北海道・羊蹄山と札幌岳(G2)

日 程:2024年6月13日(木)~15日(土)
天 気:6/13・晴れ、6/14・曇りのち晴れ、6/15・晴れ
コース:
6/13・新千歳空港(車)―半月湖野営場(泊)
6/14・半月湖野営場…比羅夫コース2合目…比羅夫コース五合目…比羅夫コ7合目…比羅夫コー9合目…羊蹄山…真狩コース9合目…真狩コース6合目…真狩コース登山口(車)―半月湖野営場(泊)
6/15・半月湖野営場(車)―札幌岳登山口…冷水小屋…札幌岳…冷水小屋…札幌岳登山口(車)―新千歳空港

感 想:6/13・新千歳空港にて13時に集合したメンバーをピックアップ。食通のメンバーがテレビで見た情報を基に、道の駅サーモンパーク千歳の海鮮丼「とと丸」にて鮭の遡上丼メスを食し、明日のために力を蓄える。羊蹄山比羅夫コース登山口の半月湖野営場でテントを設営し、夜は温泉に浸かり札幌名物スープカレーで明日のために力を蓄える。
6/14・早朝3時に起床、各自テントで朝食をとり半月湖野営場にテントを設営したままデイパックに水分と昼食を詰めていざ出発。天気は曇り、展望はなし。登山道はクマザサを狩祓いしてよく整備されているが、単調な登りが延々と続く。2合目3合目4合目…延々と続く単調な登り、増えていく合目の数だけが励みになっていたが、9合目で突然視界が開け、太陽が顔を出す。本州ではなかなかお目に掛かれないシラネアオイやサンカヨウが群落している。蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山は富士山同様に大きな火口を持つ。だが御鉢巡りは富士山と違ってなかなか岩場が険しい。このころになると雲が上がってきて青空が広がる。メンバーが山頂で待ち合わせた北海道の友人と無事の再会を果たす。真狩コースも9合目からは単調な下山道が延々と続く。標高差1500メートルを下り終えたときには足が棒になったように感じる。下山後、メンバー1名が古傷のひざ痛を訴え、翌日の札幌岳を断念。地元の温泉で湯治し、ジンギスカンで今日の苦労をねぎらい明日のために力を蓄える。

羊蹄山山頂にて
御鉢巡り①
御鉢巡り②

6/15・早朝3時に起床、テントを撤収して4時出発。車で札幌岳冷水コースの登山口に移動。土曜とあって駐車場はほぼ満車。本日もデイパックの軽装で登山開始。天気は晴天。照り付ける太陽の下、所々ぬかるんだ沢沿いの登山道を登っていく。何回か徒渉を繰り返すと冷水小屋に到着。立派な小屋なのに閉鎖中でトイレも利用できず。小屋前の沢の水で喉を潤し再出発。急登を登り終えると緩やかな坂道が延々と続く。両脇には背丈ほどのクマザサが生い茂り眺望はなし。やっと辿り着いた山頂からは昨日登頂した羊蹄山を見ることができて感激。離れた場所から見るとまさしく蝦夷富士を実感できる。暑さの中、水分補給に気を付けながら来た道を戻る。下山後は新千歳空港近くの温泉で汗を流し、ラーメンで〆てそれぞれの飛行機で帰路につき3日間のグルメ&温泉&登山ツアーを終了した。(TS)

札幌岳山頂にて

南アルプス前衛・甘利山~千頭星山(G2)

日 程:2024年6月10日(月)
天 気:曇りのち晴れ
コース:大月駅(車)―甘利山グリーンロッジ…甘利山…南甘利山…大笹池…大西峰…千頭星山…大西峠…甘利山…甘利山グリーンロッジ(車)―大月駅

感 想:今回は山梨百名山でもありレンゲツツジで有名な甘利山から千頭星山を歩きます。登山口からレンゲツツジが咲いていて、スズラン、シロバナノヘビイチゴ、ウマノアシガタなどが出迎えてくれ、甘利山の山頂手前からレンゲツツジが満開で斜面が赤く染まっています。甘利山からは大笹池経由で千頭星山に向かいます。途中の南甘利山を過ぎると、結構な急坂を下り大笹池へと到着です。大笹池付近は神秘的な静けさの中、足元に野生のクリンソウの群生が花開き、目を上げると白いズミの花、色鮮やかなツツジありと感動的な風景でした。大笹池を後にすると、つづら折れの急斜面が立ちはだかります。やっとのことで、奥甘利山。奥甘利山を過ぎるといよいよ千頭星山。山頂手前は巨木にぶら下がるサルオガセがみごと。ツマトリソウもちらほらと。山頂の眺望はあまりありませんが、笹の葉が茂るところは、とても綺麗です。下山途中、雲の合間から富士山が顔を出し、甘利山山頂ではレンゲツツジと富士山を一緒の写真におさめることができました。初めて聞いた名前のお山でしたが、登山道はどこも整備されていて気持ちの良い楽しい山行でした。(GK)

甘利山山頂にて
満開のレンゲツツジ

上越・谷川岳~朝日岳~白毛門(G2)

日 程:2024年6月9日(日)~10(月)
天 気:6/9・曇り、6/10・曇り時々小雨
コース:
6/9・谷川岳ロープウェイ土合口駅(RW)―天神平駅…熊穴沢避難小屋…谷川岳肩の小屋…トマの耳…オキの耳…一ノ倉岳…茂倉岳…武能岳…蓬ヒュッテ(泊)
6/10・蓬峠…七ッ小屋山…清水…ジャンクションピーク…朝日岳…笠ヶ岳…白毛門…土合橋

感 想:
6/9・ロープウェイを降りた天神平から眺めると、山の山頂部は全て雲に覆われています。雲が取れることを期待しながら谷川岳馬蹄形縦走コースをスタートしました。少しずつ標高を上げて行き、熊穴沢避難小屋を過ぎると岩場の斜面になります。途中展望スポットが数ヶ所ありますが、今回は何も見えません。時々現れるお花たちが心を癒してくれます。お腹がすき始めたころ突然雪渓が現れ、注意しながら雪渓を終えると肩の小屋に到着です。小屋の中で昼食を済ませて、トマの耳、オキの耳と進みますが何も見えません。絶景の稜線は殆ど見えないまま一ノ倉岳、茂倉岳を超えていきます。武能岳の手前で、一瞬ガスが無くなり武能岳を見ることが出来ました。ほどなくして蓬峠に到着しました。明日の好天を祈りながら早めに就寝しました。

