■奥多摩・日の出山(G3)(創立記念山行)

日 程:2022年10月1日(土)
天 気:晴れ
コース:日向和田駅…天満宮…琴平神社…三室山…高峰…日の出山…滝本…つるつる温泉

感 想:2013年の10月1日にKAZEIROはスタートしました。本日からちょうど10年目に入ります。日向和田駅で試し参加のお一人を交えて17人が顔を揃えました。最近は実施日の天気を気にすることが多かったのですが、今回は全くその心配なしに催行を決められました。17人パーティともなると初めて顔を合わせる方もいらっしゃいます。自己紹介を済ませてから3班に分かれて出発しました。秋の日差しを受けながら舗装路を進み、天満宮からいよいよ登山道に入ります。ゆっくりと高度を上げながら先ずは琴平神社に着きました。社の前の狭い展望スペースへは班ごとに進み、ここで暫しの涼をとりました。三室山を経て梅ノ木峠に差し掛かる手前で、後続のIさんが左下林道のカモシカを発見! ゆっくりと木の葉を啄みながら進むカモシカの動きを、横一列に並んで見つめていました。高峰から先の日の出山への登りは、迷わずに直登ルートを選び黙々と進みます。ラスト近くになると後ろの方から「階段はいやだ-」とか言う声が聞こえてきますが、日の出山はこの最後の登りが登頂の喜びを倍加してくれるのです。そして山頂に到着。やはり多くの人たちであふれていて、東屋付近にはまとまって座れるスペースがありません。離れた所でバラバラに座って昼食をとりました。集合写真には恒例の旗のお出ましです。7年前にお目見えした時には物議を醸したこの旗ですが、その由来を知る人はもう少なくなりました。記念撮影の後はお待ちかねのつるつる温泉が待っています。コロナの影響で自粛をしていましたが、今年の懇親会は30畳を貸し切りにしていました。ということで、つるつる温泉へと向かいました。(KT)

日の出山山頂にて
つるつる温泉の前で

奥武蔵・多峯主山と巾着田(G4)

日 程:2022年9月27日(火)
天 気:晴れのち曇り
コース:飯能駅…天覧山…雨乞池…多峯主山…高麗市街地…高麗駅…巾着田入口…あいあい橋…高麗峠…飯能市街地…飯能駅

感 想:飯能駅から市街地の中を20分ほど歩いて能仁寺、これを回りこむようにしてようやく山道に入ります。天覧山頂上では飯能市街が一望でき、また、東京のビル群、富士山と結構見晴が利きました。谷筋まで下りて谷津田を進み、多峯主山に登り返します。頂上から少し戻って永田台方向に進み、途中で高麗方向・東に曲がり、高麗の市街に下ります。ここから住宅地(武蔵台)の中を高麗駅まで下りますが、この住宅地内の歩きは20分ほどが結構長く感じました。高麗駅前は閑散としており、曼殊沙華はもう終わったのかと心配しましたが、電車が到着するとどっと人が降りるて来て一安心です。この人波に交じって巾着田の曼殊沙華群生地に至ると多少時期遅れのようでしたが、林床一面真っ赤に染まっており、充分感動的でした。”ドレミファ橋”で巾着田から出る予定でしたが、通行止めのため”あいあい橋”に迂回しました。疲れてきた足でもうひと山・高麗峠を越え飯能駅にたどり着きました。市街地に近い里山の例にもれず、判りづらい道が所々にあり考えこむ場面もありましたが無事歩き終えました。(NS)  
写真:左/多峯主山山頂にて。右/巾着田の曼殊沙華。

■北アルプス・鹿島槍ヶ岳(G2)   

日 程:2022年9月25日(日)~27日(火)
天 気:9/25・晴れ、9/26・晴れ、9/27・曇り時々晴れ
コース:
9/25・扇沢…柏原新道入口…ケルン…種池山荘(泊)
9/26・種池山荘…冷乗越…冷池山荘…布引山…南峰…北峰…南峰…布引山…冷池山荘(泊)
9/27・冷池山荘…冷乗越…種池山荘…ケルン…柏原新道入口…扇沢

感 想:1日目は青空の下、扇沢をスタートし、柏原新道を進み種池山荘へ到着です。一休みした後、剱岳の絶景ポイントに向かいます。ここから見る剱岳はギザギザと尖った岩が並んでいて妙義山のようで、これまでと異なる姿の剱岳でした。この日はまだご褒美があります。夕方、鹿島槍ヶ岳の手前冷池山荘の鞍部からナイヤガラの滝のような素晴らしい滝雲が見られました!自然の作る芸術に皆で感動しました。夜中に外へ出ると満天の星空と幸運にも流れ星を見ることが出来ました。<写真:左/ギザギザの剱岳 右/鹿島槍ヶ岳手前にかかる滝雲>

2日目は朝食後5:45登山開始です。この日は今回の山行のメインディッシュ!鹿島槍ヶ岳の登頂です。朝から青空で剱岳を背にして素敵な稜線を歩きます。まずは爺ヶ岳南峰、中峰のピークを目指します!爺ヶ岳の山頂からは雲海に浮かぶ美しい富士山、青空の鹿島槍ヶ岳、立山、剱岳、槍ヶ岳〜穂高、新潟の山々、八ヶ岳などオールスターが揃い大感激です。加えて赤や黄色の紅葉も始まり秋の風景も堪能しながら冷池山荘に到着します。ここで不要な荷物をデポしていよいよ鹿島槍ヶ岳へ向かいます。見晴らしの良いテン場で剱岳を眺め、先に進むと鹿島槍ヶ岳の前に手強い布引山の登りが待ち受けていました。ここを超えて鹿島槍ヶ岳南峰に到着です。月曜日にもかかわらず山頂はたくさんの人で賑わっていました。最高の眺めを見ながらのランチタイム!至福の時をゆっくり過ごして食後は北峰まで足を延ばします。これがなかなかの男前なルートで、久しぶりの岩場に「3点確保」の声がリーダーから出ます。細心の注意をしながらどんどん下り、岩場の吊り尾根を進み、八峰キレットへの分岐を超えると再び岩を登り、北峰に到着しました。少しハードでしたが岩好きの私にはかなり楽しめました。またここまで来ないと見られない五竜岳までのカッコイイ稜線、キレット小屋や八峰キレット!南峰で帰るのは勿体無いな〜と思わせるスゴイ景色を見ることができました。<写真:左/爺ヶ岳南峰にて 右/鹿島槍ヶ岳南峰にて>

3日目は日の出を拝んで出発すると、いつの間にかお日様は消えて、ちょっとだけポツポツと濡れない程度の雨!その後太陽が雲の割れ間から差して鹿島槍ヶ岳を神々しく照らします。すると虹が出現して、しばし足が止まり見とれていました。そしてまたも雲海からの滝雲が出現!その後は青空になり、来た時よりさらに色づいた紅葉を愛でながらオールスターの山々に見送られ、おまけに日本海も見ることが出来ました。最後にワガママ言って種池山荘で念願のコーヒータイムをとりコーヒーパワーで無事に下山となりました。季節の移り変わりの山の紅葉の綺麗さ、そして自然の美しい現象の数々を見ることが出来、内容の濃い素晴らしい3日間でした(IS)<写真:左/朝日に照らされる鹿島槍ヶ岳 右/辿って来た稜線 遠方には槍ヶ岳が>

奥武蔵・武川岳~二子山(G2・体験コース)

日 程:2022年9月17日(土)
天 気:晴れ
コース:飯能駅(バス)-名郷…天狗岩…武川岳…焼山…二子山 …芦ヶ久保駅

感 想:シルバーウィークの初日ながら、九州沖縄地方には大型台風が居座り、本州は秋雨前線の停滞ということで天気予報は芳しくありません。前日の予報でも午後からは雨と強風ということで、中止の公算が濃厚でした。しかしリーダーは、「台風でなければ雨など恐れるに足りず」というG2体験コースのリーダーとしては理想的な考えを持っている方なので、当然予定通り実施になりました。飯能駅から名郷行きのバスは超満員。原因はさわらびの湯から棒ノ嶺に行く20名近い団体と同じバスになってしまったことでした。とりあえず40分ほどは立ったまま。それでも「準備運動代わりだ」などと強がりを言って気持ちを奮い立たせます。いよいよ名郷から歩き出しです。最近はG3のゆったりコースばかり歩いていたので、初めからの急登に息が切れます。それでもしばらくすると身体も慣れてきて足取りも軽くなったことを感じほっと一安心。天狗岩から前武川岳に至る天狗尾根ではこの地方独特の石灰岩が露出した登山道が続きます。その後もアップダウンを繰り返して武川岳に。ここで昼食を摂ってからがこのコース独特の難所が出現します。標高としては芦ヶ久保の駅に向けて750mほどの下りになりますが、それが一筋縄ではいかない癖が強いコース。結果として雨に遭わずに済んだのですが、雨だったら、と思うととても行く気にはならないコースです。先ず出現したのが所々に岩が顔を出す急傾斜。次はロープが張ってあるさらなる急傾斜。そして最後は二子山の雌岳から1kmほど進んだ所にあるロープ場です。ここは標高差100mほどの急傾斜の所々にある木にロープがくくられて、これを頼りに下っていくのですが、足元は超スリッピーな粘土質です。これだけの難所であれば普通は階段などがしつらえてあるのですがここはロープのみ。やっとのことでここを終えると、最後に待ち受けているのは沢沿いの岩だらけの登山道。もし雨だったら武川岳から妻坂峠に抜けるエスケープルートを選ぶべき、と確信した体験コースでした。(HT)   写真:左/武川岳山頂にて。右/焼山山頂からの武甲山。

■奥秩父・瑞牆山(G2)                           

日 程:2022年9月11日(日)~12日(月)
天 気:9/11・晴れ 9/12・晴れのち一時雨
コース:
9/11・韮崎駅(車)-みずがき山自然公園(テント設営)(車)-瑞牆山荘…魔子…瑞牆山荘(車)-自然公園 (テント泊)
9/12・自然公園…林道終点…不動滝…瑞牆山…不動滝…林道終点…自然公園

感 想:高齢の方々と仕事で関わる事が多い私は、コロナの影響で長い間山行に参加出来ずにいました。が、我慢ならず、念願の瑞牆山「不動滝コース&テント泊」へ参加させてもらいました。1日目は標高約1,500mの「みずがき山自然公園」でテント設営してから、足慣らしで標高1,700mの魔子へ向かいました。途中の木々の緑が綺麗で、太陽の光がキラキラ葉の間から溢れています。ワイワイ皆さんとお話ししながら魔子の頂上に着きました。途中、沢山のキノコ達がお出迎えをしてくれました。言い伝えで洞窟に魔子が閉じ込められていた?や、この辺りは修行跡で洞窟が点在している?とか、お話しを聞いているうちにちょっと怖くなりました。テント場に戻り、夕食の用意を始めて、久しぶりに暗くなるまで皆さまとお話ししました。明日は早朝出発の為、早めに就寝したのですが、夜中ずっと鳴り響く銃声のような音が気になり(イノシシ対策の威嚇音?)、そのまま起きる時間になってしまいました。2日目は林道終点地より山道に入り、ゴツゴツとした岩や白い砂の上を透き通った綺麗な水が流れている不動沢に魅了されながら不動滝を目指しました。 <写真:左/瑞牆山を背にテン場の朝 右/不動沢にて>

途中、鎖やロープを使いながら上へ上へと目指します。土の上に卵!と思ったらタマゴタケというキノコでした。殻の一部が割れていて、中に赤いものが見えました。食用茸ということに驚きです。そこから更に上へ登ると、ザーザーという音が聞こえて、不動滝に到着。神秘的なその姿を拝ませていただきました。ゆっくり写真を撮った後は、山頂を目指してゴツゴツ石をヨイショ、ヨイショと登り続けました。人の声が聞こえ始め、やっと山頂に到着しました!大ヤスリ岩を目前に左には富士山、真ん中には南アルプス、右には八ヶ岳が並び、素晴らしい景色で、私たちを歓迎してくれているようにも思えました。青空の下に広がる山々。この景色を待ち望んで何日が過ぎたことか。存分に目に焼き付け、登ってきた道を下山しました。テント場に無事に着き、解散となりました。テントを撤収して、車に乗り込んで間もなく雨が降り始めましたが、登山中は良い天気に恵まれましたので、本当にラッキーな山行でした。幸せな時間を過ごさせていただきました。一日も早い、コロナ終息を願うばかりです。(KM)   <写真:左/不動滝 右/瑞牆山山頂にて>

■奥高尾・陣馬山(G3)

日 程:2022年9月10日(土)
天 気:曇りのち晴れ
コース:藤野駅…陣馬登山口…和田分岐…陣馬山…奈良子峠…明王峠…大平小屋…相模湖駅

感 想:夏の猛暑も一段落することを期待し、近場の陣馬山に行きました。久々に参加したMさんはリハビリ登山とのことで、山頂まではゆっくり足を進めました。とは言え、まだまだ気温は高く、湿度も高いことから全員大量の汗をかき、結果としては適切な速度であったと思います。道中の話題は尽きませんが、今回はやはりMさんを中心に話が盛り上がりました。ほどなく山頂に着き大きな馬の像を中心にまずは記念写真です。その後は茶店のテーブルをお借りしての昼食です。今回は敢えて食後のコーヒータイム(お茶菓子付き)を取り、楽しい時間を過ごしました。下山は明王峠から相模湖駅に向かいます。途中の分岐では孫山のピーク経由を選択してもう一汗かきました。その後は大平小屋で十分に休憩を取って、相模湖駅に向かいました。富士山を見ることは出来ませんでしたが、そこそこお天気にも恵まれ楽しい1日を過ごすことが出来ました。(TM)  写真:左/汗をかきながら…笑顔は爽やかです! 右/陣馬山山頂にて。

北アルプス・白馬岳(G2)

日 程:2022年9月3日(土)~6日(火)
天 気:9/3・曇りのち雨、9/4・晴れのち曇り、9/5-6・快晴
コース:
9/3・糸魚川駅(バス)-蓮華温泉 連歌温泉ロッジ(泊)
9/4・蓮華温泉ロッジ…天狗の庭…白馬大池…小蓮華岳三国境…白馬岳山頂…白馬山荘…村営頂上宿舎(泊)
9/5・村営頂上宿舎…清水岳…不帰岳避難小屋…百貫の大下り…林道…祖母谷温泉(泊)
9/6・祖母谷温泉…欅平

感 想:白馬岳に至るルートはいくつかありますが、今回は秘湯を登山口とするルートを歩いてみました。1日目、今日は移動日です。昼頃から降り出した雨が止んだ隙をついて露天風呂に向かいます。女子は碧色の薬師の湯へ、T氏は絶景の仙気の湯に入ります。再び雨が降り出したので白濁の内湯へ移動。地元食材を使用したご馳走と温泉で大いに鋭気を養いました。2日目、湿度が高く歩き出しから汗が滝の様です。天狗の庭まで来ると展望が開けます。秋を感じる青空と風に元気をもらい足取りも軽くなります。白馬大池を通り過ぎた頃から雲が増え始め、小蓮華岳では見えていた景色もガスの中に消えていきます。「どうせガスの中なら雷鳥さん、出てきて!」の声が聞こえたようで三国境で雷鳥が2羽、相次いで姿を現しました。白馬岳山頂はガスの中。どうも今回のリーダーは白馬岳との相性が悪いようです。  <写真:左/白馬岳山頂にて 右/ライチョウに出会いました>

3日目、日の出とともにスタートです。先ず、旭岳のトラバース道を進みます。右手に剱岳、立山連峰、その奥に薬師岳へと続く稜線。左手に白馬岳からの後立山連峰、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳に続く稜線、常念山脈。正面に槍ヶ岳、穂高連峰。北アルプスの大パノラマが目の前に広がります。八峰キレットあたりに滝雲が流れ出したり、黒部湖が見えたり、歓声とため息の連続です。しかし、登山道は聞きしに勝る荒れ方です。下草が茂り足元が見えません。絶景に癒され、お花畑のチングルマや秋の花々に励まされ苦戦しながら進みます。清水岳山頂下でコースタイムを1時間以上オーバーです。小屋の方のアドバイスに従い、早出して良かったと思いました。ここから黒部の原生林に向かって徐々に高度を下げて行きます。向きも後立山連峰と並行するようになるので、白馬三山や不帰の嶮を仰ぎ見る様になります。登山道は少し広くなり歩きやすくなります。  <写真:左/大迫力の剱岳(正面) 右/槍ヶ岳を背に流れる滝雲>

この道なら楽に歩けるなと思っていたら大間違い。百貫の大下りが終わった辺りから登山道は再び荒れ始めます。道は狭く、崩落しているような所も多く、渡渉が何か所もあります。足場の良い所を見つけては休息を取りながら慎重に進みます。最後に広い河原を渡り切り林道に出た時、安堵のため息が出ました。祖母谷温泉で汗と疲れを洗い流し緊張の一日がやっと終わりました。4日目、通勤用のトロッコ電車に乗れる事を教えてもらったので予定よりも早めに欅平に向かいます。電車は4人で貸し切り。最後尾の窓無し車両に乗り黒部川に沿って進みながら夏の終わり、秋の始まりの北アルプス北部を満喫した山行を締めくくりました。(TJ)  <写真:左/剱岳を正面に見て進む 右/祖母谷温泉にて>

