岳との分岐になる弓折乗越を目指します。天気も良く気分上々で歩き出しましたが、東側の山並から太陽が顔を出すと、またもや後方からの直射日光の攻撃を受けることになり、一気に汗が噴き出してきます。分岐を過ぎ雪田花見平にさしかかると、ライチョウの母子5羽が待っていてくれました。2~3m先のライチョウと初対面するKさんは大喜びでスマホ撮影。人慣れしていて公園内で飼われているかのようです。母鳥の合図の声で木道を池の方向に進み出すと、Kさんは動画に切り替えて“追っかけ”です。ライチョウたちは観客にパフォーマンスを見せるかのように池のほとりを行ったり来たり。いつまでも観客でいたい気持ちを抑えて別れを告げました。鷲羽岳を背にした双六小屋が見えるスポットに来るとまたまたフォトタイム。気が付くと大幅に時間を費やしていました。双六小屋で体勢を整えていよいよ西鎌尾根です。槍ヶ岳はまだはるか先です。硫黄乗越と左俣乗越の中間付近で昼食をとり、千丈乗越を経てようやく槍ヶ岳山荘へ到着しました。受付後に急いで準備をして穂先へアタックです。初挑戦のKさんを間にして慎重に、慎重に、登頂!! 夕食の時間が迫っているため祠前での集合写真だけにして、明朝の再登頂時にゆっくり時間をとることにしました。

双六小屋の先に鷲羽岳
槍ヶ岳山頂にて

最終日、再登頂を期待していましたが、強い風。時折10mを超えるほどです。気温は10℃。山頂では体感0℃以下になるでしょう。ということで再登頂は断念することにしました。帰路の飛騨乗越で、名残惜しい槍の穂先をバックにゆっくりフォトタイムをとりました。昨日辿った西鎌尾根の稜線を右手に仰ぎながら下り、槍平小屋で休憩をとり、滝谷と白出沢の出合を経て新穂高へと無事に戻ってきました。例年であれば、夏山は快適のはずでしたが、今夏の猛暑のせいなのでしょうか? とてもとても暑い縦走でした。(KT)

日の出前の富士山
飛騨乗越からの槍の穂先

■北アルプス・薬師岳~雲の平~鷲羽岳~黒部五郎岳(G2)

日 程:2023年8月22日(火)~27日(日)
天 気:8/22・晴れ、8/23・晴れのち雨、8/24・晴れ一時雨、8/25・晴れ、8/26・晴れのち曇り、8/27・曇りのち晴
コース:
8/22・西船橋駅(車)-有峰ハウス(泊)
8/23・有峰ハウス(車)-折立…五光岩ベンチ…太郎平小屋…薬師峠…薬師岳山荘…薬師岳…薬師岳山荘(泊)
8/24・薬師岳山荘…薬師峠…太郎平小屋…左俣出合…薬師沢出合…木道末端…アラスカ庭園…雲ノ平山荘(泊)
8/25・雲ノ平山荘…祖父庭園…祖父岳…岩苔乗越…鷲羽岳…三俣山荘…黒部五郎小舎(泊)
8/26・黒部五郎小舎…黒部五郎の肩…黒部五郎岳…黒部五郎の肩…中俣乗越…赤木岳…北ノ俣岳…太郎平小屋(泊)
8/27・太郎平小屋…五光岩ベンチ…折立

感 想:
初日は自家用車で折立登山口手前の有峰ハウスまで移動しました。2日目は10分ほど車で移動し登山口へ。最初の2時間くらいはきつい登りが続きますが、徐々に傾斜は緩くなり五光岩ベンチに着くと視界が開け剱岳が見えてきます。そして、木道を中心とした緩やかな坂を進むと薬師岳が徐々に近づき太郎平小屋に到着です。ここでの牛乳がとても美味しく、その先の薬師峠では冷たい水を補給して500mほど登って薬師岳山荘に到着しました。時間も早かったため、荷物をデポして薬師岳山頂に行きましたが、山頂に着くと雨がぱらつき始めたので慌てて小屋へ下山しました。

太郎平小屋からの薬師岳
薬師岳山頂にて

3日目は、まず800mほどの下りから始まります。太郎平小屋を経由して、さらに沢に向かって下り、細い橋と渡渉を繰り返し、薬師沢小屋で一休み。ここでNさんが小屋番兼作家のやまとけいこさんに出会いサイン入りの著書を購入。さらに昨日薬師岳山荘で挨拶を交わした学生4人と再会しお互いにエールを送りあいました。その後は600mほど登りが続き、途中で雨に降られましたが、アラスカ庭園に着くころには雨も止み、雲の中から少しずつ山が見え始め大感激。アラスカ庭園では先ほどの学生たちも休憩していて、いろいろ話がはずみ写真も撮らせてもらいました。その後、雲の平山荘までは1時間ほど快適な木道を進みます。山荘では例の学生たちがケーキセットを食べていたので、我々ももちろんいただくことに。夕方の散歩でスイス庭園に行きましたが、薬師岳、赤牛岳、水晶岳、黒部五郎岳等の景色が感動的でした。
4日目は歩程が短いので、遅めの出発です。景色を堪能しながらゆっくり歩きます。祖父岳を超えて、ワリモ岳まで進めば鷲羽岳はすぐ近くです。鷲羽岳の山頂からの眺望も素晴らしく、北アルプスの山々がたくさん見えます。時間にゆとりがあるので、納得いくまで景色を楽しんだ後は400mほどザレた道を下り三俣山荘に立寄りました。ここでも学生たちと出会い歓談が進みます。その後は2時間ほど歩いて、黒部五郎小舎に到着しました。

祖父岳からの黒部五郎岳
祖父岳からの鷲羽岳と槍ヶ岳

5日目は青空の中、黒部五郎岳に向けカールの底を登っていきます。見晴らしがよいので、先を進む登山者の姿が良く見えます。時間と共に斜度はきつくなり、加えて空気も薄くなるため歩行スピードはどんどん落ちてきます。何とか肩まで到着して荷物をデポして山頂アタックです。山頂からの眺望は素晴らしく、特に笠ヶ岳が印象に残りました。更に白山や御嶽山も雲の上に顔を出していました。これまで登った薬師岳、鷲羽岳も美しく、本当に飽きない景色です。この先は基本的には下り基調ですが、赤木岳と北ノ又岳は少し登ります。赤木岳が近づくとガスが出てきましたが、待っていたように雷鳥に会うことができました。7羽くらい確認できました。そして少し先の北ノ又岳山頂では最後の休憩を取っていたところ、山頂ケルンの岩の隙間からオコジョが顔を出しました。初めて見るオコジョですがとても素早く岩から出たり、隙間に入ったり、モグラたたきを見ているようでした。このケルンに住んでいるのかいつまでも見ていることができました。

黒部五郎岳山頂にて
黒部五郎岳からの笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山

6日目は朝食後、速やかに下山開始です。起床時にはガスが出ていましたが、どんどん視界が良くなり、薬師岳、黒部五郎岳ともお別れすることが出来ました。しばらくは登山道を独占していましたが徐々に登ってくる登山者が増えてきます。ほどなくして登山口に到着し、長い山行が終了しました。今回は約48kmを歩きましたがお天気に恵まれて素敵な山の景色を存分に堪能することが出来、大満足の山行となりました。(TM)

北ノ又岳付近のライチョウです
オコジョです

■奥武蔵・棒ノ折山 (G3)

日 程 :2023年8月20日 (日)
天 気 : 晴れ
コース :飯能駅(バス)-さわらびの湯BS…白谷橋…岩茸石…権次入峠…棒ノ折山…権次入峠…岩茸石…さわらびの湯BS

感 想:飯能駅集合。バスで出発点のさわらびの湯BSへ移動。酷暑での山行、水分を追加補充しての出発です。有間ダムサイトでは大型バイクやスポーツカーの撮影スポットなのでしょうか? ダムをバックに撮影する姿が多く見られます。ダム沿いを歩き、白谷橋の登山口から棒ノ折山頂へと登り始めます。川のせせらぎを聴きながら高度を上げていきますが、蒸し暑くあっという間に汗が滴り落ちてきます。こまめに水分を取りながら小さな沢を幾度か横切りゴルジュ地帯に到着、空気感が変わります。沢の水で手を洗ったり、タオルを濡らし火照った体を冷やし呼吸を整え、天然のアスレチックの岩登りを楽しみます。川を渡り、鎖やロープを使い岩場をよじ登っていると、またポタポタと汗が滴り落ちてきます。沢から離れ階段をしばらく登ると林道わきの休憩広場に着きます。全員が汗でびっしょり、Nさんは靴下までが濡れています。ここからは階段と急登、岩茸石まで登りそこで昼食。写真を撮り山頂を目指して再出発。権次入峠を過ぎ、最後の階段を登りきると開けた棒ノ折山山頂に到着。皆汗だく、東屋で休憩後下山開始。岩茸石分岐まで下り、河又BS方面へ向かいます。木の根が尾根を覆うように生えてます。気をつけながら順調に下り、ゴールのさわらびの湯BSに到着。夏山後半にエントリーされてる方にはいいトレーニングになったのではないでしょうか? 大汗をかき入浴後のビールは最高でした(IM))

棒ノ折山山頂にて
白谷沢にて

中央沿線・九鬼山(G3) 

日 程:2023年8月19日(土)
天 気: 晴れ
コース: 田野倉駅…池の山入り口…九鬼山…札金峠…ナベノテラス…田野倉駅

感 想:集合場所の田野倉駅から舗装路を歩いて登山口に行き、川を渡って池ノ山コースへ。途中リニアモーターカーの実験線が良く見える所に出ます。残念ながらリニアモーターカーは来ませんでしたが、最高時速500キロ、いつか乗ってみたいです。樹林帯の中を汗だくになりながら更に登って行くと天狗岩の標識が。メインの登山道からそれて3分ほど歩くと岩が突き出た所があり、そこが天狗岩。木々の葉がまるでフォトフレームのような形を作っていて、景色も素敵でした。再び登山道に戻り、ようやく山頂に到着。集合写真を取り、ランチ休憩。そろそろ出発という時に雷が鳴り始めたので、天気が崩れないことを祈りながら下山開始。途中Hさんが見付けた可愛いキノコが私たちを楽しませてくれました。このキノコ、その後も何度か見つけましたが、白い卵から生まれた真っ赤なトマトのような姿をしています。Nさんがタマゴダケと教えてくれました。鮮やかな赤い色は毒キノコにしか見えませんが、後で調べたところ、美味しいそうです。この暑さのせいか、登り始めてから出会ったのは2組3人のみで、下りでは誰にも会いません。先頭のHさんは何度もクモの糸にやられながら、勇敢に進んでくださいました。幸い雨に降られることもなく、とても楽しい山行でした。下山後は「より道の湯」で入浴、そして懇親会。この夏の楽しい思い出が、また1つ増えた1日でした。(SN)

九鬼山山頂にて
タマゴダケです

■富士山(G2)

日 程: 2023年8月11日(金)~12日(土)
天 気: 晴れ
コース:
8/11・富士山駅(バス)-富士スバルライン五合目…六合目…七合目…富士一館(泊)
8/12・富士一館…救護所…八合目…本八合目…久須志神社…お鉢めぐり…久須志神社…六合目…五合目(バス)-富士山駅