谷川岳(オキノ耳)からの景色はゼロ
登山道にはお花がいっぱい

6/10・3:30に照明が点灯して起床です。朝食を済ませ準備を整えて出発は4:50です。お天気は残念ながら霧雨で、時々小雨になったり止んだりの繰り返しです。この日もガスが濃く、景色は何も見えません。七ツ小屋山を越え清水峠までは緩やかな歩きやすい道が続きます。そして、ジャンクションピークを過ぎて朝日岳までは順調に進んでいましたが、朝日岳を超えると岩場のアップダウンが多くなり笠ヶ岳で昼食をとり白毛門に着いた時点で、計画時間を少し超えてきました。出発時間が早かったため、まだまだゆとりはありましたが、白毛門からの濡れている厳しい岩場の下りに手間取り、加えて体力消耗もピークに達してきたため、安全第一にゆっくり下山しました。下山後は水上温泉で汗を流し、上毛高原駅からはガラガラの新幹線で帰路につきました。(TM)

一瞬見えた武能山
笠ヶ岳

中央沿線・岩殿山(G3)

日 程:2024年6月9日(日)
天 気:曇り時々晴れ
コース:大月駅…強瀬登山口…畑倉登山口…岩殿山…天神山…稚児落し…浅利登山口…大月駅

感 想:目指すは秀麗富嶽十二景の8番山頂、スカイツリーとおなじく高さ634mの岩殿山です。強瀬ルートは崩落による通行止めのため、畑倉ルートを使います。畑倉登山口では、紫陽花が出迎えてくれました。登り始めるとすぐに鬼の岩屋(洞窟)があり、桃太郎伝説によると鬼が住んでいたとか。サクッと写真を撮って、頂上を目指し、30分ほどで到着です。頂上は展望がひらけていますが、残念ながら今日の富士山は雲の中でした。頂上には本丸跡、烽火台、馬場跡などがあり、軽く休憩を取る登山客が何名もいました。私たちも小休止の後、浅利ルートを下っていきます。途中、難易度が高いわけではないけど幅が狭くて通りにくい鎖場や、尻もちをつくほどではないけどそれなりに滑る林道を通るというプチアトラクションコースを楽しみながら、稚児落としに到着しました。稚児落としは戦国時代、連れた稚児の泣き声が追っ手に聞こえると、その子を谷底に落としたという伝説のある岩壁です。悲しい伝説ですが、私たちは笑顔で記念撮影です。ここでお昼を取り、その後1時間かけて、張り出している木の根に気をつけつつ、やはり尻もちをつくほどではないけどそれなりに滑る道に時々足を取られながらプチ冒険コースは終了、無事に下山しました。(FM)

岩殿山山頂にて
稚児落とし

山梨・乾徳山(G2)

日 程:2024年6月8日(土)
天 気:晴れ
コース:大月駅(車)―乾徳山登山口駐車場…乾徳山登山口…国師ヶ原…扇平…乾徳山…国師ヶ原…道満山…乾徳山登山口駐車場(車)―大月駅

感 想:朝7時に大月駅で待ち合わせたメンバーと合流。予報どおりの晴天です。車は勝沼インターから乾徳山登山口駐車場へ。駐車場はほぼ満車。日帰り登山の支度を整えいざ出発。林道出合いの乾徳山登山口で衣類調整のため休憩、汗は出ていますが時折吹く風はひんやりとしています。樹林帯の中のつづら折れを登り、錦晶水で喉を潤したあと、国師ヶ原十字路の高原ヒュッテで一休み。ここから月見岩までは視界が開け気持ちのよい笹原の登りです。扇平から再び樹林帯の中を登り、何回か現れる鎖場を難なくこなし、順調にラスボスの鳳岩に取り付きます。鳳岩もあっという間に登り切り山頂へ到着。山頂の岩場で写真撮影後、大勢の登頂者に混じってランチタイム。昼寝をしたくなるような陽気です。今回は8ノ字コースを選択したので、下山は山頂からそのまま北進。水ノタルを通るコースはゴーロ状で荒れているので転ばないよう慎重に下ります。再び高原ヒュッテに出ると学生たちがテントを張っていました。その横を居付きの鹿が悠々と歩いています。ここからはよく整備された広々とした登山道を下ります。ほどなくして徳和の集落に出るとゴールに到着です。少し早めのペースでしたが夏に向けて丁度いいトレーニングになりました。(TS)

もうすぐ山頂
乾徳山山頂にて

山梨・日向山(G3)

日 程:2024年5月25日(土)
天 気:晴れ
コース:尾白川渓谷駐車場…矢立石…日向山…雁ヶ原…矢立石…尾白川渓谷駐車場

感 想:大月駅に集合して車で尾白川渓谷駐車場へ。ほぼ満車の駐車場になんとか車を停めて準備開始。天気は最高。山頂への期待が高まる中、矢立石登山口まで急坂を1時間、そこから三角点のある山頂を目指してさらに1時間20分ほど緩やかな道を登ります。ここまで樹林帯で眺望はありませんが、陽ざしを浴びた綺麗な新緑やチゴユリ、タガソデソウ、マイヅルソウのお花たちが目を楽しませてくれます。さらに進むこと5分、お目当て「天空のビーチ」と呼ばれる雁ヶ原に到着。そこは花崗岩が風化してできた白い砂に覆われていて、森を抜けて突如現れるその光景に思わず歓声が上がります。右を向けば八ヶ岳、振り返れば甲斐駒ヶ岳を間近に、みな思い思いのポーズではしゃぎながら写真を撮り合いっこした後は、軽く昼食をすませ下山。青空の下、天空のビーチでひと足お先に夏気分を味わい、バツグンに気持ち良い山行となりました。(TY)

日向山山頂にて
雁ヶ原と甲斐駒ヶ岳

奥多摩・青梅丘陵(G4)

日 程:2024年5月25日(土)
天 気:晴れ
コース:軍畑駅…榎峠…名郷峠…三方山…矢倉台…青梅駅

感 想:2024年2月に入会してから、今日の山行が4回目。顔見知りのメンバーも少しずつ増えてきたので、以前ほどの緊張感もなく、待ち合わせ場所の軍畑駅に向かった。軍畑駅前には、見たこともない程の大勢の登山客が!なんと、その日は某会社の高水山水ツアーと被ってしまったのだ。軍畑駅前の小さいトイレには、長蛇の列が・・・。幸い今回の山行は男性4人のみであったので、簡単な挨拶後すぐに登山口に向かうことができた。登山口までアスファルト道路をテクテクと歩き、道中とても植物に詳しい参加者のSさんがある葉っぱを摘んでいた。尋ねると、お昼のカップラーメンの薬味にするとのこと。他にも色々な食べられる植物の話や春のお花の話をみんなでワイワイ話しながら頂上を目指した。そして予定どおり雷電山、三方山に登頂できた。ゴール目前にはある宗教団体の使われなくなった朽ちた建物がいきなり僕たちの目の前に現れた。山の景観には全くマッチしない建物だったので、なんでこんな場所に建てたか疑問を感じつつ、予定の通りの時間に下山。総移動距離は10㎞程度、総高低差は500mほどのルート。新たな発見が多く、新たな知識を多く知り得た山行だった。(HK)