■奥多摩・御岳山(ロックガーデン)(G3)

日 程:2022年9月4日(日)
天 気:曇り
コース:御嶽駅(バス)-滝本(ケーブルカー)-御岳山駅…大塚山…御岳神社…長尾平展望台…七代ノ滝…天狗岩…ロックガーデン休憩所…(沢登り体験)…東屋…天狗の腰掛杉…ビジターセンター…御岳山駅(ケーブルカー)-滝本(バス)-御嶽駅

感 想:感想:今回は入会試しの方、2人が参加されました。御嶽駅で自己紹介後、バス、ケーブルカーを乗り継ぎ御岳山駅へ。身支度を整え、大塚山へ向かいました。ロックガーデンには何度か来たことがありますが、大塚山は初めてです。途中、レンゲショウマがまだ咲いていて、かわいいお花を見ることができました。大塚山はあまり目指す人がいないのも納得といった感じの山でした(笑)。御嶽神社を参拝した後、長尾平展望台でお昼休憩をして七代ノ滝へ。長い階段、下り坂を降りていきます。途中少し滑りやすい所もありましが、無事到着。見事な滝を見ることができました。天狗岩を過ぎて、ロックガーデンでは、私が最も楽しみにしていた沢登り体験です。試し参加の方2人と、私が参加しました。スニーカーに履き替え、スパッツを付けて沢の中に入ります。最初は水の冷たさに驚きましたが、沢をジャブジャブ登っていくことはとても新鮮な感じでした。スニーカーでしたが、滑ることもなく、とても楽しかったです!今回は30分ほどと短い体験でしたが、機会があれば少し長めの沢も体験してみたいと思いました。楽しい沢登り体験の後は、御岳山ロープウェイ駅に向かい、解散となりました。(ST)   写真:左/七代ノ滝にて。右/綾広ノ滝にて。

■北アルプス・槍ヶ岳~大キレット~涸沢岳(G1)

日 程:2022年8月22日(月)~8月25日(木)
天 気:8/22・晴れのち曇り、8/23・雨、8/24・曇り、8/25・小雨のち曇り
コース
8/22・新穂高温泉…穂高平小屋…白出沢出合…滝谷出合…槍平小屋(泊)
8/23・槍平小屋…千丈分岐点…飛騨乗越…槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳…槍ヶ岳山荘…大喰岳…中岳…天狗原分岐…南岳小屋(泊)
8/24・南岳小屋…長谷川ピーク…北穂高小屋…涸沢岳…穂高岳山荘…涸沢小屋(泊)
8/25・涸沢小屋…Sガレ…本谷橋…横尾…徳澤…明神…小梨平

感 想:新穂高で4人が顔を揃えました。天気は良好です。先ずは槍平小屋に向けてスタートしました。このルートから入るのは11年ぶりで、途中の渡渉が気になるところでしたが、白出沢を経て、滝谷出合も問題なく通過できました。小屋に着いて昼食の頃には日が陰り始め、やがて空は一面雲に覆われてしまいました。午後からは槍穂の眺望が良いという奥丸山へのピストン予定でしたが、諦めて明日からの英気を養うことにしました。翌日は出発前に雨が降り出し、レインウェアでのスタートになりました。雨の中で高度を上げて行くのは厳しいものです。槍ヶ岳山荘に着いて腹ごしらえをしている最中に、双六小屋から西鎌尾根を辿って来たチームが到着しました。コロナ対策の中、静かなグータッチで暫しの感激です。ザックをデポして槍の穂先へ向かいましたが、山頂からの視界は望めません。写真を撮っただけですぐに下りてきましたが、以前より、登りと下りのルートが更にセパレートされていることを確認できたことは収穫でした。西鎌尾根チームは登頂の感激でしょうが、私たちはこれからまだ縦走が続きます。雨の中の風は5~6m程度でも体力を消耗させるものです。大喰岳、中岳、南岳と、さながら修行僧の歩みでした。3,000m峰を目標にしているKさんだけは登頂の都度Vサインでの撮影でした。南岳小屋には15時前に着きましたが、乾燥室は既にいっぱい。ウェア、ザック、靴の乾かし方に苦慮しました。   
<写真:左/滝谷出合にて 右/槍ヶ岳山頂にて>

24日朝、雨は免れましたが霧です。本日もレインウェアです。もちろん生乾きのままです。通常は獅子鼻展望台に立ち寄って眺望を確認してからになる訳ですが、そのまま大キレットに突入しました。風が吹き続いていたお陰で岩は乾いていましたが、5~6mの風でも細心の注意を欠かせません。途中で風は強くなり、慎重さも増しました。長谷川ピークに到達、ここは安心して写真が撮れるポイントです。ホッと小休止の後、いよいよハードな後半戦です。東へ回り込んだせいか風はやみましたが、逆に岩が濡れていて、難易度が上がりました。このコースは3回目ながら、回を重ねるにごとに険しさが増すように感じます。天気のせいもあるのでしょうか、眺望を楽しめないことも影響しているのでしょうか。一方、年を重ねるごとに体が求める酸素量は増えてきたように感じます。懸命に腹式呼吸を繰り返して酸素を取り入れながら、飛騨泣きを乗り越えました。ラストは以前とコースが違っていることに戸惑いながらも、ゴールの北穂高小屋に辿り着きました。先ずは無事通過できたことに安堵しながら腹ごしらえです。初めての女性二人はこれで一安心、と思ったことでしょうが、何のなんの、涸沢岳はまだまだ手ごわいのです。空も明るくなり、出発の準備も整いました。天気が崩れないことを信じて再スタートしました。   <写真:左/長谷川ピークにて 右/北穂高小屋での安堵のひと時>

北穂高岳から辿る涸沢岳は、優しそうな山名には似つかない厳しい険しいルートです。標高3,106mの北穂高岳からアップダウンを繰り返しながら2,940mの最低コルまで下り、更に3,110m山頂まで進むのです。大キレットとは違った急峻な岩稜が次々と現れ、気の抜けない難所の連続でした。天気が悪ければ入りたくないルートです。息苦しさに耐えながらようやく頂上に到着。休業中の穂高岳山荘のスタッフがちょうど登ってきていました。シャッターを頼んで一休みの後、眼下に見える赤い屋根の山荘へと下りました。これで本日の行程をほぼ終えました。後はザイテングラードを涸沢へと下りました。正面にずーっと姿を見せてくれていた、端正なピラミッド形の常念岳が印象的でした。最終日、小雨です。計画していたパノラマコースは登山道が荒れて通行止めになっているため、本谷橋経由の通常ルートで下りました。前日までの緊張と悪天候での疲労度を考えると、1時間30分を短縮できたことは、結果オーライでした。横尾からは、多くの登山者たちとすれ違いながら上高地街道を辿り、小梨平で解散にして小梨の湯に浸かりました。悪天候の中、アクシデントもなくメインルートを全て無事通過できたことに感謝!感謝!でした。(KT)   
<写真:左/涸沢岳への急峻な岩稜ルート 右/ザイテングラードから望む常念岳>

■北アルプス・槍ヶ岳(G2)  

日 程:2022年8月21日(日)~8月24日(水)
天 気:8/21・曇り一時小雨、8/22・晴れのち曇り、8/23・曇り時々雨、8/24・曇り
コース:
8/21・新穂高温泉…笠新道登山口…わさび平小屋(泊)
8/22・わさび平小屋…小池新道登山口…秩父沢出合…シシウドが原…鏡平山荘…弓折乗越…双六小屋…双六岳…双六小屋(泊)
8/23・双六小屋…硫黄乗越…千丈沢乗越…槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳…槍ヶ岳山荘(泊)
8/24・槍ヶ岳山荘…千丈沢乗越分岐…槍平小屋…滝谷出合…穂高平小屋…新穂高温泉

感 想:1日目は新穂高温泉からわさび平小屋までです。1時間ちょい?お腹の空く間も無く小屋に到着。満点の星空に明日も天気に恵まれる予感! 2日目は快晴です。5時過ぎに出発し、しばらくは昨日の様な林道が続きますが、その後現れた石が重なる登山路に汗をかきかき、息絶え絶えになりながらも、鏡池が見えた時には思わず歓声を上げてしまいました。小屋のかき氷で生き返った後は、この日一番の急登にまたしても息絶え絶えの私は皆のペースを乱してしまい、待ってもらいながらも尾根まで出てやっと一息です。今朝出発してから1200m近くも登り続けていました。暑くなる前の早朝出発は大正解でした。花見平からは双六岳がくっきり見えテンションが上がります。その後尾根歩きで息を吹き返し、双六小屋の後ろに鷲羽岳がババアーンと現れた景色には感動で言葉もありませんでした。小屋に着き、五目ラーメンで空腹を満たして体力を回復させ、空荷で双六岳山頂へと向かいました。途中からはガスがどんどん濃くなり、眺望は一切ありませんでした。   <写真:左/鏡池から大キレットの稜線を望む 右/双六小屋の先に翼を広げた鷲羽岳>

3日目は夜中からの雨が残念ながらやみません。スタートから雨具を着込み出発。30分程で樅沢岳、さらにガスの中を歩いていると硫黄乗越の少し手前でライチョウを発見。何と六羽のライチョウが待ち受けていました。思う存分に写真を撮り、メンバー全員大感激です。その先でまたまたライチョウさんに挨拶することが出来ました。稜線を進み岩稜帯を抜けると千丈乗越分岐へ到着です。本当ならずーっと槍の穂先を見ながら歩いているはずが、ガスガスの中黙々と歩き続ける4人でした。千丈乗越からはいよいよ険しく一気に傾斜が増し、最後の急登です。ほどなく槍ヶ岳山荘に着きホッとしましたが、ここでも穂の裾が見えるのみ、どーしよ?登れるかー?と不安になりながら濡れたタオルやグローブを絞っていたところ、小屋で休憩していた大キレットチームに合流!一気に皆のテンションも上がり槍ヶ岳山頂へGO!急斜面の岩場を全身を使ってよじ登り、最後は山頂に架けられた垂直のハシゴを登り槍ヶ岳登頂達成!皆でアルペン踊りをしたいところでしたが足がすくんで歩き回るのも腰が引け、記念撮影し早々に下山。
<写真:左/双六岳山頂にて 右/出迎えてくれたライチョウたち>

ガスガスで全く景色望めず残念でしたが、きっと又来いよ!ということでしょう。3年越しの槍ヶ岳登頂リベンジ果たせました! 4日目は晴れていたら下山前に再アタック予定でしたが、残念ながらこの日も穂先はガスの中。再アタックは諦めて一気に下山です。急坂の途中からは雲の下になり、景色も開けてきました。その後は樹林帯に入りただひたすら歩き槍平小屋到着。休憩後、木道を抜け、滝谷出合の橋を渡り、白出沢を経て林道をひたすら歩き、下り続けること6時間、スタート地点の新穂高温泉へ帰還しました。西鎌尾根からの景色は堪能できず残念でしたが、憧れの槍ヶ岳に登頂出来たことは一生の思い出になる4日間でした。(NY)   <写真:左/槍ヶ岳山頂にて 右/槍ヶ岳山荘前からの常念岳>

■山梨・西沢渓谷(G3)

日 程:2022年8月20日(土)
天 気:曇り
コース:塩山駅(バス)-西沢渓谷入口…分岐…田部重治文学碑…七ツ釜五段の滝(迂回路終点)…分岐…西沢渓谷入口(バス)-塩山駅

感 想: 登山道の崩落による通行止めやコロナ禍による自粛などで中止を余儀なくされてきた西沢渓谷に、10数年ぶりに足を踏み入れることができました。天気は曇りですが、往路のバスではフロントガラスに少し雨粒がつくような、如何にも不安定な空模様で先が思いやられます。幸いにして歩きだすころには少し青空も見えるような具合で、懐かしい渓谷の風に心から癒されます。「片道3時間半もかけて来た甲斐があるね」など明るい声が聞こえます(甲斐の国だけに…というしょうもない親父ギャグは封印)。田部重治文学碑を過ぎて二股吊り橋を渡ったあたりから、大小の滝やトロ場が次々と現れ、まさにこの季節ならではの渓谷美を楽しむことができます。ただし足元は濡れた岩場が続くので細心の注意が必要。こんな場所でもスニーカーや普通の革靴で立ち入っている人たちが多いのでちょっとびっくりしました。七ツ釜五段の滝への登山道は崩落によって通行止めになっているため迂回歩道を歩きますが、ここはかなりの急傾斜で登山靴を履いていないととても無理です。後半は旧トロッコ軌道を歩くので風景はガラッと変わり、森林浴を満喫します。シャクナゲ群生地のあたりまで来るといよいよこのコースも終盤。このあたりから弱い雨が降りだし、ねとり大橋を渡った所でついにカッパの出番になりました。紅葉のシーズンが一番人気とのことですが、私としては暑い夏にこの地を訪れて涼しい風と爽やかな景色を満喫するこの時期こそが最高と思い、ぜひ再度計画を立ててみたいと感じました(HT)   写真:左/西沢渓谷入口にて。右/貞泉の滝。

■北アルプス・唐松岳~五竜岳(G2)

日 程:2022年8月7日(日)~8月9日(火)
天 気:全日晴れ
コース:
8/7・長野駅(バス)-八方バスターミナル-八方アルペンライン八方駅(ゴンドラ)-八方池山荘…第三ケルン…丸山…唐松岳頂上山荘(泊)
8/8・唐松岳頂上山荘…唐松岳…唐松岳頂上山荘…最低鞍部…五竜山荘…五竜岳…五竜山荘    (泊)
8/9・五竜山荘…大遠見山…地蔵ノ頭…アルプス平駅

感 想:1日目は八方からゴンドラと2台のクワッドリフトを乗り継ぎ一気に1000mを稼ぎ八方池山荘からスタートです。リフトの足元にはピンク、黄、紫とさまざまなお花が咲き乱れ、否応なくテンションが上がります。雨の予報でしたが時折青空も垣間見えました。この日は唐松岳山荘迄の行程です。観光客の皆さんと八方池迄は整備された木道を進みますが、八方池到着時には全体にガスが上がってきていて、絶景の白馬三山は残念ながら望めませんでした。標高2000mを超えてもなかなか暑く、流れる汗が止まりません。足も上がらなくなり立ちくらみもおこし、八方池から残り3Kmがとても辛かった…。暑い季節の山行の課題です。2日目は朝食前に唐松岳山頂で御来光を拝み、早々に五竜岳へ向かいます。  写真:左/唐松岳から五竜山荘へと向かう。右/これから登頂する五竜岳。

牛首から最低コルまでクサリ場の下りが続き、しばらくは緊張を強いられます、その後歩きやすい稜線が続き9時には五竜山荘到着、一息ついた後、五竜岳へ。何ヵ所もの岩場の難所やクサリ場を登り山頂に辿り着きましたが、朝は遠くから骨太なかっこいい山容を見せていた五竜も、9時ごろからガスがかかりはじめ、お隣の鹿島槍ヶ岳の勇姿を望むことはできませんでした。3日目は日の出を五竜岳で見ようと画策していたのですが風が強く、朝からガスもかぶっていたので再登頂はやめてサクッと下山。途中白岳を超えたあたりから念願の鹿島槍ヶ岳の勇姿を望む事が出来て大満足、そして次回は登ったるでぇ〜!と意気込み下山しました。山行の最後の最後、五竜高山植物園ではコマクサやシモツケソウの群生に癒され、北アルプス後立山連峰の魅力を存分に感じられた3日間でした。(NY)
写真:左/五竜岳山頂にて。右/西遠見から五竜岳を振り返って。

■北アルプス・唐松岳(G3)

日 程:2022年8月7日(日)~8日(月)
天 気:両日晴れ
コース:
8/7・長野駅(バス)-八方バスターミナルー八方アルペンライン八方駅(ゴンドラ・リフト)-リフト山頂駅…八方池山荘…第2ケルン…八方池…丸山ケルン…唐松岳頂上山荘(泊)
8/8・山荘…唐松岳山頂…山荘…丸山ケルン…八方池…第2ケルン…八方池山荘…リフト山頂駅-八方アルペンライン八方駅

感 想:1日目、この日は14時頃からの雨予報と高い発雷確率予報が出ていたので山頂駅までリフトを使って上がり、五竜岳縦走組と一緒に登ります。下界は晴れて暑かったのですが山頂駅は雲の中。遠景は全く見えませんが歩き出しからお花畑が続きます。しかも種類が多く百花繚乱。八方池の湖畔でお昼ご飯にしましたが、山々は雲の後ろに隠れて姿を見せてはくれません。足元に咲く花々に励まされ、雪渓を渡って吹いてくる冷風に癒されながら唐松岳山頂小屋に到着。天気予報は良い方に外れたようで雨の降る気配はありません。剱岳がその雄姿を見せてくれました。  写真:左/ここからリフトで上がります。右/八方池