感 想:兎に角、人、人、人の大混雑。非常に賑やかな山行となりました。混雑していた理由はいくつかあります。①富士山は今年2023年は世界遺産登録から10周年ということ ②8月11日は山の日であること ③4年ぶりの行動制限なしの観光がOKでありお盆時期であったこと ④対ドルで円安となっており日本の観光が世界的には安価で楽しめる時期であったこと、これらの要因で非常に登山客の多い2日間でした。驚いたのは日本人よりも圧倒的に外国人の方の方が多かったことです。やはり日本といえばマウントFUJIなのでしょう。インド、ベトナム、中国の方で参道は埋め尽くされていました。ともあれ、時系列で山行を振り返ってみます。
8/11金曜日、11:30に富士スバルライン五合目に到着。素晴らしい外観を持つ街並みに感動しつつ、お昼を食べて高地順応を促します。1時間ほどまったりしてから移動開始。13時前には吉田ルートの登山道に入ります。その後初日は軽めに7合目まで約3時間程度の山行にて標高2800mの山小屋、『富士一館』に到着。リニューアルしたばかりの富士一館はとてもキレイ!そして16:30には夕飯。とても美味しくいただきました。その後、明日に備えてそれぞれ就寝となりました。

富士スバルライン五合目の賑わい
登山道入口にて

8/12日の深夜1時。ヘッドライトを点けていざ山頂目指してナイトハイク開始です。限り無く続く岩場と、高山特有の低酸素で、私はこのあたりからやや辛くなっていましたが、他のメンバーは皆さん絶好調!。雲海の上に見えるお月様、そして煌めく星々。標高3000mを超えた夜空は、まさに天空のナイトショー。幻想的な世界で登山客を楽しませてくれました。そんな大自然の天体ショーを楽しみながら過酷な山行は続きます。ひたすらにつづら折りの岩場を登ります。気温は10度を下回ることもありましたが、時折吹く強風で体感温度は更に低くなってきて、手袋、ネックガード、レインウェアなどを頻繁に調整して体温維持をはかります。高山特有の過酷さも大変なもので、山道には多くの方がぐったりと横たわったり、座り込んで頭を抱え込んでいました。ともあれ、4時半には、待ちに待った雲海の上に出てくるご来光タイムが始まりました!登山客の全員が待ち望むこの日の出。なんとも言えない感動が体を癒やします。富士山のご来光は山頂でなくてもどこでも見られます。何百人という登山客と一緒に日の出を堪能しました。

ご来光を待つ人々
ご来光

そしてまたひたすらに山頂を目指し5時半。やっと山頂に到着です!私は高山病の症状に苦しみましたが、パーティーの皆さんの気遣いもありなんとか全員で登頂。皆さんに感謝!。その後元気な皆さんはお鉢周り+剣ヶ峰チャレンジで日本最高峰の地、標高3,776mを楽しみました。そして、ひたすらに、ただひたすらにつづら折りを繰り返す砂場の下山がスタート。ひたすら砂場を下山していきます。5時間ほど下山が続きましたがお昼前にはなんとかバス停まで到着。その後河口湖にて乾杯をして解散となりました。4年ぶりのコロナ明けの富士山。当日のニュースではその盛況ぶりを伝えると同時に弾丸登山などの危険性なども取り上げていました。標高3,000mクラスの登山はしっかりと準備し、無理のない範囲で楽しみましょう!パーティーの皆さん、本当にお疲れ様した! (YA)

富士山山頂にて
標高3776mの剣ヶ峰を仰ぐ

北アルプス・裏銀座~槍ヶ岳(G1)

日 程:2023 年8月4日(金)~8日(日)
天 気:全日晴れ時々曇り
コース:
8/4・竹橋(夜行バス)
8/5・七倉山荘(タクシー)-高瀬ダム…三角点…烏帽子小屋…烏帽子岳…烏帽子小屋(泊)
8/6・烏帽子小屋…野口五郎岳…水晶小屋…水晶岳…水晶小屋…鷲羽岳…三俣山荘(泊)
8/7・三俣山荘…三俣蓮華岳…双六岳…双六小屋…左俣岳…槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳…槍ヶ岳山荘(泊)
8/8・槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳…槍ヶ岳山…槍平小屋…新穂高温泉

感 想:夜行バスで七倉山荘に3:45到着、ゲートの開く5時まで待ち、タクシーで高瀬ダムへ移動していよいよスタート。4日間山行の最初は日本三大急登の一つとされるブナ立尾根、いきなりダメージを受けて一泊目の宿である烏帽子小屋に到着。身軽になって烏帽子岳へコマクサに癒されつつ尾根道を進むと、予想をかなり超えるカッコ良い烏帽子岳にテンション急上昇したところで1日目終了。2日目は今回山行の最長コースタイムの日、ヘッデンを灯けて4時出発。薄明るくなり始め、見事な雲海にご来光、モルゲンロートの稜線に朝焼けグラデーション、遠くに裏銀座ゴールの槍ヶ岳、足元には高山植物のお花畑、最高に素晴らしい時間です。なかなか行ける機会がないであろう野口五郎小屋で休憩し、名前由来のゴロゴロ岩を通過して野口五郎岳で撮影会。行く手にはこれから進む美しい稜線と水晶岳、横には確かに赤い赤牛岳と読売新道、どこを向いても絶景が続く。水晶小屋に着くとザックをデポして水晶岳へ、いつか行きたい雲の平を上から一望できるこれまた絶景コースを往復。次は前にドーンと見えている本日の百名山2座目となる鷲羽岳へ向かう。雷鳥の親子を見送り、ひたすらアップダウンを繰り返し、開通したばかりの伊藤新道を横目で見ながら2泊目の三俣山荘へ到着。ラジオを聞いて天気図を書いていた一橋大山岳部部長に、明日も天気は大丈夫でしょうと言ってもらい就寝。

烏帽子岳をバックに 気分上々
鷲羽岳へと続く稜線

3日目、日の出と共に三俣蓮華岳登頂、下の雲海と上に散る雲の間に出る太陽と朝焼けが美しい。ガスったり晴れたりを繰り返しつつ双六岳へ進むと、Sさんお気に入りの「天空の滑走路」登場、映画のワンシーンのような槍ヶ岳へ伸びる一本道に感動。まだまだ続く裏銀座、足元に次々と現れる色々な高山植物の花にご機嫌のTさん、同じ花の名前を何回きいても優しく教えてくれます。硫黄乗越、左俣乗越、千丈乗越とこなし、西鎌尾根の急登区間も登り切り、3泊目の槍ヶ岳山荘へ到着。今までの雰囲気から一気に変わる観光地の賑わいに驚く。穂先へ行くもののガスガスで展望なく、翌日早朝に期待をかける。4日目は最終日、日の出時刻に合わせて再度槍ヶ岳山頂へ向かうと、期待通りに雲海から日の出、モルゲンロートの奥穂へ連なる稜線、歩いてきた裏銀座の山々、笠ヶ岳に伸びる槍ヶ岳の影、来て良かったとしみじみ思う。さあ下山、新穂高温泉へ向けて美しいカールを降りて行き、充実の山行終了となりました。(TK)

天空の滑走路 雲の向こうに槍の穂先が
槍ヶ岳山頂からの雲海と日の出

■北アルプス・蝶ヶ岳(G3)

日 程:2023年8月7日(月)~9日(水)
天 気:8/7・晴れ、8/8・晴れのち曇り、8/9・晴れ
コース:
8/7・上高地バスターミナル…(自然探勝路経由)…明神分岐…徳澤園(泊)
8/8・徳澤園…長塀山…蝶ヶ岳…蝶ヶ岳ヒュッテ…熊に遭遇(引き返す)…蝶ヶ岳ヒュッテ (泊)
8/9・蝶ヶ岳ヒュッテ…蝶ヶ岳…まめうち平…三股…三股駐車場

感 想:台風6号の影響が懸念される中、上高地バスターミナルから山旅が始まりました。初日は明神池を通って憧れの徳澤園に宿泊。レトロモダンな建物はまるでホテル。夕食は信州牛のステーキに岩魚の塩焼き、自家菜園で育てた無農薬野菜がいっぱいのメニューに舌鼓。食後も素敵なテラスで会話が弾みました。翌日は素敵な朝食を食べて、蝶ヶ岳に出発です。いきなりの急登でしたがイチヤクソウ、ギンリョウソウ、ゴゼンタチバナ等を愛でながら長塀山までの3時間50分。暑さと戦いながら登り切りました。雨に降られることなく昼過ぎに蝶ヶ岳に到着したものの、穂高連峰は雲の中。気を取り直して昼食後に蝶槍を目指して出かけたところ、なんと熊に遭遇。万全を期して蝶槍は断念しましたが、安全を確保しながらしばらく熊を観察しました。

蝶ヶ岳山頂にて
熊さん

3日目は日の出前に外に出ると目の前に槍・穂高連峰が雄姿を見せていました。5時過ぎに雲の上から太陽が昇ると山々もオレンジに染まり、その美しさに息を呑みました。さらに雷鳥の親子が現れ、かわいい姿に夢中でシャッターを切りました。朝食後に山々に別れを告げ、一路三股へ、10時に無事下山しました。ゆったりとした行程ゆえに、仲間との交流が深まった3日間でした。(IR)

朝の穂高連峰
朝日を浴びた槍ヶ岳

奥多摩・御岳山(G3)

日 程:2023年8月6日(日)
天 気:晴れ時々雨
コース:御嶽駅(バス)-滝本(ケーブルカー)-御岳山駅…御岳山…七代の滝…綾広の滝…御岳山駅(ケーブルカー)-滝本(バス)-御嶽駅-沢井駅

感  想:御嶽駅より臨時バスに乗り、滝本駅からケーブルカーで御岳山駅に到着しました。大好きな御岳山。4年ぶりくらいでしょうか。今回はレンゲショウマ群生地の富士峰園地へ向かいます。まだまだ咲き始めの状態でしたが、健気なその姿に癒されました。御嶽神社では参拝の順番待ちをしてお参りをしました。長尾茶屋からいよいよロックガーデンを目指します。急な坂道を下ると七代の滝です。ヒンヤリとした空気が気持ちよく、タマガワホトトギスとイワタバコを見ることができました。鉄梯子を上り、天狗岩の上の天狗に挨拶をし、爽やかな水音が聞こえるロックガーデンを楽しんでいると、空が徐々に暗くなります。綾広の滝辺りでザーと雨が降ってきて、慌てて傘を広げて岩陰でしばしの雨宿り。不安定な天候を考え、登山道に上ったところの東屋で昼休憩にしました。その後も小降りではあるものの降ったり止んだりの不安定なお天気。予定を変更し、下りもケーブルカーでそそくさと下山しました。御嶽駅から沢井駅へ着くと青空が広がります。一駅違うだけで大違い。澤乃井園の渓流沿いの素敵なテラスで皆さんと楽しい時間を過ごしました。(KM)

七代の滝にて
レンゲショウマ

■北アルプス・白馬岳~朝日岳(G2)

日 程:2023年7月29日(土)~31日(月)
天 気:全日晴れ
コース:
7/29・猿倉…白馬尻…岩室跡…避難小屋…頂上宿舎…白馬山荘(泊)
7/30・白馬山荘…白馬岳…三国境…雪倉岳避難小屋…雪倉岳…水平道分岐…朝日小屋(泊)
7/31・朝日小屋…朝日岳…吹上のコル…五輪高原…白高地沢…兵馬ノ平…蓮華の森…蓮華温泉