あじさい
雷電山山頂にて

奥多摩・雲取山(グレード2)

日 程:2024年5月22日(水)~23日(木)
天 気:5/22・晴れ、5/23・曇り
コース:
5/22・西武秩父駅(バス)―三峯神社BS…ビジターセンター…妙法ヶ岳分岐…地蔵峠…霧藻ヶ峰…白岩小屋-…雲取山荘(泊)
5/23・雲取山荘…雲取山…ブナ坂…七ッ石山…巳ノ戸ノ大クビレ…鷹ノ巣山…六ッ石山分岐…三ノ木戸山分岐…石尾根登山口

感 想:
5/22・好天に恵まれ西武秩父駅にメンバー集結、三峰神社行きのバス停は平日だというのに長蛇の列、臨時便が出て無事座席を確保し1時間20分のバス旅です。標高1000mの三峰神社バス停に到着、ビジターセンターに荷物を置いて三峰神社にお参り、関東最強のパワースポットで「気」を頂いてから登山開始です。新緑の自然林を緩い登りで進み、1時間半で霧藻ヶ峰到着、眺めの好い休憩舎で昼食休憩。その後は、前白岩の肩、前白岩山、白岩山と急登急下降が連続するキツイ行程となりました。繰り返しのアップダウンで疲労はピークですが、足元の花に癒されながら進み、16時半、雲取山荘に到着し無事に一日目の行程終了です。(FT)

三峰神社参拝

5/23・昨日に続き、雲取山を目指します。雲取山荘は昨夜突然消灯しましたが、朝も4時に突然電気がついて皆必然的に起こされます。ですがおかげで綺麗な朝焼けを見ることもでき、今日の山行の期待に胸も膨らみます。朝食を済ませて元気いっぱい雲取山の山頂を目指しました。山荘から頂上に20分ほどで到着。素晴らしい富士山の眺めと、埼玉・東京・山梨のばらばらに立つ頂上標識を堪能しました。さて、これからが二日目のメインイベントです(頂上到着がメインではありません)。なんと石尾根をはるばる奥多摩駅まで歩いて下るのです。昨日秩父駅のバス停であったおじさんにも「超ロングコース!」と言われたほどのコースです。まず七ツ石山に登り、鷹ノ巣山、六ツ石山と小さいピークは飛ばしながらもアップダウンを繰り返しながら降りていきますが、奥多摩駅はまだまだはるかかなた。朝5時半に小屋をスタートした9時間後の14時半に奥多摩に到着しました。二日目だけで40000歩以上歩いていました。それでも誰一人脱落もなく、解散後さらに歩いてもえぎの湯で汗を流して二日間を締めくくりました。(KN)  

石尾根縦走路
登頂した峰々

■丹沢・表尾根~塔ノ岳(G2・体験コース)

日 程:2024年5月19日(日)
天 気:曇り時々小雨
コース:秦野駅(バス)―ヤビツ峠BS…二ノ塔…三ノ塔…烏尾山…行者ヶ岳…新大日…塔ノ岳…金冷シ…堀山ノ家…大倉

感想:表丹沢の人気コース、ヤビツ峠から塔ノ岳を目指します。秦野駅からヤビツ峠まではバスで50分、ゆえに座席確保は切実です。増便は無く超満員でしたが、ギリギリで皆座れました。この時期、丹沢の心配事といえばヤマビルです「ヒル下がりのジョニー」なる忌避剤、塩水を登山靴に噴霧し登山開始。天気は下り坂。曇り時々小雨がぱらつきましたが、富士山、相模湾、江の島がうっすらと見えてほっこり。要所に休憩所とトイレがあり、富士山と海を眺めながら適度なアップダウンを繰り返す盛りだくさんなルートでした。塔ノ岳山頂では霞んだ富士山をバックに記念撮影。軽く休憩し、長い大倉尾根で下山です。大倉登山口手前にある観音茶屋(休業中でした)には、「コーヒーあん」なる謎めいたメニューの貼紙がありました。コーヒーとアンコ、ちょっと想像し難いですが、大倉尾根を通る際は試してみたいと思います。(KT)

塔ノ岳山頂
塔ノ岳山頂にて

奥秩父・甲武信ヶ岳(G1)

日 程:2024年5月18日(土)~19日(日)
天 気:5/18・晴れ、5/19・曇り
コース:
5/18・大月駅(車)―道の駅みとみ…徳ちゃん新道登山口…徳ちゃん新道分岐…木賊山…甲武信小屋…甲武信ヶ岳…甲武信小屋(泊)
5/19・甲武信小屋…破風山…雁坂嶺…雁坂峠…井戸ノ沢出合…沓切沢出合…道の駅みとみ―大月駅

感 想:
5/18・JR中央線大月駅に集合したメンバーをピックアップ。中央高速の勝沼インターで高速を降り、甲武信ヶ岳の南側玄関、道の駅みとみで身支度を整えます。天気は予報どおりの快晴。西沢渓谷沿いの林道を西沢山荘まで歩くと、ここから本格的な登山道が始まります。徳ちゃん新道を登り、近丸新道との分岐で昼食。さらにしばらく登るとシャクナゲの中の道になりますが、少し時期が合わず2分咲き程度。それでも赤やピンクのシャクナゲが目を楽しませてくれます。まばゆいばかり陽の光を浴びて、汗をかきながら急登を登る途中、ときおり吹く風がひんやりと心地よく感じられます。富士山がよく見える岩場にでるとほどなく甲武信小屋に到着。テント泊2名と小屋泊2名で受付を済ませ、空荷で甲武信ヶ岳をピストン。山頂からは八ヶ岳や金峰山がよく見えます。思い思いのポーズで写真を撮り、のんびりしたあと山小屋の夕食に間に合うように下山。山小屋組とテント組に分かれて夕食をとりました。