2日目、日の出を見に小屋の裏の見晴らし台に登ります。剱岳と立山連峰、五竜岳がその稜線までくっきりと見えています。北東側は雲海に覆われ、雲の海の中に妙高山、火打山が浮かんでいました。朝食を済ませ、五竜岳縦走組を見送ってから山頂アタックに出発です。山頂は360度の大パノラマ。槍ヶ岳に大キレットも見えました。白馬三山と不帰の嶮の荒々しい山容が目の前に迫ります。登山道を見て「エッ~!あんな所を歩くの!」と声を上げる私たちは不帰の嶮に向かう登山者を何組も見送ってから下山しました。時間の経過と共に雲が増え、八方池に着いた頃には白馬岳は雲に隠れてしまいました。此処で「八方池に映る白馬岳が見たかった!」などと贅沢を言いながらコーヒーブレイク。高度を下げる程に上がる気温に負け、リフトを使って下山。八方の湯に飛び込んで、のんびりまったり北アルプスを満喫した2日間を締めくくりました。(TJ)  写真:左/山荘前にて五竜チームと合同で。右/唐松岳山頂にて。

■南アルプス・北岳~間ノ岳(G2)

日 程:2022年7月31日(日)~8月2日(火)
天 気:7/31・晴れのち雨のち曇り、8/1・晴れのち曇り、8/2・晴れ
コース
7/31・甲府駅(タクシー)-広河原…白根御池小屋分岐…白根御池小屋…小太郎尾根分岐…北岳肩ノ小屋 (泊)
8/01・肩の小屋…北岳…北岳山荘…中白根山…間ノ岳…北岳山荘…北岳…北岳肩ノ小屋 (泊)
8/02・肩ノ小屋…北岳…吊尾根分岐…八本歯のコル…大樺沢二俣…白根御池小屋…小屋分岐…広河原(バス)-芦安(タクシー)-甲府駅

感 想:タクシーで広河原に向かい、初日は肩の小屋までの標高差1,500mを登ります。白根御池小屋までは先ず足慣らしのつもりでいたものの、暑さの中で700mを稼ぐのは思ったほど楽ではありません。小屋に着く頃には雨もパラパラと降ってきました。腹ごしらえ後、雨支度をして草スベリに入りましたが、日曜日のせいか下山者が多く、加えて雨と暑さで思うようにピッチが上がりません。それでも眼の前に現れる仙丈、甲斐駒を楽しみに高度を上げて行きます。ようやく小太郎尾根分岐に着きましたが、期待していた眺望は霧の中です。小屋までもう一息という所でサルの姿を見かけて嫌な予感(理由は後述)。標高3,000mの肩の小屋に到着した後は、真っ先に全てを着替えました。翌朝、快晴です。目の前に仙丈ケ岳、北側に甲斐駒ヶ岳、もちろん富士山も望めます。朝食後、元気に出発。そして待ちに待った北岳山頂です。今回のテーマが「北岳じっくり!」だったのでたっぷり時間をとりました。私たちだけの貸し切りタイムも持てました。中央アルプスはもとより、北アルプスも展望できました。感激後は縦走路を進み、建て替え中の北岳山荘で休憩をとり、そして“天空の散歩道”をゆっくりと間ノ岳へ向かいました。このゆっくりと、には訳があり、その理由はライチョウ探しでした。
写真:左/北岳山頂にて。右/北岳山頂からの富士山。

間ノ岳に到着し、またまた登頂の感激です。復路は雲が出て来たのでライチョウのお出ましを期待しました。右側と左側と確認する担当を分けて、ハイマツ帯に来るたびにキョロキョロと探しましたが、残念ながら叶いませんでした。小屋に戻ってからスタッフのお兄さんに尋ねたところ、ライチョウの数は少なくなっていて、サルのせいもあるだろうとのこと。嫌な予感が的中してしまいました。3日目も天気は良好。この日のお目当ては八本歯です。先ず3回目の北岳に登頂後、吊尾根分岐を越えて丸太梯子を慎重に下り、八本歯のコルに着きました。左に北岳バットレスを見上げながら更に下りますが、丸太梯子は延々と続きました。大樺沢の上流に出てやっと一安心、とはいかず、この先は直射日光の暑さの中、ガレた沢路を下ることになりました。ようやく二俣を経て、林の中を白根御池小屋にたどり着きました。昼食後は元気を取り戻して、後は広河原まで下るだけでしたが、次々と登ってくる登山者たちに愛想良く道を譲っていたせいで予定のバスにギリギリになってしまい、これには大いに反省でした。芦安の温泉で3日間の汗を流し、素晴らしい景色に何度も出会えたことを感謝しながら、「北岳じっくり!」を締めくくりました。(KT)
写真:左/北岳山荘への稜線を進む。右/北岳バットレスを背に。

■南アルプス・悪沢岳~赤石岳~聖岳(G1)  

日 程:2022年7月29日(金)~8月2日(火)
天 気:登山中 全日晴れ
コース:
7/29・自宅(車)-畑薙ダム臨時駐車場(バス)-椹島ロッジ(泊)
7/30・椹島ロッヂ…滝見橋…鉄塔下…清水平…見晴岩…駒鳥池…千枚小屋(泊)
7/31・千枚小屋…千枚岳…丸山…悪沢岳(東岳)…中岳…荒川小屋…大聖寺平…小赤石岳…赤石小屋分岐…赤石岳…百間平…百間洞山の家(泊)
8/1  ・百間洞山の家…分岐…中盛丸山…小兎岳…兎岳避難小屋…聖岳…小聖岳…薊畑分岐…聖平小屋(泊)
8/2 ・聖平小屋…滝見台…聖沢吊橋…聖岳登山口…椹島ロッヂ(バス)-畑薙ダム臨時駐車場

感 想:1日目は椹島ロッヂに泊りました。2日目は標高差約1500mをひたすら登り、千枚小屋まで行きます。ほとんど景色の見えない樹林帯を3時間ほど登ると清水平に到着します。ここで南アルプスの天然水を補給し、さらに1時間ほど進むと見晴らし岩です。ここからは素晴らしい姿の赤石岳を見ることが出来ました。さらに樹林帯を進み、駒鳥池を通過すると標高約2600mの千枚小屋に到着しました。3日目は今回の縦走の核心部です。3:40に小屋を出発です。満天の星空と富士山を見ながらヘッドランプを頼りに登り始めます。暗い道ですがたくさんの花が咲いていました。写真に撮れなかったのが残念です。標高はさらに高くなり、空気が薄くなっていくのがよく分かります。私の場合2500m以上では標高に反比例して、歩行速度が落ちてきます。それでも足を進めると、夜明け直後の千枚岳に到着です。ここからの眺めは雲海に浮かぶ富士山がとても素敵でした。反対方向にはこれから登る悪沢岳が見えていますが、まだまだ登りが続きます。6時過ぎに悪沢岳山頂に到着しましたが全方向青空で、北アルプスや中央アルプスが良く見えました。その後、中岳を通過すると、荒川小屋まで、400mほど下ります。荒川小屋まででほぼ5時間かかりました。今日の行程の半分です。まだ8:30なので、気合を入れて再出発です。<写真:左/千枚小屋出発、富士山と星空 右/日の出直後の赤石岳>

この山域は初めてですが、天気にも恵まれて、景色を見ていると疲れは吹き飛びます。同じ赤石岳を見ていても少しずつ姿を変え、富士山も時間と場所を変え、何度見ていても飽きません。小赤石岳まで登ると再び3000mの世界です。そして、目の前が赤石岳だけです。しかしながら、一旦100mほど下ってから200m登り返して赤石岳山頂です。山頂は少し雲が出てきて、眺めは良くありませんでしたが、ここに来るまでにあまりにも素敵な景色を見ることが出来大満足です。この先は700mほど下って、百閒洞山の家に向かいます。10時間ほど歩いた最後の激下りはなかなか苦労しました。加えて、最後の最後まで小屋の姿が見えません。疲れもピークに達したところで小屋が見えて一安心です。その夜はたっぷりキャベツと美味しい揚げたてのトンカツをいただき疲れも吹き飛びました。4日目は4:30に朝食を開始し、5時には出発です。最終目標の聖岳を目指しますが、まずは昨日の激下り分の登り返しから始まります。稜線に出ると最初のピークは中盛丸山です。素晴らしい展望が待ち受けていました。昨日までの山々、これから向かう聖岳、その前を阻む小兎岳と兎岳が見えます。一つ一つの山はそれほど標高差がないのですが、目標の聖岳は3つ目です。<写真:左/通過してきた赤石岳方面 右/これから向かう小兎岳、兎岳と左奥に聖岳>

あらためて南アルプスの山の大きさを感じます。2800mの稜線は空気が薄いため本当にノロノロ歩きですが、とにかく足を進めます。小兎岳まで行くと兎岳が一段と大きく見え、最後の聖岳との間に大きな谷が見えてきました。老体に鞭を打ちながら兎岳に到着すると思わぬご褒美がありました。山頂にはたくさんのタカネビランジが満開です。以前から気になっていた花ですが、近くの登山者に教えていただき大感激です。これで、ここまでの疲れを忘れ、大きな谷に向かい足を進めます。鞍部の右側は絶壁になっているので、なるべく道の左側を歩きます。正直へとへとでいつ転んでもおかしくない状態でした。小刻みに休憩を取りながら最後の400mくらいを登り返します。やっとのことで聖岳山頂に到着です。念願の聖岳では1時間以上山頂でまったりしていました。私事ですが、実はこの聖岳で百名山を達成することが出来ました。台風の影響で中止になり、コロナで2年間山小屋が使えず、待ちに待ったこの日を迎え、いつもとは異なる達成感です。さて、この先は基本的に下るだけです。800m以上下って聖平小屋に到着しました。<写真:左/兎岳のタカネビランジ 右/聖岳山頂・祝 百名山達成!>

5日目は椹島に戻るだけです。下りだけですが、気温はどんどん高くなるので、汗は増えてきます。途中2ヶ所の吊橋を渡りますが、しっかりしているのですが、乱暴に歩くとよく揺れます。1150mを下り聖岳登山口に到着しました。まだ終わってはいません。その先、50分ほど舗装路を歩き椹島に戻ります。椹島の少し手前で、再び赤石岳を望むことが出来ました。そして、無事に椹島に到着し、予約していたバスの1本前のバスに乗ることが出来ました。そのため、畑薙ダム近くの白樺荘でお風呂と昼食をゆっくりといただくことが出来ました。椹島の前泊を含めると4泊5日の南アルプス縦走でしたが、全ての日が大満足の縦走でした(TM)

丹沢・本棚(G4)

日 程:2022年7月30日(土)
天 気:晴れ
コース:御殿場線谷峨駅(バス)-西丹沢ビジターセンター…本棚…西丹沢ビジターセンター(バス)

感 想:登山口の西丹沢ビジターセンターでバスを降りると、駐車場は溢れんばかりの車車。目の前の河内川の河原のキャンプ場は溢れんばかりのテントテントだったが、思ったより登山者も少なく、歩き始めから沢の中で木陰が多く割と涼しい快適な歩き。時々風の通り道ではもう動きたくなくなるほどの涼しさ。十分涼を取りつつも、”下棚”を飛ばし直接”本棚”を目指す。本棚入口の分岐で登山道を離れ、岩のごろごろした歩きにくい沢の中を少し遡行すると、”本棚”の滝壺の目の前に飛び出て、思わずオッと声が出る程の”本棚”の圧巻です。滝壺のそばに4~50人もの小学生の遠足?が陣取っていたのですが、それも気にならないくらいの雄大な景色です。滝の水流の起こす涼しい、いや寒いほどの風の中でコーヒーを沸かし、ゆっくり昼食です。あまりの景色と涼しさに動きたくなかったのですが、重い尻を上げ小学生の団体について下山しました。(NS)  写真:左/風の通り道で一休み。右/本棚にて。

■南アルプス・北岳~間ノ岳~農鳥岳(G2)

日 程:2022年7月23日(土)~7月25日(月)
天 気:全日晴れ
コース:
7/23・甲府駅(バス)-広河原…白根御池小屋(泊)
7/24・白根御池小屋…小太郎尾根分岐…北岳肩ノ小屋…北岳…北岳山荘…中白根山…間ノ岳…農鳥小屋(泊)
7/25・農鳥小屋…西農鳥岳…農鳥岳…大門沢下降点…大門沢小屋…森山橋…奈良田第一発電所…奈良田

感 想:長く思いを寄せていた北岳、間ノ岳、農鳥岳に行ってきました。1日目は甲府駅からバスに乗り広河原に向かいます。芦安を過ぎると深い谷底を見ながらヘアピンカーブの続く細い道を進みます。バスを降りて小休止ののち出発です。すぐに急登となり汗だくになりながら登っていると若者の集団に出会いました。聞くと高校の山岳部員と引率者で約40名、1人20㎏前後の荷物を背負っているとのこと、驚きとともに元気をもらってその後の登りを頑張りました。白根御池小屋に到着後は北岳を見上げながらビールで疲れを癒します。2日目は小屋を出るとすぐ草すべりの急登となりましたが、白や黄色のかわいいお花が疲れも軽減してくれます。肩の小屋を過ぎていよいよ北岳に取り付きます。とても良い天気で頂上では360度見渡せました。近くには鳳凰三山、遠くには槍ヶ岳、もちろん富士山も目の前です。こんな景色はめったにないそうで感激しました。しばらく景色を楽しんだ後、間ノ岳に向かいます。北岳から間ノ岳までは稜線歩きでアップダウンはそれほどないと思っていたのですが、とんでもない思い違いで、北岳から北岳山荘までは急な下りが続き、その後もちょこちょこ登ったり下ったりしてやっと間ノ岳に到着しました。   写真:左/北岳山頂にて。右/間ノ岳へ向かう稜線。

既にバテバテでしたが、本日の宿、農鳥小屋までは下りなので気合いを入れ直して歩きます。農鳥小屋の名物おじさんに𠮟られないよう15:00前の到着を目指しましたがちょっぴり遅刻。それでも優しく迎えてくれました。ここは本当に山深い場所にある昔ながらの山小屋で、緊張した1晩を過ごしました。お天気は最高で夕日、朝日は素晴らしかったです。3日目は4:20からの朝食を済ませ、見上げていた西農鳥岳に向かって再びきつい登りになりました。今日も素晴らしい天気なので回りの山々に癒されながら進みました。2時間ほどで農鳥岳に到着。ここで登りが終了し後は下るのみとほっとしたのですが、この下りが長くて途中丸太橋や渡渉もあってなかなか大変でした。やっと奈良田に着き温泉で汗を流して帰路に就きました。お天気に恵まれた白峰三山縦走は最高の経験でした。(KY)   写真:左/農鳥岳中腹からの間ノ岳と北岳(右奥)。右/農鳥岳から望む富士山。

■中央沿線・御前山~菊花山(G4)

日 程:2022年7月24日(日)
天 気:晴れ
コース:猿橋駅…神楽山…御前山…菊花山分岐…菊花山…大月駅

感 想:6月下旬の青森遠征以降、山に行かず体がなまっていたところにG4ランクの企画を見つけ早速申し込み。事前にYouTubeで調べると低山ながら鎖場があったり滑落しそうな所があったりの情報入手、しかも予報では気温が35度になるようで熱中症リスクも高い!G4ではあるが、これは侮れないと若干身構える。9時猿橋に集合。しばらく大きな舗装道路を歩くと登山口がでてくる。熊出没注意の看板も立っていてさらに緊張する。実際、山に入ると気温が27から28度、冷たい風が吹き快適。もちろん歩くと滝汗ながら小休止の際は汗が引く。鎖場には出会わないものの乾燥した山道で非常に滑りやすい。手も使いながら登る岩場が続いたが、緊張するような所もなく、神楽山・御前山と順調に頂上を通過。神楽山は頂上でも眺望は叶わなかったが、御前山の頂上は視界が広がり、さわやかな風を受け大変気持ちよい。最後の山、菊花山の頂上は狭く直射日光でもあるので、手前の樹林帯で昼食をとり、短い急登を経て菊花山頂上に到着。残念ながら富士山は見えなかったが、岩殿山や中央線沿線の山々が綺麗に見えて気分がいい。下山は途中2つの道に分かれ、一方は距離が短いが鎖場があるとヤマップの地図案内に書いてある。今回はG4なのでもう一つの安全コースを選択。かなり滑りやすい登山道だったが転倒なく無事下山できた。さすがに町に降りると暑いし湿度も高い。山の緑の冷却機能のすごさを実感。アマゾン流域等世界規模の森林伐採による温暖化の心配が一瞬頭をよぎったが、自分へのご褒美、キンキンに冷えた缶ビールが頭の中を占拠した。大月駅で缶ビールを一気飲み。気持ちいい汗が流せた満足な1日だった。(SK)   写真は御前山山頂にて。

