中央沿線・扇山~百蔵山(G3)

日 程:2024年9月29日(日)
天 気:曇り時々雨
コース:四方津駅(バス)―犬目BS…犬目分岐…扇山…宮谷分岐…百蔵山…鞍部…百蔵山登山口…猿橋駅

感 想:天気予報は曇り、雨雲レーダーにはない雲があり、四方津駅でバスを待っている時ポツポツと雨が降っていました。バスに乗り最終の犬目バス停で下車、レインウェアを着てスタートしました。登山口から樹林帯だったので、雨が降ってもそれほど影響がなく歩けました。高度を上げるとガスが出ていて、幻想的な世界が広がります。山栗拾いも楽しみ、生の栗を食べて秋の味覚を堪能しました。二時間ほどで扇山の山頂に到着し、長めの休憩をとりました。扇山からの下りは雨の影響で滑りやすいので慎重に下ります。百蔵山への急登も滑りやすかったです。湿気もあり汗びっしょり。百蔵山の山頂では晴れていれば目の前に富士山を楽しめますが、今回は雲の中なので心の目で楽しみました。ランチ後下山開始、滑りやすいので慎重に下っていきます。途中トトロの広場がありメイちゃんなった気分で写真をパチリ、くろすけや猫バスもいて雰囲気を楽しめました。(SY)

百蔵山の山頂にて
トトロと

東北・鳥海山と出羽三山(G2)

日 程:2024年9月28日(土)~30日(月)
天 気:9/28・晴れ、9/29・晴れ、9/30・晴れ一時ガス
コース:
9/28・湯の台温泉(レンタカー)―滝の小屋登山口…滝の小屋…河原宿…伏拝岳…新山…伏拝岳…河原宿…滝の小屋…滝の小屋登山口(レンタカー)―酒田駅(泊)
9/29・酒田駅(JR)―鶴岡駅(バス)―出羽三山神社…二の坂茶屋…隋神門(泊)
9/30・隋神門(タクシー)―月山八合目…仏生池小屋…月山…牛首…金姥…装束場…湯殿山神社…湯殿山バス停(タクシー)―鶴岡駅

感 想:
9/28・この日の登山は長時間のため早めに出発です。岩ゴロゴロの登山道を進み八丁坂を登りきり河原宿で一休み。この先、一旦は緩やかな坂になりますが相変わらずの岩ゴロゴロの道が続きます。そして、急な薊坂を登りますが、美しい景色が疲れを忘れさせてくれます。遠くに月山、坂田の町並みや田園風景と日本海等いつもと違う景色です。伏拝岳まで登ると、ついに鳥海山の最高峰新山が見えてきます。ここから先は外輪山の道です。しかしながら新山に行くためには一旦大きな下りの後、これまでより大きな岩の壁を登っていきます。やっとのことでたどり着いた山頂は狭く、後から来る登山者に譲らなければいけません。最低限の写真を撮り、そそくさと来た道を戻ります。外輪山の景色の良い場所で昼食を取り、その後は来た道を戻ります。無事に下山した後は酒田市内の旅館で美味しいお酒と料理をいただき明日に備えます。

伏拝岳から望む鳥海山(新山)
鳥海山の山頂

9/29・前日の鳥海山の疲れが残り、明日の月山のために計画を一部変更して、バスで羽黒山の山頂まで行きました。出羽三山神社にお参りし、羽黒山の山頂を探しましたが、結局山頂の標識は無いことがわかり、「おそらくこの辺りが山頂であろう」と言うことで写真を撮って、下山はバスを使わずに長い階段を下ります。途中の茶屋で時間調整を兼ねてお茶とお餅をいただきます。さらに下ると国宝の五重塔があり、続いて爺杉、祓川の滝を見学し、随神門に出て、本日の山行は終了です。

羽黒山の山頂付近>
国宝羽黒山五重塔

9/30・この日はKさんが体調不良で早めに帰京し、OさんとTさんが新たに加わりました。まずはタクシーで月山八合目まで移動し、身支度をして歩き始めます。月山の登山道は鳥海山とは異なり、歩きやすい木道から始まります。弥陀ヶ原の湿原では池塘と綺麗な草紅葉を楽しみながら先に進みます。全体的に緩やかな坂が続きすぐに仏生池小屋に着きます。この辺りからガスが発生して来たため、防寒着を着ます。美しい紅葉を見ながら登り、二度目の木道が現れると山頂はすぐそばです。山頂付近の月山神社が見えるころでは、ガスが無くなることもあり、期待して向かいましたが、我々が着いたときには再びガスに覆われてしまいました。それでも素晴らしい景色を見ることが出来て満足です。ここから先の道も綺麗な秋の景色が待ち受けていました。金姥の分岐で早めのお昼をいただき、湯殿山神社に向かいます。装束場を過ぎるといよいよ月光坂です。前半は金月光と呼ばれ5本の長い梯子があり、その先は水月光で登山道が小川になっています。これらの坂に気を付けながら下り、湯殿山神社に到着します。湯殿山神社では500円を払ってお祓いを受けました。ご利益が無くなるためその内容はお伝え出来ません。さらに少し下ると湯殿山バス亭です。この近くの参籠所でお風呂に入りタクシーを待ち、鶴岡駅で解散しました。(TM)

月山登山中の紅葉の中で
月山の山頂

尾瀬・会津駒ヶ岳(G3)

日 程:2024年9月27日(金)~28日(土)
天 気:9/27・曇り時々晴れ、9/28・曇り時々晴れ
コース:9/27・川越駅(車)―駒ケ岳登山口…滝沢登山口…駒の小屋(泊)
9/28・駒の小屋…会津駒ケ岳…中門岳…駒の小屋…大津岐峠…キリンテ登山口(バス)―上の原(車)―川越駅

感 想:
9/27・川越駅に集合し、福島県檜枝岐村に位置する日本百名山の会津駒ヶ岳を目指します。二日間とも雨マークが出ていて雨覚悟の山行です。村営グランド駐車場に車を停め、駒ヶ岳登山口からスタート。カラマツ林の中の急登のジグザグ道が続きます。ブナなどの落葉広葉樹が茂っている中しばらく急な上り道を歩き、やがて傾斜が緩やかになる頃に水場につきます。蒸し暑く汗もびっしょり。なかなか展望が開けず気持ちだけが焦ります。1900ⅿ前後まで登るとやっと展望が開け、黄金色の草紅葉と木道、池塘の圧巻の風景が目に飛び込んできました。オオシラビソの樹々の間から三角屋根の今日の宿、駒の小屋も見えました。のびやかな傾斜湿原の木道を登り切れば駒ノ大池のほとりに着き、左手の一段高いところに駒の小屋が建っています。雨にも降られず、時折薄日もさすラッキーな1日でした。(KE)

笑う池塘
駒ノ大池と背後にそびえる会津駒ヶ岳

9/28・ガスが立ち込めひんやりとした風が吹いている。綺麗な草紅葉の中に池塘や山頂へ続く木道が見え隠れする。夜露に濡れた木道を滑らないよう気を付けながら会津駒ヶ岳山頂に到着。展望はない。記念撮影をして早々に中門岳へ向かう。大きな池塘の前に中門岳の山頂標識。白く霞がかった景観も幻想的だ。ピークの広く平らな湿原も素敵に色づいている。下山は駒の小屋まで戻りキリンテ登山口へ。こちらへ下る人は我々だけ。滑りそうな湿った足元の下りから始まり、岩場・ミニ梯子を越え稜線を進み、雲の隙間に燧ヶ岳を見つけながら大津岐峠分岐をキリンテ側へ。途中から落ち葉でふわふわと歩きやすくなったのでバスの時間を考えペースを上げる。沢を越え登山口に到着。ホシガラスの鳴き声を聞き、足元のキノコを見つけながら進み、キノコに詳しい二人に沢山名前を教えてもらった。こんなにキノコを気にしながらの登山は初めてで、また違った楽しみ方を知った。(TM)

会津駒ヶ岳山頂にて
中門岳への穏やかな稜線

奥多摩・浅間嶺(G3)

日 程:2024年9月22日(日)
天 気:曇り
コース:武蔵五日駅(バス)―浅間尾根登山口…数馬分岐…907m地点…人里峠…浅間嶺休憩所…時坂峠…払沢の滝入り口…払沢の滝…払沢の滝入り口

感 想:雨予報のせいかバス待ち行列は少なめでした。50分ほど山深く分け入った浅間尾根登山口バス停で下車。微妙な雲行きですが予報は回復基調なので皆雨具は着けずに出発しました。コースは全体に勾配が緩やかで、心配した雨やきつい陽射しもなく、ときおり吹き抜ける尾根風は涼しくて湿度が高い割には歩きやすい条件でした。山頂広場で昼食をとり、少し上の浅間嶺山頂で写真を撮りました。あとは下り、濡れた土で滑りやすい箇所をやり過ごし、ひと頑張りすると帰りのバス停に到着しました。近くの観光名所「払沢(ほっさわ)の滝」は見ごたえがありました。コース途中では何ヵ所かで展望が開けると奥多摩の山並みが楽しめ、足元では大きなヒキガエル3匹と大蛇、大ミミズの出迎えもあり、山と森を堪能できた1日でした。(IJ) 

浅間嶺展望台にて
払沢の滝の前で

旧信越本線・アプトの道(G3)

日 程:2024年9月16日(月)
天 気:曇り
コース:横川駅…碓氷関所跡…丸山変電所跡…めがね橋…熊の平…めがね橋…峠の湯

感 想:スタート地点の横川駅は、長野新幹線の開通に伴い、高崎駅から新潟駅まで直通していた旧信越本線が群馬県側で分断された地点の終着駅です。鉄路としては大変な難所であった碓氷峠を超えるために、アプト式という歯車型の軌道を2本の線路の真ん中に敷設する、スイスの登山鉄道でも採用されている鉄道システムを使っていたのですが、最短距離でトンネルをぶち抜いて新幹線を通してしまえば不要な物です。今回のルートは、観光コースとしても有名な廃線ウオークに温泉を組み合わせた楽しいハイキングとなっている上に、道中最強映えスポット眼鏡橋もあります。真っすぐに伸びた廃線の上を4名でとぼとぼ歩いていると頭の中で♪ウェンザナィ♪と音楽が流れてきたのですが、廃線なので後方から機関車が迫ってくる心配はありません。天気予報が見事に外れ、青い空に白い雲、黄花秋桜が風に揺れ、秋茜が飛び交う様は秋の訪れを信じてやまない私たちの気持ちを癒してくれます。ハイキングとはいえ、峠越えの軌道であるため6‰(パーミル)程度の地味な登りが続きます。かつて茶屋で振る舞われたという「力餅」を途中のドライブインで購入し、やがて峠の湯に着きました。(FT)