もうすぐ甲武信ヶ岳
甲武信ヶ岳山頂にて

5/19・テントを撤収して小屋泊組と合流。夜起きたときには星空が見えたので期待していましたが、天気は予報どおりの曇り空。木賊山を巻いて砂地の賽の河原へ。雲が掛かった富士山を右手に見ながら、さらに下り鞍部に建つ破風山避難小屋を見学。ここから急登を登り返して到着した西破風山に眺望はなし。東破風山・雁坂嶺を経由し日本三大峠のひとつ雁坂峠へ。この道は立ち枯れた木が倒木となり荒れた登山道となっています。雁坂峠から峠沢沿い道を下り、沢を徒渉してさらに沢沿いの道を進むと林道に出合います。しばらく林道を進むと道の駅みとみの駐車場に到着。時折小雨がぱらつきましたが、順調なペースで歩きとおすことができました。(TS)

甲武信小屋前にて
雁坂峠にて

磐梯吾妻・一切経山(G3)

日 程:2024年5月14日(火)
天 気:晴れ
コース:岩槻駅(車)―浄土平ビジターセンター…酸ヶ平湿原…一切経山…酸ヶ平湿原…鎌沼…東吾妻登山道姥ヶ原登山口…東吾妻山…東吾妻登山道姥ヶ原登山口…浄土平ビジターセンター(車)―岩槻駅

感 想:半年振りの吾妻連峰一切経山へ。季節ごとにいろんな顔を魅せてくれる山々。今回は、新緑と残雪の一切経山山行となりました。一週間前は、90%の雨マークでしたが最強晴れ女達がおてんとうさまを呼び戻しました。スタートは、硫黄の香りの浄土平から。山肌からモクモクと立ち上がる噴煙を横目に木道を進み林道を抜けゴロゴロと転がっている玄武岩、安山岩を登り山頂へ。風速4~5メートル。冷たい風が、火照った体に心地よく感じます。東吾妻山は、思いの外残雪と雪解けの川の様な登山道に悩まされましたが、無事に山頂に到達。猪苗代湖と名だたる福島の百名山安達太良山・磐梯山を望む事ができました。残雪の多さに関してリサーチ不足が、反省要素でした。この山行に、サポートして下さった皆様に感謝申し上げます。(KM) 

一切経山山頂にて
魔女の瞳

山梨・笹子雁ヶ腹摺山(G2体験)

日 程:2024年5月12日(日)
天 気:晴れ
コース:笹子駅…新中橋…笹子雁ヶ腹摺山…米沢山…お坊山…大鹿峠…景徳院

感 想:笹子駅に集まり簡単に自己紹介を済ませて早速出発です。舗装路をほどなく歩くと登山口の新中橋に到着。針葉樹の急な道をジグザグに進むにつれていつの間にか広葉樹に囲まれながら山頂を目指して進んでいきます。頂上手前の広葉樹が途切れた場所では富士山からのご挨拶。山頂では先に笹子駅に到着していたメンバーが調達した笹餅を頂き、みんなで糖分補充(甘いあんこが良い)。広葉樹の新緑とピークをちょっと過ぎたヤマツツジを見ながら米沢山に到着。今回の最高地点のお坊山を目指しアップダウンの尾根を進み山頂では甲府の街を眺めることが出来ました。今回はG2体験として参加でしたが、リーダーや他のメンバーのサポートもあり、厳しい高低差がある所もクリアする事が出来ました。(SM)

新中橋からの急登
笹子雁ヶ腹摺山山頂にて

佐渡・金北山(G2)

日 程:2024年5月11日(土)~12日(日)
天 気:5/11・晴れ、5/12・曇り
コース:
5/11・両津港(ドンデンライナー)―アオネバ登山口…ユブ…アオネバ十字路…縦走路入口…ドンデン池…椿越峠…尻立山…ドンデン高原ロッジ(泊)
5/12・ドンデン高原ロッジ…縦走路入口…アオネバ十字路…マトネ…真砂の峰…いもり平…天狗の休場…役の行者…金北山…白雲台(タクシー)―両津港

感 想:
5/11・アオネバ登山口からは新緑の森の中を登り始めます。登山道沿いにはたくさんのお花が出迎えてくれます。オオイワカガミ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、サンカヨウ、カタクリ、シラネアオイなどを見ることが出来ました。縦走路入口からロッジまではすぐですが、お天気も良いため少し回り道になりますがドンデン池まで進み、尻立山を経由することにしました。この選択は大正解で、青空の中の草原の散策が満喫できました。水辺には水芭蕉も咲き、ドンデン池ではアマナにも出会えました。尻立山からは海景色だけではなく、小佐渡全体や、海を隔てて近くは弥彦山、そして遠くに飯豊連峰から北アルプスまでの絶景を満喫し、ドンデン高原ロッジに到着しました。

ドンデン池の手前で水芭蕉
尻立山

5/12・雲の合間から日の出を観賞することが出来、朝食をしっかり食べて出発です。この縦走コースは歩きやすさに加え、お花がたくさんあるため気持ち良く歩けます。マトネまで進めばその先は景色が良い稜線歩きです。正面には金北山までの縦走路を見ることが出来、佐渡の街並みと海を見ながらの稜線歩きは最高です。この日は曇りでしたが、雲が高く、昨日に続き本州の山を数多く見ることが出来ました。ツンブリ平の手前では雪割草も残っていました。山頂間近の雪はほとんど解けていて、雪の壁は登る必要はなく、歩きやすい夏道を利用して、すぐに金北山の山頂です。金北山の山頂では景色を見ながらゆっくり昼食を楽しみ、白雲台に向けて足を進めます。ここは自衛隊の管理道路で、複数のレーダー施設が備えられていますが、人の気配はありません。道路際には昨年は咲いていなかったシラネアオイがたくさん咲いていました。そして、最後に白のシラネアオイにも出会えて、大感激です。2日間にわたり素晴らしい景色とたくさんのお花に出会い思い出に残る山行でした。(TM)

金北山の山頂
白花のシラネアオイ

高尾・陣馬山(G4)