信州・入笠山と霧ヶ峰(G3)

日 程:7月15日(金)~16日(土)
天 気:7/15・曇り時々小雨、7/16・うす曇り
コース:
7/15・茅野駅(レンタカー)-入笠山ゴンドラ山麓駅-山頂駅…入笠湿原(散策)…マナスル山荘…山頂…マナスル山荘…ゴンドラ山頂駅-山麓駅(車)-ヒュッテ霧ヶ峰(泊)
7/16・ヒュッテ霧ヶ峰(車)-車山肩駐車場…車山…車山乗越…蝶々深山…奥霧小屋…沢渡…車山肩駐車場(車)-茅野駅

感 想: 今回いちばん気を揉んだのが天気です。全国的に梅雨の戻りのような状態で、曇りから傘マーク、時にはお日様までという予報が半日ごと、あるいはもっと短いタイミングで刻々と変化していきました。そんな中「雨なら雨でBプランがある。さらにCプランも…」ということで、ともかく予定していた特急あずさ5号に乗車し、茅野駅に向かいました。茅野駅で予約していたレンタカーを受取る頃は、ほぼ雨は止んでいたのでとりあえず入笠山のゴンドラに向かいました。もちろんいつ降りだしてもおかしくない様な空模様だったので、ゴンドラに乗る前から上下雨具を装着し、最悪入笠湿原で花を楽しんで写真を撮れば良しとしようという気持ちでした。この地で有名なスズランは季節が1ケ月ほど遅かったので出会えませんでしたが、ウスユキソウ、オダマキ、アザミ、ホタルブクロ、マツムシソウなど、花音痴の私でも耳にしたことのある花々を楽しむことができました。特に少し季節的には早かったようですが、ヤナギランのシュッとした立ち姿は八頭身美人を思わせる美しさでとても印象的でした。この湿原から入笠山の頂上までは約40分の歩程です。雨こそ降っていませんが、ほぼ湿度100%近い中のピークハントはあまり気の進まないところもありましたが、仲間の声に背中を押されて頂上を目指し、無事登頂に成功。霧の立ち込める中で取り急ぎ集合写真を撮って下山です。途中鹿よけの柵で囲まれたお花畑に寄り道をしながら初日の予定を無事に済ませることができました。  写真:左/入笠湿原にて。右/入笠湿原のノハナショウブ。

2日目の天気予報は午前中が晴れ、昼過ぎから下り坂で次第に雨になるというものでした。宿の前に出てみると森のかなたからカッコーの鳴き声が聞こえて、爽やかな高原の朝100%のロケーションです。空模様は晴れとはいきませんがとにかく気分は上々で早速出発。登山口になる駐車場から見上げると、車山の頂上にあるレーダードームまでの間に黄色いニッコウキスゲの群落が広がって思わず歓声が上がります。歩きだしてから振り返ると反対側の丘にもさらに大きく広がるニッコウキスゲの黄色いじゅうたんが美しい。「今回の山行はこれがなかったら金返せだよね」という誰かの声を背中で聞きながら頂上に到着。車山乗越に向かう登山道は通行止めになっていて少し戸惑ったものの、何とか無事に本来のコースをたどり車山湿原から八島ヶ原湿原へ。昨日同様にたくさんの花を愛でながらほとんどお散歩気分です。このあと沢渡から駐車場へ向かう登りが案外きつく感じたのは、このお散歩気分で気持ちを緩めすぎたせいだと反省しました。約半世紀ぶりに訪ねた霧ヶ峰でしたが、一時絶滅したニッコウキスゲも見事に復活し、以前にもまして素晴らしい眺望を与えてくれる名峰として、またいつの日か訪れてみたい気持ちを胸に帰路につきました(HT)  写真:左/車山山頂にて。右/車山のニッコウキスゲ。

富士・宝永山 (G3)

日 程 : 2022年6月26日 (日)
天 気 : 曇りのち強風雨
コース : 御殿場駅(レンタカー)ー富士宮登山口…第一火口縁…宝永第一火口…馬ノ背…宝永山…宝永第一火口…第一火口縁…富士宮登山口(レンタカー)-御殿場駅(解散)

感 想:集合時間の9時に御殿場駅に集合。レンタカーで富士宮登山道へ移動します。曇り空の中樹林帯を進み六合目に出ると強風の出迎え、そして足場が火山礫に変わり、一歩進むと少し戻される感覚になります。強風と戦いながら第一火口縁に到着、ここから火口へと下ります。さらに雨の粒も大きくなり、雨具を着ることにするも風除けが無く、メンバーが風除けになりながら何とか着ることができ、先へ進みます。宝永第一火口を通過する頃には雨風はさらに強くなり、火口から馬ノ背へと続く火山礫の急登を耐風姿勢をとりながら暴風雨に負けないように進みますが、一歩進むと少し戻され普段使わない筋肉を使わされます。急登を強風雨にも耐えながら確実に進み馬ノ背に到着しますが、遮るものはなく、相変わらずの強風雨雲の中なのか真っ白なガスの中です。馬ノ背をさらに山頂へと一歩一歩進むと、ガスの中から宝永山山頂が見えてきました。辺りはガスで景色を堪能することはできません。強風に飛ばされないように早々に下山開始。馬ノ背から標高を下げるにつれ風雨は弱くなってきました。火口へと下り火口縁へと登り返し、樹林帯に入る頃には曇り空になってきました。富士宮登山口へ着くと太陽も顔を出し眼下には雲海が広がっていました。駐車場で雲海を見ながらの遅い昼食を食べ、帰路につきました。今回の強風雨での山行は貴重な体験をすることができました。(IM)   写真:左/第一火口から馬の背へ。右/下山路からの景色です。

■東北・白神岳と岩木山(G2)

日 程:2022年6月24日(金)~6月26日(日)
天 気:6/24・曇り時々雨、6/2・曇り時々雨、6/26・晴れのち曇り(霧)
コース:
6/24・新青森駅(レンタカー)-十二湖(散策)-アオーネ白神十二湖 宿(泊)
6/25・宿(レンタカー)-白神岳登山口…二股分岐…蟶山分岐…大峰分岐…白神岳…大峰分岐…蟶山分岐…二股分岐…登山口(レンタカー)-岩木山神社 百沢温泉 宿(泊)
6/26・岩木山神社…桜林公園…姥石…焼止り小屋…鳳鳴ヒュッテ…岩木山八合目…嶽温泉(バス)-岩木山神社(入浴)(レンタカー)-青森駅

感想:長期予報では雨だったが、日が近づくにつれて天気は良い方向になっていた。しかし現実は甘くなかった。この2泊3日の東北遠征、青空は3日目岩木山スタート後1時間程度で、それ以外は曇り時々雨、霧、強い風、と厳しい天候だった。到着日は十二湖を雨の中1時間ほど散策。幻想的な雰囲気、特に青池はこんな天気でも青く神秘の世界を味わえた。2日目は白神岳。早朝から霧雨のような状態。スタートから上下レインウエアを着用。これがきつかった。気温は17度程度だが湿度が高く、暑くてたまらない。さらに中腹あたりから顔の周辺に小さい虫が飛び回り、たまに口に飛び込む。雨も本格的に降りだし眼鏡は曇って見えにくい、樹林帯を抜けると風も強くなる。ようやく稜線に出た!と喜んだが、景色は何も見えず風が吹きまくる。でも悪いばかりではない。ニッコウキスゲが咲き乱れ心を和ませてくれると言いたいが、こっちはそんな余裕もなくヘトヘト。なんとか到着した山頂は視界ゼロに強風、と言う訳で早々に引き上げて避難小屋で昼食。他グループと会話も交え、ほっと一息つく。下山の途中18人のツアー団体と行き違う。この時間なら避難小屋で一泊するのであろう。年齢は60才以上のシニア層多数。頑張っている姿を見て勇気づけられた。翌日の晴れるはずの岩木山は頑張ろうと心に誓う。   写真:左/青池にて。右/白神岳山頂にて。

3日目は、朝6時に岩木山神社からスタート。青空ながら残念なことに山頂は雲に隠れている。Tシャツ1枚で気持ちの良い風を受けながら、きれいな樹林帯の緩やかな登山道を進む。標高1066mの焼止り避難小屋まではほぼ計画通りのペースだった。しかし、この後はすぐに雪渓が現れ思うように進めない。沢を渡った所で軽アイゼンを装着。冷蔵庫の中に入ったみたいで気持ちいい。ところが、標高が上がるにつれ視界が悪くなり風も強くなり斜度も厳しくなる。標高1400m付近で雪渓は終わり、その後は岩場を上る。登りつめたら、再度、雪渓と小さな池がある。しかし、そこはこれまで以上にすごい風。しゃがまないと危ない。暴風時は停止し、風の弱い時に数歩進み、なんとか鳳鳴ヒュッテまでたどり付いた。雪渓登りと暴風のため、予定より1時間も遅れた。この暴風の中、最後の60mを登ることは危険とのことで、山頂を諦め下山することになった。下山の嶽登山コースはすぐに樹林帯に入り、風の影響も受けずに8合目駐車場のレストハウスまで下って、小休止の後はすいすい予定どおりに下り、嶽温泉に到着した。東北遠征は大変な目に遭いながらも貴重な経験になった。また、多数の高山植物(ニッコウキスゲ、ギンリョウソウ、ハクサンチドリ、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、シラネアオイ他)に出会えた。残念ながら、岩木山は山頂まで行けなかったが、今振り返ると普段できない経験ができて大変満足な3日間だった。(SK)   写真:左/悪戦苦闘の登りです。右/下山しました。ヤレヤレ…!

■奥多摩・あじさい山~金比羅山(G3)

日 程:2022年6月23日(木)
天 気:曇り時々小雨
コース:武蔵五日市駅…穴澤天神社…南沢あじさい山…金比羅山…武蔵五日市駅

感 想:梅雨とアジサイといえば、どこを切りとっても一幅の絵になる最高の組み合わせです。そんなベストマッチを求めて武蔵五日市駅に集合。早速あじさい山に向けて出発しました。天気予報は曇り一時小雨ということだったので覚悟はしていましたが、歩き出しから弱い霧雨で、湿度はほとんど100%状態。汗で濡れているのか雨で湿っているのか分からないようなど~んよりした感覚で歩くこと約40分、あじさい山に到着しました。入場料の500円を支払うと、「今年は花のつきがあまり良くないのでお茶のサービスです」と言って紙コップを手渡され、飲んでみるとうっすら甘い美味しいお茶。後でわかったことですが、これが手渡されたパンフレットにあった“あじさい茶”だったのですね。そしてあじさい山に分け行ってみると、確かに花のつきがあまり良くないらしく、1万株と言われる割には少し葉っぱが目立つようで、本来の美しさとは言えないような印象でした。それでも普段はあまりお目にかかれない大輪の株やめずらしい品種や色などを堪能でき、500円の価値は十分あったように感じました。この後は麻生山から日の出山に向かい、つるつる温泉で汗を流す予定でしたが、少し上の方を見ると山は厚い雲に覆われ、霧雨状態が想像に難くないとの判断で、金比羅山から秋川渓谷に降り、駅に向かうというエスケープルートを選択しました。この結果、秋川では平日にもかかわらず長い竿を振るアユ釣り太公望たちの姿を見ることができ、いつもの山行ではなかなか出会うことの無い景色を堪能し、大満足の1日を過ごすことができました。(HT)
写真:左/南沢あじさい山のアジサイです。右/あじさい山の受付です。

栃木・晃石山~太平山(G3)

日 程:2022年6月11日(土)
天 気:曇り
コース:岩舟駅…高勝寺…馬不入山…桜峠…晃石山…太平山…太平山神社…謙信平…大平下駅

感 想:1か月ぶりの山行。6月下旬の白神岳にむけた足慣らしにちょうど良いと思い参加。心配な天気も曇りで、雨は15時以降の予報とのことで一安心。先ずは岩舟山、高勝寺に向かう。眼前に見える岩舟山は、切り切り立った崖が異様な雰囲気を醸し出す。どうやら江戸時代に岩舟石の採掘によってできたとのこと。高勝寺までひたすら階段、173m600段を一気に登る。登りきると三重の塔がお出迎え。771年開山とは歴史は相当古い。子授け、子育て、安産のご利益があるとのことだが、娘2人の良縁に一応手を合わす。次は、馬不入山へ向かう。せっかく登ったのにまた麓に下り再び登り。気温は20度程度だが湿度が非常に高い。ウエストポーチにつけた温湿度計では湿度99%。体から滝のような汗が流れ、その蒸気が湿度計を狂わせているのだろう。湿度がこんなに体力を奪うものか?と改めて実感。馬不入山を過ぎ桜峠に出ると日も差し、熱帯雨林のような湿度も増してくる。桜峠では東屋でご飯を炊いておいしそうな食事をとる登山客夫婦?をうらやましそうに見ながら、晃石山山頂に向かいそこで昼食。昼食後は太平山山頂の浅間神社に向かう。湿度に苦しみながらも何とかたどり着いた感じ。足慣らしには余りある山行だ。下山途中の太平神社は立派な神社で、ここでも一応手を合わせておく。名物の紫陽花は満開にはまだ早いが十分綺麗。花をめでながら階段を下り信玄平の茶店でかき氷をいただく。口に入れるとふわっと溶ける氷はなかなかなもの。滝汗の後の水分補給が進む。ゴール後の大平下駅でも缶ビールで仕上げの水分補給。どうもまだ水分が不足のため、小山で途中下車してHさんと更に補給。今日も満足な1日だった。(SK)   写真:左/大平神社にて。右/謙信平からの関東平野。

■尾瀬・尾瀬ヶ原 (G3)

日 程:2022年5月27日(金)~28日(土)
天 気:5/27・晴れ、5/28・曇り
コース:
5/27・尾瀬戸倉(バス)-鳩待峠…山の鼻…牛首…竜宮…見晴らし  弥四郎小屋(泊)
5/28・弥四郎小屋…白砂湿原…沼尻…浅湖湿原…長蔵小屋…沼山峠(バス)-会津高原尾瀬口

感 想:昨夜からの雨は尾瀬戸倉であがり、鳩待峠では快晴。テンション爆上がりで歩き出しましたが、豪雨と雪解けの影響で登山道は川となり川上川には濁流が渦巻き、尾瀬ヶ原は水浸し。宿までたどり着けるのだろうかと不安を抱えながらも正面に東北最高峰の燧ケ岳、後ろにたおやかな姿の至仏山、足元に “水中花”状態の水芭蕉を見ながら楽しく進みます。何か所か水没した所もありましたが声を掛け合って難なく突破。貴重な体験に興奮冷めやらぬままに一日目が終わりました。   写真:左/水没した木道、バックは燧ケ岳。右/牛首近くからの至仏山。

今年の尾瀬は雪解けが遅く二日目は踏み跡とピンクテープを頼りの残雪歩きです。声を掛け合って注意していたのですが全員が1回は踏み抜きを経験。お守りのつもりだった軽アイゼンも使いました。咲き始めたばかりの水芭蕉に歓声をあげ、尾瀬を守ってくれた平野家の墓にお参りもしました。やっと春を迎えた尾瀬に心の中まで素敵な笑顔してもらい、山の魅力の奥深さをあらためて感じた2日間でした(TJ)   写真:左 /白砂峠近くで雪山ハイク。右/これが尾瀬の水芭蕉です。

■日光・高山と女峰山(G2)

日 程:2022年5月22日(日)~23日(月)
天 気:5/22・小雨のち晴れ、5/23・雨のち曇り
コース:
5/22・東武日光駅(バス)-滝上BS…高山…熊窪分岐…熊窪…赤岩…竜頭の滝(バス)-中禅寺温泉…すぎもと館(泊)
5/23・宿(車)-志津乗越…ゲート…馬立…荒沢出合…唐沢小屋…女峰山頂上…唐沢小屋…遥拝石…稚児ヶ墓…行者堂…西参道

感 想:バス車窓からのいろは坂には、青葉、若葉が輝いていました。初日は高山です。中禅寺湖畔を経て龍頭の滝の滝上バス停で下車して歩き出しました。コバイケイソウの群生地を過ぎ、トウゴクミツバツツジに出会い、登って行くと小雨になりましたが、頂上に着く頃には雨も上がり、昼食後は中禅寺湖に向けての下りです。気持ちの良い樹林の中を熊窪まで下り、中禅寺湖に出ました。清々しさがあふれています。湖を右手に見ながらミズナラやカエデの林を菖蒲ヶ浜まで歩いて、竜頭の滝にゴールしました。  写真:左/高山山頂にて。右/中禅寺湖畔 熊窪。