感 想:連日の猛暑から逃れる天空のお花畑への山行は、果てしない道のりでした。直行便のバスは受付2分で完売。扇沢行のバスも使って何とか全員分の座席を確保。人気の朝日小屋は4人で電話攻勢。バス3台を連ねてたどり着いた白馬村は雲一つない青空で、期待と不安がこみ上げます。猿倉から大雪渓までは風の通らない林の中。タマガワホトトギス、ミソガワソウ、オトギリソウなどが目を楽しませてくれます。軽アイゼンをつけて大雪渓に入るとヒンヤリとした風が心地よく、それまでの暑さを忘れさせてくれました。今年は雪が少なく、早めに夏道へと誘導されます。シロウマタンポポ、イワオウギ、テガタチドリ、タカネナデシコ、ミヤマクワガタ、シロウマアサツキ、タカネシオガマ、ウルップソウと普段見れない花が次々と現れ、花の楽園を満喫します。しかし、早めに夏道に入るということは、急登がその分長く続くということ。日差しは容赦なく照り付け、水を飲んでも体の熱が引かず、倒れて救助を要請している女性を横目に懸命に足を持ち上げます。こまめに休憩を取り、計画タイムを大幅に超過しながら何とか白馬山荘にたどり着いた時には、山頂アタックする気力はありませんでした。スカイテラスで喉を潤し、白馬三山グループと合流して歓談できるという幸せを満喫しました。(SY)

白馬大雪渓入口にて
大雪渓のお花畑

二日目は白馬山荘から雪倉岳を経て朝日小屋までのCT7時間10分です。朝の混雑を避けるために早朝4時に朝食をとり、まずは白馬岳へ。途中でご来光を拝みさらにひと登りすると今回のコース最高地点の白馬岳山頂です。快晴&視界良好で360度の絶景を堪能できました。その後は朝の涼しい空気とお花畑に癒されながらの稜線歩き。昨日は見られなかったコマクサ、チングルマ、マツムシソウに、定番のハクサンイチゲ、シナノキンバイがお出迎え。登り100%の初日とは打って変わって快適な下りの稜線コースに身体も心も和みます。ところが雪倉岳を越えて標高を下げ、樹林帯に突入すると事態は一変。日射しはますます強くなり、湿地帯では温度に加えて湿度も高まり、展望もなく風も吹かないなか、皆の顔に疲れの色が濃くなります。コース終盤はアップダウンの繰り返しでみるみる削られる体力と水分。もうダメかというそのとき目の前に現れたのは冷たい水が流れる沢…砂漠でオアシスとはこのこととギリギリのところで救われたのでした。そこから目的地の朝日小屋まではほんの少し。楽しみにしていた朝日小屋の夕食は、食前酒のグラスワイン、ホタルイカの沖付け、カジキの昆布〆、富山のコシヒカリに特製ラーメン、デザートのきんつばまで付く豪華版で遥々来たかいがありました。広々とした6畳個室2部屋をあてがわれ、最終日に向け英気を養うことができました。(IJ)

白馬岳山頂にて
雪倉岳(右側)への遠い道のり

最終日は朝日小屋から朝日岳を目指し、その後蓮華温泉に下るルートです。朝日小屋の女将さんから「明日も暑くなるからなるべく早く出発した方が良いですよ」とのアドバイスをいただき、夜が明けきれぬ4時30分にスタートです。朝日岳山頂までは緩やかな斜面を1時間ほど。頂上からは360度のパノラマビュー!北アルプスの山々・日本海が望めます。朝日岳を後にして蓮華温泉までの道のりは長いのですが、吹上のコルまでは至る所にお花畑が点在しており、色とりどりのお花たちから元気をもらえます。コバイケイソウ、ハクサンフウロ、タカネナデシコ、アズマギク。標高を下げるにつれ植生が変化し、ワタスゲやヒオウギアヤメが現れるともはや北アルプスの面影は無く、上州辺りを歩いている感覚に陥ります。標高が低いので蒸し暑く、いくら水を飲んでも体の火照りが収まりません。白高地沢を過ぎてからの登り返しは修行の境地となりましたが、その分だけ蓮華温泉に到着した時の達成感はひとしおでした。キンキンに冷えた甘~いスイカを頬張り、疲れも暑さも一気に吹き飛びました。(GK)

コバイケソウの群落
白馬ブルーと雪渓

■北アルプス・白馬三山(G2)

日 程:2023年7月28日(金)~30日(日)
天 気:7/28日・晴れ一時雷雨、7/29・晴れ、7/30・晴れ
コース:
7/28・長野駅(バス)-白馬駅(タクシー)-猿倉登山口…小日向のコル…鑓温泉小屋(泊)
7/29・鑓温泉小屋…鑓温泉分岐…鑓ヶ岳…杓子岳…杓子岳分岐…村営頂上宿舎…白馬山荘(泊)
7/30・白馬山荘…白馬岳…三国境…小蓮華岳…白馬大池…天狗の庭…蓮華温泉(バス)-糸魚川駅-東京

感 想:1日目、長野駅前のバス停には長蛇の列が出来ていました。増発便に乗り、白馬駅でタクシーに乗り継いで猿倉登山口に入ります。身支度を整えて歩き出しますが、樹林帯の中は風が無く、気温も高いので汗だくです。小日向のコルを過ぎた辺りからは冷たい沢水で涼をとりましたが焼け石に水。鑓沢の雪渓は殆ど無く、雪の上を歩いたのは3mほど。沢には橋が架けられていました。ここから小屋までの斜面がお花畑なので写真を撮りながら登っていたのですが、半分くらいまで来たところで「ポツッ」と雨粒が。アッという間に土砂降りになり稲光も走ります。小屋に駆け込んだ時はずぶ濡れでした。

鑓沢にて
鑓温泉小屋下の花畑

2日目、1時間ほどは鎖もある岩場を登ります。大出原に出ると視界が開け、お花畑が広がります。お花畑の中をゆっくりと登って行き、稜線に出ると剱岳が目に飛び込んできました。杓子岳を過ぎ、頂上宿舎が近づくと雪渓が見えてきますが、今年は小雪渓が無く、登山者がアリの行列のように次々と秋道を登って来ます。大混雑になる前に小屋の受け付けを済ませ、スカイプラザで「大雪渓かき氷」を食べてのんびりと過ごしました。

大出原の花畑
白馬鑓ヶ岳山頂にて

3日目も晴天です。白馬岳山頂では360度の大パノラマが広がります。富士山、南アルプス、八ヶ岳、中央アルプス、劔・立山、頚城山塊、白山に富山湾(かな?)。絶景を堪能し、混雑し始めた山頂を譲って移動しますが、何度も立ち止まっては青空を背景にした白馬三山を眺めます。今日は白馬大池への道がアリの行列です。前にも後にも登山者の列が続きます。白馬大池小屋の前も大混雑でした。十分に休憩をとってから樹林帯の中の急坂を蓮華温泉まで下り、3日間の汗と疲れを洗い流しました。大満足の山行でしたが、ただ一つの心残りは雷鳥に会えなかった事(残念😢)。(TJ)

白馬岳山頂にて
白馬三山

◼️北アルプス・鹿島槍ヶ岳~白馬岳(G1)

日 程:2023年7月23日(日)~26(水)
天 気:7/23・曇り、7/24・晴れ、7/25・晴れ、7/26・晴れ
コース:
7/23・扇沢駅…柏原新道入口…種池山荘…爺ヶ岳中峰…令池山荘(泊)
7/24・令池山荘…鹿島槍ヶ岳…令池山荘…爺ヶ岳南峰…種池山荘…柏原新道入口(タクシー)-信濃大町駅(車)-八方ゴンドラ駅(リフト)-八方池山荘(泊)
7/25・八方池山荘…唐松岳…不帰キレット…天狗山荘(泊)
7/26・天狗山荘…白馬鑓ヶ岳…白馬岳…岩室跡…猿倉(バス)-八方BT

感 想:梅雨明け10日の諺を期待して北ア・北部を南から北へ縦走する計画を立てました。初日早朝、車は途中3名をピックアップして信濃大町駅前の駐車場に到着。路線バスで扇沢駅に向かいました。初日のコースは扇沢駅から柏原新道を登り、種池山荘→爺ヶ岳→冷池山荘まで、山と高原地図で6時間12分のコースです。当初晴れていた空は歩いている途中、だんだん曇り空に。鬱蒼とした樹林帯の中、蒸し暑さに汗だくになりながら延々と続く石段の登山道を4時間近く登り、種池山荘が建つ稜線にでました。山荘付近のお花畑は丁度見頃を迎えていました。チングルマの群落に混じって色とりどりの花たちが咲き誇っています。ここからは森林限界越えの稜線歩きのはずでしたが、あいにくの曇り空。爺ヶ岳で記念撮影後、冷池山荘に向かいました。冷池山荘での夕食時、1名が食欲がないというので聞いてみると高山病の症状、治ってくれればと願いながら就寝しました。

信濃大町駅前にて
爺ヶ岳南峰にて

二日目、予定では冷池山荘→鹿島槍ヶ岳→八峰キレット→五竜岳→五竜山荘までのコースでした。朝の天気予報では1日中晴天。高山病を発症した方に聞いてみると、やはり具合は変わらないとのこと。そこで予定を変更して、その方には冷池山荘で待機をお願いして、残り3名で鹿島槍ヶ岳をピストンし、冷池山荘に戻ったあと4名で往路を下山することにしました。山と高原地図で8時間36分のコースタイムです。晴天の下、鹿島槍ヶ岳への稜線から見る景色は素晴らしく、東側は雲海が広がり、西側は剱岳をはじめ立山連邦の山々が見渡せます。途中ハイマツ帯では雷鳥の親子が道案内をしてくれました。タイトな予定をこなすため山頂では写真を撮ってすぐに下山。冷池山荘で合流したのち、爺ヶ岳では巻き道を利用して先を急ぎます。体調不良で苦しかったと思いますが、頑張ってもらったため予定より早く下山することができました。下山口にタクシーを呼び信濃大町駅へ。ここで一旦解散して、3名は車で八方BTに移動、ゴンドラリフトで八方池山荘に上がりました。八方池山荘にはシャワーがあり、それまでの汗を流して早めに就寝しました。

鹿島槍ヶ岳山頂にて
鹿島槍ヶ岳山頂にて 雲海をバックに

三日目は、コース変更して八方池山荘→唐松岳→不帰キレット→天狗山荘まで、山と高原地図で9時間14分のコースです。天気予報では午前中は晴天、午後から崩れるというので早朝3時半に出発。昨晩降った雨で濡れた木道をヘッドライトの灯りを頼りに登ります。途中、太陽が昇ってくると不帰キレットが不気味に浮かび上がってきました。唐松岳の山頂でシャッターをお願いして剱岳をバックに写真撮影。その後ヘルメットと手袋を装着して、無事に帰れますようにと祈ります。不帰キレットは当初単なる急斜面に感じましたが、ニ峰の北斜面を下る鎖場では、かなりの緊張を強いられました。最後、ガレた斜面を落石を起こさないよう慎重に登り返してキレットを通過、午後零時半、本日宿泊する天狗山荘に無事に到着しました。