日 程:2024年5月9日(木)
天 気:小雨のち曇りのち晴れ間
コース:高尾駅(バス)―陣馬高原下BS…陣馬山…栃谷園地休憩所…藤野駅

感 想:高尾駅からバスで終点の陣馬高原下に着くと小雨。恨めしそうに空を見上げながらぐずぐず。一緒に雨宿りをしていた一人旅の女性が乗って来たバスで戻っていくのを見送る。そうしていても雨はやみそうにないので、ようやく重い腰を上げ林道を歩き始める。段々雨は霧雨のように細かくなり、ふと見上げると木々の葉が濡れ、森全体が鮮やかな新緑色に輝いてとても美しい。コンクリートの路面に視線を落として歩いていたのが一気に上向きになり、元気に明るくなる。が、道はだんだん険しくなり、リーダー都合の休憩が増えていく。頂上に近づくにつれ雨も上がり遠望も利くと、皆さんさらに元気になる。頂上広場に着くと、平日で雨予報だったせいか登山者は数組しかいなく、こんな平和な陣馬山は初めての経験。ゆったりと昼食をとり下山。道標がしっかりと整備された道を1時間強下っていくと車道に出て突然栃谷園地休憩所なる立派な建物が出現し、ここで初めて奈良子尾根を下る予定がショートカットして栃谷尾根を下ったのだと気づく。林道を下りバス通りまで出ると丁度バスが来たので利用して藤野駅に至る。雨模様にもかかわらず、皆さんのおかげで楽しい山行となったことに感謝。(NS) 

陣馬山山頂にて
陣馬高原下バス停にて雨支度

伊豆・伊豆山稜線歩道(G2)

日 程:2024年4月28日(日)~29日(月・祝)
天 気:4/28・晴れのち薄曇り、4/29・晴れのち曇り一時ガス
コース:
4/28・修善寺(バス)―天城峠バス停…旧天城トンネル…古峠…二本木峠…滑沢峠…ツゲ峠…猫越峠…猫越岳…仁科峠…西天城高原牧場の家(泊)
4/29・西天城高原牧場の家…仁科峠…風早峠…宇久須峠…魂の山…土肥峠…吉奈峠…船原峠…古希山…達磨山…戸田峠…金冠山…だるま山高原レストハウス

感 想:
4/28・天城峠バス亭で下車し、準備を整えて出発します。急坂を少し登ると旧天城トンネルに到着し、ここでトイレ休憩と記念写真を撮ります。この先の天城峠を超えると急坂は無くなり、歩きやすい平坦に近い道が続きます。たくさんの巨木と新緑の黄緑に迎えられて、癒されます。小さなお花も数種類見られましたが、このルートではたくさんのギンリョウソウに出会えました。木々の間から初めての富士山が見えた時は大歓声です。二本杉峠には手ごろなベンチがあり、早めのお昼を取って、先に進みます。気持ち良い森を進み、今回の最高峰猫越岳を過ぎると舗装路が見え、仁科峠に到着です。ここからは縦走路を逸れて、宿泊先の「牧場の家」に向かいます。牧場の家はコテージのため食事は自炊です。夕食の準備をしながら夕日を鑑賞し、カレーとサラダの夕食を無事に済ませて、明日に備えて早めに消灯しました。

出発直後の旧天城トンネル
巨木の前で

4/29・ 具沢山の味噌汁朝食を食べて、縦走路の仁科峠まで戻ると、昨日は隠れていた富士山が見え、気持ち良いスタートです。この日のコースは平坦な道は少なく、低山ですがアップダウンの繰り返しが続きます。当然ですが見晴らしの良い場所では富士山を見ることが出来ます。時々樹林帯の中を通過しますが、馬酔木の森が多く花も満開で、テンションが上がります。達磨山に近づくにつれて西の海からガスが吹き付けて、視界が悪くなります。楽しみにしていた達磨山山頂での展望はありませんが、お昼を済ませて先に進みます。小達磨山を過ぎて戸田峠に近づくとガスがどんどんなくなり、ついには富士山まで姿を現しました。感激のあまりメンバー全員疲れを忘れて、金冠山に向かいます。金冠山では駿河湾の向こうに富士山がドーンと見ることが出来て、ロングトレイル最後のご褒美をいただきました。その後、無事にだるま山高原レストハウスに到着し、バス待ち時間にソフトクリームをいただき約32kmの伊豆山稜線歩道の山行は無事に終了しました。(TM)

仁科峠からの富士山
金冠山からは駿河湾の向こうに富士山

三浦半島・荒崎潮騒のみち(G4)

日 程:2024年4月21日(日)
天 気:曇り
コース:京急三崎口駅…長浜海岸…栗谷浜漁港…荒崎公園…ソレイユの丘…京急三崎口駅

感 想:定刻に三崎口駅に集合。お天気も危ぶまれていたので自己紹介後、曇り空の中スタートです。しばらくは、舗装路を歩き最初の分岐を目指します。長浜海岸入り口を左に折れ海岸に向けしばらく下っていくと磯の香りとともに砂浜が現れました。ここから暫くは海岸の砂浜歩き。足を取られながらも先へと進みます。海は穏やかでとても透明感があり綺麗でした。砂浜でバーベキューや磯遊びをしている方々を眺めながら進むと、ゴツゴツとした岩場や崖に作られた細い道に変わり、気をつけながら先へ進みます。途中には崖が削られて作られた洞窟がいくつもあり、中を覗き込んだりしながら変化に富んだコースを進むと栗谷浜漁港です。近くにいた漁師さんに本日の漁獲物の伊勢海老やサザエを見せてもらい一同大興奮。漁港を過ぎるとジャングルの藪漕ぎが始まりましたが、視界が開けるとやがて荒崎公園です。ここからは、景勝地「弁天島」とソレイユの丘の観覧車が見えました。舗装路をしばらく歩くとソレイユの丘へ到着。園内一面の綺麗なお花畑が出迎えてくれました。ここで昼食。園内は日曜日とあって沢山の家族ずれで賑わっていました。昼食を摂り緩やかな登りの舗装路を小一時間歩き本日のゴール三崎口駅に戻ってきました。海を眺めながらの変化に富んだ山行でした。(AI)

弁天島をバックに
ソレイユの丘にて

九州・高千穂峰、韓国岳、祖母山(G2)

日 程:2024年4月14日(日)~16日(火)
天 気:4/14・曇り時々小雨、4/15・曇り、4/16・晴れ
コース:
4/14・鹿児島空港(レンタカー)―高千穂河原…御鉢…高千穂峰…御鉢…高千穂河原(レンタカー)―民宿きりしま路(泊)
4/15・民宿きりしま路(レンタカー)―えびの高原…3号目下分岐…五号目…韓国岳…五号目…3号目下分岐…えびの高原(レンタカー)―高千穂峡…大和屋(泊)
4/16・大和屋(レンタカー)―北谷登山口…風穴…祖母山…国観峠…茶屋場…1442地点…北谷登山口(レンタカー)―熊本空港(解散)