めがね橋
関所跡
トンネル内

三国山脈・巻機山(G3)

日 程:2024年9月14日(土)~15日(日)
天 気:9/14・晴れ、9/15・晴れ
コース:
9/14・高崎駅―桜阪駐車場…五合目…前巻機山…避難小屋(泊) 
9/15・避難小屋…御機屋…巻機山最高地点…牛ケ岳…巻機山山頂地点…御機屋…避難小屋…前巻機山…五合目…桜阪駐車場…法師温泉…高崎駅

感 想:
9/14・巻機山井戸尾根コースは、山頂まで累積標高1500m距離12㎞、日帰りで登られることが多いのですが、今回は9合目にある避難小屋を利用して山中一泊というプランです。10時20分登山開始、厳しい残暑の日差しを浴びながら登り始め、30分も経つと尋常ではない熱気に不安を感じ、1時間で汗だくになり着衣が全てびしょびしょになってしまいました。地形の関係もあり全く風を感じることも出来ず、サウナ状態の中ひたすら登りが続きます。熱中症にならないように休憩を多く取るも私はバテバテです、緊急用に常備している冷却材を使い、リーダーが常備している岩塩を頂き摂取しました。稜線に至り「ニセ巻機山山頂」に到着。ここまでくればあっという間に本日のゴール巻機山避難小屋に到着です。

ニセ巻機山にて
避難小屋

9/15・夜間も気温が下がることなく、シュラフなしでも大丈夫なほどでした。予報は午後から雨になるため、早めの行動をしようと4時40分に行動開始。ヘッドランプを装着し空荷で巻機山山頂を目指します、森林限界を超えているので、笹原と草原が広がっている所に日の出が迫り赤く染まっていく様に感動しました。小屋に戻り重い荷物を再び担いで下山を開始、まだ6時30分だというのに本日も暑く嫌な熱気を感じます、行程はロープや鎖はなく、危険地帯は無いのですが、足元の岩がちょっと滑りやすいので注意が必要です。何度「暑い」と心の中でつぶやいたでしょうか、ソロではなくパーティー登山であったから最後まで頑張れたと思いました。無事下山の後はメインイベントの、秘湯法師温泉に立ち寄り帰路に着きました。(FT)

巻機山の山頂にて
牛ヶ岳山頂から巻機山方面

南アルプス・アサヨ峰(G2)

日 程:2024年9月14日(土)~15日(日)
天 気:9/14・晴れ、9/15・晴れ
コース:
9/14・北沢峠…仙水小屋…仙水峠…栗沢山…アサヨ峰…早川尾根小屋(泊)
9/15・早川尾根小屋…広河原峠…赤薙の頭…白鳳峠…白鳳峠入口…広河原

感 想:
9/14・4時頃には戸台パークバス乗り場に列が出来、5時にバスが運行開始。私達は出払ったバスが戻るのを待って7時に発車です。北沢峠からは川沿いを仙水小屋に向かいます。南アルプスで1番美味しい水(早川尾根小屋の小屋番談)を小屋でたっぷりと汲み、峠の手前のガレ場は樹林帯との境を歩きます。仙水峠では左手に甲斐駒ヶ岳と摩利支天、右手に地蔵岳のオベリスクが現れます。栗沢山へ胸突き八丁の急登を登ります。たどり着いた栗沢山頂では「男前」の甲斐駒ヶ岳と記念撮影です。再び急坂を歩き「南アルプス名峰のビュースポット」アサヨ峰山頂に立ちます。残念ながら鳳凰三山方向のガスは濃くなる一方ですが、それ以外の方角はスッキリと晴れ渡り最高の眺めです。またまた、急坂を歩いて樹林帯の中の早川尾根小屋にたどり着きます。南アルプスで2番目に美味しい水(小屋番談)で炊いた美味しいご飯とお味噌汁で鋭気を養います。

栗沢山の山頂・甲斐駒ヶ岳と
アサヨ峰・仙丈ケ岳と

9/15・4時半に朝食を頂き、明るくなるのを待って出発です。樹林帯を抜け赤薙沢の頭に出ると今日は選手交代とばかりに地蔵岳、北岳が目の前に現れます。絶景を堪能した後は手強いと評判の白鳳峠から広河原へ下ります。長いガレ場を慎重に歩き、気が付けば北岳を見上げるまでに下っていました。シラビソとキノコのやさしい森にホッとしたのもつかの間、はしごが現れ激坂下りが始まります。整備はされているのですが、いつ果てるとも知れない下りが続くので道路が見えた時は本当にホッとしました。南アルプスの絶景を堪能するとともに、密な等高線の実態を体感した山行となりましたが素敵な山の記憶をまた一つ増やすことが出来たことに感謝です。(TJ)

地蔵岳のオベリスク
4段続く長いはしご

北アルプス・槍ヶ岳(G2)

日 程:2024年9月6日(金)~9日(月)
天 気:9/6・晴れ、9/7・晴れのち曇り、9/8・曇りのち晴れ、9/9・晴れ
コース:
9/6・新穂高温泉…ワサビ平小屋(泊)
9/7・ワサビ平小屋…秩父沢出合…シシウドヶ原…鏡平…弓折分岐…双六小屋(泊)
9/8・双六小屋…樅沢岳…硫黄乗越…左俣乗越…千丈乗越…槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳…槍ヶ岳山荘(泊)
9/9・槍ヶ岳山荘…飛騨乗越…千丈分岐点…槍平小屋…滝谷出合…白出沢口…穂高平小屋…新穂高温泉

感 想:
9/6・稲核ダム近くでの事故の影響で、国道が封鎖され出発時間が大幅に遅れてしまいましたが、この日の移動は1時間ほどの林道歩きのため問題なく小屋に到着し、速やかに明日からの登山に備えました。

9/7・暑さを避けるため、日の出とともに出発します。この日のルートは小池新道と言う北アルプスの代表ルートのこともあり歩きやすい道が続きます。3時間ほど歩くと鏡平小屋に到着します。残念なことに槍ヶ岳周辺は雲の中で見ることが出来ません。気を取り直して恒例のかき氷に加え、ラーメンを4人でシェアしました。ここから先は弓折分岐までは厳しい登りが続きます。稜線に出てからは美しい北アルプスの景色を眺めながらの歩行です。徐々に鷲羽岳がはっきり見えるようになり、やがて双六小屋も見えてきました。ここまでの疲れも吹き飛び足は軽くなります。双六小屋にはちょうどお昼に到着です。まずは昼食を食べて、チェックインを行います。その後、有志で双六岳の山頂に向かいます。山頂までは1時間ほどですが、途中からガスの中の歩行に変わります。山頂もガスの中で、景色はありませんでした。来た道を戻り、この日の山行は終了しました。

双六小屋と鷲羽岳が見えてきました
槍ヶ岳の山頂

9/8・午後からは雨予報とのことで、早めの出発で、西鎌尾根を登ります。残念ながらガスが多く槍ヶ岳方面は全く見ることが出来ません。まずは樅沢岳に登ります。九十九折れの道を登っていくと日の出を見ることが出来ました。その先の硫黄乗越からはガスの合間に荒々しい姿の硫黄岳や赤岳が幻想的に見えてきます。左俣乗越の先からはいよいよ岩稜帯になり鎖場が続きますが、メンバーは慣れたもので問題なく通過していきます。そして、仙丈乗越から先は空気も薄くなり、休憩を多くとりながら少しずつ登っていくと槍ヶ岳山荘に到着します。槍ヶ岳の山頂は見えたり、ガスの中に入ったりですが、小休止後にアタックを決定。幸い登山者は少なく、我々のペースで登ることが出来ました。山頂では30分くらい滞在し、ガスの中から時々見える景色に感動し、小屋に戻りました。小屋では遅めの昼食でしたが、この時の登頂記念祝杯が失敗でした。崩れるはずのお天気が一向に崩れず、晴れ間も多くなり、再登頂をしたいのですが、既にアルコール漬けとなっているために再登頂は出来ません。おそろいのTシャツを購入し、小屋からの綺麗な景色をたくさん見て楽しみました。

9/9・この日も天気予報は外れてしまい、朝から良い天気です。素晴らしい景色を見ながらの下山を開始します。この下山コースは西鎌尾根をはじめ、鷲羽岳、黒部五郎岳、双六岳、水晶岳等が綺麗に見え何枚も写真を撮りました。千丈分岐点の少し手前で茶色の動物が登山道にいます。熊かと警戒しましたが、サルでした。とは言え怒らせないように配慮しながら無事に通過しました。淡々と石ころの斜面を下っていきます。槍平小屋では美味しい水とコーヒーいただき一休みします。さらに下っていき白出沢口まで来るとこの先は林道になります。穂高平小屋でお昼をいただき、元気をつけて残り30分ほどを歩き、新穂高温泉に戻ってきました。(TM)

下山前の小屋から
昨日登ってきた西鎌尾根

北アルプス・高瀬ダム~水晶岳~赤牛岳~黒部ダム(G1)

日 程:2024年8月24日(土)~27日(火)
天 気:8/24・曇り、8/25・曇りのち雨、8/26・曇り時々晴れ、8/27・曇り時々晴れ
コース:
8/24・七倉山荘(タクシー)―高瀬ダム…湯俣温泉晴嵐荘(泊)
8/25・湯股温泉晴嵐荘…湯俣岳…真砂分岐…東沢乗越…水晶小屋(泊)
8/26・水晶小屋…水晶岳…温泉沢ノ頭…赤牛岳…クサリ場…奥黒部ヒュッテ(泊)
8/27・奥黒部ヒュッテ…平ノ渡場・船着き場(渡し舟)―平ノ小屋…ロッジくろよん…黒部湖…黒部ダム(バス)―扇沢