唐松岳山頂にて
不帰キレットにて

最終日は、天狗山荘→白馬岳→大雪渓→猿倉まで、山と高原地図で7時間10分のコースです。予報によると午後から天気が崩れるようなので早朝4時に出発。ガスが広がる中、ヘッドライトで足元を確認しながら慎重に進みます。太陽が昇り辺り一面を白くしていたガスが消える間際、ブロッケン現象が現れました。自然が織り成す僅かの間の怪奇現象です。白馬岳山頂へはガレた登山道を息が上がらないよう、ゆっくりと登ります。山頂では団体ツアーの下山を待って、青空の下写真撮影。早めのランチが終わると長い下山の始まりです。白馬岳頂上宿舎から大雪渓までの間は見事なお花畑が登山道の左右に広がっていました。今年は雪が少なかったためか、高山植物の当り年のようです。写真では収まりきらない感動をしっかりと目に焼き付けました。大雪渓の頭でヘルメットと軽アイゼンを装着。下から気持ちいい冷風が吹き上げてきます。大雪渓を下り終わると雪解水の小川を何回か渡渉して猿倉に到着、12時45分発のバスで八方BTに戻り、晴天と花たちに恵まれた山行を無事終了しました。(TS)

ブロッケン現象です
白馬岳頂上宿舎のお花畑

■奥武蔵・飯能アルプス(G3)

日 程:2023年7月22日(土)
天 気: 晴れ
コース:吾野駅…大高山…天覚山…久須美坂…武蔵横手駅

感 想:例年より3日遅く関東の梅雨が明けたこの日、吾野駅に集合しました。軽く挨拶を済ませて出発。かがまないと通れない背丈ほどの古いレンガ作りのトンネルを抜けると吾野湧水があります。空の水筒を持ってくればよかったとちょっと後悔。そこから直ぐに登山口に到着です。アップダウンが多いこのコースですが、先ずはしばらく登りが続きます。水分補給を行いながら徐々に急になってくる山道を登ります。本日最高峰の大高山に到着すると嬉しい冷えっ冷えのシャインマスカットのご褒美が待っていました。今シーズン最初で最後だろうと噛みしめながらいただきました。その後しばらくは下りが続き、いよいよアップダウンの始まりです。登っては下り、また登るの繰り返しに、噂通りだと納得。地味に体力を奪われ、お腹も空いた頃ちょうど天覚山に到着。S氏のワイルドなご飯に度肝を抜かれながらみんなで楽しくお昼をいただきました。集合写真も撮り終わり後半に向けて出発です。天覚山直下は少し急な下りとなり、補助的なロープもありました。東峠までひたすら下り、時折尾根道も含みながらまたアップダウンを繰り返します。久須美坂まで来たら後は一気に駅まで向かいます。コースタイムより少し早く武蔵横手駅に到着。有志で飯能コース後のお決まりになりつつある、飯能駅から10分ほどのお風呂に入り、その後中華料理店に向かい、お腹も心も満たされました。(ON)

大高山山頂にて
登山道にて

■信州・美ヶ原と霧ヶ峰(G3)

日 程:2023年7月17日(月)~19日(水)
天 気:7/17・晴れ、7/18・晴れ、7/19・曇り時々雨
コース:
7/17・松本駅(レンタカー)-美ヶ原高原美術館-山本小屋…王ヶ頭…王ヶ鼻…山本小屋(泊)
7/18・山本小屋(車)-車山肩駐車場…車山山頂…車山乗越…ころぼっくるひゅって…車山肩駐車場(車)-ヒュッテ霧ヶ峰(泊)
7/19・ヒュッテ霧ヶ峰…霧ヶ峰グライダーふれあい館…薙鎌神社…ヒュッテ霧ヶ峰(車)-北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅…山頂駅10:45…坪庭散策…山頂駅…山麓駅

感 想:初日は満席のあずさ1号からレンタカーに乗り換え約1時間強、美ヶ原高原美術館に到着。美術館見学からこの山行がスタート。天気は最高、そよ風が気持ちいい。標高2000mの野外高原美術館の展望台からは、広大な美ヶ原に王ケ頭、八ヶ岳・三大アルプスの山々が遠くに望める。彫刻は「ふーん」程度だが、そこからの眺望はまさに「ワオ!」であった。次は今日の宿の山本小屋に車を止め、そこから美しの塔、王ケ頭、王ケ鼻に向かう。王ケ頭では、予約が取りづらいと聞く高級ホテルの王ケ頭ホテルに立ち寄り、ソフトクリームを買っていつかは来るぞ!と爪痕を残す。王ケ鼻では複数のお地蔵さんがお出迎え。41座の日本百名山が望めるらしく、その素晴らしい眺望に息をのむ。帰路は「アルプス展望コース」を選択。若干行きより時間がかかるが、その分景色が素晴らしい。17時前に山本小屋に到着し1日目の行程は終了。

美ヶ原にて
美ヶ原高原美術館

2日目、翌日の天候が怪しいので、予定を変え霧ヶ峰にニッコウキスゲを見に行く。車山肩駐車場に車を止め、2日目がスタート。昨日同様上々の天気。爽やかな風とともに、満開のニッコウキスゲを楽しみながら車山山頂へ。”我が家の霧ヶ峰”は最近故障したが、本当の霧ヶ峰はさすが快適。あっという間に山頂に到着すると素晴らしい眺望が待っていた。集合写真を撮り終えて高原を散策。昼食はころぼっくるひゅってのデッキでいただく。昼食後は車山湿原を歩き、風通しのよい高台で腰を下ろしてゆったりと時の流れに身をまかす。車で今年5月に火災があった富士見台に立ち寄ると、火事の痕跡はなになくニッコウキスゲが咲き乱れていた。自然の復元力には驚くばかりである。本日の宿であるヒュッテ霧ヶ峰に16時前にチェックイン。温泉とおいしい料理とお酒で2日目を仕上げた。

車山山頂にて
霧ヶ峰のニッコウキスゲ

最終日は午後から雨という予報。空は雲に覆われるも青い空に日差しもあり、朝食後、宿の周りを気持ちよく散歩。薙鎌神社と霧ヶ峰グライダーふれあい館に立ち寄る。チェックアウト後は車で移動。白樺湖では俗世界の観光地を少し味わった後、北八ヶ岳ロープウエイに向かう。7月から料金が2600円と500円もの値上げにいささか慄くもやむなし。山頂駅では坪庭の散策。残念ながら花は少なかったが 標高2237mの溶岩に囲まれた独特な景色は驚きであった。駅に向かおうと車に乗り込むと雨が降ってきた。なんとラッキーなことだろう。結局、傘をさすこともなく天気に恵まれ、時間を気にしないのんびり山行にすっかりはまってしまった。(SK)

■奥高尾・生藤山(G3)

日 程:2023年7月15日(土)
天 気: 曇り
コース:藤野駅(バス)-鎌沢入口…鎌沢休憩所…佐野川峠…三国山…生藤山…連行峰…山の神…和田BS(バス)-藤野駅

感 想: 藤野駅集合後、予定よりも早い臨時バスに乗り込み、鎌沢入口でバスを降りてから、みんなでご挨拶。私にとっては「初めまして」の人もいて、準備を整えてからいざ出発。最初の林道が意外と急登で、木陰もなくみんな汗が吹き出ます。1時間くらい登ってやっと山道に。後から思えば、この林道が一番きつかったかも。山道に入ってからは風もあり、低山の割には涼しく、みんな元気を取り戻しました。途中に「甘草水大明神 この先100M」の看板があり、元気なSさんが走って水を汲みに行きます。するとNさんが「地図に飲用不可と書いてある」と言い出し、それは早く言ってあげないと。Sさんが戻ってきて「水枯れてた」とのことで、くたびれもうけとなり、みんなで大笑いしでした。三国山を経て生藤山に到着、まずは記念写真。ちょうど多くのベンチがあり、ここで昼食にします。先着のカップルが映える昼食を作っており、Sさんが反応、すぐに声をかけます。おいおいおじさん、カップルの邪魔しちゃダメだって、ね! 昼食後、出発しようとするとKさんが「集合写真とらなくていいの?」と。いやいや最初に撮ったでしょう、お酒飲んでなくても忘れちゃうんだね、みんなから盛大なツッコミで、またまた大笑い。今日の山行で一番眺望の良いと言われる茅丸へ。ここからは富士山が見えました。連邦峰を経て下って行きますが、砂利が多く歩きにくく、滑らないよう注意して下りて行きつつ、バス停に自販機ないかな、と下りた後のビールの話で盛り上がります。無事、和田バス停まで到着しましたが、自販機にビールは売っていませんでした。残念! 山行中、SさんとCさんのツッコミ、Kさんのボケのトリオで話が続き、ずっと笑い続けた楽しい山行となりました。(YK)

生藤山登山口
生藤山山頂にて

奥秩父・金峰山(G2)

日 程:2023年7月14日(金)
天 気:曇り
コース:瑞牆山荘…富士見平小屋…大日岩…砂払ノ頭…金峰山…砂払ノ頭…大日岩…富士見平小屋…瑞牆山荘

感 想:テレビで部活動中の中学生が熱中症で救急搬送されるというニュースを見ました。そのあと流れた天気予報では、当日の山梨県は雨のち曇り。スマホアプリの天気予報で金峰山は、霧または曇りでした。晴れなくても夏本番前に歩いておきたいという思いから決行することとしました。結局、高層の雲は取れず太陽は出ませんでしたが、雨に降られることはなく、涼しい登山日和となりました。瑞牆山荘前の広々とした駐車場はガラガラで静かな山行の予感です。本日は、瑞牆山荘から富士見平を経て金峰山山頂、往路を戻るコースで、山と高原地図では7時間15分のコースタイムです。瑞牆山との分岐点となる富士見平小屋は閉まっていてテント場には一張りしかテントがありませんでした。ここからコースタイムで約3時間は、眺望のない鬱蒼とした樹林帯の中を、ゴーロ状の石や木の根に注意しながらひたすら登ります。まだかまだかと思いながら登っていると急に視界が開け富士山が姿を現します。ここが砂払ノ頭です。ここからは富士山を右手に見ながらハイマツの稜線上を、巨石の頭から頭へ注意しながら歩いていきます。五丈石前の広場に出ると山頂はすぐそこです。やっと辿り着いた山頂で遅めのランチタイム。山頂は360度の展望ですが八ヶ岳や南アルプスの山々には雲がかかっていて、どうやら雲がないのは金峰山周辺だけのようです。太陽を遮る高層の雲と山々にかかる低層の雲という風変わりな景色を堪能したあと往路を引き返します。なかなかハードなコースでしたが、涼しさのおかげで快調に下山することができました(TS))

金峰山山頂にて
五丈石をバックに

■尾瀬・至仏山(G3)

日 程:2023年7月9日(日)~10日(月)
天 気:7/9・曇りのち晴れ、7/10・晴れ
コース:
7/9 ・  新宿バスタ(バス)-尾瀬戸倉(タクシー)-鳩待峠…山ノ鼻…牛首分岐…竜宮十字路…至仏山莊(泊)
7/10・ 至仏山莊…至仏山…小至仏山…悪沢岳分岐…鳩待峠