感 想:
4/14・鹿児島空港に集合し、3日間の九州遠征山行のはじまりです。鹿児島空港では晴れていましたが、遠く霧島連峰の山頂部には雲がかかっています。少々不安な出だしですが、元気よく出発しました。高千穂河原から山頂までのピストンで3時間半程度のコースタイムなのでなんとなくハイキング気分で登り始めました。足元も石畳が整備されていて快調に進みますが、それは最初だけでした。しばらく歩くと御鉢の斜面が目の前にそそり立ち始めます。急なうえに足元が悪いザレ場を登り、ようやく御鉢の淵に立つと暴風が吹きつけていました。おまけに小雨も降り出し、登山道も吹きさらしでハイキングどころではありません。御鉢の淵を過ぎると多少風も弱くなり、なんとか頂上にたどり着きました。小雨と共にガスがかかり全く眺望がきかないので、天の逆鉾の写真と集合写真を撮り、直ちに下山します。樹林帯に入ると雨風もおさまってほっと一息。登山口横の天孫降臨の地をお参りしてこれからの登山の無事を祈り高千穂峰をあとにしました。(KN)

高千穂峰山頂にて
高千穂峰山頂の天の逆鉾

4/15・夜中の雨は上がっていたが雨予報は変わらないため、大浪池の周回コースは取りやめ、山頂までのピストンに計画を変更し出発。整備された階段を登り30分ほどで硫黄山の噴気地帯へ出る。硫黄山は真っ白い噴気がいたる所から上がっていて活火山を感じる。その先の登山道は岩だらけの急登となり、心拍はMAXまではね上がり休みやすみ騙しだまし進んでいく。5合目は広々とした平坦地で絶景ポイントらしいのだがどこを向いても何も見えず。6合目からも真っ白の景色の中、稜線では暴風に時々立ち止まりながら進み、最後の岩場を登ると山頂の看板がガスの中にうっすらと見えてくる。暴風に気をつけながら集合写真を撮り足場の悪い場所からさっさと撤退。風で流された雲の切れ間から碧く輝く大浪池がチラッとでも見えないかとしばらく粘るが次から次へと流れてくる雲に「こりゃあキリないわ」と、諦め下山開始。是非又韓国岳からの絶景を見にリベンジしたいと思う。コース短縮により時間にゆとりが出来たので、宿泊先近くの天岩戸神社、天安河原、高千穂峡、高千穂神社などの観光を楽しんだ。(NY)

硫黄岳火口からの噴煙
韓国岳山頂にて

4/16・今日は祖母山に登ります。この2日間小雨と暴風に悩まされたのですが、今日は楽しく登山が出来そうな空模様です。高千穂の宿でおいしい朝食を食べて出発し、45分ほどで北谷登山口に到着です。最初は杉木立の中の歩きやすい道を少しずつ登り、脇の小川のせせらぎに癒されながら進みます。途中から登りがきつくなり息が上がりましたが、大きな岩に囲まれた風穴の冷風で元気を取り戻しました。やれやれと思ったらここから階段があったり、岩をよじ登ったり、雨の後で急斜面が滑りやすくなっていたり、なかなかハードな山道でした。山頂は広くて360度の展望がありましたが、残念ながら遠くのほうは霞の中で、期待していた阿蘇や九重の山並みは望めませんでした。ゆっくりと昼食時間をとってから下りの開始です。登りとは別の稜線を穏やかに下りますが、途中2回の登りがあり疲れた身に応えました。2時間ほどで登山口に到着しました。3日間の九州遠征でお天気にはあまり恵まれませんでしたが、予定していた3つの山の登頂を達成できて大満足でした。(KY)

風穴の中は涼しい
祖母山山頂にて

富士周辺・三ツ峠(G2)

日 程:2024年4月14日(日)
天 気:晴れ
コース:河口湖駅…護国神社…富士見台…天上山…霜山…府戸尾根・母ノ白滝分岐点…三ツ峠山荘…開運山…三ツ峠山荘…木無山…鉄塔…母ノ白滝下…河口局前

感 想:朝の挨拶を済ませ9時に河口湖駅を出発。富士急行線からも終始、青空の下に車窓に見えていた富士山が目の前に現れ迫力満点です。時おり吹く風が心地よく女子三人のメンバーは足取りも会話も弾みます。カチカチ山の舞台でもある天上山では富士山パノラマロープウェイの展望台がありインバウンドの観光客であふれておりました。富士山の麓では1900haに及ぶ野焼きが眼下に広がり煙が富士山をすっぽり包んでしまう時もありましたが、他のビューポイントでは幾度も大きな富士山を目に前にして、感嘆しきりです。道はどこもきれいに整備され、晴天が続いた後で歩きやすい状態でした。コース終盤、母ノ白滝を抜けると、桜と富士山が見下ろせるデッキのあるカフェを発見し自家製のドリンクを頂きながらその風景に見惚れます。喉を潤したところで緩やかな林道を下り河口浅間神社の境内を抜け河口局前にて解散。自由参加の河口湖畔の桜並木を楽しみ帰路につきました。天気に恵まれ、満開の桜を楽しみ、おしゃべりの花も咲き、リフレッシュできた8時間でした。(HM)

三ツ峠頂上にて
富士山眺望

大月周辺・高川山(G3)

日 程:2024年4月13日(土)
天 気:晴れ
コース:初狩駅…登山道入口…高川山…馬頭観音…天神峠…むすび山…大月駅

感 想:春の陽気に恵まれ、絶好の登山日和。初狩駅周辺では桜が見頃を迎え、登山口手前道端にはムラサキダイコンソウ、スイセンが咲き、正に春爛漫。山頂までのルートは、男坂、女坂を経由しない沢コースを選択。男坂は手ごわい急登らしく、沢コースの方が距離は多少増える分、急登を回避しつつ順調に高度が稼げました。ちょうど新緑が始まったばかりの淡い緑に癒され、生命の息吹を感じながら進むと突如富士山が現れ、意気揚々で一気に山頂へ。登頂すると春霞の中、秀麗な富士山がどっしりと佇んでいました。山頂の桜も満開。テンションはマックス!高川山はリニア実験線が横切っており、リニア実験走行の聞きなれない轟音が時折聞こえてきました。ゴール直前のむすび山には大月市街地が見下ろせるベンチがあり、山桜が咲き、わらびがチラホラ生えていました。山行開始から約5時間で大月駅に無事下山。桜、色とりどりの花、眩い新緑、秀麗富嶽、春の山を目いっぱい楽しみました。空気の澄んだ冬にまた来たいと思いました。(KT) 

高川山山頂にて
初狩駅周辺のムラサキダイコンソウ

北アルプス・乗鞍岳(雪山・Cランク)