翌日はお目当ての女峰山です。夜中に雨音が聞こえていましたが朝には上がって好天の期待が高まります。宿の車で志津乗越まで送ってもらいスタートしました。しかし、しばらく進むと雨が落ちてきました。レインウェアを着て進みますが収まる気配がなく、モミの大木の下でしばらく様子を見ることにしました。30分以上経った頃に雨も弱まり明るくなってきて再スタートしました。馬立に進む頃には青空も見えてきました。荒沢出合に下り、対岸に渡り、この先がきつい登りの始まりでした。シラビソやシャクナゲの林をひたすら進み高度を上げて行きます。そのうちにまた天気が怪しくなり、残雪も出てきました。水場に着いた後も急登が続きます。ようやく唐沢小屋に着き、ここで検討した結果、下山は赤薙山への縦走路を避けて、西参道ルートを選択することにしました。頂上までの最後の登りに取り掛かると、ガレ場は、雨のせいか土砂の地盤が悪く、おまけに浮石が多く、ペンキマーク通りに進んでも崩れていたり、間隔を空けながら慎重に進みました。ようやく頂上に到達。展望は叶わなかったものの全員達成感に満ちていました。慎重に唐沢小屋へ戻り昼食をとり下山を開始しました。2か所のガレ場を過ぎ、展望が開けてササ原に出てほっと一安心、と思いきや、何のなんの、粘土質の登山道は滑りやすく、おまけに木の根や石が隠れています。稚児ヶ墓に出て、更にシラカバ林やツツジの群生地に出てもこの厄介なササ道は続き、ササ漕ぎ?を何度も繰り返しました。杉や檜林に変わり、ようやく行者堂を経て西参道に到着しました。のどかな高山と荒々しい女峰山と、両極端な日光の山旅でした(KT)   写真:左/女峰山山頂にて。右/遥拝石付近から荒々しい下山路を振り返る。

■上信越・黒斑山 (G3)

日 程 : 2022年5月22日(日)
天 気 : 曇りのち晴れ
コース : 佐久平駅(タクシー)-浅間山荘…一ノ鳥居…二の鳥居…火山館…湯の平分岐…草すべり分岐…黒斑山…トーミの頭… 車坂峠

感 想:上越新幹線の佐久平駅に集合しました。天気予報では午後から晴れマークです。黒斑山からの浅間山をどうしても見たいということで、山頂でのガスガスを想定して、バスからタクシーに変えて浅間山荘へ向かいました。山頂での粘り時間、1時間30分を稼いで先ずは火山館へ向け出発です。予報通り曇り空の中一ノ鳥居、二の鳥居を通過。この辺りから雨粒が大きくなりザックカバーを付けて前進。途中シジュウカラ一家の出迎えもあり、火山館到着時には雨も上がりました。一息ついてヘルメットをかぶり、いよいよ標高差300mの急登草すべりへ向かいます。湯の平分岐から眺める、目指す黒斑山がある外輪山は断崖絶壁です。クマザサの登山道は徐々に傾斜を増し、岩場を縫うように伸びています。振り向くと急斜面の下にはジオラマのようなカラマツの森を見ることができました。1時間登り続け草すべり分岐へ到着、黒斑山は直ぐそこです。昼過ぎに黒斑山に到着。記念撮影の背景はガスに覆われ浅間山はありません。アドバンテージがあるので昼食を摂りながらガスが抜けるのを待ちますが一向に浅間山は姿を現してくれません。タイムリミットの時間を迎え今回は諦めて下山開始。気にしながら下山を続けると空が急に明るくなり、途中の絶景ポイントで浅間山が姿を見せてくれました。大感激で写真撮影に夢中!素晴らしい景色のお陰で足取りも軽く無事に車坂峠に下山することができました。(IM)
写真:左/黒斑山山頂にて。右/草すべりとカラマツの森。

■奥武蔵・伊豆ヶ岳 男坂(岩稜帯通過訓練)(G3)

日 程:2022年5月10日(火)
天 気:晴れ
コース: 正丸駅…伊豆ヶ岳 男坂(訓練~昼食~訓練)…伊豆ヶ岳頂上…正丸駅

感 想: 夜半まで降っていた雨も上がり快晴。風が心地よく、最高の訓練日和です。岩稜帯通過訓練は2度目の参加になります。2年半ぶりの訓練。先ずエイトノットの結び方、スリングハーネスのやり方、3点支持の大切さ、岩肌への足の置き方、つま先立ち、それ以外にも沢山教えていただきました。Kさんがトップロープを張ってくれ、いざ!実践です。カラビナロックは必ず確認です。まずはクサリを掴んで往復。次はクサリを掴まず、手掛かり足掛かりのみで2往復。高所恐怖症の私は下りで足掛かりを探すのが大変。昼食後は、二人一組のアンザイレンでセルフビレイを取りながら岩の一番上まで1往復半。ここでも足掛かり手掛かりを探すのに時間を要し、探せてヒョイヒョイ進むことができると「できるじゃん!」と心の中で褒めている自分がいます。最近、地元里山バリエーションルートを歩くことが楽しみとなっている私にとって、安全に楽しむために必要な術をたくさん教えていただきました。体が覚えてくれるまで忘れないよう学んだこと生かしていこうと強く思いました。マジシャンのような連続節結びとエイトノットは忘れないようにしたいです。コロナ事情で2年以上会山行に参加できずで、以前のようにはまだ参加できませんが、時々は参加したいと思います。毎年定期的に岩稜帯通過訓練を計画し、訓練に必要な装備品の重いザックを背負い指導してくださり、本当にありがとうございました。(MH)   
写真:左/男坂での訓練のひと時。右/訓練を終えてクサリ場先の岩の上にて。

■奥多摩・倉戸山(G3)

日 程:2022年5月1日(日)
天 気:曇りのち雨
コース:奥多摩駅(バス)-女の湯BS…倉戸山…倉戸口BS(バス)-奥多摩駅

感 想:奥多摩駅は天気予報を気にしてか、いつもの混雑はありません。登山口の女の湯バス停で下車すると、乗用車が3台止めてありました。ここから頂上をピストンするレアな登山者もいるのか?と思いながら歩き始めると、右下の奥多摩湖畔に、置き竿3本の釣り人がいました。戻ってきた2人連れにお目当てを尋ねるとブラックバス、しかし今朝の釣果はナシとか…。さて私たちはこれから破線ルートの登りです。所々に右側が切れ落ちて狭い所や、ルートを見失いそうな所がありますが、落ち着いて進めば問題はナシ。木々の間から時折見えてくる奥多摩湖はどんよりとしています。美しい新緑も、曇天の下では映えてきません。頭上が明るくなって広々とした山頂に着きましたが、人の姿は無く、期待していたヤマザクラも終わってしまっていました。雨もぽつぽつと落ちて来て、少し下った大木の下で昼食にしました。下りは上りと異なり傾斜はなだらかながら、雨に濡れた落ち葉は滑りやすいので要注意。林を抜けてからは弱雨の舗装路歩きでした。倉戸口バス停に着いた所で、湖畔を辿るルートは取り止め登山終了にして、4分後に着いたバスに乗りました。と、ここままであれば実に地味な山行で終わる訳ですが、この後、嬉しい出来事がありました。座席にカメラを置き忘れたまま終点の奥多摩駅で降りましたが、後から女性の運転手さんがカメラの持ち主を尋ねながら同行のIさんにたどり着き、そして私の手元に届きました。訳あってビューカードが使えず、現金の両替にばかり気をとられて全く失念していました。親切な運転手さんに感謝をしつつ、駅近くの行きつけの店・Mで軽く打ち上げました。(KT)   写真:左/新緑の木々の先の奥多摩湖。右/倉戸山山頂。

奥多摩・坪山(G3)

日 程:2022年4月23日(土)
天 気:晴れ
コース:大月駅(バス)-中風呂BS…西原峠…小寺BS(ハイヤー)-大月駅

感 想:この季節の坪山は黄色いヒカゲツツジが楽しめるとあって人気だそうです。事前の情報によれば、かなりの混雑が予想されるとあって、人の少ない中風呂バス停から入って、御岳神社前に降りるコースを選択しました。中風呂バス停で降りたところには、多分杉の巨木だと思いますが、これをご神木とする“松姫神社”の鳥居があり、傍らにはさびれた鉱泉の建物などもあって、知る人ぞ知るマニアックな登山ルートのポイントであることを感じさせてくれます。早朝は少し肌寒かったのですが、日差しを感じるようになるとかなり暖かい様子が感じられたので、歩き始める前から薄着で身支度を整えました。舗装路にある“佐野峠入口”の案内標識から登山道に入り、すぐに葛野川を渡ってから登りに差し掛かります。ここからは西原峠に向かって一気に500mを登ります。特に登り始めはなかなかの急登の連続で息が切れます。そのあとはいくらか緩やかな登りになり、西原峠で昼食休憩をとりました。ここで参加者の一人から「どうも足が攣りそうで、休憩を多めにとりながら予定のコースで行くと、御岳神社前のバスに間に合いそうにない」との申し出がありました。この日の御岳神社前のバスは夕方に2本だけ。これを逃すと少し厄介なことになるので、ここから先を無理するとヒカゲツツジを楽しむどころでないので、ここで山行を中止し、来た道をそのまま下山することにしました。もちろん参加者からは何の異存もなく、逆にリベンジするテーマができたとのポジティブな声もあり、この日の山行は安全に楽しく締めくくることができました。(HT)   
写真:左/葛野川を渡る。右/新緑のもと落ち葉の絨毯を踏み進む。  

■日光・鳴虫山(G3)

日 程:2022年4月17日(日)
天 気:曇りのち晴れ
コース:東武日光駅…登山口…神ノ主山…鳴虫山…独標…含満淵…東武日光駅

感 想:アカヤシオで有名な鳴虫山でアカヤシオを楽しむ山行を計画しました。当日天気予報では晴れだったのですが、日光の空には薄雲が広がっていて肌寒い気温です。今年の冬は寒かったのでアカヤシオの花も遅れているのではと心配になってきました。鳴虫山の良いところは日光の駅から近いことで、10分も歩くと登山口に着きます。まだまだ冬枯れの気配の残る山を歩き始めるとカタクリの花が見つかりました。これはアカヤシオも期待できそうです。木の根っこだらけの坂道を登っていきます。神ノ主山を過ぎたあたりからアカヤシオの花が見えてきました。大き目のピンクの花が咲いています。頂上に近づくにつれアカヤシオの数も増えてきました。11時過ぎに頂上に着くとあまり広くない頂上は登山客で一杯です。頂上近辺はアカヤシオの木が多く、曇り空の下、吐く息が白くなるほど冷え込む中でも春を感じることができました。腹ごしらえの後アカヤシオを楽しみながらの下山です。相変わらず木の根っこだらけの登山道を慎重に下ります。標高が下がるごとに気温が上がり、天気もよくなってきました。山を下りた所にミツマタがかたまって咲いていました。日光駅までの道なりに含満淵や桜が満開の公園、神橋、お土産屋さんなどが続き、ついつい引っ掛かりそうになりながら日光駅を目指します。たくさんの花を楽しみ、春を満喫して解散しました。(KN)   写真:左/鳴虫山山頂にて。右/神橋に向かって。

奥多摩・三頭山(G3)

日 程:2022年4月16日(土)
天 気:曇りのち晴れ
コース:武蔵五日市駅(バス)-都民の森…鞘口峠…展望台…西峰…ムシカリ峠…三頭大滝…都民の森

感 想:台風1号の影響で前日の夜まで雨。当日も新宿で乗換えるときには小雨が降っていました。このコンディションで特に観るべきものもない三頭山に行く意味がわからない…などと心の中で半分ぼやきながら五日市駅を目指しました。バスの車窓から見える周囲の山は頂上付近が雲に覆われ、小雨の中を歩くのか…とさらにテンションはダダ下がり。それでも仲良し3人組で歩きだすころには弱いながらも薄日が差して、予報の通り天気は回復基調です。鞘口峠からは“登山推奨路”の看板にあった回廊の路を経由して山頂を目指します。そして展望台に着くころには青空がきれいに広がり、眼下には美しい雲海を眺めることができました。その後、西峰頂上で昼食と記念撮影。ここから見える富士山が素敵なのですが残念ながらこちらは雲の中。下山途中で出会った三頭大滝は水量も十分で迫力満点。落差33mとのことですが、滝見橋から見ると滝つぼがかなり下に感じられるので、高いところが苦手な私にとっては十分すぎるスリルを味わうことができました。(HT)   写真:左/三頭山山頂にて。右:山頂からの御前山(左)と大岳山(右)。

■富士周辺・三ツ峠山(G2)

日 程:2022年4月10日(日)
天 気:晴れ
コース:三つ峠駅…達磨石…馬返し…開運山…三ツ峠山荘…送電鉄塔…新倉山分岐…新倉山…富士浅間神社…下吉田駅

感 想:今週はゆっくり家にいようと思っていたが、JAPANといえばこの写真!というおなじみの桜の風景を見に行くという企画を見て気が変わった。8時間を超える歩行に加え、過去最高峰が塔ノ岳という私にとって、1785mの三ツ峠山はいささかチャレンジだったが迷わず申し込み。当日はぽかぽかの天気、三つ峠駅(「つ」はひらがな)からは富士山もくっきり。登山口まで舗装路を1時間半ほどの歩行ながら、途中通過するさくら公園では満開の桜、特に高遠から譲渡されたコヒガンザクラが美しく時間を忘れる。登山口からはひたすら登り、急登ほどではなくこれならいけるかも。標高1600mくらいまで来ると、ロッククライミングの練習場所の横を通過、練習を見るだけでも怖い。この辺になると残雪もあり、道も狭く谷が迫り登山道が厳しくなる、こっちも歩くのが怖い。しかし緊張するとなぜか疲れを忘れた、これはアドレナリンのおかげか? とひとりで感心。なんとか山頂到着、あれ!富士山がない。春霞と野焼きの煙の影響で朝くっきりの富士山が消えてしまった、残念!とはいえ気分爽快。下山は楽勝と勝手に思っていたが、そこからがきつかった。急な下りをすべらないように慎重に下山、いくつかの山頂を通過しJAPAN風景まで試練が続く。16時すぎにようやく新倉山浅間神社に到着、なんと富士山がくっきりではないがはっきり見える。よかった!ふと周囲を見ると外国人比率が高い、さすが世界的な有名スポット。有名な風景がとれる撮影場所には10~20分並ぶ必要があるが、せっかくだからということで並ぶ。結構疲れたが、心地よい満足感。来てよかったと心から思える1日だった。(SK)   写真:左/目指す三ツ峠山をバックに満開の高遠コヒガンザクラ。右/新倉山浅間神社(これを見に来ました)。

奥多摩・浅間嶺(G3)

日 程:2022年4月9日(土)
天 候:晴れ
コース:武蔵五日市駅(バス)-人里BS…人里峠…浅間嶺休憩所…時坂峠…払沢の滝入口…払沢の滝…払沢の滝入口BS(バス)-武蔵五日市駅

感 想:桜の開花宣言が全国から届いていざ春爛漫、と思ったとたんに花冷えや雨が降り、やっと本格的な暖かさを感じられる快晴のこの日、駅前のバス乗り場が混まないはずがない、と思って山行案内にあった1本前の電車で武蔵五日市駅に到着。バス乗り場に向かって驚いたのなんのって、すでに100人を超える行列です。さらに定刻の電車がついてバス乗り場には続々と人が行列し、最終的には150~200人くらいが並んだのではないでしょうか。もちろん臨時バスも増便され、満員御礼の3台のバスで登山口に向かいました。このバスの車窓から見える付近の山肌には、きれいに咲いた桜やミツバツツジ、そして麓には菜の花の黄色が見えてその美しさたるや筆舌に尽くしがたいほど。もちろん登山道のあちらこちらにも様々な花が咲き誇り、写真を撮る手が休みなし。花より団子の私には少しついていけないところもありましたが、綺麗な花を見て嫌な気分になる人はいませんから、この点では大満足の1日になりました。特に印象的だったのが、白い花びらのアヅマイチゲ、ピンク色のカタクリ、それと下山路の途中で盛んに鳴き交わしていた鶯の声。今まで経験したことの無いほど近くで鳴いていて、その姿を見ることもできました。そして最大のハイライトが払沢の滝です。雨が続いた後のせいもあって十分な水量とマイナスイオンをたっぷり浴びて、心身ともにリフレッシュできた山行でした(HT)   写真:左/人里バス停の枝垂桜。右/浅間嶺山頂にて。

■丹沢・三ノ塔~行者ヶ岳(G3)