感 想:新宿バスタに集合し尾瀬号で尾瀬戸倉を目指します。乗合タクシーに乗り換えて到着。天気予報は降水確率90%で上下レインウェアを着て雨に打たれることを覚悟していましたが、なんと現地は青空で1日中良いお天気が続くことになったのです。山のお天気は行ってみないと分からないものです。清々しい青空に皆のテンション急上昇!鳩待峠から1時間ほどで山の鼻に到着。至仏山荘に荷物をデポさせて頂き、身も心も身軽になって、わくわく尾瀬ヶ原の散策に出発です。どっしりとした燧ヶ岳と至仏山に見守られた尾瀬ヶ原が一面に広がって、木道がずっと遠くまで続いています。ニッコウキスゲ、トキソウ、サワラン、ヒオウギアヤメ、カキツバタ、コタヌキモ、ノアザミ、ヒツジグサ、ワタスゲ、ウラジロヨウラク、葉っぱが巨大化したミズバショウ(もう可愛くない)‥カッコウ、ホトトギス、ヒバリ、カエルの鳴き声‥サンショウウオ、オタマジャクシ、トンボ‥数メートル木道を進むごとに皆の歓声が上がります。素晴らしい自然の中で深呼吸、私たちもリフレッシュしてその一部になれたようです。尾瀬は東京電力が保護活動をしてくれているとのこと。これからも未来永劫大切に守られていくことを願います。ゆっくりと自然を堪能出来たのでヨッピ吊橋へは行かず、竜宮十字路で折り返し、お風呂と美味しい夕食とビール、糊のきいたお布団めざして至仏山荘へと戻りました。明日はいよいよ至仏山に挑戦です。(TS)

鳩待峠にて
燧ケ岳を背に 尾瀬ヶ原にて 

夜中に雨が降っていたので空模様が心配でしたが、朝起きてカーテンを開けると青空が広がっていました。 太陽を背に木道を歩き出しますが早くも暑さを感じました。ぬかるんだ足元の中、一時間ほど歩くと視界が広がります。振り返れば、昨日歩いた尾瀬ヶ原の池塘や燧ヶ岳の姿がくっきり、青空の中に素晴らしい景色が広がっていました。乾いていても滑る蛇紋岩、大きな岩場に鎖のつけられた箇所もありました。ヨツバシオガマ、ユキワリソウ、ホソヒバナウスユキソウ、アズマギクなど、色とりどりの花がそこかしこと咲くお花畑の連続です。次々に出会う花達にパチリパチリとシャッターを切り、花に詳しいリーダーから花の特徴や名前を教えてもらいながら進みました。至仏山の山頂からは360度の眺め、昨日・今日の晴天に感謝です。しばし休憩のあと、続く小至仏山にむけ出発。滑りそうな大きな岩場を慎重に進みます。小至仏山を過ぎると一面のお花畑、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、キバナノコマノツメetc.。平日のせいか登山者も少なく、下りもお花畑をゆっくり眺めながらおりてこられました。天候に恵まれた2日間で、ワイワイしながらの楽しい山行でした。(TM)

至仏山山頂にて
シナノキンバイとハクサンイチゲ

■中央沿線・高川山(G3)

日 程:2023年7月8日(土)
天 気: 曇り
コース: 初狩駅…登山道入り口…高川山…馬頭観音…天神峠…むすび山…大月駅

感 想: とても静かな初狩駅を曇天の蒸し暑い中、熱中症を気にしながら多めの水分補給を心掛け、のどかな里山を登って行きます。登山口にはまだ新しい仮設トイレがあり、表札も多くやはりここは登山客に優しい地域だとつくづく実感しました。登山口からは男坂経由でほぼ直登の連続、数回立休憩をはさみズンズン登って行くとあっという間に山頂! 山行前に調べたらとても狭い山頂だったので、7人でランチをするのはスペース的に心配でしたが、終始貸切。眺望の良い山頂ですが、さすがに真夏の低山は人気が無いようです。記念撮影を済ませ、雲の少しかかった富士山を背に、おむすび山までの長い尾根歩き。標高500m前後の尾根をしつこいくらいアップダウンを繰り返しやっと下山・・・、甲州街道を抜け無事に大月駅に到着しました。最初物足らない気もしましたが、中々の歩きごたえと山頂の眺望良さに大満足な山行でした。今度は残雪期や新緑の季節にも訪れてみたいです。(SN)

高川山山頂にて
山頂からの富士山

日光・白根山(G3)

日 程:2023年7月4日(火)
天 気:晴れ
コース:集合地(車)-ロープウェイ乗り場-ロープウェイ山頂駅…避難小屋…白根山…五色沼…弥蛇ヶ池…ロープウェイ山頂駅

感 想:気象庁は、梅雨時期はとりあえず曇りか雨の予報を出しておけばいいだろう、と思っているような気がします。今回も雨予報から曇りになり、結局一日中、晴れていました。車は途中、参加者をピックアップして日光白根山ロープウェイ乗場の駐車場に到着。スキーシーズンは満車になりますが、今は夏の平日とあって駐車車両はまばらです。本日は、ロープウェイで山頂駅まで上がり避難小屋を経て白根山山頂、山頂から五色沼に降りて七色平から山頂駅まで戻る「山と高原地図」での歩行時間が5時間35分のルートです。ロープウェイで一気に2000mまで標高を上げるので山頂駅からの見晴しもなかなかのものです。二荒山神社で登山の安全を祈願してスタート。苔がきれいな登山道を避難小屋までゆるやかに登っていきます。そこから斜面をトラバースしながら高度を上げていくと標高2500m付近で森林限界となり急に展望が開けます。青空の下、目指す白根山山頂が姿を現します。ここではミヤマキンバイ、シロバナヘビイチゴに混ざってツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、イワカガミなどの高山植物が咲き誇っていました。山頂では大勢の登山者がいたためシャッターをお願いして、少し離れた場所でランチタイム。下界は猛暑日だと思いますが、山頂は快適な涼しさです。見下ろす五色沼はエメラルドグリーンに輝いています。五色沼では時間があったので湖畔を散策。血の池地獄、六地蔵を見て、最後に二荒山神社に無事の帰還を感謝して下りのロープウェイに乗りました。(TS)

白根山山頂にて
白根山を背に 五色沼にて

東北・早池峰山(G2)

日 程:2023年7月3日(月)
天 気:曇り
コース:盛岡駅(レンタカー)-河原坊…小田越…五合目…剣が峰分岐…早池峰山…剣が峰分岐…五合目…小田越…河原坊(レンタカー)-盛岡駅

感 想:盛岡駅に集合して車で河原坊の駐車場へ移動します。夏の間はマイカー規制があり平日のみ入ることが出来ます。濃いガスの中を徒歩で登山口の小田越に向かいます。登山口から樹林帯を進むと次第に木の丈が低くなり、樹木が無くなった途端に岩稜帯になります。岩の間や大きな岩にしがみつくようにミヤマオダマキ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマシオガマ、ミヤマアズマギク、ハクサンチドリ、そしてハヤチネウスユキソウにナンブトラノオなどが咲いています。登るほどに花の数が増えていき、登山道の両脇は見渡す限りのお花畑です。しかし一合目あたりから吹き出した風はどんどん強くなっていき、写真を撮る余裕も無くなります。八合目あたりの長い鉄梯子の場所まで来ると風は弱くなり、剣が峰分岐あたりでは噓のように風が止みました。ここから山頂までは平坦な道で、両脇にはヒメコザクラ、チングルマ、コイワカガミ、ミツバオウレン、カラマツソウなどのお花畑が広がります。濃いガスは一向に取れず、山頂の避難小屋で休憩を取ってから下山を開始し、鉄梯子を下りた辺りからの強風帯をゆっくりと下り、樹林帯を抜けて河原坊に向かいました。念願のハヤチネウスユキソウと早池峰山のお花畑を見ることが出来て満足ではありますが、晴れの日にリベンジをしたいなと密かに思うのでした。(TJ)

早池峰山山頂にて
ハヤチネウスユキソウ

■東北・秋田駒ケ岳(G2)

日 程:2023年7月2日(日)
天 気:曇りのち晴れ
コース:国見温泉…横長根合流…男岳分岐…横岳…阿弥陀池…男女岳…馬の背…男岳…駒池…男岳分岐…横長根合流…国見温泉

感 想:前日に盛岡駅に集合して車で国見温泉に向かいました。広い車道の行き止まりに温泉宿が2件と登山用の広い駐車場があります。碧色の温泉と山の幸で明日への鋭気を養いました。当日は真っ白なガスの中での出発です。宿の裏手の登山道入り口から樹林帯に入るとギンリョウソウ、ウラジロヨウラクのお出迎えです。横長根に出る頃にはガスも切れ、青空が見え出しました。道の両脇にはハクサンチドリ、ハンショウヅル、ゴゼンタチバナ、アカモノなどが咲き誇ります。男岳分岐から横岳までのザレ場(大焼砂)にはコマクサ、コマノツメ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウなどが。男女岳への岩場にはエゾツツジも咲いていました。阿弥陀池周辺にはチングルマ、イワイチョウ、オノエランなどが湖畔から山に向かって咲いています。男岳山頂でちょっと長めに昼休憩をしてからカルデラの底(ムーミン谷)に向かって急坂を下ります。ムーミン谷の入り口ではシラネアオイとミネザクラがお出迎えです。角を曲がると斜面全体を埋め尽くして咲くチングルマに思わず歓声が上がります。狭い木道を譲り合い、写真を撮りながらゆっくりと進みます。駒池を過ぎて小岳の東斜面一帯はチングルマ、コイワカガミ、ヒナザクラなどで埋め尽くされていました。もう、シャッターを切る手が止まりません。再びコマクサの咲くザレ場を歩き樹林帯を下って国見温泉に戻って来ました。高山植物の種類の多さと量の多さに圧倒された満足度300%の一日でした。(TJ)

男女岳山頂にて
阿弥陀池を進む

■南会津・会津駒ヶ岳と中門岳(G2) 

日 程:2023年6月25日(日)~26日(月)
天 気:6/25・晴れ時々曇り、6/26・霧のち晴れ
コース:
6/25・集合地(マイカー)-滝沢登山口…水場…駒の大池…会津駒ヶ岳…駒の大池 駒の小屋(泊)
6/26・ 駒の大池…中門岳…会津駒ヶ岳…駒の大池…水場…滝沢登山口

感 想:1日目、駐車場を出発し登山口に入ると、登り始めは階段でその後しばらく樹林帯の急登が続きます。汗だくになりながら進んで行き、待ちに待った水場に到着。冷たい水を補給して、次は駒の小屋を目指します。辺りが湿原に変わり、池塘や花が増えてきた頃に、小屋が見えてきました。荷物をデポし、明日予定していた会津駒ヶ岳山頂に行くことに。湿った木道で滑らないように注意をしながら向かいましたが、残念ながら山頂はガスっていて何も見えず、集合写真を撮って小屋に戻りました。外のピクニックベンチで一息つき、歓談しながらそのまま夕食。自炊小屋に泊まるのは初めてなので、お湯を入れたら食べられる食材を用意し、お湯はリーダーからいただき、今後のためにいろいろと教わりました。スープも作ってくださり、4人で楽しい夕食となりました。食後は小屋泊の方々と夕日鑑賞。ベストスポットがまさかのトイレの窓で、太陽が雲海に沈んでいく美しい風景に大興奮しながらの撮影会となりました。夕日も沈み部屋に戻ると、電気の無い部屋の中は、ランプが灯されていました。暗くなるのを待ち再び外に出てみると、満天の星。みんなで星空鑑賞を楽しみました。