感 想:
8/24・高瀬ダムから歩行を開始しますが、いきなり長いトンネルです。その後しばらくは舗装路を歩きます。1時間ほど歩くと登山道になりますが、ほぼ平らな道です。そして、この日の宿が見えてきますが、川を渡るための橋はありません。一人乗りのリフトのような乗り物を自分でワイヤーを引っ張りながら向こう岸に渡り、宿に到着しました。食事までの時間は川沿いの足湯や、温泉に入り明日からの登山に備えました。

スタート直後のトンネル
この乗物で川を渡り、山小屋に到着です

8/25・午後は雨予報のため、5時に出発です。まずは竹村新道を登りますが、湯股岳まではきつい登りが続きます。湯股岳を過ぎると昨晩の雨で濡れたササが登山道を塞ぎ、この時点では雨は降っていませんが、衣類はずぶ濡れ状態です。それでも先に進むと南真砂岳の少し手前でライチョウの家族に遭遇し癒されます。真砂分岐まで進むと道は歩きやすくなりますが雨が降ってきました。その後は雨が降ったりやんだりの繰り返しで景色もほとんど見えない状態で、水晶小屋に到着しました。

ライチョウの家族

8/26・夜明け前は満天の星空でしたが、明るくなるにつれてガスが湧いてきました。出発すると目の前に水晶岳が見えたり、ガスで消えたりの繰り返しですが、水晶岳に到着した際にはガスは無くなっていました。ここからは槍ヶ岳をはじめ黒部五郎岳、薬師岳、鷲羽岳が良く見えます。反対側には野口五郎岳、そこから後立山連峰が続きます。そして、北側にはこれから向かう赤牛岳もよく見えています。この辺の山のピークはゴーロ帯が多く、歩きにくく、赤牛岳にはなかなか着きません。それでも途中の景色を楽しみながら歩いていると赤牛岳に到着です。ここまで来ると黒部ダムも良く見えてきます。しっかり休憩を取って、読売新道に入っていきます。話には聞いていましたが、なかなかの道です。特に前日の雨の影響もあり、滑りやすい岩、登山道の水没等が加わり、とても疲れました。それでも無事に奥黒部ヒュッテに到着し、ご褒美としてお風呂に入ることが出来ました。

水晶岳の山頂
水晶岳から見た赤牛岳(右奥は剱岳)
赤牛岳の山頂

8/27・黒部ダムへ向かい出発します。奥黒部ヒュッテから平ノ渡場(船着き場)までの登山道がハシゴを登ったり降りた丸太橋で川を渡ったりとまるでアスレチックをしているみたいです。船着き場に乗船1時間半前に到着したので、しばしティータイムです。10:20になっても渡し船が来る気配がなく、ヒヤヒヤしましたが直後に現れて一安心です。救命胴衣を付け船に乗船し対岸に渡り、またまた丸太のハシゴの登り降り、丸太の橋で川を渡ること数回、やっとのことでロッジくろよんに着きました。でもこの日は休業らしく、何も購入できず。ここからの道は、高尾山の1号路。ほどなくしてトンネルを通り黒部ダムの上部へ到着です。ダムからは前日通過した赤牛岳が良く見え、さらに反対側のダムの放水を見て、扇沢まで電気バスに乗り今回の縦走は無事に終了しました。(TM)

梯子が続きます
この船で向こう岸に渡ります

奥多摩・三頭山(G3)

日 程:2024年8月25日(日)
天 気:曇りのち雨
コース:奥多摩駅(バス)―深山橋…ヌカザス山…三頭山…三頭大滝…都民の森バス停

感 想:奥多摩駅からバスで深山橋へ、橋を渡り登山口まで5分ほど歩き出発です。急登とは聞いていたけれど、最初の20~30分はかなりの急登で心拍数が上がります。呼吸を整え水分を補給し進みます。お天気は曇り、時折気持ちのよい風が正面から吹いてきて8月後半としては歩きやすい気候です。それでも次々に急登が出てきて、顔もTシャツも汗だく状態。山頂まではひたすら登りが続きます。道には怪しげなキノコが多く、それを見てはメンバーの面白発言に笑いが絶えません。途中30分ほど激しい豪雨に見舞われ、レインウエアを着込み山頂を目指します。この時点でほとんどの急登が終わっていたのには助かりました。山頂ではあいにく富士山は見えず、写真を撮って下山開始です。三頭大滝までは川沿いの石の階段をひたすら下ります。さき程の豪雨で水量が増えたのか、川にも滝にも勢いがありました。三頭大滝からは一般の人も歩けるブナのチップを引き詰めた道がバス停まで続き、歩みを早めます。予定通りのバスに乗り、数馬の湯で雨と汗を流し本日の山行も無事終了しました。(ON) 

三頭山の山頂にて

北アルプス・穂高岳(G1)

日 程:2024年8月16日(金)~18日(日)
天 気:8/16・曇りのち晴れ、8/17・晴れのち曇り、8/18・晴れ
コース:
8/16・大月(車)―沢渡(バス)―上高地BT…河童橋…岳沢登山口…岳沢風穴…岳沢小屋(泊)
8/17・岳沢小屋…カモシカの立場…雷鳥広場…紀美子平…前穂高岳…紀美子平…穂高岳…穂高岳山荘(泊)
8/18・穂高岳山荘…ザイテングラート取付点…涸沢小屋…本谷橋…横尾…徳沢…明神…上高地BT(バス)―沢渡(車)―大月

感 想:
8/16・台風7号が上陸するかもしれないという予報を見て、進路によっては撤退またはコース変更もありうるとしてメンバーには山梨支部に前泊してもらい朝7時、車で出発。はじめ降っていた雨も西に進むにつれ晴天に変わっていきます。沢渡駐車場に車を停め10時30分発のバスに乗り上高地へ。天気予報が悪かったせいか上高地は意外に空いていました。バスターミナルのベンチに座って昼食を食べ身支度を整え登山開始。河童橋から見た山々は上部が雲に隠れています。河童橋を渡るとすぐに前穂高岳への登山道に取り付きます。直射日光は遮ってくれるものの風が通らない樹林帯、汗だくになりながら登った先の風穴で一休み。地面に開いた穴から噴き出す冷気が火照った身体を心地よく冷やしてくれます。左手に現れた涸れた岳沢を渡り午後2時、岳沢小屋に到着しました。

岳沢小屋にて

8/17・朝5時に岳沢小屋で朝食を食べ、ヘルメットを被り出発。雲ひとつない晴天ですが、午後3時から降雨の予報。出発するとすぐに始まる重太郎新道の登り。下りに使うとかなりの難易度になると思われる急登も、ゆっくり慎重に登れば大丈夫。カモシカの立場で休憩して上高地を振り返ります。さらに傾斜が厳しくなる登山道を登り、登山道を作った主が娘を遊ばせた紀美子平に到着。ザックをデポして前穂高岳をピストン。傾斜がきつく、ほとんど四輪駆動です。山頂は快晴、途中で追い越したツアーの団体が上がってくるまで広い山頂を独占です。奥穂高岳まで続く吊尾根と呼ばれるトラバース道を確認して下山開始。紀美子平に戻りザックを背負います。トラバース道を進み岩場を登りきると奥穂高岳山頂に到着。上がってきた雲で空は真っ白。雲が流れて青空が広がった時を見計らって写真撮影。穂高岳山荘への下りも鎖場、梯子があり気を抜けません。午後1時に穂高岳山荘に到着しました。

前穂高岳への登り
前穂高岳山頂にて
奥穂高岳への登り

奥穂高岳山頂にて

8/18・穂高岳山荘で朝食用に配布された松の葉寿司を食べ、雲海に昇る朝日を撮影後、身支度を整えて出発。雲一つない青空は嬉しい反面、また暑くなりそうです。出発後すぐにザイテングラートと呼ばれるガレた尾根を下ります。登ってくる登山者が大勢いるので落石しないように慎重に歩きます。涸沢小屋でヘルメットを脱いで一休み。紅葉シーズンは混雑するテント場も今日はまばらです。石が敷かれた登山道を緩やかに下り、新たに架けられた本谷橋を渡り小一時間歩くと横尾、さらに小一時間歩いた徳沢園でコーヒーフロートタイム。ここからは観光客と一緒に幅広い林道をひたすら歩き上高地バスターミナルに到着。沢渡行きのバス乗場は長い行列でしたが、ひっきりなしにピストン運送しているため、それほど待たずに乗車。沢渡で車に乗り換え、温泉で汗を流して帰宅しました。進路を心配した台風が雲を持って行ってくれたようで晴天に恵まれた穂高岳でした。(TS)

ザイテングラートからの穂高岳

北アルプス・鹿島槍ヶ岳~唐松岳(G1)
日 程:2024年8月10日(土)~12日(月・祝)
天 気:8/10・曇りのち晴れ、8/11・晴れ、8/12 晴れ
コース:
8/10・大月駅(車)―松本駅(電車)―信濃大町駅―扇沢…柏原新道登山口…種池山荘…爺ヶ岳中峰…冷乗越…冷池山荘(泊)
8/11・冷池山荘…布引山…鹿島槍ヶ岳…キレット小屋…口ノ沢のコル…五竜岳…五竜山荘(泊)
8/12・五竜山荘…大黒岳…唐松岳頂上山荘…唐松岳…丸山…八方池…八方池山荘(リフト・ゴンドラ)―白馬八方…白馬駅(電車)―松本駅(車)―大月駅

感 想:
8/10・数日前に見た天気予報では初日は晴れ、2日目の午後から下り坂、3日目は雨。台風5号の進路によっては急変する可能性があることを念頭にメンバーには山梨支部に前泊してもらい、翌朝4時に出発。松本駅前に車を停めJRで信濃大町、そこからバスで扇沢に向かいます。車窓から見た扇沢の駐車場は予想通り満車でした。柏原新道入口からよく整備された石段の登山道を登っていきます。無風のためすぐに汗だくです。登り終えた尾根上の種池山荘は雲の中、ここで小休止。爺ヶ岳に向け歩いている途中、雲が流れて時折晴れ間が覗きます、南峰は巻いて中峰で写真撮影。アップダウンを繰り返しますが時折吹く風が気持ちいい稜線歩きが続きます。冷乗越を超えるころには青空が広がりました。冷池山荘では運よく個部屋に、一人1.5リットルの沢水を配給されました。