日 程:2022年4月9日(土)
天 気:晴れ
コース:秦野駅(バス)-ヤビツ峠…菩提峠…二ノ塔…三ノ塔…烏尾山…行者ヶ岳…分岐(政次郎尾根)…戸沢…大倉

感 想:晴天に恵まれ、登山口のヤビツ峠は登山者やクロスバイクの人たちで賑やかでした。舗装路を菩提峠まで進み、いよいよ登山道に入ります。心地よい風を受けながら、新緑前のこの時季に吹く風を何と呼ぶのかなぁ?などと思いながら高度を上げて、最初のお目当ては、日本武尊の足跡でした。去年の12月の時には分からなかった足跡も、今回は下調べの甲斐がありすぐに見つけられました。しかし「な~に、こんなに小さいのー」とか。岩に張られた注連縄にも感動の声は聞こえず。前回の女性たちは雨上がりの幻想的な景色に、大感激してくれたのに…。青空の下ではそんなものなのか、全くの拍子抜けでした。尾根に出て二ノ塔から三ノ塔へ進み昼食にしました。後半は烏尾山から行者ヶ岳を経てクサリ場の登場です。クサリ久しぶりの方もいて、慎重に!慎重に!無事に通過したところで政次郎尾根を下りました。あちこちに咲く‟清純な”白い馬酔木の花が目を和ませてくれました。そして作治小屋から新茅山荘を過ぎた辺りでサプライズ、何と、マムシに初遭遇!急いでシャッターを切りました(ヘビ嫌いの方ごめんなさい)。長い下山路でしたが、風の吊り橋を渡り大倉にゴールしました。(KT)   写真:左/日本武尊足跡の岩の前にて。右/行者ヶ岳にて。

奥高尾・生藤山(G3)

日 程:2022年4月5日(火)
天 気:晴れ
コース:藤野駅(バス)-鎌沢入口…鎌沢休憩所…三国山…生藤山…連行山…山の神…和田バス停(バス)-藤野駅

感 想:ここのところ、雪山に通い詰めていたため気づかなかった里山の春。久々のKAZEIRO山行、会いたかった人達との再会で気分ワクワクでした。昨夜からの雨で登山道は、ドロドロを覚悟していましたが、生藤山は優しく迎えてくれました。藤野駅で合流してバスで登山口まで。歩き始めると真っ白に化粧した見事な富士山に出会う事ができました。遠くに悪沢岳までも見えて、Tさんが今年こそはあそこに行くんだと決意表明していました。大好きな山桜、スミレ達、低い雲も午前中で消え去り、青空微風。落ち葉を踏みしめて、賑やかにあっという間に山行は終了してしまいました。12時には下山開始、流石ベテラン揃い!14時30分頃には藤野駅に到着しました。楽しい山行、皆さんありがとうございました!(KM)   写真:左/鎌沢休憩所にて。右/生藤山山頂にて。

房総・石尊山 (G4)

日 程:2022年3月19日(土)
天 気:晴れのち曇り
コース:安房小湊駅(タクシー)-麻綿原高原分岐…もみ太郎…もみじ郎…大岩壁…小倉野分岐…石尊山…七里川温泉 沖津屋

感 想:天気を心配していましたが、出だしは幸先よく晴れ間さえも。安房小湊駅からジャンボタクシーで内浦山県民の森、林道奥谷線経由登山開始予定地点の麻綿原高原分岐に到着。参考の為に一杯水林道の崩落場所を確認に出向きました。崩落部は何も手付かず相変わらず通行不可能でしたが、高巻き道が仮設されている模様でこれで清澄山から麻綿原高原に歩行可能となるはずです。妙法生寺を過ぎてすぐ車道から登山道へ入り、アップダウンの少ない道を順調に歩を進め、「もみ太郎」で昼食をとりました。さらに歩を進め「もみじ郎」を過ぎるとすぐ登山道が大きくΩ形に湾曲している個所に至りました。ここは湾曲した尾根の下のトラバース道なのですが、崩落しているのか通行止めのロープが張られていて、代わりに赤テープの目印が尾根上に導くように付けられています。手がかりの少ないこの急崖を息を切らせて皆登り切り、尾根上に出てほっと一息つき、次の「大岩壁」をやり過ごし小倉野分岐で一息つき、後は一気に石尊山の頂上に至りました。登頂を味わう間もなく七里川温泉に一気に下ります。七里川温泉ではそそくさと湯を浴びて、Hさんに手配いただいた食材(そして最も重量のある殻付きのサザエをどっさり自ら担ぎ上げてくださった)をいろりで炙り、皆さん味と量に大満足でした。帰りのデマンドタクシーの時間が迫り、後ろ髪を引かれながら帰途に就きました。今回は2年ぶりの会山行に参加予定だったAさんにお会いできるのを皆楽しみにしていたのですが、直前に都合が悪くなったのが残念でした。(NS)   写真:左/もみ太郎にて。右/石尊山山頂にて。

奥武蔵・高山不動尊~関八州見晴台(G3)

日 程:2022年3月12日(土)
天 気:快晴
コース:西吾野駅…石地蔵…高山不動…関八州見晴台…傘杉峠…顔振峠…吾野駅

感 想:本格的な春の訪れを感じさせる絶好のハイキング日和です。西吾野の駅に顔を揃えたのはベテランの5人組。勝手知ったるいつもの仲間なので軽いあいさつの後は身支度を整えて早速出発しました。朝のうちは少し肌寒さを感じる陽気だったので、長袖の下着に長そでシャツで歩きだしたのですが、すぐに汗ばんできたので下着1枚に衣類調整。そのあとはさらに半袖のTシャツに着替えて爽やかさ全開です。今年の冬は長く、寒く感じていたので、この日の陽光のありがたさを全身で受け止めながら歩を進めることしばし。高山不動尊の境内の階段をやっと登りきり、お参りも済ませたところで、Kさんから「この階段は120段あったよ」と聞かされて“きついわけだ”と納得。ゆっくり休んでと思ったのですが、この陽気に誘われたハイカーが多くベンチが満員だったので、さらに上を目指して関八州見晴台へと登りが続きます。見晴台では天気が良すぎて春霞がたなびき遠望はききませんでしたが、暖かい日差しの下でゆっくり昼食そして記念撮影をすませ下山の開始です。木の根が張っている個所や、少々岩が顔を出しているところなどはありましたが、全員スムーズに歩を進めゴールの吾野駅に予定通り到着。この時期ならではの誠に気分のいい1日を過ごすことができました。(HT)   
写真:左/関八州見晴台にて。右/顔振峠を振り返って。

丹沢・鍋割山(G2・体験コース

日 程:2022年3月5日(土)
天 気:晴れ
コース:新松田駅(バス)-寄…櫟山…栗ノ木洞…後沢乗越…鍋割山…二俣分岐…金冷シ…堀山の家…雑事場ノ平…大倉

感 想:昨年12月の武川岳のグレード2体験で合格をいただいたが、体験コースの中で一番楽なコースだったと聞き、これでは仮免状態と認識し一番きついと言われる鍋割山の体験に参加。当日は雲一つない快晴。気温もポカポカで気持ち良い。新松田からバスで寄(ヤドリキ)に移動。すっかり花が終わった蠟梅園を抜けていよいよ山へ。私がG2体験参加の女性・Mさんの前ではへばることはできないと、初めからストックを使ってスタートする。Mさんは何とストックなぞ使わずスイスイ急騰を登る。櫟山を越えアップダウンを繰り返しながら標高が高くなり、鍋割山山頂に時間通りに到着。快晴だが靄で富士山がうっすらしか見えないのが残念。昼食休憩後は大倉尾根に向け出発したが、まだ雪が残る所がありアイゼン使用まではいかないが慎重に下山。そこからが長い。ようやく金冷シに到着し、塔ノ岳山頂他丹沢の山々の頂を見ながら、そこからひたすら階段を下る大倉尾根。もうたまらんと思うと絶妙のタイミングで山小屋が現れる。下りの歩行速度は自分では飛ぶように歩いているつもりながら、小学生低学年女子が笑いながら同じ速度で降りてくる。果てしなく続く下りに、余裕の子供。大倉尾根は精神修養の場である。下りも終盤、歩きやすい道に変わるとうれしいご褒美。観音茶屋にて150円の牛乳プリン、堀山下高区配水場の水飲み場で丹沢のおいしい水をいただく。大倉バス停に到着し、これで晴れて本免許取得だ。仕上げにバス停近くの蕎麦屋に立ち寄る。日本酒と美味しい肴に、思わず『しあわせ』とつぶやくと、一同『あーしあわせ』。戦争・コロナと嫌な時勢ながら、平穏ですばらしい1日を過ごすことができて感謝・感謝であった。(SK)   写真:左/残雪の尾根道を進む。右/蛭ヶ岳方面の山並み。


富士周辺・三国山(G3) 

日 程:2022年2月19日(土)
天 気:曇り後雪
コース:御殿場駅(バス)-篭坂峠…立山分岐…アザミ平…大洞山…楢木山…三国山…三国峠(タクシー)-御殿場駅

感 想: 入会時に購入した軽アイゼンが未使用なまま2年以上経過し、一度使ってみたいと思っていたところに、『白い積雪の感触を楽しみます』の企画案内に飛びつき参加申し込み。前日の50㎝の積雪と、午後から雨か雪かの天気予報に不安を感じるも、リーダーNさんのアドバイスで安心しキャンセルをせずに参加。当日の天気は一部に青い空も見え、気温もさほど寒くなく、御殿場線の車窓からは富士山も見えており、「さすが俺は晴れ男!」と自画自賛をしつつ、御殿場駅からバスに乗り篭坂峠で下車。墓地の登山口付近の舗装路が一部凍っており、そこからアイゼン装着。未使用であったスパッツは、女性のHさんのご指導をいただき無事準備完了。なだらかな登りを進むと雪も深くなってくる。踏み固まっていると思いきや、比較的新しい足跡は1人か2人程度。結局ハイカーは誰にも遭遇せず。そんな状況なので踏み固まるまでいかず、右足・左足と膝まで沈む箇所が何度も出てくる。さらに足元に集中すると低い枝に頭をぶつける。そんなこんなで悪戦苦闘。一番若い私が先頭で歩き『なんちゃってラッセル』。尾根伝いに緩やかなアップダウン、そしてズボズボ。大洞山・楢木山・三国山へと縦走が続く。尾根では風も結構吹く中、ひたすら雪との闘い。昼から雨とのことだったが持ちこたえてくれた。16時にようやく三国山山頂に到着すると、そこから本格的な雪になった。吹雪で足跡、看板が埋まるとどうなるか・・・・あー怖い! 予定は大幅に遅れバスに間に合わないことから、Nさんがタクシーを呼んでくれて、山頂での写真もそこそこに急いで下山。タクシーの姿が見えた時は遭難から生還した気分。Hさんだけ一人「楽しかった!」とさすが女性は強い。下山後の熱燗が身に染み入り、苦労した分最高の1日の締めくくりができた。(SK)   写真:左/アザミ平付近より南東方向を見る。右/三国山山頂にて。

奥武蔵・武川岳(G2)

日 程:2022年2月5日(土)
天 気:晴れ
コース:飯能駅(バス)-名郷…天狗岩…武川岳…焼山…双子雄岳…芦ヶ久保駅

感 想:予定していた個人山行を天候判断で中止したことから、急遽設定した会山行。寒波がくる予報でもあったので、参加者いないかなぁと思っていたら、Tさんが参加してくれました。余裕を持って飯能駅のバス停に着くと予想外の行列。9名のグループの他、少人数の人達がパラパラいます。名郷に着くと、前のバスと思われる大勢のグループが。武川岳ってガラガラのイメージがあったのにちょっと意外。しかし二人だけだと即準備OK。歩き出せば人の気配を感じない静かな歩きとなりました。心配していた寒波も大したことはなく、樹林帯は風も無いので、早々に脱げるだけ脱いで気分爽快。本来ならコースタイムを意識しながら速度調整をするのですが、今回の顔ぶれなら余計な心配は無用。これからの山行の予定などを話しながら、汗をかかない様に自分の歩きやすいペースで快調に進みます。天狗岩を素手で上ると岩が冷たく、ちょっと体が冷えましたが、久しぶりの岩場歩きもまた楽しい。今回はトレーニング山行と割り切り、軽い疲れを感じながらも急登を登り切ると、予定よりもだいぶ早く武川岳に着きました。いつものことですが、山頂まで来ると急に人の姿が現れる。風は穏やかなものの、急に細かな雪が風に運ばれてくる。ザックの上には白い雪がパラパラと溜り始め、雲も厚くなってきたので、そそくさと昼食を済ませて出発します。雪が来る前にさっさと降りてしまおう作戦発動ですが、ここからは焼山・二子山を越えるアップダウンの激しいコースで、実はまだ全体の半分も過ぎていない。足元は乾燥した土と落ち葉で滑りやすく、慎重かつ大胆にペースアップしながら芦ヶ久保まで降りてきました。トンネル抜けると氷柱祭りの受付で、多くの人で賑わっていました。かなりの混雑に何か別世界に来た気持ちになり、うんざりして早々に帰路につきました。(OJ)   写真:左/武川岳山頂にて。右/登山路からの武甲山。

■日光・雲竜渓谷(G2)

日 程:2022年2月3日(木)
天 気:晴れ
コース:集合地(車)-林道ゲート…稲荷川展望台…洞門岩標識…雲竜渓谷入口…雲竜瀑…渓谷入口…洞門岩標識…稲荷川展望台…林道ゲート(車)-帰路

感 想: 今年の冬は寒い日が続き、雲竜渓谷の氷も例年になく良い状態との情報を得てワクワクしながら当日を待ちました。車で林道ゲートまで行きましたがすでに多くの車が来ていて、凍った路面に苦労しながら駐車場所を探しました。9時10分、身支度を整えて出発です。雪の林道を一時間ほどで稲荷川展望台に到着し、休憩しながら少しの腹ごしらえです。ここから更に洞門岩の広場に着くと、ツアー参加の人たちがガイドの指導でアイゼンとヘルメットの準備中でした。私たちもアイゼン、ヘルメットを装着して沢に降りました。一面の雪景色の沢を上流へ向かいます。前回来た時は暖かい年で水量が多く渡渉するのが大変でしたが、今回はスムーズに進めます。ひとまず沢から渓谷入口へ上り、いよいよ雲竜渓谷へと突入します。V字峡に入ると感激です。岩壁が氷に覆われて氷の宮殿のようになっています。反対側には大きな氷柱が繋がってカーテンのようです。上下がくっついて大きな柱になっている場所もありました。氷柱の裏側を通り抜けることができて、裏側に廻って写真を撮りました。その後、急斜面の高巻きルートを慎重に進むと、目の前に現れた雲竜瀑は見事に最上部から凍っていました。太陽に照らされて素晴らしい景色でした。風も無く暖かかったのでゆっくり昼食をとりました。ここでも何枚も写真を撮り、氷瀑を後に往路を戻りました。氷瀑で顔を見せていた太陽は雲に隠れ、一時、雪がちらついてきました。素晴らしい景色に感激した一方で、山の天気は変わりやすいことも実感できました。(KY)   写真:左/ツバメ岩の氷柱。右/雲竜瀑の前にて。

■筑波山(G3)

日 程:2022年1月9日(日)
天 気:晴れ
コース:つくばセンター(バス)-神社入口…分岐…弁慶茶屋跡…女体山…御幸ヶ原…男体山…御幸ヶ原…男女川源流…筑波山神社…神社入口

感 想:2022年KAZEIRO初山行は筑波山です。3日前の大雪が嘘のような青空のもと6人で歩き始めました。開始早々足元が凍っていて、前の登山グループが連れたワンちゃんは滑って登れません。私達も念のためアイゼンやチェーンスパイクを付けて登り始めます。が、足元が凍っていたのは一瞬ですぐにはずすことに、、、この日は結局ずっと付けたり外したりを繰り返すことになりました。新型コロナはしばらく収まっていたのに新年早々また感染拡大していますが、筑波山にはそこそこ登山客が来ていました。ただ、筑波山とあなどっているのか軽装に普通のスニーカーの人も多く、頂上の方は雪が多かったこともあり滑っている人を多く見かけました。私達はベテラン揃いですので弁慶七戻やガマ石など難なく通過してまずは女体山山頂に到着。一年の無事を山頂の神社に祈ってから御幸ヶ原へ行き、お茶屋さんの豚汁で腹ごしらえをしました。御幸ヶ原は足元がぬかるむ中、野球少年の団体やケーブルカーに乗って来た観光客で一杯です。そのあと男体山にも登って無事下山しました。ふもとの筑波山神社では参拝客も多く、がまの油売りのデモンストレーションもあり、のどかな光景が広がっていました。今年も一年皆健康で怪我のない山行を祈って筑波山を後にしました。(KN)   
写真:左/男体山山頂にて。右/男体山からの下山路です。

■丹沢・三ノ塔(G3)