雲海に沈む夕日
駒の小屋そばからの会津駒ヶ岳

翌日は4時に起床。濃霧で辺りは真っ白です。朝ごはんをのんびり食べながら霧が晴れるのを待っていましたが、霧は晴れません。やむなく中門岳を目指して出発することに。視界が悪いため、GPSで確認しながら雪渓や木道を進み中門岳に到着したものの、景色は何も見えません。その帰り道、青空が見え始めました。振り返ると中門岳がきれいに見えています。行きとはうって変わった美しい景色を堪能しながらの稜線歩きとなりました。そして昨日行った会津駒ヶ岳山頂に再度行くことに。燧ヶ岳や至仏山などたくさんの山々が見えました。駒の小屋まで戻り、デポしていた荷物を持ち、下山。今歩いて来た道を見上げると、雪渓と青空と共に見える山小屋の風景は、まるで絵本の世界のようでした。今年は雪解けが早く、開花も早かったそうで、ヤマツツジ、ギンリョウソウ、エンレイソウ、サンカヨウ、マイヅルソウ、ミツバオウレン、ハクサンコザクラ、ムラサキヤシオ、ベニバナイチゴ、サラサドウダン、ツマトリソウ、イワナシなどたくさんの花が見れました。1泊したことで時間の余裕も有り、ゆっくりと花を愛でたり、写真を撮ったり、日帰りではできない美しい風景を見ることができ、とても楽しい山行でした。(SN)

会津駒ヶ岳山頂にて
駒の小屋とお別れ

■富士・宝永山 (G2)

日 程 : 2023年6月25日 (日)
天 気 : 曇り
コース :御殿場駅(レンタカー)- 富士宮五合目…六合目…第一火口縁…第一火口…馬の背…宝永山山頂…第一火口…第一火口縁…富士宮五合目

感 想:御殿場駅で全員集合。レンタカーで富士宮五合目に向かいます。車窓からは富士山の姿は見えず昨年の暴風雨が思い出されます。富士宮五合目駐車場は、満車状態でなんとか駐車スペースを見つけ準備後スタート。お天気はガスで富士山頂は見えないものの、まずまずの登山日和です。富士宮登山口から登山で六合目を目指します。開山前で六合目の山小屋は閉められていましたが、ここから宝永山方向へ向かって進みます。時折ガスの切れ間から富士山山頂が顔を出してくれます。そして宝永山第一火口縁へ到着。ダイナミックスで大きな火口と、これから向かう宝永山を見ることができました。火口は惑星に降り立ったと錯覚する様な景色です。そして、ここからは足場が火山岩のがれ場、蟻地獄のような急登を馬の背までひたすら登ります。標高2600mを越え、息が上がりながらもなんとか馬の背へ到着。タイミングが悪くガスの中を歩き山頂に到着しました。 少々待つもガスが抜ける気配なし、記念撮影を済ませ火口を目指し下山開始です。下りはサクサクっと滑りながらの下山、火口で遅めのランチタイム後は、火口縁まで登り返し、第一火口と宝永山山頂に別れを告げ、富士宮五合目登山口へ向かいました。断続的に吹き上がってくるガスで宝永山からの景色は楽しむことは出来ませんでしたが満足出来た山行でした。(IM)

宝永山山頂にて
六合目付近からの宝永山

■奥多摩・御前山(G2・体験コース)

日 程:2023年6月24日(土)
天 気:曇り時々晴れ
コース:奥多摩駅(バス)-奥多摩湖BS…サス沢山…御前山…鞘口山…鋸山…愛宕山駐車場

御前山山頂にて

感 想:先週見た天気予報では週末は雨模様でした。梅雨時期だから仕方ないとは言え、G2になりたい人がいるのに中止にするわけにいかないな、と不安に思っていました。近づくにつれ予報が雨から曇りに変わり、結局当日は曇り時々晴れの天気となりました。週末の奥多摩駅のバス乗場は大混雑だよ、とアドバイスを頂いていたので、事前に参加者には「奥多摩駅で電車を降りたらトイレに行かず、バス停までダッシュしてください。」と伝えていました。定刻通りグレード変更希望者7名を含む11名が奥多摩湖のバス停に集合しました。簡単な自己紹介のあとバス停を出発。少し歩いただけで汗が出てきます。奥多摩の登山道は整備されていますが、植林が多く鬱蒼としています。それでも時折吹く風が気持ちよく、ときどき開けた場所に出ますが、残念ながら雲が多く遠くの山々を見ることはできませんでした。次々と現れる急登をものともせず快調なペースで御前山山頂に到着。お昼時の山頂は人が多く各自適当な場所を見つけてのランチタイム。下山を開始して5分ほど下った御前山避難小屋でトイレ休憩と水の補給をして、長い下山路に取り付きます。昨日降ったと思われる雨のため、ぬかるんでいたり、滑りやすくなっている岩や根っこに注意しながら、いくつか現れるピークをこなして無事、愛宕神社の下に到着。ここで解散となりました。景色は望めませんでしたが、長い行程を難なく歩き通すことができて安堵しました。(TS)

■信州・入笠山(G4)

日 程:2023年6月17日(土)
天 気:快晴
コース:富士見駅(バス)-富士見パノラマリゾートーゴンドラ山頂駅…マナスル山荘…入笠山山頂…ゴンドラ山頂駅-山麓駅(バス)-富士見駅

感 想:梅雨の晴れ間とはいえ、本州全体が高気圧に覆われてドピーカンという異例の晴天に恵まれました。JR富士見駅からゴンドラ山麓駅までは無料バスが出るということで、駅前には100名を越す大行列ができました。当然1便では乗り切れないので、大型バスでピストン輸送です。このほかにマイカーや観光バスも加わって、ゴンドラのチケット売り場では4つの窓口前に100名以上の人が並ぶこれまた大行列。これまで何度も訪れたことのある入笠山ですが、こんな群衆は見たことがありません。とにかくこの日は、入笠湿原に行っても、山頂に行っても、途中の休憩場所に行っても、どこもかしこも沢山の人と売店に並ぶ人たちで真夏の浜辺状態でした。肝心のスズランは少し時期が遅かったようで咲き誇るという状態ではありませんでしたが、絶滅危惧種であるために特別に保護されている“釜無ホテイアツモリソウ”がちょうど見頃であったこと。このほかクリンソウ、アヤメ、レンゲツツジなど、沢山のきれいな花を見ることができたことが収穫でした。それと晴天ならではの大展望で、南アの北岳や甲斐駒ケ岳とその隣にある鋸岳や鳳凰三山、振り返って八ヶ岳や遠くは富士山や北アの槍が岳、穂高連峰などまでの眺望を楽しめたのは大収穫でした。次回はスズランの時期を外して梅雨が明けた頃にゆっくり訪れてみたいと考えています(HT)

入笠湿原にて
釜無ホテイアツモリソウ

■上越・平標山(G2)

日 程:2023年6月17日(土)
天 気:快晴
コース:越後湯沢駅(バス)-平標登山口…松手山…平標山…お花畑…平標山…平標山ノ家…平標登山口

感 想:越後湯沢駅でメンバーが揃い、混雑が予想されるとのことで足早にバス停に向かいました。登山口でバスを降りてから本日の行程と注意事項、梅雨の最中でたくさんの高山植物に出会えるとのお話に耳を傾けながら準備完了。登山道は始めから急登が続きます。樹林帯では初夏を彷彿とさせる春ゼミの合唱を聴きながら進みます。松手山を過ぎると視界が開けて気持ちの良い稜線歩きとなり、お花達のお出迎えです。タニウツギのピンクが青空に映えパチリ。続いてウラジロヨウラク、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、イワカガミと息つく暇がありません。振り返ると雪を纏わない苗場山が眼下に広がり、冬のスキー場からは想像もつかない光景を背に平標山の頂上に到着。記念撮影と栄養補給を済ませると本日のメインのお花畑へ向かいます。ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、ハクサンコザクラと色とりどりの群生が両脇に広がる階段を下りると心地よい涼しい風が通り抜けます。テーブルでしばし休息、360°に展開する白・ピンク・黄のお花の絨毯を満喫。お楽しみを味わったところで平標山に戻りながら下山開始です。平標山ノ家で美味しいお水をいただき更に下ります。バス停にはまた長蛇の列ができていましたが無事乗車。”お花畑”が今でも目に焼き付いています。楽しい山行をありがとうございました。(KY)

平標山山頂にて
ミヤマキンバイ

■北海道・利尻山と礼文島(G2)

日 程:6月11日(日)~14日(水)
天 気:6/11・曇り時々晴れ、6/12・晴れ、6/13・雨のち曇り、6/14・曇りのち晴れ
コース:
6/11・羽田(ANA)-千歳(ANA)-利尻島 宿 (泊)
6/12・宿(送迎)-鴛泊登山口…分岐点…利尻山避難小屋…沓形分岐…北峰…沓形分岐…利尻山避難小屋…分岐点…鴛泊登山口(送迎)-宿(泊)
6/13・宿(送迎)-鴛泊フェリーターミナル―(フェリー)-香深フェリーターミナル…桃岩展望台登山口…桃岩展望台…元地灯台…知床…香深フェリーターミナル(フェリー)-鴛泊フェリーターミナル(送迎)-宿(泊)
6/14・宿(送迎)-鴛泊フェリーターミナル(フェリー)-稚内フェリーターミナル(レンタカー)-宗谷岬(レンタカー)-稚内(ANA)-羽田

感 想:11日、事前の天気予報は芳しくなかったが、14時過ぎに利尻空港に到着後は天気が回復し、利尻山山頂にかかる雲が消え始めた。宿の主人の話では、7度来ても利尻山が見えなかった人もいるくらいで、利尻山がくっきり見えるのはラッキーとのこと。利尻山アタックを明日に決め、ラッキーが続くことを祈りながら就寝。12日は朝4時に鴛泊コースの出発地、利尻北麓野営場まで送ってもらう。4時といっても日の出が3時45分くらいなのですっかり明るい。天気は快晴!山頂までくっきり見える。準備を整え、外から種子を持ち込まないように足裏を洗浄、携帯トイレを持ってスタート。出発してすぐ日本百名水の甘露泉水の水場に到着。そこで水を一杯飲み気合を入れる。緩やかな登りが続き爽やかな風が気持ちいい。マイヅルソウの群生はじめいろんな草花が咲き、写真を撮りながら進む。6合目第一展望台あたりからだんだん登りが厳しくなり、7合目の案内板には「胸突き八丁」と書いてある。8合目は長官山山頂。ここからの利尻山の姿が素晴らしく息をのむ。その一方で、ここからあの急峻な頂を目指すのか!と緊張が走る。9合目にさしかかり案内板には「ここから正念場」と書いてある。確かに格段に登りが厳しくなり、足場も悪く滑落危険場所も出てきた。歩行ペースを少し落とし、全員無事山頂に到着。山頂は風もなく眺望も最高。礼文島、北海道も臨むことができた。ここまで約6時間の登りだったが疲れが吹っ飛ぶ。ほぼ貸し切り状態の山頂で、写真撮影・利尻神社に参拝後、軽い食事をとって下山へ。その後は約4時間の長い長い下りが結構つらく、それだけにゴール間近にある甘露泉水の水は最高だった。

ペシ岬からの利尻山
利尻山山頂にて

13日は礼文島に渡って桃岩展望台コースのトレッキング。礼文島到着時に本降りだった雨は徐々に上がってきたものの、山の上のガスは消えず眺望は望めなかった。また目玉のレブンアツモリソウの時期はいつもより早く終わっていたが、レブンキンバイソウ・チシマフウロウ・スズランなど多数の花を楽しむことができた。14日はフェリーで稚内にわたり最北端の宗谷岬を観光。青空が戻り最高の写真を撮ることができた。3泊4日の山の旅は、絶好の天気で利尻山に登頂できただけでなく、バフンウニ、ムラサキウニ、いくら、にしん、ほっけ、室谷黒牛に、ちくわパン、べこ餅、北海道ならでは美味も堪能できた最高のものだった。(SK)