冷乗越にて
もうすぐ冷池山荘

8/11・この日は山と高原地図のコースタイムで9時間半を超える長丁場、しかも八峰キレット越えがあるため朝4時半に出発。天気予報どおり雲一つない晴天。小屋を出ると雲海の上に朝日が昇り、進行方向の布引山の向こうに鹿島槍ヶ岳の双耳峰、左手には先日登った剱岳が朝日に輝いています。天空の稜線上を歩き、雲一つない鹿島槍ヶ岳山頂で写真を撮り、ここでヘルメットを装着。八峰キレットは岩に書かれたペイントが消えていたり鎖を付けてほしいところになかったりという場所が何カ所もあります。特にこの日は対向の登山者が多く、鎖場でのすれ違いが多くあり五竜岳に登頂するまで気が抜けません。やっとの思いで登頂した五竜岳山頂は晴天で沸いた雲の中。時間に余裕があったので小一時間粘りましたが雲が抜けないので五竜山荘に向け下山開始。途中で雲が上がり晴天になるという登山あるある。五竜山荘は満員御礼。この日は夜8時からペルセウス座流星群を眺める山荘の催しがあり専門家の解説を聞きながら満天の星空を見上げ「カネカネカネ」と呟きました。

鹿島槍ヶ岳山頂にて
五竜岳山頂にて

8/12・台風は岩手に上陸するものの北アルプスの予報は晴天に変わったことから唐松岳への登頂を決断。朝起きると台風が全ての雲を連れて行ってくれたような晴天。山小屋で朝食を5時に食べ出発。振り返ると昨日歩いた五竜岳から鹿島槍ヶ岳の稜線が見渡せます。牛首の鎖場ではヘルメットを装着し慎重に進みます。唐松岳頂上山荘で小休止。登頂した唐松岳には大勢の登山者がいます。雲海に浮かぶ剱岳や鹿島槍五竜岳をバックに写真を撮ります。歩いてきた山々や稜線を眺めるのは感慨深いものです。唐松岳から八方への登山道はよく整備されています。小学生連れの親御さんなど多くの登山者と行き交い、挨拶するのも疲れたころに八方池山荘に到着。リフトとゴンドラを乗り継ぎ、白馬八方から灼熱のアスファルト道路を歩き白馬駅に到着。晴天の下、絶景の稜線歩きを楽しんだ3日間でした。(TS)

剱岳をバックに
唐松岳山頂にて

日光・鳴虫山(G3)

日 程:2024年8月11日(日)
天 気:晴れ
コース:東武日光駅…登山口…神ノ主山…鳴虫山…独標…憾満ヶ淵…総合会館…(神橋散策)…日光駅

感 想:日光駅より登山口へは30分ほど日差しの強い舗装路を歩きますが登山道に入ると木陰になり快適です。登り始めはつづら折れのちょうど良い勾配が続きます。神ノ主山の直前がやや急勾配、以降は木の根の急登、ピーク、急登を繰り返します。ところどころで涼しい風が吹き抜け、酷暑の夏場にしては心地よく足取りも弾みます。ほどなく鳴虫山に到着、お昼をいただき、木立の間からの眺望の男体山の話などをしながらしばし休憩。山頂を過ぎるとザレ場のアップダウンが続きところどころにロープに助けられ下ります。樹林帯に入ると標高も下がり少々蒸し暑くなってきました。ほどなく憾満ヶ淵に到着し並び地蔵がお出迎え、緑の木々に赤の衣装が映えます。舗装路を進み神橋も画像に収めながら日光駅に到着です。山も歴史的建造物も楽しめる鳴虫山は秋の紅葉シーズンとは異なる彩でした。次回は春に訪れたいです。(KY) 

鳴虫山の山頂にて
ロープのある下り道

北アルプス・唐松岳~五竜岳(G2)

日 程:2024年8月4日(日)~6日(火)
天 気:8/4・曇り、8/5・曇り時々晴れ、8/6・曇り一時晴れ
コース:
8/4・白馬八方バスターミナル…八方駅(ゴンドラ)―兎平(リフト)―鎌池…八方池山荘(泊)
8/5・八方池山荘…八方池…丸山ケルン…唐松岳頂上山荘…唐松岳…頂上山荘…五竜山荘(泊)
8/6・五竜山荘…五竜岳…五竜山荘…西遠見山…大遠見山…小遠見山…地蔵の頭…アルプス平(ゴンドラ)―五竜とおみエスカルプラザ

感 想:
8/4・初日は鎌池でリフトを降り、足慣らしのスタートです。山小屋泊まり2泊以上の縦走が初めての3人には、ワンポイントレッスンをしながら進み、八方池山荘に着きました。コロナを境に各山小屋は整備されましたが、八方池山荘もきれいに改装されて、これが山小屋?と思えるほどにきれいでした。

8/5・翌日は、雲間から太陽が顔を出す頃には霧も晴れて、いよいよ縦走開始です。八方池からの不帰の嶮のビューポイントを楽しみに進んで行きましたが、雲の中に入ってしまったようで最初の望みは叶いませんでした。唐松岳頂上山荘に到着し、軽装備で唐松岳を往復しました。昼食後はスリル体験の牛首からのクサリ場へと突入です。慎重に!慎重に!…、岩稜帯初めてのメンバーにとっては、さながら岩稜帯通過の実地訓練になってしまいました。危険箇所を通過しても緊張のために疲労は倍加されています。一歩一歩登り続け、白岳から五竜山荘が見えた時には全員、歓喜でした。

八方池にて
唐松岳山頂にて
牛首の岩稜帯を通過中
岩稜帯無事クリア

8/6・最終日はいよいよ五竜岳です。朝方は霧に包まれて、太陽が上がっても雲の中です。高度を上げて行くとクサリ場が現れます。昨日の訓練を思い出しながら、弱音を吐かずに進んで行きます。すると何ということでしょう?!山頂が近くなるにつれて青空が見え始め、目の前には鹿島槍ヶ岳がすっきりと現れて、登頂時には素晴らしい天気になりました。五竜岳の神様には嫌われていませんでした。フォトタイムを十分にとった後は、感激を胸に往路を慎重に下り五竜山荘へ戻って来ました。装備を整え直して帰路のスタートを切りましたが、遠見尾根に入るとまたまたクサリ場の連続でした。五竜岳登頂の喜びもつかの間で、苦手なメンバーには更なる苦行だったことでしょう。西遠見山の近くで昼食をとり、後は大遠見山、中遠見山、小遠見山と辿り、地蔵の頭を経てアルプス平へとゴールしました。参加メンバーがそれぞれの思いで臨んだ山行でしたが、それぞれの心に深く刻まれた山旅になったことでしょう。(KT)

五竜岳山頂にて
鹿島槍ヶ岳への八峰キレット

北アルプス・穂高岳~大キレット~槍ヶ岳(G1)

日 程:2024年8月2日(金)~4日(日)
天 気:8/2・晴れ、8/3・晴れ、8/4・晴れ
コース:
8/2・大月駅(車)―あかんだな駐車場(バス)―上高地…岳沢風穴…岳沢小屋…紀美子平…前穂高岳…紀美子平…穂高岳…穂高岳山荘(泊)
8/3・穂高岳山荘…北穂高岳…長谷川ピーク…南岳小屋…中岳…槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳…槍ヶ岳山荘(泊)
8/4・槍ヶ岳山荘…千丈乗越分岐…槍平小屋…新穂高温泉(バス)―平湯温泉(バス)―あかんだな駐車場(車)―大月駅

感 想:
8/2・メンバーに山梨支部に前泊してもらい翌朝3時に出発。あかんだな駐車場に車を停め5時20分発の上高地行バスに乗りました。午前6時の上高地は大勢の登山者が出発準備中。河童橋を渡ると左手に現れる前穂高岳への登山道に取り付きます。風穴を超え岳沢小屋までは樹林帯の中の緩やかな登り。雲一つない青空が広がっています。風がないので汗だくです。ただし本番はこれから。岩場の急斜面に付けられた重太郎新道を九十九折れに登っていきます。岩場の急登はペースが掴み辛く息があがります。紀美子平にザックをデポして前穂高岳をピストン。天気がいいので行きかう登山者もみな笑顔です。紀美子平に戻り吊尾根と言われる岩場の細尾根を奥穂高岳に向けて登ります。暑い中、連続する登りで疲労が溜まってきて岩を掴む手に力が入らなくなってきます。ようやくたどり着いた奥穂高岳山頂は昼から上がってきたガスで視界不良。写真撮影後、穂高岳山荘に下って初日の行程を終えました。

前穂高岳山頂にて
奥穂高岳山頂にて

8/3・早5時に穂高岳山荘を出発、すぐに涸沢岳山頂に到着、ここからの北斜面は危険な鎖場の連続です。この日も雲一つない晴天。涼しい時間帯に少しでも距離を稼ぎたいところです。岩場を登り切ると北穂高岳南峰。大キレットとその奥の槍ヶ岳をバックに写真を撮り、北穂小屋へ。ここで栄養補給をして大キレットに備えます。晴天の下、日差しを遮るものがないので太陽が上がるにつれ暑さが増していきます。細い尾根上の登山道では対向から来る人に道を譲ったり譲られたり、落石に注意しながら慎重に進みます。岩場に付けられた鎖を頼りに、飛騨泣き、長谷川ピークを越えて最低鞍部に。急斜面を登り返して南岳小屋に到着。緊張を解いてランチタイム。ここからは見晴しのいい緩やかな登山道をアップダウンして中岳、大喰岳を超え午後1時半に槍ヶ岳山荘に到着、槍の穂先からは渋滞の列ができています。日差しを避けて山荘内で一休み、午後3時に空身でピストン。山頂では順番待ちの列に並んで写真を撮ります。富士山の次は槍ヶ岳のようで外国人の多さに驚かされます。小屋に戻り夕食後横になるといつの間にか眠りについていました。