日 程:2024年4月12日(金)~13日(土)
天 気:4/12・晴れ、4/13・晴れ
コース:
4/12・大月(車)―三本滝駐車場…リフト最上部…ツアーコース終点…位ヶ原山荘(泊)
4/13・位ヶ原山荘…肩の小屋口…乗鞍岳…朝日…肩の小屋口…ツアーコース終点…リフト最上部…三本滝駐車場(車)―大月駅

感 想:
4/12・山梨支部にメンバー2名が前泊し、翌朝大月駅でもう1名のメンバーをピックアップして中央高速を一路乗鞍岳へ。ゲートが開く11時に三本滝駐車場へ上がり、準備を整えいざ出発。雲ひとつない空、まぶしい太陽。営業を終了したスキー場のゲレンデを進み、リフトトップからさらにバックカントリーのツアーコースを進みます。あまりの暑さにアンダーシャツ一枚に。踏み抜きはしないもののだいぶ緩んできた雪面を、ストックを杖代わりにツボ足で進みます。何回か急斜面を超え現れた看板の指示に従い、位ヶ原山荘方向へ。赤布と踏み跡を頼りに進むと眼下に本日宿泊する位ヶ原山荘が現れました。山荘では名物の鹿肉の鍋を頂き早めに就寝しました。

乗鞍岳をバックに
もうすぐ山荘

4/13・朝5時半に朝食を食べ身支度を整えて6時30分に山荘を出発。早朝の雪面はガチガチなので初めからアイゼンを装着します。以前大きな雪崩が起きたカール状の地形を迂回して樹林帯の中を進みます。ストックをピッケルに持ち替え、雪面の歩行方法についてK氏から指導を受けながら、息を上げないようにゆっくりと登ります。急斜面を登り切った場所で小休止。北側に現れた穂高連峰に感激。天気予報通りの晴天となり上着を脱いでフリース一枚に。日帰りコースのトレースと合流したのち、肩の小屋前で小休止。ここからは森林限界を超えた白一色の急斜面を乗鞍岳と朝日岳の鞍部を目指してトラバース気味に進みます。鞍部に出ると西風が吹き付けますが、もう一息で山頂です。山頂からは穂高連峰、白山、御嶽山など名峰がぐるりと見渡せます。写真を何枚か撮り、後からくる登山者に山頂を譲り、下山開始。急斜面を慎重に下ります。肩の小屋を超えると暑さのあまり再びアンダーシャツ1枚姿に。急斜面では尻セードの練習をしながらゲレンデを下り、春の陽気な乗鞍岳に別れを告げました。(TS)

山頂を目指して
乗鞍岳山頂にて

奥多摩・金比羅山~麻生山(G3)

日 程:2024年4月7日(日)
天 気:晴れ
コース:武蔵五日市駅…金比羅公園…麻生山…白岩滝…白岩滝バス停

感 想:武蔵五日市駅改札に集合、挨拶をすませ出発です。早朝に降った雨が気になっていましたが、青空がのぞいて心配なさそうです。小学校、中学校を通り過ぎ住宅街を抜けると登山道の標識があり向かいます。道中桜の見頃と重なり所々で眺めます。登山口から30分ほどで琴平神社につき、桜の下で休憩です。その後天狗岩という名の大きな石との記念撮影をして次の麻生山へと登りました。白岩の滝へは緩やかな登山道を下り、沢沿い脇の遊歩道を歩きます。大小いくつかの滝と、水の流れる音が涼しげで癒されました。林道を歩きバス停で解散となりました。(MM)

天狗岩
麻生山山頂にて

中央アルプス・木曽駒ヶ岳(雪山・Cランク)

日 程:2024年4月7日(日)
天 気:曇りのち晴れ
コース:千畳敷…乗越浄土…中岳…木曽駒ケ岳山頂…中岳…乗越浄土…千畳敷

感 想:メンバーには山梨支部に前泊してもらい早朝出発。8時15分菅の台バスセンターで始発バスに乗り、ロープウェイで約1000メートル上がると日本一高い千畳敷駅に到着。気温は10度近くあり、無風なのでフリース一枚で十分です。日焼け止めを塗ってアイゼンを装着し9時30分に登山開始。高層には薄雲がかかっています。カール状の地形にはっきりと付けられたトレースをたどっていきます。雪面は適度に固くアイゼンが効くのでマイペースで登れます。急登でふくらはぎがパンパンですが途中で休憩できる場所がありません。急斜面を一気に登った先の乗越浄土で一休み。ここまでの登りが今回のメインイベント。あとは宝剣岳から空木岳に続く稜線を見ながらのんびりと目指す木曽駒ケ岳までの散歩コースです。山頂に着くと太陽のお目見えです。御嶽山や乗鞍岳を間近に見ながら無風の山頂で1時間以上休憩し春の雪山を楽しみました。復路は雪が緩んでときどき踏み抜きましたが、ポカポカ陽気の中のご機嫌な山行となりました。(TS)

乗越浄土への登り
木曽駒ヶ岳山頂にて

あきる野・網代弁天山~今熊山(G3)

日 程:2024年3月31日(日)
天 気:晴れ
コース:武蔵増戸駅…網代弁天山…城山…小峰公園…今熊神社…今熊山…金剛の滝…広徳寺…武蔵五日市駅

感 想:武蔵増戸に着くと既に日差しが強い。駅前の桜はやっと咲き始め。桜とツツジが美しい網代弁天と今熊山。今年の異様な暑さで開花時期が早まると予想して少し早めの日程にしたのだが、3月中旬からの寒の戻りで桜の開花は10年振りの遅さとなり、フライング気味の山行になってしまった。とはいえ、春の花は桜とツツジだけでは無いので、他の草花との出会いを信じて定刻に出発。山田大橋から見る秋川は、水面がキラキラして美しい。自治会館の裏の斜面にカタクリが咲いているという事前情報を頼りに少し寄り道。カタクリの群生と咲き始めのニリンソウを見つけた。網代弁天公園入口は、赤の鳥居とピンクのツツジに淡い桜の競演が美しいスポットなのだが、やはり1週間早かったか。貴志嶋神社周辺のミツバツツジは思ったよりも咲いていてくれたが、網代弁天の山頂はまだまだ。城山を越えて小峰公園へ向かう途中でかたらいの路へ寄り道、キクザイチゲ、ハナモモ、品種は不明ながら濃桃色の桜が満開の姿を見せてくれた。両側が桜に覆われる小峰公園の桜尾根も、一面のミツバツツジに魅了される今熊神社も、今年は空振り。今熊山はハセツネ30kmのコースとなっており、多くのランナーが走っていた。邪魔にならないように注意しながら狭い急斜面を下ると金剛の滝が見えてくる。ここはちょっと変わった場所で、詳細は訪れた際のお楽しみとするが、初めての経験に皆さん楽しんで頂けたと思う。途中の路で思いがけずナガバナノスミレサイシンを発見。タチツボスミレはたくさん咲いていたが、サイシンはここだけだった。紅葉の名所で知られる広徳寺は、イチョウの巨木の存在感に圧倒される。そして奇跡的に満開の桜に出迎えてもらうことができた。青空の中に映える桜は本当に美しい。今日はダメかなと思っていただけに、最後にご褒美をもらった気持ちになった。ほぼ定刻に武蔵五日市駅に到着して会山行は解散。やはり花のタイミングを合わせるのは難しいなと改めて実感。それでも迎えてくれる草花はあるし、思いがけない出会いもある。無いものを悔やむのではなく、あるものを愛で感謝する。(OJ)