日 程:2021年12月25日(土)
天 気:曇り
コース: 秦野駅(バス)-ヤビツ峠…岳ノ台…菩提峠…日本武尊足跡…二ノ塔…三ノ塔…牛首…大倉

感 想:丹沢の表尾根はグレード2の体験コースでお馴染みですが、今回は、会山行では行われなかった菩提峠から三ノ塔へのルートを辿りました。雨マークが残っていたせいでしょうか?秦野駅からのバスも、週末はいつも混雑するヤビツ峠も空いていました。先ずは岳ノ台に向けて出発です。靄のかかった登山道も趣があるものです。岳ノ台からの景色は望めませんでしたが、菩提峠に下る頃には空も明るくなってきました。菩提峠からの登りは、富士見山荘跡からのコースとは違って所々にワイルド感があります。そして急登に飽きて来た頃、お目当ての日本武尊の足跡に到着しました。苔むした岩には大きな注連縄が張られていて、いつもの丹沢とは違った歴史を感じるスポットに女性陣は大感激でした。残念ながら足跡は見つけられませんでしたが、次の機会に時間をかけて探してみましょう。ここからは尾根筋に出て、二ノ塔で昼食にしました。私たちだけの貸し切りです。東側には青空も見え始め、三ノ塔からの景色に期待がかかりました。が、残念、三ノ塔に設置された方位盤から、雲の裏にある山々や伊豆の島々をチェックするだけでした。本日のピークを後にしてからはひたすら三ノ塔尾根を下ります。牛首からは舗装路になり面白味がありません。ようやく大倉の風の吊り橋が見えて来てホッとしました。吊り橋からの景色に安堵しながら渡り終えると、秦野ビジターセンターではクリスマスイベントの最中でした。次回は日本武尊の足跡を探すことにしましょう。(KT)   写真:左/日本武尊足跡の岩。右/三ノ塔頂上にて。

奥武蔵・武川岳~二子山(グレード2・体験コース)

日 程:2021年12月19日(日)
天 気:晴れ
コース:飯能駅(バス)-名郷…天狗岩…武川岳…焼山…二子山…芦ヶ久保駅

感 想:グレード2への体験コースということで、当日は万全を期して30分早く到着。リーダーTさんも同じ電車で到着しており、バス停で残り2名の到着を待つ。集合時間になりバス停では、そこそこハイカーの列ができ、ヤキモキしていたところ2名が到着。1時間ほどの乗車で名郷に向かう。天気は快晴、気温はおそらくゼロ℃か氷点下、風が冷たい。登山口の案内板がなく、間違ったかも…と言いながらも正しいコースで進む。凍結もなく歩きやすい道を進むと武川岳のメインイベント・天狗岩の岩場にさしかかる。ストックをしまうべきだったと後悔しながらもなんとかクリア。それにしてもハイカーが少ない。見たのはハンター1人とハイカー1名のみ。山頂が近づくとすくすく育った霜柱がお出迎え。とうとう軽アイゼンが必要か?と思いきや、問題なく山頂に到着。山頂はさすがに3~4名のハイカーがいた。山頂全体が日向になっていて温かく気分爽快。昼食後、武甲山側面を見ながら焼山、二子山までアップダウンを繰り返す。二子山から駅までの帰路は楽勝かと思いきや、最大の難所。急斜面をロープで下る。ここが凍っていたらと思うとぞっとするが、なんとか転倒せずクリア。そんなこんなで予定より早めに芦ヶ久保駅に到着。まだ足の痙攣もなく余力はある。これでめでたくG2合格いただく。しかし、武川岳は比較的な楽なコースとのことなので、自分の中では仮免状態。次回鍋割山で再確認を期す。山行終了後は、G2昇格のお祝いということで飯能駅の居酒屋で乾杯。(SK)   写真:左/天狗岩。右/武川岳山頂にて。

奥多摩・高水三山(G4)

日 程:2021年12月18日(土)
天 気:晴れ
コース:軍畑駅…高源寺…高水山…岩茸石山…惣岳山…御嶽駅

感 想:久しぶりの冬晴れに恵まれ、気分良くスタートしました。前日の強風がところどころで感じられ、そのたび毎に体感気温はぐっと下がります。こうなるとはじめの衣類調整で脱いだジャケットを着こみ、陽の当たる登りでは汗をかくのでまた脱いで、という具合で着たり脱いだりの忙しい山歩きになりました。1座目の高水山の山頂が近づく七合目標識あたりからは霜柱がきれいに顔を見せて、北向き斜面では前夜の雪の跡が白く残り、初冬の山の風情を感じさせてくれます。空気も澄んで視界が開け、東京スカイツリーや新宿高層ビル群、そして筑波山や別の方向には雲取山の避難小屋の眺めなど、近隣の建造物や山の景色などをじっくり楽しむことができたのも今回の収穫だったと思います。岩茸石山はその名の通り岩の多い登山道で、頂上からの下山路は少々緊張感を味わえます。その後惣岳山までは比較的歩きやすい道が続き、最後の登りがちょっと手ごわい。そんなこんなで昔なじみのベテラン3名は日がな一日、師走らしいハイキングを楽しむことができました。(HT)   写真は高源寺にて。

■富士周辺・杓子山(G3)  

日 程:2021年12月12日(日)
天 気:晴れ
コース:下吉田駅…大明見…鉱泉閣…不動湯…林道ゲート…大権首峠…杓子山…大権首峠…林道ゲート…不動湯…鉱泉閣…大明見…下吉田駅

感 想: 念願の杓子山に登ってきました。今まで予定が合わず参加できなかったこともあり、また久しぶりに会える方もいたのでワクワクしていました。残念ながら 体調不良でお二人が不参加になり4 名での山行となりました。下吉田駅から街中を 1 時間半ぐらい歩き不動湯到着。街中から見える富士山がとてもきれいで、何度観てもテンションあがります。毎日この景色を眺められる地元の方が羨ましく思いました。不動湯は日帰り入浴が可能で送迎もあると聞きましたので、次回は駅からの時間を短縮し入浴時間としたい、などと話しながら林道ゲートへ着き、ここで昼食をとりました。暖かい日差しの中で、富士山を眺めながらの食事は、なんと贅沢なことでしょう。お腹も満たされ、いつまでも座っていたい気持ちに駆られながらも杓子山目指し出発。林の中は日影で寒く、時折差し込む日差しが暖かく元気を与えてくれて、脚を前々へと進めてくれました。最後の登り 20 分辺りからの道はぬかるみでしたが、転ばずに頂上に辿り着きました。到着時間が午後になり、街中で見た富士山には会えませんでした。多少の雪はありましたが軽アイゼンを使うことはなく、予定していた時間の電車に乗ることができ良かったです。久しぶりの富士急行線、電車はとても可愛いですが運賃高いように思いました。が、杓子山へはまた登りたいです。(YF)   写真:左/途中路からの富士山。右/杓子山山頂にて。

中央アルプス・木曽駒ケ岳(G2)

日 程:2021年12月11日(土)~12日(日)
天 気:12/11・晴時々曇、12/12・晴時々曇
コース:
12/11・菅の台BC-しらび平-千畳敷…乗越浄土…駒ケ岳頂上…乗越浄土…ホテル千畳敷(泊)
12/12・千畳敷近辺(ワカン歩行訓練他)

感 想:当初は11日午後ホテル千畳敷に集合し翌日登頂を目指す計画でしたが、12日の天気予報が終日暴風(風速27m)となっており、急遽前日の11日に登頂を目指すことにしました。12/11早朝、菅の台BCに集合し千畳敷に9時半頃到着。眼前には広大な白銀の千畳敷カール、猛々しい宝剣の岩峰群そして紺碧の空。これぞメンバー全員が夢見た「木曽駒ブルー」です。まさにため息が出る様な「冬山の山岳美」が広がっていました。早速ホテルで登山装備整え先ずは乗越浄土を目指します。人気の山だけあって登山者も多く、雪上に付けられた一本のトレースを頼りにペースをコントロールしながら急傾斜の雪渓を踏み上げて進みます。雪渓を詰める際のキックステップ歩行やピッケルワーク等の技術の習得は実践で身に着けるのが一番です。最後の急こう配の雪渓を登り切り一時間程で雪煙の舞う稜線の乗越浄土に到着。稜線に出ると強風で流されて来るガスで視界が途切れ途切れの状態。小休止の後、強風に抗う様に中岳を超えます。途中適当な傾斜の雪面で滑落停止の基本訓練後、程なく木曽駒ケ岳頂上にある駒ケ岳神社に到着。気温-9℃。強風の中、登頂記念の写真撮影済ませ早々に下山開始。翌日朝食の後、ホテル近辺にてワカン歩行の訓練や一列にスクラムを組んでの雪上テント場整地等体験の後、ホテルに戻り解散としました。(KS)   写真:左/木曽駒ブルーを進む。右/木曽駒ケ岳山頂にて。

丹沢・渋沢丘陵(忘年山行)(G3)

日 程:2021年12月7日(火)
天 気:曇り
コース:秦野駅-白笹神社入口…震生湖駐車場…栃窪…八国見山…頭高山…渋沢駅-鶴巻温泉 弘法の里湯

感 想:あいにくの天気予報でやきもきしながら当日を迎えましたが、幸い時々青空も覗く曇りの天気で収まりました。秦野駅から市街地をしばらく歩き一登りすると関東大震災の時にできたという震生湖手前の尾根です。少し遠回りして、途中福寿弁財天の紅葉を楽しみ、湖畔に下ります、残念なことに曇り空の下で紅葉も少しくすんで見えます。震生湖畔から車道まで一登りして尾根に戻り、後はなだらかな車道を栃窪へ。ここで休憩した後、八国見山まで進み昼食をとりました。頭高山入口から狭い農道へ入り、途中無人ミカン狩り園で1個20円のミカン狩りを楽しみ頭高山へ。山頂広場はモミジの見ごろでした。秋の頭高山でヒルに襲われた話で盛り上がり、温かくなったら「山ヒル体験山行」をやろうじゃないか…?という奇特な意見もありました。あとは途中軒先に並べられた直売の野菜、ミカンなどを冷かしながら渋沢駅までひと下りして電車で鶴巻温泉へ。「弘法の里湯」で入浴後の懇親会は盛り上がりました。(NS)   写真:左/頭高山山頂にて。右/震生湖の紅葉です。

丹沢 ・相州アルプス(G3) 

日 程 :2021年11月28日(日)
天 気 : 晴れ
コース : 本厚木駅(バス)-仏果山登山口BS…登山口…宮ヶ瀬越…仏果山…革籠石山…半原越…経ケ岳…半蔵坊BS

感 想:本厚木駅から40分ほどバスに揺られ仏果山登山口に到着。広場に移動して参加メンバーの自己紹介後、仏果山に向けて出発です。雲一つない青空にグリーンに光る宮ケ瀬湖を見ながら、歩きやすい登山道を登ります。仏果山山頂に近づくにつれ急登や階段、クサリ場をなんとか乗り越え一つ目のピーク仏果山に到着です。ここで昼食タイム。展望台に登りそこからの景色は最高。筑波山から都心の景色、横浜みなとみらい、江ノ島そして大島その先には、房総半島、後ろを振り向くと丹沢の山々をはっきりと見ることができました。昼食後は次のピーク経ケ岳へ向けスタートです。急な鎖場を下ったりヤセ尾根道が続き通過には気を抜けず、尾根道からの景色を見る余裕はありません。下りあれば上りありを繰り返し何とか経ヶ岳に到着です。ここからの眺めも最高!山の紅葉を楽しむことができました。ここからは、半蔵坊BSに向け下ります。目標のバスは信号待ちの間に発車してしまいました。バス停にて解散。本厚木で風呂組、ホルモン組、帰宅組に分かれて、私はホルモン組に参加。素晴らしい山行に、うまいホルモンで仕上げられ最高の1日を過ごすことができました。(SK)   写真:左/経ケ岳山頂にて。右/仏果山展望台からの景色。

■奥多摩・奥多摩むかし道(G4)

日 程:2021年11月23日(火)

天 気:晴れ時々曇り
コース:奥多摩駅…白髭神社…西久保の切り返し…奥多摩湖(バス)-奥多摩駅

感 想:好天の紅葉日和、東京駅で中央線の電車に乗った途端かなりの混雑です、奥多摩駅に下りても混雑していました。駅から歩いてすぐに奥多摩むかし道の入口です。人影も見かけなかった下見の時とは大違いで次から次へと歩いている人、さらに自転車、さらには車も。カーブが多く見通しのきかない狭い車道では注意を要します。道々心配していた紅葉はまだ十分鑑賞に堪える程度残っており、天気も晴れで皆さん喜んで歩きました。傾斜の少ない狭い車道を廃線の線路や鉄橋を見ながら進んで行きます。所々に真っ赤なモミジの紅葉が現れてきます。白髭神社で行程の約半分弱、さらに平坦な車道を「西久保の切り返し」まで進み、ここで昼食。ここにはベンチもトイレも備わり、絶好の休憩場所なのでとても混んでいましたが何とか座ることができ、真っ青な空、真っ赤なモミジの下での昼食でした。ここから小河内ダムまでは、本日唯一の山らしい登山道の200mばかりの登りとなります、喘ぎながら奥多摩湖をはるか下に見る集落まで登り切り、あとは小河内ダムまで車道を下り奥多摩駅行きのバスを待ちました。(NS)

富士周辺・倉見山(G3)

日 程:2021年11月21日(日)
天 気:晴れのち曇り。
コース:東桂駅…登山口…送電鉄塔…倉見分岐…倉見山…見晴台…相定ヶ峰…堂尾山公園…寿駅

感 想:富士急行線の東桂駅から歩く事20分程で登山口の標識あり、なんとお墓が!「長泉院」というお寺のお墓の間から登り始めました。今日は倉見山目指します。登り始めてすぐに祠があります。お墓の裏山は思いのほか急斜面。一気に高度が上がります。登りはじめの急登はきつい…。鉄塔を過ぎると植林帯があり、ふかふかの落ち葉の道を進みます。木々の間からは都留市の東桂地区と谷村地区の景色が一望できます。しばらく登ってピークに到達!と思ったらなんと偽ピーク。本当の山頂はもう一踏ん張り、頑張ります。山頂には看板が設置してあり、富士山の眺望もバッチリです。富士山と記念写真を撮ろうとセルフタイマーと四苦八苦している時、なんと第一山人出現!神!無事記念写真を撮ることができました。そろそろお腹もすきましたので、山頂から少し下ったところにある富士山の眺望が最高な見晴台までもう一踏ん張り。見晴台には10人以上の登山グループの方々がランチを楽しんでいました。ここまで数人しか登山者に会わなかったので突然でびっくり!美味しい柿のお裾分けいただきました。下山も頑張れるよー!昼食後、見晴台からちょっと登り返し、程なくして相定ヶ峰へ。しばらく樹林帯を歩きアカマツの目立つ斜面を下ると前方が開けて堂尾山公園です。ここまで降りてくるとまだ紅葉が綺麗です。残念ながら富士見台では富士はお隠れになってしまっていました…車道に出てからしばらく一般道を歩き寿駅に到着です。休憩込み4時間40分、富士山を眺めながら良いトレーニングとなりました。良い汗をかき、美味しい山飯を頬張り、山パワー注入完了!(NY)   写真:左/倉見山山頂にて。右/山頂からの富士山。

奥多摩・大岳山(G2)

日 程:2021年11月20日(土)
天 気:晴れのち曇り
コース:JR白丸駅…海沢園地…大岳山…つづら岩…千足BS

感 想:名残の紅葉に彩られた奥多摩で滝めぐりと静かな登山道を歩いて大岳山に行ってきました。出発は白丸駅。1時間半ほどロードを歩き梅沢園地に到着(トイレがとても綺麗、お掃除してくださる方に感謝!)。ここからは破線ルート(海沢探勝路)、少し不鮮明で歩き難い道が山頂まで続くのですが、その前に滝見物です。「三ツ釜の滝」「ネジレノ滝」「大滝」と趣の異なる三滝を堪能し、晩秋の木洩れ日を受けて輝くわさび田の脇の急登を登って行きます。途中から更に勾配がきつくなり会話も消えます。大岳山にたどり着いた途端に「人!人!人」、山頂は人で溢れかえっていてびっくりです。昼食を済ませて下山。つづら岩に向かう道に入った途端に人の気配が消えます。下山も結構な急勾配が続いた後に再び滝見物。まずは岩肌に沿って流れ落ちる「綾滝」そして、落差38mの「天狗の滝」で最後の一休み。下山口近くのトイレも綺麗です(感謝、感謝!)。滝と急登を堪能した後は檜原豆腐ちとせ屋さんの美味しい豆乳で乾杯して一日を締めくくりました。(TJ)  写真は海沢三滝の一つ大滝にて。

丹沢・畦ヶ丸(G3)