涸沢岳北側斜面の下り
北穂高岳山頂にて
槍ヶ岳山頂にて

8/4・朝5時に山小屋の朝食を食べ山荘の雨水を購入して出発準備に取り掛かります。今日は新穂高温泉に下るだけの行程ですから気分ものんびりです。標高3000mを超える山小屋ですが朝からTシャツ一枚で大丈夫、今日も暑くなりそうです。すでに雲海の上に出ている太陽を背に槍ヶ岳の西側斜面を下ります。西鎌尾根に続く双六岳の右手に去年歩いた裏銀座の山々が見えます。小石の多いガレた斜面を九十九折れに下っていくと槍平小屋に到着。ここで水筒の中を北アルプス天然水に替えて栄養補給。日差しを遮ってくれる樹林帯の中を歩き滝谷出合、チビ谷出合など何回か沢を超えると林道に出合います。散歩気分で林道を歩くとほどなく新穂高温泉のバス停に到着。10時55分発のバスに乗り平湯温泉を経由してあかんだな駐車場へ。日焼け跡が痛くなるほど晴天に恵まれた3日間でした。(TS)

西鎌尾根に続く裏銀座の山々

南アルプス・仙丈岳~塩見岳(G1)

日 程:2024年7月27日(土)~30日(火)
天 気:7/27・晴れ、7/28・濃霧のち晴れ、7/29・晴れ、7/30・曇りのち晴れ
コース:
7/27・戸台パーク(バス)―北沢峠…小仙丈岳…仙丈小屋分岐…仙丈岳山頂…仙丈小屋(泊)
7/28・仙丈小屋…仙丈岳…大仙丈岳…伊那荒倉岳…横川岳…野呂川越…三峰岳…三国平…熊の平小屋(泊)
7/29・熊の平小屋…竜尾見晴…新蛇抜山山頂下…北荒川岳…肩の広場…北俣岳分岐…塩見岳…塩見小屋(泊)
7/30・塩見小屋…権右衛門沢源頭…本谷山…コル…三伏峠……塩川ルート分岐…豊口山間のコル…鳥倉(豊口)山口…鳥倉林道ゲート

感 想:
7/27・朝5時。戸台パークの券売機前とバス停前には既に長蛇の列。焦る気持ちと重いザックを抱えてバスに乗り込みます。北沢峠の登山口で身支度と気持ちを整えてロングトレイルの第1歩を踏み出しました。汗だくになりながら樹林帯を抜けると小仙丈岳の山頂からは仙塩尾根が綺麗に見えました。やはり、気持ちは昂ります。仙丈岳山頂でのんびりとしてから仙丈小屋に入り、南アルプス最高地点の湧き水(期間限定)をザックに詰め込み、早々に休みました。

小仙丈岳から望む仙塩尾根
仙丈ケ岳山頂にて

7/28・タイトな一日が始まります。濃霧の中をヘッドランプの灯りを頼りに登って行きましたが大仙丈岳で見る計画だった日の出は拝めませんでした。此処からは一気に高度を下げてしばらくは苔とダケカンバ、シラビソなどの南アルプスの豊かな森の中を歩きます。登山道はとても良く整備されていて歩きやすくお散歩気分⁈です。最低鞍部・野呂川越から気を引き締めて登り返します。樹林帯を抜けると遥か後方に仙丈岳が見えます。三峰岳の岩稜帯を抜けると熊の平小屋が見えてきました。声を掛け合って気を引き締め、小屋に向かいます。達成感と安堵感の中、熱いコーヒーで乾杯をして北岳経由組の到着を待ちました。

遙か後方に仙丈岳
熊の平ら小屋にて北岳組をお出迎え

7/29~7/30は北岳経由組と同一行動でしたので、感想はそちらにお任せします。歩行距離約45㎞、累積標高登り、下りともに約4200mの憧れだった仙塩尾根を歩ききる事が出来た4日間は、楽しく充実した時間でした。(TJ)

南アルプス・北岳~間ノ岳~塩見岳(G2)

日 程:2024年7月27日(土)~30日(火)
天 気:7/27・晴れ、7/28・晴れ一時ガス、7/29・晴れ、7/30・曇りのち晴れ
コース:
7/27・甲府(バス)―広河原…白根御池小屋分岐…白根御池小屋(泊)
7/28・白根御池小屋…小太郎尾根分岐…北岳肩ノ小屋…両俣小屋分岐…北岳…吊尾根分岐…北岳山荘…中白根山…間ノ岳…三峰岳…三国平…熊の平小屋(泊)
7/29・熊の平小屋…竜尾見晴…新蛇抜山山頂下…北荒川岳…肩の広場…北俣岳分岐…塩見岳…塩見小屋(泊)
7/30・塩見小屋…権右衛門沢源頭…本谷山…コル…三伏峠…塩川ルート分岐…豊口山間のコル…鳥倉(豊口山)登山口…鳥倉林道ゲート

感 想:
7/27・甲府駅に集合し、バスで広河原に向かいます。バスガイドさんが熱弁されていた貴陽という大きなスモモを途中のバス停で購入し、約2時間で広河原バス停に着きました。広河原山荘横のテラス席に座り、持参してきたものと先程購入したスモモで昼食です。このスモモ、ガイドさんが推すだけあって、びっくりするほど甘く、とても美味しかったです。そして、いよいよ登山開始です。今日は3時間弱しか登らないので甘く考えていましたが、急登と暑さで汗だくになり、体力を奪われます。それでも予定通りの時間に白根御池小屋に到着しました。ひと息ついていると、予報通りに雨が降り始めました。夕食をいただきながら、山岳医療と警察の方々の話を聞いていた時は、激しい雨に翌朝の天気が心配でしたが、夜中に目が覚めた時には満天の星が輝いていました。(SN)

7/28・白根御池小屋の美味しい朝食で活力を注入し、まだ涼しい早朝に出発をします。北岳から見られる景色を期待しながら急登の草滑りをゆっくりと登りました。しかし、肩の小屋辺りから躊躇する位の強風とガスになり、ひたすら耐えながら山頂へ到着します。写真を撮るも真っ白な世界で何も写りません。この先もこの状態が続くのかもしれないと覚悟をしましたが、北岳を越えるとガスがなくなり景色を楽しめる様になりました。アップダウンを繰り返しながら間ノ岳へ着き一帯を眺めると、南アルプスの緑豊かな奥深さに畏敬の念を抱かされます。間ノ岳を後にし、ガレ場を慎重に下るといよいよ念願の仙塩尾根に入ります。やった!と思いましたが、緊張の連続の始まりでした。岩稜を慎重に歩いている最中「←クマ」と書かれたマークが目に入り、「クマ…熊?!」と思い違いをした通り、至近距離で子熊に遭遇してしまいました。リーダーの冷静な判断のお陰で熊が離れ、私も笛を吹き熊鈴も付け、母熊が側にいないか意識しつつ確実に通過し、ホッとする間もなくひたすら下り、熊ノ平小屋へ到着するとへとへとでした。(KY)

北岳山頂はガスガス
北岳山頂直下から見た間ノ岳
間ノ岳の山頂にて
逃げていく子熊

7/29・仙丈岳からの2名を加え7名での出発です。昨日の行程でへとへとになり、今日も頑張れるかと不安を感じる出発でしたが、最初は樹林帯の平坦な歩きやすい道で何とか体も慣れてきました。小屋から3時間弱で正面に大迫力で迫る塩見岳の見える北荒川岳に着きました。ここから先はしばらくの間気持ち良い稜線歩きが続きます。しかしながら最後は直登のガレ場が続き、ちょっと油断すると滑り落ちそうで慎重に足を進め、塩見岳東峰に到着。全員で写真を撮ってから頂上が広い西峰に移動しました。そこからは今まで歩いてきた尾根道はもちろん、富士山、間ノ岳、甲斐駒、仙丈、遠くには槍ヶ岳までが見渡せました。奇跡のような景色を見ながらSさん開店の青空カフェでお茶を楽しみました。山頂でこんなに優雅に過ごしたのは初めてでとても満足でした。その後、岩場を慎重に下り今日の宿、塩見小屋に到着しました。(KS)

塩見岳(東峰)山頂にて
塩見岳から見た歩いて来た道
塩見岳からの富士山
ブロッケン現象?

7/30・日の出の頃は白いガスに覆われていましたが、出発の6時頃にはあれよあれよとガスが消えていきます。朝日を背にして、消えかかるガスを見ていると、なんと虹の輪があらわれました。手を振る自分たちの姿が映ったような気がしたので、これをブロッケン現象としておきましょう。昨日に引き続き気分よく下山スタートです。あとは安全に下山するだけですが、途中朽ちた木道が次々とあらわれ慎重にやり過ごします。しばらく行くと、登山者らしからぬ集団がどんどん登ってきました。地下足袋、ニッカボッカ、入れ墨、東南アジア系人種、いろんな背景がありそうな人です。聞くとヘリで三伏小屋に運んだ資材を人手で運び木道を修理するそうです。ありがとうと声をかけるとニコッとしてくれました。こうして快適に登山できるのは陰にたくさんの人のお陰であることを忘れてはいけません。天気に恵まれ感謝・感謝の南アルプス縦走山行でした。(SK)

立山・剱岳(G1)

日 程:2024年7月26(金)~27日(土)
天 気:7/26・曇り時々晴れ、7/27・晴れ時々曇り
コース:
7/26・大月駅(車)―扇沢駐車場(バス等)―室堂…雷鳥沢…剱御前小舎…剱沢キャンプ場(泊)
7/27・剱沢キャンプ場…剣山荘…一服剱…前剱…カニの縦バイ…剱岳…カニの横バイ…前剱…一服剱…剣山荘…剱沢キャンプ場…雷鳥沢…室堂(バス等)―扇沢駐車場(車)―大月駅

感 想:
7/26・数日前の天気予報では三日間とも曇りまたは雨。雨の中で登れる山ではないので判断に迷いましたが、途中撤退もあり得るとして前日山梨支部に集合、翌早朝出発。心配していた扇沢駅前の駐車場は空いていました。始発7:30発の電気バスに乗り、途中黒部ダムを見学してケーブルカー等を乗り継ぎ室堂に到着。曇っていますがときどき太陽が現れます。硫黄の臭いを嗅ぎながら長い石の階段を下って雷鳥沢を経由し、ここはスイスかと間違えるような景色を見ながらなだらかな登山道を登っていくと剱沢キャンプ場に到着。テント設営後、遅めの昼食を食べに剣山荘に向かいます。テント場に戻り天気予報を確認。翌日は霧時々晴れ、雨は降らなさそうなので剣岳登頂を決断。明後日は雨模様のため立山三山は中止とし、早めの就寝としました。