礼文島 桃岩展望台にて
宗谷岬にて

■中央沿線・百蔵山(G3)

日 程:2023年6月10日(土)
天 気:曇り
コース:猿橋駅(バス)-福泉寺前BS…金比羅宮…西ルート分岐…百蔵山…西ルート分岐…百蔵山登山口…猿橋駅

感 想:梅雨に入り雨天を懸念していましたが、前日にリーダーの決行メールを受けガッツポーズ。当日は猿橋駅で試参加の方3名を含めた13名の自己紹介を終え、一同バスに乗り込み登山口へ向かいます。笹薮をかき分けくぐるように登り始めると、数日降り続いた雨を思わせる折れ枝や落ち葉が溜まり、濡れてしっとりとした登山道が開けます。酷いぬかるみもなく、この時期には心地良いひんやりした空気を感じながら林道を進みます。30分ほど過ぎた辺りで金毘羅宮がお目見え、ほどなくして衣類調整&休憩そして冷たく美味しいパイナップルを頂きます。栄養補給後は急登を登り、稜線を進むと山梨百名山でもある百蔵山山頂へ到着。残念ながら富士山は雲のカーテンに隠れいて、秀麗富嶽十二景でもある眺望を想像しつつ記念撮影をパチリ。登山グッズの情報交換など会話をはずませ山頂に通る風を受けながら昼食を頂きます。しっかりエネルギーを蓄えた後は水場や小川を横目に軽快に下山道を進みます。天気も崩れることなく、百蔵山の名物であるトトロが出迎えてくれて無事予定通り下山となりました。終始Sさんの野草の見極め方や調理方法、Yさんの若かりし頃の稀有な山行失敗談などを伺いつつ、笑いの絶えない山行を楽しむことができました。(KY)  写真は百蔵山山頂にて。

■山梨・大菩薩嶺(G2)

日 程:2023年6月6日(火)
天気:曇りのち雨
コース:集合地(車)-上日川峠…福ちゃん荘…雷岩…大菩薩嶺…大菩薩峠…上日川峠

感 想:天気予報では晴れのち曇りでしたが、車内から見る山梨方面は曇り空。到着した上日川峠のロッジ長兵衛前の駐車場は平日にも拘らず満車でした。奥の市営駐車場に車を止めていざ出発。本日は、上日川峠から福ちゃん荘を経由して唐松尾根を登って大菩薩嶺、大菩薩嶺から介山荘を経由して上日川峠まで戻るルートです。福ちゃん荘までは樹林帯の中の緩やかな登山道です。福ちゃん荘で一息入れて、唐松尾根の急登を登りきって雷岩に到着すると一気に視界が開けます。相変わらずの曇り空でしたが、眺める富士山はだいぶ雪が解けて白黒の縦縞になっています。下界は暑そうでしたが、雷岩に吹く風は冷たく、岩影に隠れてのランチタイム。稜線を少し西に進んで展望のない大菩薩嶺山頂にて写真を1枚。ここから大菩薩峠の介山荘までのコースは、今回のメインイベントで右手に富士山を見ながら広々とした稜線を歩いて行きます。介山荘で休憩中、少し雲行きが怪しくなってきたな、と思ったら雨がパラパラと降り始めました。カッパを着るかどうか迷う程度の雨の中、新緑の葉で雨を凌ぎながら下山していると、突如巨大なクリンソウが一輪お目見え。下山後、大月駅までの帰路でお土産に買った笹子餅と山椒味の瓦せんべいは今回のおすすめです。(TS)

大菩薩峠にて

■奥武蔵・武川岳~二子山(G2・体験コース) 

日 程:2023年5月30日(火)
天 気:晴れ
コース:飯能駅(バス)-名郷…天狗岩…武川岳…焼山…二子山…芦ヶ久保駅

感 想: 1週間前から天気予報とにらめっこしつつ前々日、前日と曇りのち雨マーク。小雨決行の覚悟で当日飯能駅に着くと雨も上がり少し空も明るい。リーダーと、本日参加のFさんと合流し名郷行のバスへ乗り込む。バスはKAZEIRO 3人の貸し切り状態。名郷のバス停に降り立つとなんと、すご〜い晴天!3人の祈りが通じたと実感。気持ちの良い天気の中登山道へ、樹林帯の尾根道をひたすら登る‥人っ子一人いないまたもや3人貸し切り状態が続く。やがて天狗岩に到着し、しばし岩稜帯を進む。岩場の最上部で写真を撮り、さらに登ること1時間くらいで武川岳に到着。あまり景観はなく昼食にも少し早かったので、そのまま焼山へと向かう。45分くらいで焼山到着。焼山からは目の前に武甲山があり、良い眺望。武甲山を眺めながらお昼タイム、天気も良好!木々の緑が眩しい。昼食後は二子山を目指し急登のアップダウンを繰り返し進む。が、二子山の山頂近くでピンクテープを頼りに進むも⁇ここ?進むの⁇となんか違う…GPSで地図を見ると反対方向に向かって進んでいたようだ。あのピンクテープはなんだったんだろ?と、来た道を引き返し再度地図を確認するとピークはすぐ目の前にあった!とちょっとしたオプション付きで二子山に到着し少休憩。下山開始直後の道がまぁ〜すべる、すべる‥なんとなく付いているロープを頼りにゆっくり下るも2、3度尻もちつき、泥だらけになりながらやっと抜けました。その後は沢が始まり、下るたびに沢の水が大きくなり沢沿いを歩き、芦ヶ久保の道の駅へ無事下山。心地よい風が吹きG2体験山行終了。これからもたくさんの山を体験し登って行きたいです。(OY)

武川岳山頂にて
焼山からの武甲山

■台高山脈・大台ヶ原(G2)  

日 程:2023年5月27日(土)~28日(日)
天 気:5/27・曇り時々晴れ、5/28・晴れ時々曇り
コース:
5/27・道の駅大台(タクシー)-宮川第三発電所…千尋滝前休憩所…猪ケ淵…平等グラ前…桃ノ木吊橋(泊)
5/28・桃ノ木吊橋…七ッ釜滝…堂倉滝吊橋…堂倉避難小屋…日出ヶ岳…ビジターセンター(タクシー)-橿原神宮前駅

感 想:大杉谷登山道へは、三瀬谷駅近くの道の駅大台からジャンボタクシーで向かいました。やっと憧れの渓谷を歩ける嬉しさでワクワクが止まりません。ヒル対策スプレーを施し大杉谷登山口スタート。程なくして大日嵓へ。パンフレットでよく見る巨大な一枚岩の岸壁をえぐり抜いて造られたスリリングな登山道への入口です。ワクワクとドキドキとヒヤヒヤで鎖をしっかりと握り締め進みます。宮川上流部の澄み切った美しいエメラルドグリーンの沢を左手に臨みながら進んで行くとその沢の上を渡る大日嵓吊橋、能谷吊橋、地獄谷吊橋と次々と現れ更にテンションアップ、美しい苔に覆われた岩が無数に転がるモスフォレストを抜けると日浦杉吊橋。少し先の千尋滝は尾根の頂上付近から落差135m降り注ぎ、天から降って来るように見えることから天空の滝とも言われるそうな。皆で滝を見上げ「おほーっっ!」と感嘆の声。凄い迫力でした。更に進むとシシ淵到着です。シシ神様が現れそうな幻想的な景色です。至極の絶景。そびえる岩とその間から望む滝のコントラスト、到底人間には作れない造形美です。ゆっくりと昼食を済ませてから桃の木山の家を目指して出発します。シシ渕から奥に見えていたニコニコ滝を過ぎると平等嵓が見えてきます。山水画にあるような岩壁がそそり立っています。やがて木吊橋の向こうに小屋が見えてきました。やったよ、憧れの桃の木山の家。今夜は名物のコウヤマキのお風呂で汗を流し、カツカレーで腹を満たし明日に備えるぞ(NY)

シシ淵にて
崩壊地手前の登山道

2日目は桃ノ木山の家を6時にスタートです。前日に続きひたすら沢沿いの岩稜帯ルートを進みます。まず、七ッ釜滝が三段に分かれ優美な姿を見せます。その先に現在は通行可能になっていますが、巨岩ゴロゴロの崩壊地。それからは、光滝、隠滝、与八郎滝、落差18メートル、広い滝壺の美しい大杉谷を代表する滝の一つ堂倉滝といくつもの滝に目を奪われます。堂倉滝を超えると大杉谷とお別れし、急こう配の登山道が始まります。滝と岩のほかにも、シャクナゲ、ギンリョウソウ、アカヤシオ、シロヤシオが花を咲かせ目を楽しませてくれました。大台ヶ原の最高峰である日出ヶ岳に着くと多くの登山者でにぎわっていました。景色を堪能しながら昼食を取り、ビジターセンターに下山しました。2日目は峡谷歩きと急こう配登山ミックス。緊張の連続だったり、急こう配にヒーヒー言いながら登ったりといろいろありましたが、とても楽しい中身の濃い山行が出来ました。大台ケ原は屋久島と一、二位を争う「最多雨地帯」、そんな山をこんな天気の良い日に登ることが出来て最高でした。(KE)

堂鞍滝にて
日出ヶ岳山頂にて

■奥武蔵・伊豆ヶ岳~子ノ権現(グレード3)

日 程:2023年5月27日(土)
天 気:晴れ
コース:正丸駅…伊豆ヶ岳…古御岳…高畑山…中ノ沢ノ頭…天目指峠…子ノ権現天龍寺…西吾野駅

正丸駅から登山道分岐まではなだらかな道を30分ほど歩いていきます。のどかな田舎道の脇には蕨、茗荷、雪ノ下、淡竹(はちく)等の色々な山菜が自生しており目を楽しませてくれます。Sさんが山草に詳しく名前や料理方法など教えていただき大変勉強になりました。そういう会話ができるのどかな雰囲気もつかの間、登山道に入ると伊豆ヶ岳山頂まで約1時間半のきつい急登が続きます。このような苦しさも山頂までだと思っていましたが、予想に反して山頂から子ノ権現までの間(コースタイムで2時間20分)は何回もアップダウンが続くタフな山道で心が折れそうでした。子ノ権現ではドリンクの自動販売機や茶屋もありホッとします。ここからは緩やかな下りがゴールの西吾野駅まで続き、皆さんの会話が急に弾むようになりました。風も涼しく気持ちよい山行日和で、タフなコースでしたが非常に楽しい一日を過ごすことができました。(NS)  
写真は伊豆ヶ岳山頂にて

■足尾・中倉山〜沢入山(G2)

日 程:2023年5月25日(木)
天 気:曇りのち晴れ
コース:集合地(車)-銅親水公園…中倉山取付点…中倉山…孤高のブナ…沢入山…孤高のブナ…中倉山…銅親水公園