日 程:2021年11月14日(日)
天 気:晴れ
コース:新松田駅(バス)-西丹沢VC…下棚…本棚…善六ノタワ…畦ヶ丸…大滝峠上…一軒屋避難小屋…大滝橋BS

感 想:グレード3から2へのランクアップを目指す私としては、先ずはG3+から挑戦!ということで、今回の山行に参加しました。天気は快晴、紅葉も見頃ということで、さぞやすごい人出であろうと心配しましたが、新松田からは全員座れて、車窓から富士山を望みながら約70分のバス旅。西丹沢ビジターセンターをスタートするといきなり白い河原の石、透き通った川の水、青い空に紅葉とすばらしい景色で良い気分。途中、落差40mの下棚、60mの本棚に寄り道。2つの滝を見て帰るだけでも値打ちがあると思うくらい、素晴らしい景観とマイナスイオンの癒し。多少歩行ペースを速めることとなったが寄り道の価値あり。河原のガレ場から急登に変化。ようやく尾根に出てゴールが近いか?と思いきやなかなか山頂につかず、1時頃ようやく山頂到着で待望の昼めし。皆さんの昼食の充実にびっくり。自分はセブンのおにぎり3つでは芸がない。次回はラーメンにトッピングをしよう。食後はひたすら下り。もう楽なはずだが足は悲鳴をあげ、いろんな足の筋肉の部位が次から次につりそうになる。後でリーダーから、水だけでなくミネラル類の補給も必要で、スポーツドリンクやナッツ類が良い。また、芍薬甘草湯は飲めばすぐ効くと教わり、大変参考になった。帰りのバス時刻に間に合うか怪しくなり最後は走るように下る。結果、バスには間に合い秘湯中川温泉にも入れた。源泉かけ流しで、PH10以上のアルカリ性。美人の湯とのことで肌がつるつる。確かに風呂から上がればつるつるに。結構、へばりかけた山行でしたがなんとか完歩できました。他の方の体力に少しでも近づくよう、山歩きの体づくりに来週も山行に参加します。(SK)  写真:左/スタート直後の吊り橋からの景色。右/畦ヶ丸山頂にて。

房総・御殿山と伊予ヶ岳(G3)

日 程:2021年11月11日(木)
天 気:晴れ
コース: 集合地(車)-山田中…大黒様…御殿山…山田中(車)-伊予ヶ岳東尾根登山口…展望台…伊予ヶ岳南峰…北峰…東屋…東尾根登山口(車)-岩井駅

感 想:今日は房総のマッターホルンと言われている伊予ヶ岳です。それもワイルドな東尾根を辿ります。先ずはウォーミングアップに御殿山を往復します。1年ぶりのUさんも元気いっぱいです。山田中から登り始めて30分ほどで眺めの良い大黒様に着きました。ここから御殿山へと進み早めの昼食にしました。真っ青の空、津辺野山の先にはスッキリと富士山が望めました。山田中に戻りいよいよ伊予ヶ岳です。東尾根の登山口には「熟達者向け」の新しい案内板がありました。コースに入ると直ぐにルートが不鮮明になり、まるでジャングルの様相です。赤いテープを目印にしながらようやく尾根筋に出たところで、今度は「ひっつき虫」と言われる小さな草の種がシャツとズボンにいっぱい付いていることに気づきました。小さな矢羽根のような形のこの種にはトゲがあり、手袋で落とそうとしてもなかなか取れません。Tシャツ1枚の私にはチクチクと肌に刺さってきます。この先もいろいろなひっつき虫に悩まされながら、ようやく展望台に着きました。ここでやっと虫退治ができました。ここから先が伊予ヶ岳名物のロープ場です。岩場初めてのUさんも東尾根のヤブ漕ぎに比べると全く問題ナシです。頂上からはまだ富士山がクッキリと望めました。南峰から北峰、そして元の岩場を下り、東屋から桜広場を経て登山口へと戻って来ました。解散後に立ち寄ったばんやの湯の前からは、今度は夕焼けの富士山を見ることができました。戻ってから調べたひっつき虫の正体、一番厄介だったのはタウコギとアメリカセンダングサと分かりました。(KT)
写真:左/御殿山山頂にて。右/伊予ヶ岳 東尾根を進む。

奥秩父・乾徳山(G2)

日 程:2021年10月31日(日)
天 気:曇りのち雨
コース:集合地(車)-乾徳山登山口BS…乾徳山登山口…国師ヶ原十字路…月見岩…国師ヶ原十字路…乾徳山登山口…乾徳山登山口BS

感想:今回の山行は、3名ともグレード1の実力者ぞろいと言うこともあり、山頂部がガスに覆われて鉛色の空であろうと、雨雲が向かって来ていることが分かっていようとも、槍でも鉄砲でも持ってこい! と言うところで、乾徳山にアタック開始です。歩き始めて1時間ほどでポツポツ雨が降りはじめますが、さっとレインウェアを着こみます。黄色と赤のコントラストを愛で、枯れススキの広がる草原に至るとそこには巨大な一枚岩「月見石」が現れます。軽く一本立てて、いよいよ乾徳山の誇る岩峰群と鎖場に向かおうか!と思いましたが…雨脚は弱まる気配がなく、鎖場は危険度が増す、なにより眺望が楽しめない中でこれ以上進んでもつまらないと、リーダーの決断で撤退を決めました。苦渋の決断ですが、引き際を見極めることも登山においては大事です。「今日はこれくらいにしといたるわ」などと、池乃めだか節を心の中でつぶやきながら、歩成でほうとうを食し、ほったらかし温泉に入り、ぶどうを買って、山梨観光を満喫し帰路につきました。(FT)   写真:左/月見岩の前にて。

■奥秩父・金峰山と瑞牆山(G2)

日 程:2021年10月24日(日)~25日(月)
天 気:10/24・晴れ、10/25・曇りのち小雨
コース:
10/24・塩山駅(タクシー)-大弛峠…北奥千丈岳…国師ヶ岳…大弛峠…朝日岳…金峰山…金峰山小屋(泊)
10/25・金峰山小屋…大日岩…富士見平…天鳥川…瑞牆山…富士見平…瑞牆山荘(バス)-韮崎駅

感 想:
1日目、塩山駅で全員が集合し、予約しておいたタクシーに乗り登山口の大弛峠へ向かいます。大弛峠の駐車場は満車状態で車のすれ違いも無理なので、登山口手前で下車してのスタートとなりました。眺望の良いネーミングの素敵な夢の庭園にちょっと寄り道。途中雪化粧の富士山もバッチリ見えて、頭上の木々やナナカマドは樹氷でキラキラ光りとても綺麗でした。前国師、奥秩父最高峰・北奥千丈岳、国師ヶ岳を晴天の中、順調に登り、次の目的金峰山を目指します。金峰山は、山梨県ではきんぷさん、長野県ではきんぽうさんと呼ばれていて奥秩父一の展望です。先週から積雪の情報がありましたが、予想していたより多く、大弛峠でチェーンスパイクを装着して山頂を目指します。途中の朝日岳の頂上からは、金峰山、南アルプスの甲斐駒ヶ岳や白峰三山を遠望でき元気をもらえました。しかし、もう少しで金峰山山頂という手前で、雪の影響で岩山冒険をしてしまいタイムロスになり、金峰山小屋に予定より遅い到着。雪に翻弄された1日目となってしまいました。(KE)   写真:左/北奥千丈岳にて。右/国師ヶ岳にて

2日目、金峰山を下って今日は瑞牆山です。5時半に金峰山小屋の美味しい御粥の朝食を頂いた後、6時半に小屋を出発しました。前日は心まで洗われるような晴天でしたが、今日は打って変わって小雪交じりの曇り空。金峰山の頂上は昨日踏んでいるので、巻き道を通って千代ノ吹上まで進みました。この道は金峰山小屋に泊まる人しか使わないせいか、まさに雪道でチェーンスパイク・軽アイゼンが大活躍です。千代ノ吹上で断崖絶壁を覗いてからどんどん下って行きます。雪と氷は徐々に少なくなっていき、大日岩の辺りではほとんどなくなりました。昨日のたくさんの人とは変わって、ほとんど人とすれ違いません。小雨が降ったり止んだりの中、9時半に無事富士見平まで下りました。ここで小休止の後、いよいよ瑞牆山に向かいます。ところが、これから瑞牆山に登るというのに道はどんどん下っていきます。天鳥川まで下ってようやく登り道になりました。すぐに大きく二つに割れた桃太郎岩がたくさんの木の枝に支えられて現れました。横の階段を登ったあとはひとすら岩場と鎖場が続いて頂上を目指します。前日の金峰山と違って雪はありませんが、岩が凍っていて鎖場を登るにも滑って難儀します。大ヤスリ岩を横に見ながらついに11時半に頂上に到着!イマイチの天気で眺望は望めませんでしたが、みんなで達成感に浸りました。しばし昼食休憩をとってから来た道を戻ります。あいにくの天気ながら、皆さん健脚で予定より少し早く戻ることが出来ました。バス停前の瑞牆山荘で、疲れをいやすひと時を過ごしました。残念ながら紅葉はほとんど楽しめませんでしたが、雪道の練習になる山行となりました。(KN)   写真:左/金峰山小屋にて。右/大日岩にて。

■奥高尾・陣馬山(G4)

日 程:2021年10月16日(土)
天 気:薄曇り
コース:藤野駅(バス)-和田…陣馬山頂…奈良子峠…明王峠…大平小屋…相模湖駅

感 想:曇りの予報だったのに、途中の車窓からは小雨模様の街並みが見えたりして、天気が気になるスタートとなりました。幸い高尾を過ぎたあたりからは回復傾向でひと安心。ただ藤野で降りた人の多さにびっくり。通勤時間でもこれほどの人出はあり得ない混雑ぶりで、バスも臨時便を増発するほどでした。和田からしばらくは舗装路を歩き、登山道に入ってからは順調そのもの。10月半ばというのに“暑い、暑い”といいながら大汗をかき、涼しい風を感じるポイントではHさんのリクエストでしばし休憩。G4にしてはペースが速いということで、お手本を見せてくれるNさんとトップを交代。余裕のKさんは扇子で涼をとりながら、ということで和気あいあいの山歩きとなりました。山頂はなかなかの混雑ぶりで茶店も大繁盛ですが、1軒だけはシャッターを下ろしたまま。廃業したのでしょうか。昼食を摂った明王峠の茶店は相変わらずの休業中で、こちらも廃業したのでしょうか。なんとなく気になる茶店の営業ぶりでした。下山路はKさんに模範のリーダーを務めてもらおうとトップをお願いしましたが、これが高速下山で大不評。“Nさん大丈夫?”と気遣ったら“何で私にも聞いてくれないの?”とHさんがご立腹。ベテラン仲間ならではの賑やかな山歩きで楽しい1日を過ごせました。ちなみに、集合写真で隣の女性の肩に手を回した人の右手は“後で痺れるぞ”との呪いのご託宣のおまけもつきました。(HT) 写真は陣馬山山頂にて。

八ヶ岳・にゅう~天狗岳(G3)

日 程:2121年10日(日)~11日(月)
天 気:10/10・晴れ、10/11・晴れ
コース:
10/10・茅野駅(バス)-白駒の池入口BS…にゅう山頂…黒百合ヒュッテ(泊)
10/11・黒百合ヒュッテ…東天狗…根石岳…東天狗…西天狗…唐沢鉱泉

感 想:
10日、茅野駅発のバスには長蛇の列で増発(計5台)される程でした。白駒の池駐車場も満車渋滞になっていましたがコロナ前に比べるとガラガラとの事でした。常緑樹の緑と色づいた木々の赤や黄色に縁どられた白駒の池を半周程歩いてから苔の森をにゅうに向かって登ります。岩と木の根が入り組んだ道を進んで行き、森が切れると岩だらけのにゅうの山頂が現れます。湧き出すガスで高い山は隠されていましたが山頂からは色づいた森を見渡すことが出来ました。日が沈むとガスが取れ一晩中満点の星空となりました。11日、快晴。朝日を浴びながら岩だらけの道を天狗岳に向かいます。山頂には360度の大パノラマが広がっていました。青空を背景に北アルプス(穂高連峰、槍ヶ岳)、南アルプス、中央アルプス、浅間山等々の山々をくっきりと見ることが出来ました。下を見れば緑の森に赤、黄色の絵の具を刷毛でサッと塗った様な景色が広がり時間を忘れて見とれてしまいます。絶景に別れを告げ、再び岩と木の根が入り組んだ道を唐沢鉱泉に下ります。温泉に入って静かな八ヶ岳の紅葉狩りを締めくくりました。(TJ)
写真:左/東天狗岳山頂にて。右/朝の雲海。

八ヶ岳・天狗岳と白駒池(G2)

日 程:2021年10月10日(日)~11日(月)
天 気:10/10・晴れのち曇り、10/11・晴れ
コース:
10/10・茅野駅(バス)-渋の湯…黒百合ヒュッテ…東天狗岳…黒百合ヒュッテ(テント泊)
10/11・黒百合ヒュッテ…にゅう…白駒荘…高見石小屋…中山…黒百合ヒュッテ…唐沢鉱泉

感 想:
1日目、一年ぶりの八ヶ岳テント泊に期待が高まります(星空、紅葉、揚げパン、ビーフシチューetc.)。先ずは渋の湯から黒百合ヒュッテを目指し登山開始です。沢の音を聴きながら最初の登り、八ヶ岳らしい苔の森が迎えてくれました。登り続きですがホロホロ肉のビーフシチューを思い描き、やっとのことで黒百合ヒュッテに到着。ランチは全員揃って、念願のビーフシチューをいただきました。美味しい!その後、それぞれテントを張り終え、東天狗岳へと向かいます。行きは稜線沿いの中山峠経由です。開始早々は雲の合間から虹が見えたり、薄陽が射したりと好調でしたが、段々と雲行きが怪しくなり、登頂する頃にはあたりは真っ白で、眺望は望めません。しかし、頂上に着けば気持ちは達成感で大満足です。写真撮影もそこそこに、東天狗岳山頂から天狗の奥庭に向け下り始めます。大きな岩がゴロゴロした登山道が延々と続き、岩から岩へ飛び移りながら下ってきて、ようやく黒百合ヒュッテへと戻ってきました。(GK)
2日目、昨日とは打って変わって抜けるような青空。簡単な朝食を済ませた後6時半頃出発しました。気持ちの良い木道を抜け、にゅうに向かう稜線歩きは、昨日登った天狗岳や雲海に浮かぶ富士山などを見ながらテンションが上がります。8時頃にゅうに到着しました。360度の展望で、しばしそのすばらしい景色を堪能し、青空に浮かぶ山山に心を残しながら次なるターゲットの高見石小屋へ向かいます。小屋の営業時間を気にして、少しスピードアップをしながら通過点でもある白駒池へ。八ヶ岳らしい苔の森を満喫しながらその中に現れた白駒池はやはり素晴らしいものでした。八ヶ岳ブルーが映り込んだ水面に紅葉が映え、降り注ぐ太陽に水面がキラキラ光っていますすばらしい!高見石小屋までの登りを必死に登り切り、営業開始の10時ちょうどに到着。ついにいだだくことができた揚げパンは、柔らかくとてもおいしいものでした。高見石の展望を楽しみ、コケモモジュースを飲みに小屋へ戻ると揚げパンは既にSoldout。開店からわずか50分の出来事でした。帰路の中山峠の展望も素晴らしいものでしたが、途中楽しみ過ぎたため、唐沢鉱泉で待っているタクシーの時間が気になります。大急ぎでテントを撤収し、懸命に苔の森を下り、予約の15分前に無事に到着することができました。 念願のビーフシチューと揚げパン制覇のグルメツアー、楽しく美味しい山旅でした。(SY)   写真:左/黒百合ヒュッテ前にて。右/白駒池にて。

高尾・景信山~高尾山(創立記念山行)(G3)

日 程:2021年10月2日(土)
天 気:晴れ
コース:高尾駅北口(バス)-小仏…景信山…小仏峠…城山…高尾山…十一丁目茶屋…清滝

感 想:緊急事態宣言がようやく解除になり、会山行の自粛も二ヶ月ぶりに解けて、その最初が創立記念山行でした。晴れて再スタート!と期待していたところ、折しも台風16号の影響を受け、お一人が参加を断念されました。 しかし、台風一過の好天に恵まれ、参加者は男性10名、女性1名という、奇しくも8年前にKAZEIROが創立した時と同じ人数でした。小仏で下車後、挨拶を済ませてから出発しました。気温は上昇し、登るにつれてどんどん汗をかいてきましたが、木々の間からの真っ青な空は気持ちを和ませてくれました。景信山に着いてからは山頂で最初の集合写真でした。会山行でも何度か訪れた山頂でしたが、今回が最高の天気だったことは間違いありません。山頂を後にしてからは小仏峠を経て城山で昼食タイムをとりました。密を避けるには十分のスペースが確保できました。記念山行時にはいつも写真班として尽力されているHさんですが、今回も良い写真は撮れましたでしょうか? 寛いだ後は、AB班の隊列をチェンジして高尾山へと向かいました。下ってからの登り返しも心配は無用で、皆さん元気に高尾山へと辿り着きました。さすがに多くの人出はありましたが、それでも予想の半分くらいだったでしょうか。山頂では2回目の記念写真を撮り、薬王院を経てゆっくりと下ってきました。久しぶりの山行で参加者の疲労具合によってはケーブルカーやリフトでの下山も考えていましたが、それも全く心配無用でした。初めと下山時はマスク着用で、登山中の会話も控え目でしたが、それでもKAZEIROの仲間たちと一緒に歩けることは、心の安らぐ楽しいものでした。このままの状況で山行が続けられることを願っています。(KT)   写真:左/高尾山山頂にて。右/十一丁目茶屋前から都心を臨む。