テント場にて
剣山荘にて

7/27・早朝4時出発。アタックザックを背負いヘッドライトの明かりを頼りに剣山荘に到着、ここでトイレタイム。雲はあるものの晴れています。気を引き締めて鎖場を慎重に登り、前剱に到着。目の前に朝日を浴びた剱岳がはっきりと見えます。天使の梯子に後押しされガレた急斜面や鎖場を登るとカニの縦バイが現れます。天気予報が悪かったせいか並ぶことなく快調に登ることができました。ここまで来れば山頂は間近。はやる気持ちを抑えて薄くなった空気を深呼吸しながら感激の登頂。山頂では360度の展望を楽しみながら思い思いのポーズで写真を撮りました。下山開始直前に霧が立ち込め、辺りは真っ白に。下山はカニの横バイを経由して、ガレ場では落石しないように注意しながら来た道を戻ります。剣山荘に立ち寄り昼食を食べ、テントを撤収。ここから重いザックを背負い、先を急ぎます。最後の雷鳥沢からの長い登り階段は疲れた足にこたえます。最終一本前のトロリーバスに乗り扇沢駐車場へ、薬師の湯で汗を流して帰路に着きました。心配していた天気に恵まれ無事に登頂でき、今はほっとしています。(TS)

カニの縦這にて
剱岳山頂にて

北陸・白山(G3)

日 程:2024年7月21日(日)~23日(火)
天 気:7/22・曇り時々雨のち晴れ、7/23・霧のち晴れ
コース:
7/21・金沢駅(レンタカー)―獅子吼高原・獅子吼荘(泊)
7/22・獅子吼荘(レンタカー)―一ノ瀬ビジターセンター(バス)―別当出合…別当坂分岐…殿ヶ池避難小屋…黒ボコ岩…白山室堂(泊)
7/23・白山室堂…御前峰…翠ヶ池…白山室堂…黒ボコ岩…南竜分岐…甚之助避難小屋…中飯場…別当出合(バス)―一ノ瀬ビジターセンター

感 想:
7/22・1日目は観光新道を登る。別当坂分岐までの急登を登りきると稜線に出て、一気にお花畑が広がる。その数、種類、色鮮やかさは見事だ。黒ボコ岩を過ぎると笹原の弥陀ヶ原の木道歩き。久しぶりの平地にホッとしたのもつかの間、最後の登りが待っていた。登りきって白山室堂に到着。荷物を置き、石川県自然解説員研究会の植物観察会に参加(無料)。クロユリやその他の植物の生態について勉強できた。17時ごろからガスが取れて山頂が顔を出してくれた。また、遠くの山並みも望め、御嶽山を見ることも出来、海に沈む夕日と夕焼けを見ながら1日目が終了した。

観光新道のニッコウキスゲとハクサンフウロ
白山室堂のクロユリ

7/23・2日目は濃霧となりご来光は拝めず、山頂は視界ゼロ。御前峰山頂を通過し、岩場をこれでもかと下った。翠ヶ池付近は真っ白で池は見えずじまい。綺麗な池を見られなかったが、登山道の脇一面を埋め尽くして咲き誇る花々と岩ヒバリの美声に酔いしれたお池まわりが出来た。下山は黒ボコ岩から砂防新道に向かう。急な登山道の脇の斜面は、こちらも一面のお花畑が広がる。下るに従い季節を進める様に花の種類が変わっていくのが面白い。最後に長い吊橋を渡り別当出合に戻ってきた。花の百名山筆頭の白山だけあって出会った花の名前を挙げていては切りが無い。ご自分の目と肌で白山の霊気と息吹を感じる事をお勧めしたい。(TJ)

御前峰山頂にて
白山室堂のハクサンコザクラ

北武蔵・鐘撞堂山(G4)

日 程:2024年7月21日(日)
天 気:晴れ
コース:寄居駅…大正池…鐘撞堂山…少林寺…寄居駅

感 想:猛暑なのは分かっているさ。事前に日傘推奨とお聞きし、早速初めの登山口取りつきまでの30分は日傘で歩く。シャツの色もみるみるうちに汗模様。それでもすれ違うハイカーがぽつぽついた。森に入り、日影の恩恵を受ける。山頂では年配男女が多数酒を交えて盛り上がっていた。山頂はいくぶん涼しく景色はそこそこ見えた。おにぎりをかじる。お顔の違う羅漢像が多数並ぶ少林寺を経て一息ついた。そこから寄居駅までのロード歩行は灼熱地獄であった。今回の企画のおかげで自宅でゴロゴロせず体力向上につながった。(CH)

大正池
鐘撞堂山の山頂にて

南アルプス・北岳(G2)

日 程:2024年7月20日(土)~21日(日)
天 気:7/20・曇りのち晴れ、7/21・曇りのち晴れ
コース:
7/20・大月駅(車)―芦安(タクシー)―広河原…白根御池分岐…第一ベンチ…第二ベンチ…白根御池小屋(泊)
7/21・白根御池小屋…草すべり分岐…小太郎尾根分岐…北岳肩ノ小屋…北岳…吊尾根分…八本歯のコル…大樺沢二俣…白根御池小屋…第一ベンチ…広河原(タクシー)―芦安(車)―大月

感 想:
7/20・大月駅に7時に集合、メンバーをピックアップして芦安駐車場へ。到着した芦安駐車場はすでにほぼ満車、係の案内に従い第5駐車場まで下ります。バス停まで戻る途中、運よく乗合タクシーに拾われ広河原へ。広河原は雲の中、ポツポツと雨模様ですがこの後晴れそうなのでいざ出発。歩き始めて間もなく青空が広がり樹林帯の間から目指す北岳が垣間見えます。テント装備を入れたザックを背負っているので少しゆっくりペースで登ります。第二ベンチで昼食をとりしばらく登ると白根御池小屋に到着。白根御池小屋は水が豊富なので顔を洗ってサッパリしたあと小屋で買ったジュースで喉を潤します。テント場も予約制で今日は満員とのこと。白根御池のそばにいい場所を見つけ、さっそくテント設営。時間が余ったので付近を散策します。夕食はアルファ米に好みの具材を加えた質素なもの。翌朝早いことから早めの就寝としました。

途中の沢で一服
白根御池小屋のテント場にて

7/21・朝起きると、空模様はいまひとつ。テント場は晴れていますが、山頂付近は雲が掛かっているのがわかります。予報では昼頃から晴れ。涼しいうちに高度を稼ぎたいので5時に出発。デイバッグの軽装で、草すべりの急登を登っていきます。鳳凰三山から登る朝日を背に受けて快調なペースで登ります。小太郎尾根分岐の稜線上に出ると涼しい風が吹き付けますが、雲の中に入ったようで視界はほぼゼロ。肩の小屋でキタダケソウを探しているとオコジョに出合いました。山頂は残念ながら視界ゼロ、1時間以上粘りましたが、あきらめて下山開始。下山途中に雲が上がって青空が広がり始めました。山頂に飛んで戻りたい気分を抑えて、急斜面に掛けられた木製の梯子を慎重にバックステップで下ります。右手に雪渓を見ながらガレ場を下り大樺沢二俣を経由して白根御池小屋に到着。テントを撤収後、日陰で小休止。ここからテント装備を入れたザックで炎天下の登山道を下り、沢の音が近くなると広河原に到着です。稼ぎ時の乗合タクシーに乗り芦安の駐車場に戻り、日帰り温泉で汗を流して北岳山行を締めくくりました。(TS)

北岳山頂にて
仙丈ケ岳をバックに

奥多摩・御岳山(G3)

日 程:2024年7月20日(土)
天 気:晴れ
コース:御岳山駅…御岳神社…七代の滝…天狗岩…綾広の滝…ビジターセンター…滝本

感 想:熱中症危険!のニュースが連日流れています。当日は不参加者が出て3人パーティになりました。炎天の下、御岳山駅でケーブルカーを降りてスタートです。木立の登山道へ入ると日差しは避けられましたが、産安社に着くと20人近いパーティでごちゃごちゃ。夫婦杉はパスして先に進みます。ビジターセンターから先はアスファルト道を進むことになります。御岳神社に着く頃には既に汗だくです。奥ノ院を遥拝してから長尾平を経て沢へと下り、七代の滝へ到着しました。豊富な水量の冷気にルンルン気分で写真撮影です。鉄階段を上り天狗岩の下で昼食にしました。沢からの心地良い風に癒されます。その後、いよいよロックガーデンへと入りました。沢沿いの散策路はいつもながら心が和みます。そして綾広の滝へ。ここでもフォトタイムです。散策者たちが順番にパチリパチリ。沢から上がってからは、天狗の腰掛杉、御岳神社の参道、ビジターセンタ―と辿り、杉並木をひたすら下り、滝本バス停へと戻って来ました。のんびり歩きでしたが、良い?汗をたっぷりと流すことができました。(KT)

七代の滝にて
綾広の滝にて

北海道・旭岳(G2)と十勝岳(G2)とトムラウシ山(G1)

日 程:2024年7月12日(金)~16日(火)
天 気:7/12・雨のち晴れ、7/13・曇りのち晴れ、7/14・晴れ、7/15・曇りのち晴れ、7/16・晴れ
コース:
7/12・新千歳空港(レンタカー)―富良野ラベンダー園…十勝岳温泉・稜線閣(泊)
7/13・稜線閣(レンタカー)―旭岳ロープウェイ山麓駅(RW)―姿見駅…姿見の池…旭岳…間宮岳分岐…中岳分岐…中岳温泉…裾合分岐…姿見駅(RW)―山麓駅(レンタカー)―稜線閣(泊)
7/14・稜線閣(レンタカー)―望岳台…雲ノ平分岐…昭和噴火口…十勝岳…昭和噴火口…雲ノ平分岐…望岳台(レンタカー)―東大雪荘(泊)
7/15・東大雪荘(レンタカー)―登山口…温泉コース分岐…カムイ天上…コマドリ沢分岐…前トム平…トムラウシ分岐…トムラウシ山…トムラウシ分岐…前トム平…コマドリ沢分岐…カムイ天上…温泉コース分岐…登山口(レンタカー)―東大雪荘(泊)
7/16・東大雪荘(レンタカー)―千歳サーモンパーク(レンタカー)―新千歳空港