感 想:到着した銅親水公園は30台ほどの車が停められる駐車場ですが、平日にも関わらずほぼ満車状態。最近、中倉山は人気があるようです。天気は予報通り午前中は薄雲りでしたが、午後から晴天となりました。本日は銅親水公園から中倉山を目指し、中倉山から稜線上を進み沢入山で折り返し、復路は往路を戻ってくるコースです。中倉山はかつて足尾銅山の煙害で樹木が消滅し、禿山になりましたが、現在、植林が進み、緑がだいぶ復活しています。地元の小中学生が植えた苗木が育ち、いつか緑豊かな山に戻る日が期待されます。建設道路を小一時間歩き中倉山への登山口に取り付きます。ここから尾根に出るまで急斜面を九十九折れに登っていきます。尾根に出て、登山道が緩やかになると濃いピンク色の山ツツジが満開でした。ツツジが満開の期間がどのくらいなのか分かりませんが、想定外の嬉しい誤算です。中倉山に到着すると一気に視界が開けます。中倉山は標高1500mほどですが、まるで森林限界を超えたかのような景観です。中倉山から少し下った稜線上に立つブナの木は、孤高のブナと呼ばれ、禿山再生のシンボルとなっています。暖かい日差しの下、孤高のブナの前で昼食をとりました。下草が芝生のようで気持ちよく、昼寝したくなる気持ちを抑えて行動再開。沢入山に向かう細い稜線上は、360度の展望で、近くに男体山、遠くに日光白根山や尾瀬の山々が見えます。いまだ荒地のような北側斜面と対照的に、南側斜面は白ヤシオが満開です。沢入山に到着すると隠れていた庚申山や皇海山への稜線を見渡すことができます。復路は山ツツジや白ヤシオが咲く南側斜面に付けられた巻き道を歩いて無事に下山しました。(TS) 

山ツツジに囲まれた登山道
孤高のブナの前で

■中央沿線・鶴ヶ鳥屋山(G3)

日 程:2023年5月20日(土)
天 気:曇り時々小雨
コース:笹子駅…林道終点…宝越え…鶴ヶ鳥屋山…恩六二九石標…林道歩き(バス)-よりみちの湯

感 想:笹子に向かう中央線の車窓から見る左右の山は頂上付近がほぼ雲の中。天気予報によれば次第に回復傾向にあるということなので、ひとまずこれに期待して駅に集合しました。試参加の方、入会間もない方などいたので、軽く名前だけの自己紹介のあと早速出発しました。しばらくは舗装路を歩いて、林道終点から登山道に入ります。あまり人が歩いてないと見えて、登山道はかなりの量の落ち葉で隠されていてたびたび道を失います。そんな中、GPSアプリを使用している数人の参加者からの声掛けなどもあり、何とか標高1100m付近で林道を横切ります。このあと工事のために木を伐採したやや開けた地点で昼食休憩。ただ依然として天候は回復せず、樹木からのしずくか小雨なのかわからないほどの水滴が落ちてくる中、頂上に到達しました。ここまでかなりの急登だったので、下山路もさぞやとの覚悟で歩きだしましたが、地図にも“急登注意”とある通り、ところどころに岩が顔を出し、濡れた落ち葉で滑りやすい道を慎重に歩を進め、恩六二九石標先の林道に出たところで事件が。何と初狩方面への登山道が工事のために通行止めになっていたのです。仕方なく林道を都留市方面にくだり、途中の“宝の山ふれあいの里”を経由して、ちょうど宝鉱山からきたバスに乗ることができ、運転手さんのご好意もあって“よりみちの湯”前で降ろしていただき解散、入浴ということで1日を締めくくることができました。天候判断、登山道の事前調査不足など、すべてリーダーに起因する不備で参加者につらい経験をさせてしまったことを反省する山行となりました(HT) 写真:左/鶴ヶ鳥屋山山頂にて。右/登山状況です。

■富士周辺・十二ヶ岳(G2)

日 程:2023年5月20日(土)
天 気:曇りのち晴れ
コース:河口湖駅(バス)-毛無山登山口…毛無山…十二ヶ岳…桑留尾

感 想:予報通り雨は上がり、曇りの山行となりました。河口湖駅前からバスで毛無山登山口へと向かい、簡単な自己紹介とリーダーからコースの注意点やアドバイスをいただいた後、登山開始です。あまり多くは無いながらも、ギンリョウソウやヒトリシズカ、ミツバツツジなどを愛でながら1時間強登ると毛無山山頂に到着。晴れていればドーンと見えるはずの富士山を心の目で見ながら、早めのランチ休憩となりました。富士山が見えない日にここに来る人は少ないようで、登山道も山頂もがらがらでした。休憩後、いよいよメインの十二ヶ岳へ。イワカガミの群生を探しながら、岩場や鎖場など起伏に富んだわくわくするコースを進んで行きます。終盤になると更に険しさ(楽しさ)が増していきます。岩場、鎖場、ロープ、吊り橋、そして橋を渡った目の前には、壁のような岩が立ちはだかっていました。一ヶ岳から十二ヶ岳山頂まで約1時間50分。適度なスリルを味わえるとても楽しいコースでした。十二ヶ岳山頂からの展望が素晴らしいそうなのですが、残念ながら何も見えず、桑留尾登山口方面へ向かいます。下り始めるとすぐに雲が晴れ青空が広がります。眼下には陽光にきらめく西湖が見えました。緑の樹木越しに見える青空がすばらしく、更に雲と雲の間から少しだけ富士山が顔をのぞかせてくれました。今までが何の眺望も無かっただけに、喜びもひとしおです。この後は単調ながらも滑りやすい登山道を歩き、下山となりました。下界は日差しも強く、もう少し早くこのお天気になっていたらと思わずにはいられません。ですが、曇りだったからこそ登山者が少なく、アスレチックのような岩場や鎖場を焦ることなく楽しむことができ、湖や、わずかながらに見えた富士山に歓喜の声をあげられたのでしょう。バリエーション豊かなコースで、とても楽しい山行でした。(SN) 写真:左/十二ヶ岳山頂にて。右/名物の吊り橋です。

■奥秩父・瑞牆山(G3)

日 程:2023年5月17日(水)
コース:瑞牆山荘…富士見平小屋…桃太郎岩…瑞牆山…桃太郎岩…富士見平小屋…瑞牆山荘

感 想:天気予報では35度を超える猛暑日になる所も出るようで、急激な気温の変化に熱中症が心配されました。山荘前の駐車場は平日にもかかわらずほぼ満車状態。多くの人が暑さから逃れるため瑞牆山を訪れたようです。本日は、瑞牆山荘から富士見平を経由して瑞牆山頂を目指し、復路は往路を引き返すコースです。瑞牆山荘で身支度を整えて、緩やかな登山道をゆっくりとしたペースで登っていくとミツバツツジとシャクナゲがピンク色の花を咲かせています。富士見平に行く途中に目指す瑞牆山が展望できるベンチがあり、ここで写真を1枚。平成の名水100選に選ばれた富士見平小屋前の水で喉を潤してから、桃太郎岩に向かいます。桃太郎岩の前の沢で手を洗い、少し早めの昼食をとりました。桃太郎岩からはいよいよ岩場の連続です。一気に標高を上げるため息が切れます。すれ違いでは登り優先のルールは置いておいて、呼吸を整えるため下りの方に道を譲ります。山頂までの岩場は、樹林帯で日陰が多く、所々石清水が湧き出ていて山全体がみずみずしく、涼しさを感じます。視界を遮っていた樹林帯を抜け山頂に到着すると一気に展望が開けます。暑さのせいか富士山はモヤがかかっていますが、360度の展望です。岩の上に腰かけていると昼寝をしたくなるような陽気です。景色を堪能したあと、下山は急な岩場を慎重に下ります。下山時は朝よりもはるかに多くのミツバツツジが花開いていて無事の帰還を祝福しているようでした。(TS) 写真:左/瑞牆山山頂にて。右/展望地からの景色。

丹沢・塔ノ岳(G2・体験コース)

日 程:2023年5月14日(日)
天 気:曇りのち雨
コース:秦野駅(バス)-ヤビツ峠…二ノ塔…三ノ塔…烏尾山…行者ヶ岳…新大日…塔ノ岳…金冷シ…堀山ノ家…観音茶屋…大倉BT

感 想:今回は丹沢の人気No.1コースでG2体験コースでもある塔ノ岳(表尾根縦走)です。前日からの雨天順延開催となった日曜朝7時半、秦野駅前は曇天。行列必至のヤビツ峠行きバス停はガラガラで、8名全員ヤビツ峠まで座っていくことができました。8時半過ぎ、支度を整え軽い自己紹介とリーダーからのご注意タイムを経て、好天を祈りつつ林道を歩き始めます。登山口からニノ塔までの急な登りにヒーハーしながら稜線に出るといよいよ表尾根です。三ノ塔までは曇天とはいえ天気はもっていましたが我々の運はそこで尽き、烏尾山への途中から雨が降り始めるとすぐ本降りに。予報より早い天候の崩れを呪いつつ各自雨具を着込み再び歩きだします。お昼前に新大日到着。ここでは運良く降られずに昼食がとれましたが、食べ終わる頃には再び雨粒が。その後も行程中の視界はずっと半径20m程度、濡れた鎖場や滑る木道、階段責めに耐えつつ何の景色もない塔ノ岳を経て大倉尾根の下までひたすら雨雨雨…と充実した雨山行となりました。丹沢屈指のパノラマコースで山ひとつ見えなかったことは将来の笑い話になりましょう。行程終盤、ゴールも近づいた観音茶屋で名物の手作り牛乳プリン(200円)をいただくとやっと皆に笑顔が戻りました。私には得難い雨体験で、準備と身繕いの甘さからインナーやグローブの中を無用に濡らしてしまったことなど課題が明らかになりました。高い山では命取りになりかねないと思うと、もっとしっかりやらねばと猛省しました。(IJ) 

塔ノ岳山頂にて

■茨城・筑波山(G3)

日 程:2023年5月9日(火)
コース:筑波山神社…つつじヶ丘…弁慶茶屋跡…女体山…御幸ヶ原…筑波山神社

感 想:前日に各地で土砂崩れなどの災害を引き起こした低気圧は東の海上に抜けて朝から晴天に恵まれました。初対面の方がいたので簡単な自己紹介をしたのち、筑波山神社に一日の無事を祈願して出発です。本日は筑波山神社からつつじヶ丘を経由して筑波山頂(女体山)に向かい、筑波山頂から御幸ヶ原を経て、ケーブルカー沿いに下っていくコースです。筑波山は女体山と男体山からなる双耳峰で女体山の方が少し高いようです。新緑の中、鳥たちのさえずりを聞きながら、よく整備された登山道を登って行くと「この先渋滞ポイント」と書かれた大きな赤い看板が目に入ります。GW中に訪れた人のために設置された看板が撤去されずに残っていたようですが、本日は平日なので登山客もまばらです。つつじヶ丘で満開のツツジをバックに写真を撮ったあと、女体山頂まではなかなか厳しい岩場の登りが続きます。筑波山全域は最近整備されたようで石がゴロゴロしていた登山道はコンクリートで固められ、休憩地点には茶屋のような東屋が建てられ、分岐点に設置された看板はオシャレになっていました。女体山頂から霞ケ浦を始め関東平野を一望したあと、百名山の石柱の前で集合写真を撮って御幸ヶ原に向かいます。御幸ヶ原はケーブルカーで来た人たちや遠足の中学生たちで混雑していましたが茶屋脇のベンチを確保して昼食タイムです。昼食のあと男体山の展望台まで足を伸ばし田園風景を堪能したあとケーブルカー沿いにひたすら下ります。急な場所もあり前日の雨の影響で滑りやすくなっているので慎重に下ります。最後に筑波山神社に無事の帰還を感謝して解散しました。(TS)  写真:左/女体山山頂にて。右/女体山山頂からの眺め。

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