感 想:
7/12・新千歳空港に集合後、スープカレーでお腹を満たし、レンタカーで富良野ラベンダー園に向けて出発です。北海道の大自然の景色を見ながら進んでいると大雨になり、観光を諦めかけているとラベンダー園の直前で雨は止んで、みるみるうちにお日様が顔を出してきました。最初は北星山ラベンダー園に立寄り、次は本命のファーム富田です。ラベンダーもさることながら観光客の多さにびっくりです。そして、とみたメロンハウスでメロンをいただき、宿泊先の十勝川温泉稜線閣に向かいました。(TM)

ファーム富田

7/13・北海道遠征初日のお山は北海道最高峰2,291mの旭岳です。ロープウェイで1,594mの姿見駅に到着。気温10.6度!寒い。そして完全にガスの中。一枚羽織り登山開始です。姿見の池までは緩やかな散策路ですが、そこからは本格的な登山道になりエゾイソツヅジ・エゾノコザクラ等々が出迎えてくれました。旭岳山頂に登頂するも視界ゼロ。山頂からさらに進むと大雪渓が現れます。雪渓を下るにつれてガスが薄くなりはじめ、雪渓を下りきったころには周りの山々が姿を現し、感動しきりでした。間宮岳から御鉢平の眺めを横目に中岳分岐を経由して中岳温泉へ。足湯が有名で多くの方が気持ちよさそうに足湯を楽しんでいました。そして裾合平、カムイミンタラ「神々の遊ぶ庭」にお邪魔します。そこは今まで見たことのない広大な庭園のお花畑とゼブラ雪渓の山々が織りなす素敵な空間でした。(GK)

ガスの中の旭岳山頂にて
チングルマの大群生・旭岳をバックに

7/14・望岳台登山口には5時過ぎに到着しましたが、大勢の登山客で駐車場は満杯となり、ほかの多くの車とともに路上駐車する事になりました。登山口からの十勝岳山頂は雲の中で噴煙も見られませんが、雲が取れることを期待して出発します。避難小屋までは緩やかな登りです。小屋からの急登に備えて小屋で一休み。その後ひたすら岩場を登り、尾根に着くと荒涼な台地が広がっていました。右手奥から噴煙が上がっていて硫黄の臭いがします。左右の大きな火口の間にある火山灰と火山礫の平地を正面に頂上を見ながら進むと最後の急登となります。あと一息と気合を入れて登りました。山頂での休憩中に雲も取れ360度素晴らしい景色です。風をよけて昼食を取り、来た道を戻りました。下山後は噴煙を上げる十勝岳が美しく見えました。火山活動のため植物が全くなく火山灰と火山礫に覆われた別世界に来たような感覚の山でした。(KY)

昭和噴火口付近
十勝岳山頂にて

7/15・この日は難関トムラウシ岳、往復18㎞・標高差1500mのアップダウンの激しいG1クラスの山行です。私はG2でしたがG1へのステップアップの為お試し山行での参加となりました。天気予報は晴れでしたが雲に覆われ一時は雨も降るのではと思われました。そんな中、登山道の路肩に鳥の巣を発見。中にはとても美しいターコイズブルーの卵が4個。親鳥が温めていたようです。その光景に歓喜が湧きます。調べてみたらノゴマという北海道の野鳥のようでした。その後もトムラウシの大自然を漫喫。エゾシマリスが何度も現れて厳しい登りを和ませてくれました。ガレ場を通過中に憧れのナキウサギを探しましたが、残念ながらそう簡単には出会えませんでした。そしてトムラウシ公園からは「神々の遊ぶ庭」と呼ぶにふさわしい雄大な景色が広がり、疲れを吹き飛ばしてくれました。たくさんのお花畑、池塘、奇岩と雄大な山々の風景を見ながら感動のフィナーレです。北海道まで来てこんな善き日に10人全員で青空の下、トムラウシの山頂を踏めた事に感謝。トムラウシの神様に温かく迎えられた様な素晴らしい山行でした。(IS)

ゴーロ帯の登り(ナキウサギの気配はありません)
トムラウシ山の山頂にて

7/16・北海道に来て5日目にしてやっと宿での朝食をいただき、新千歳空港に向かい出発です。飛行機は夕方のため、千歳サーモンパークに立寄り、まずはお昼ご飯です。鮭の遡上丼とコーンバター味噌ラーメンをいただき、併設している水族館を見学しました。見学の窓からは水槽ではなく、千歳川の水中を観察することが出来ます。大小様々な魚が泳いでいますが、秋になると大きな鮭をたくさん見ることが出来るそうです。レンタカー返却後は空港内でジンギスカンをいただき、夏の北海道山行を締めくくりました。(TM)

最終日のお昼は鮭の遡上丼から始まります

箱根・浅間山(G4)

日 程:2024年7月7日(日)
天 気:晴れ
コース:小涌谷…鷹巣山への分岐…宮ノ下分岐…浅間山…大平台分岐…大平台駅

感 想:箱根湯本駅に集合。ちょうど到着していた箱根登山電車に皆で乗車。ホッとしたのも束の間、レトロ車両だったようで冷房無し!えっ、この酷暑に冷房無し!!乗り鉄君であれば嬉しい偶然かもしれませんが、という気持ちでパタパタと顔を仰ぎ発車です。走り出したら風も通り、インバウンドの方も交じる風情ある光景と車窓からの終盤の紫陽花の眺めは観光気分を味わえました。緑の中を走り抜ける電車に別れを告げ小涌谷駅から千条の滝を目指します。倒木などもあり道が荒れていましたが猛暑の中ほっと一息つけるなかなか風情のある滝でした。そこから浅間山までは心地よい風も吹き、想像していたよりは暑さを感じませんでした。頂上は日差しが強く、写真撮影を素早く行い木陰に避難して昼食を頂きます。下山ルートは熱中症対策の為、予定していた箱根強羅駅ではなく30分ほど行程の短い太平台駅に変更しました。(ST) 

千条の滝にて
箱根登山電車

奥多摩・あじさい山~日の出山(G3)

日 程:2024年6月30日(日)
天 気:曇りのち雨
コース:武蔵五日市…穴澤天神社…南沢あじさい山…金比羅山…麻生山…日の出山…つるつる温泉

感 想:武蔵五日市駅に定刻通り集合して簡単に挨拶をすませて穴澤天神社へ。歩き始めてすぐにあじさいとクレヨンの形をした木人形がお出迎え。気温はそれ程高くないが、湿度が高くジメジメしています。南沢あじさい山の入口の横にお団子やまんじゅうを販売していて早速栄養補給!いよいよ南沢あじさい山へ。大きくまん丸のホンアジサイ、品の有るガクアジサイ、華やかな墨田の花火など写真をいっぱい撮ることが出来て、山行を計画して頂いたリーダーに感謝です。天候は下り坂の為、金比羅山、麻生山をエスケープして日の出山を目指しますが、山頂手前で雨が降ってきました。レインウエアを着用しましたが、山頂手前700mの所で諦め、つるつる温泉へ下山となりました。あじさいを満喫出来た山行となりましたが、雨で山頂まで行けず宿題が残りました。四季を通じて魅力ある秋川渓谷はまた来たいと感じる場所でした。(SM) 

南沢あじさい山にて①
南沢あじさい山にて②

上越・苗場山(G2)

日 程:2024年6月29日(土)~30日(日)
天 気:6/29・晴れのち曇り、6/30・曇りのち小雨
コース:
6/29・越後湯沢駅(タクシー)―和田小屋…下ノ芝…中ノ芝…1993m…神楽ヶ峰…雷清水…苗場山…苗場山山頂ヒュッテ(泊)
6/30・苗場山…2073m地点…深穴岩…フクベノ平…桂ノ沢六合目…1143m地点…山口館…見返りの松…鷹ノ巣峠…林道終点…ゲート…小日橋(タクシー)―越後湯沢駅

感 想:
6/29・梅雨空を心配しながら越後湯沢駅に集合し、タクシーで登山口である和田小屋に向かうと外は青空。幸運の兆しを感じながらスタートしました。大きな岩場やぬかるんだ急坂を慎重に進みます。8合目の神楽ケ峰で昼食とり、雷清水で水分を補給し最後の急登へ。登りきると、一面に緑の湿原が広がりその美しさに息を飲みました。山頂で集合写真を撮り、すぐ近くの苗場山山頂ヒュッテにチェックインを済ませてこの日の山行は終了です。夕食までの時間は広い山頂エリアの散策です。苗場神社までのんびり木道を散歩、ワタスゲやチングルマの愛らしい姿に夢中でシャッターを切りました。夕食はカレーのほかに採れたての根曲がり竹がふるまわれ、山の幸に舌鼓を打ちました。食後に展望台から美しい日の入りを拝み、初日は終了しました。(IR)。

雷清水からの苗場山
苗場山山頂にて

6/30・赤く染まったご来光と青い空に浮かぶ雲がピンク色に染まって、小屋泊ならではの景色を目に焼きつけ出発準備を急ぎます。午後からの雨予報のため出発時間を早め、下山口も小日橋までに短縮しての出発です。池塘に映るワタスゲ、ヒメシャクナゲ、ショウキラン、イワカガミに、見惚れながら赤湯温泉を目指し、私としては初の昌次新道を駄々下りします。気を抜くと転げ落ちそうなアップダウンを繰り返し尻もちを着きながらの下山です(とほほ)。赤湯温泉ではたっぷり休憩を取ります。実はここから先もアップダウンの繰り返しがあり、なかなかハードな道です。徐々に雲も多くなり、時折パラパラ降ることも。あともう少しと思い最後の林道を頑張って歩き、何とか雨具を着けることなく小日橋まで到着しました。あと2時間の歩行をカットして、ここから先はタクシーで越後湯沢に向かい予定より早い下山が出来ました。雨に降られず苗場山の天空の楽園を満喫できた充実の山旅となりました。(KM)

赤く染まったご来光と池塘
ワタスゲも満開です

東北・姫神山と岩手山(G2)
日 程:2024年6月22日(土)~23日(日)
天 気:6/22・晴れ、6/23・曇り
コース:
6/22・盛岡駅(レンタカー)―一本杉駐車場…姫神山…こわ坂登山口…一本杉登山口(レンタカー)―岩手山焼走り温泉いこいの村岩手(泊)
6/23・いこいの村岩手(レンタカー)―焼走り登山口…第2噴出口跡0…ツルハシ分れ…茶臼岳…薬師岳…茶臼岳…ツルハシ分れ…第2噴出口跡…焼走り登山口(レンタカー)―盛岡駅

感 想:
6/22・姫神山については、岩手山・姫神山・早池峰山伝説があります。岩手山と姫神山は、夫婦でしたがいつしか岩手山は、美しい早池峰の女神に心を奪われるようになったという悲しいお話しです。今でも岩手山、姫神山、早池峰山の三山が同時に姿を現すことは滅多になく、岩手山が現れると姫神山は雲の中に姿を隠し、姫神山がくっきり見える日は、早池峰山は姿を見せないといわれています。歩き始めて15分ほどで登山口の名前である大きな一本杉を通り、ザンゲ坂という長い登り階段を進み、途中開けたところで岩手山を見ながら頂上を目指します。山頂で360℃視界が開けている景色を見ながら昼食をとりました。下りは、こわ坂という急な下りで緊張が続き、残り半分は緩やかな坂道で、あっという間に下山しました。宿泊先に向かう途中で、明日の岩手山登山口の確認を行い、その近くの天然記念物である焼走り溶岩流を見学して宿へ向かいました。(ST)

姫神山山頂にて
姫神山でのランチタイム

6/23・焼走り登山口を出発すると東北の森らしい深い緑の森を歩きます。昨日登った姫神山や溶岩流を見渡せる展望台を通り、さらに20分ほど歩くと第一噴出口跡に到着しました。ここからはいよいよザレ場です。気合を入れ直して歩くと、コマクサ群生地が待っていました。右も左も満開のコマクサ。ザレ場に足を踏ん張りながら満足するまで写真を撮りました。その後、ツルハシ分れに到着。小休憩の後平笠不動避難小屋を目指します。避難小屋までの道はシラネアオイ祭りでした。そしてベニバナイチゴにウコンウツギやサンカヨウも!他にもたくさんの可愛らしいお花が咲いていました。平笠不動避難小屋に着くと段々と風が強くなっていました。腹ごしらえを済ませ、雨具装備を整え、いざ山頂を目指します。山頂部は私が今まで体験したことのない暴風でした。稜線は仲間につかまりながら何とか辿り着きました。ガスの中の集合写真は、もはや何処にいるのか謎です。そんな山頂から無事避難小屋まで戻り、一休み後に下山開始です。やっと最後の平坦な道を歩いていた時、リーダーが「熊だ!!」と叫びました。十分目視できる程の距離に大きな熊が。熊は私たちに気づき森の中へ去っていきました。登山口まで残り200mぐらいの出来事でした。盛りだくさんの岩手山、記憶に残る山行でした。(ON)

焼走り溶岩流からの岩手山
ガスと暴風の岩手山山頂にて

東北・岩木山(G3)

日 程:2024年6月21日(金)
天 気:晴れ
コース:新青森駅(レンタカー)―岩木山8合目(リフト)―9合目…鳳鳴ヒュッテ…岩木山…鳳鳴ヒュッテ…岩木山8合目(レンタカー)―新青森駅

感 想:2年前には岩木山神社からの入山で、1号目からの岩木山を挑戦したが、9.5合目の鳳鳴ヒュッテまでたどり着いたところで、暴風によりこれ以上の登山は危険と判断し無念の下山。今年あらためてリベンジ。まずは、登山口手前の古民家カフェで優雅にランチ。時間の制約もあり9合目までは泣く泣くレンタカーとリフトで高度を稼ぎました。そこから少し登って鳳鳴ヒュッテに到着。2年前は視界ゼロに加えて暴風で、さながらあの世の世界?と思わせる状況でしたが、今回の天気は上々。岩場を30分足らず登れば頂上に到着。素晴らしい眺望を楽しみました。(SK)

9合目からの岩木山
岩木山山頂にて

北海道・美瑛岳~十勝岳(G1)

日 程:2024年6月20日(木)~22日(土)
天 気:6/20・晴れ、6/21・曇り、6/22・晴れ
コース:
6/20・新千歳空港(車)―吹上温泉白銀荘キャンプ場(泊)
6/21・吹上温泉白銀荘キャンプ場…吹上温泉分岐…雲ノ平分岐…美瑛岳分岐…美瑛岳…美瑛岳分岐…鋸岳…十勝岳…上ホロ避難小屋(泊)
6/22・上ホロ避難小屋…上富良野岳…上富良野岳分岐…三段山…吹上温泉白銀荘キャンプ場(車)―新千歳駅

感 想:
6/20・新千歳空港に12時に集合したメンバーをピックアップ。道の駅サーモンパーク千歳で昼食をとり、青い池に立ち寄って美瑛岳・十勝岳の麓にある吹上温泉白銀荘キャンプ場に到着。テント設営後、白銀荘の温泉に浸かって早めの就寝としました。

青い池にて

6/21・早朝3:30に起床。天気は曇り。美瑛岳も十勝岳も雲の中、その姿を拝むことはできません。美瑛岳への道は、はじめ火山岩の登山道を緩やかに登っていきます。荒涼とした平原ですがチシマキンバイやエゾコザクラなど北海道固有の植物がところどころに咲いています。雲ノ平を過ぎたところで現れた雪渓を迂回して快適な登山道をポンピ沢まで進みます。ここから登山道が火山岩から土に変わり植生も全く変わります。登山道の両脇に生えているネマガリダケとハイマツは狩祓いしてあるものの、テント装備を入れた大きなザックが引っかかったり押し戻されたりするたび体力を消耗していきます。やっとの思いで登頂した美瑛岳は雲の中、全く眺望はなし。写真を一枚撮って次の目的である十勝岳に向かいます。十勝岳に近づくにつれ現れる荒涼とした風景と硫黄の臭い。ホワイトアウトした風景の中、歩き辛い火山灰の砂地を一歩一歩登っていくと十勝岳に登頂。雲が上がるのをしばし待ちましたが太陽が顔を出す気配がないことから宿泊地である上ホロ小屋に向けて下山開始。上ホロ小屋はきれいな避難小屋でしたが、先着者が多数いたため予定どおり持参したテントを設営し、各自夕食をとって就寝しました。

十勝岳山頂にて
上ホロ小屋テント場にて

6/22・本日も空が明るくなる早朝3:30に起床。上ホロ小屋近くの雪渓の雪解け水を汲んでテントを撤収していざ出発。高層に薄い雲が掛かっていますが、ときおり太陽が顔を出します。巻道を利用して上富良野岳に登頂。昨日は見えなかった美瑛岳や十勝岳、その稜線を見渡すことができます。上富良野岳から大きく切れ込んだ谷に下ると十勝岳温泉の駐車場に近づきます。このまま下りたいところですが、本日はここから進路を東に変え三段山に登ります。右手に大きな火口を見ながら照りつける太陽の下、なかなかの急登を登りきると三段山に登頂。目の前の十勝岳は中腹から噴煙を上げています。エゾツガザクラ、ミツバオーレンが両脇に咲いている登山道を一気に下るとスタート地点の白銀荘キャンプ場に到着。白銀荘の温泉に浸かって二日間の疲れと汚れを落としました。天気には今ひとつ恵まれませんでしたが、高山植物が盛大に出迎えてくれた美瑛岳と十勝岳でした。(TS)

上富良野岳山頂にて
下山途中、富良野岳をバックに

大菩薩嶺・柏尾山~ワインカーブ~思入山(G4)

日 程:2024年6月16日(日)
天 気:晴れ
コース:勝沼ぶどう郷駅…大善寺…柏尾山…大善寺…勝沼トンネルワインカーヴ…勝沼ぶどう郷駅…思入山(ぶどうの丘)

感 想:朝、自宅を出る時にぱらついていた雨も直ぐに止み、勝沼ぶどう郷駅に着いた時は、予報通り薄日がさして来てホッとする。簡単なメンバーの自己紹介後、登山口の大善寺を目指して出発。右手に広大な甲府盆地を見ながら、緩斜面に展開するぶどう畑の中をゆっくりと歩く。大善寺の正式名称は「柏尾山大善寺」、別名ぶどう寺と称する真言宗智山派の名刹。国宝の本堂(薬師堂)を横目に柏尾山(標高740m)へと向かう。お昼をいただきピストンで下山後、次の目的地大日影トンネル遊歩道へ。中央線の複線化で2本の新大日陰トンネルが完成し不要となった廃線跡。安全上の理由で暫く閉鎖されていたが、今年3月から通行再開されたばかり。勝沼ぶどう郷駅まで全長約1368mの直線で緩やかな下り勾配の遊歩道。遥か前方に丸く小さな出口が見える。暫しの涼しい遊歩道漫歩を楽しんだ。最終目的地ぶどうの丘へ向かい待望の天空の湯で汗を流し、清々しい気分で展望レストランの食事を楽しんだ。勝沼ぶどう郷駅、ぶどうの丘から眺める南アルプス全山の大展望は季節を問わず圧巻。日を改めて是非お出かけください。(AI) 

大善寺
大日影トンネル遊歩道

栃木・大平山(G4)

日 程:2024年6月16日(日)
天 気:曇りのち晴れ
コース:新大平下駅…大平下駅…分岐…大中寺…ぐみの木峠…晃石山…ぐみの木峠…大平山…太平山神社…謙信平…客人神社…大平下駅…新大平下駅

感 想:朝方降っていた雨もすっかり止み栃木にある太平山で登山と紫陽花祭りを巡って来ました。新大平下駅からぶどう園を抜けて大中寺の涼しげな紫陽花を愛でたあと登山開始。早速の急登、雨の後の湿気がすごくて体感湿度100%、汗が止まりません。あっという間に汗だくになってしまいました。そしてぐみの木峠から稜線を歩き、晃石山の山頂へ向かいます。山頂でヒンヤリとした風が気持ち良いベンチで水分補給。その後、太平山に登頂してパワースポットの奥の院と太平山神社を参拝したら皆さんお楽しみの太平山名物焼き鳥、玉子焼き、お団子のセットでランチタイムです。食後は紫陽花鑑賞。茶店の方が毎年大切に育てている珍しい紫陽花を見せて頂きその後あじさい坂へ。観光客に混ざって左右に咲くあじさい坂を上り、謙信平での長い休憩を終え、下山となりました。快晴の青空の下、美しい紫陽花と太平山名物に癒された今年1番暑い山行となりました。(IS)

太平山山頂にて
太平山の参道・あじさい坂

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