今熊山山頂にて
広徳寺の桜

南埼玉・東浦和見沼用水桜並木散策(G4)
日 程:2024年3月30日(土)
天 気:晴れ
コース:東浦和駅…見沼氷川公園…浦和くらしの博物館…芝川土手…芝川第一調節池…川口自然公園…見沼通船堀…東浦和駅

感 想:晴天の予報と裏腹に濃霧で、集合場所の駅前広場は真っ白。少し肌寒く上着をはおり顔合わせやコース確認を済ませ散策スタート。全長20キロ超にわたって約2千本の桜並木があり、“日本一の桜回廊”と呼ばれている見沼用水路ですが、染井吉野の開花がぐっと遅れ桜のトンネルは残念の結果でした。しかし早咲きの桜や菜の花・のびる・セリ・ヨモギ・からし菜・つくし等春の野草を楽しめました。途中、産地野菜の直売所を覗き、見沼氷川公園のハーブ園・浦和くらしの博物館・芝川の土手を歩き、最後に見沼通船堀を眺めながら駅前にて解散となりました。朝は1分咲きだった桜も午後には4分咲き程に!来年は満開の桜の下を歩きたいものです。(SN)

通船堀公園
芝川土手

北アルプス・唐松岳(雪山・Cランク)

日 程:2024年3月27日(水)~28(木)
天 気:晴れ
コース:八方池山荘…八方ケルン…丸山…唐松岳山荘…唐松岳…唐松岳山荘…八方ケルン…八方池山荘(泊)

感 想:3回連続で雪山山行が天候不良のため中止になりましたが、今回は雨続きの中、谷間の晴天に恵まれました。メンバーには山梨支部に前泊してもらい早朝4時半に出発、予定どおり7時半に八方尾根ゴンドラ乗場に到着し、始発のゴンドラに乗ることができました。登山者は約50名。八方池山荘に着くころ上空を覆っていた雲が下がり始め、雲海になって下のスキー場の景色を包み込みました。山荘に立ち寄り状況を確認すると昨日は雨が降ったとのこと。雪面に付けられたトレースはガチガチですがアイゼンがよく効いて歩きやすい状態です。右手に白馬三山を眺めながらケルンを通過します。尾根上に立つ木の枝に付いた霧氷が太陽の光に反射してダイアモンドのようにキラキラと輝いています。岩場を左から巻き五竜岳からの稜線と交差する広場に出ると雪に埋もれた唐松岳山荘が眼下に、その向こうには雲海に浮かぶ剱岳のお目見えです。山頂まではもうひと頑張り。本日は八方池山荘に泊まるので、ほぼ無風の山頂をのんびり長時間独占して360度の景色を楽しみました。復路は来た道を戻ります。1日中晴天でしたが雪面は固いままで踏み抜くこともなく持参したスノーシューの出番はありません。八方池山荘では山小屋とは思えない豪華な夕食のあと、風呂に入って1日の疲れを癒しました。(TS)

勇者たちと剣岳・唐松岳にて
ダイアモンドをまっとた木々

丹沢・大山(G3)

日 程:2024年3月24日(日)
天 気:曇りのち小雨
コース:秦野駅―蓑毛…ヤビツ峠…大山…不動尻…広沢寺温泉

感 想:歩き始めて間も無く、早速ミツマタの花が出迎えてくれました。初めて見るこの花は、黄色くて丸くて、とても可愛らしものでした。次に髭僧の滝近くにはハナネコノメが咲いていて、これも初めて見ました。小さくて、見逃してしまいそうな可愛い花でした。緩やかで気持ちの良い登山道を進むと、ヤビツ峠に着きます。レストハウス前のベンチに座り、軽いお食事タイムとなりました。ここから先は、いよいよ本格的な登りが続きます。疲れもピークにさしかかり、ようやく大山の山頂近付まで来た時に、登山道のすぐ脇から「ここから富士山が見えますよ。山頂からは見えませんよ。」と声をかけていただいたので、我々も富士山を見ると、不思議と元気が出ます。山頂は真っ白で、確かに何の景色も見えませんでした。昼食を済ませ、集合写真を撮って出発です。途中、雨粒を感じたものの、お天気がもつことを祈りながらつづら折の登山道を下って行くと、見事なミツマタの群生が突然現れました。こんなに沢山の花が咲いているとは、感激です。芳しい香りもしてきます。このミツマタの群生を見ることができて、今日来て良かったとあらためて思いました。近くで、ハナネコノメも再び見ることができました。お天気が更に怪しくなって来たので、先を急ぎます。そして舗装路に出た頃には、雨が降り始めました。ここまで降らずに良くもってくれたと思います。ほどなくして広沢寺温泉に到着し、無事に初リーダーを務めることが出来ました。(SN)

大山山頂にて
不動尻のミツマタの群生

高尾・高尾山~南高尾山稜(G2)

日 程:2024年3月24日(日)
天 気:晴れ
コース:高尾山口駅…高尾山頂…もみじ台…一丁平…大垂水峠…大洞山…中沢山…西山峠…梅の木平…TAKAO599ミュージアム

感 想:この時期の高尾山、数年前から見たかった白いハナネコノメにやっとご対面できると期待いっぱいです。沢沿いの琵琶滝6号路を通るルートで進みます。登山道にはユリワサビ、スミレ多数、そして早速のハナネコノメが少し目線よりかなり高い所に咲いていました。赤いオシベのハナネコノメ、中心部が茶色のヨゴレネコノメ、中心部が黄色のネコノメソウなど。本当にカワイイ小さなお花たちです。咲いている路肩に踏み入らないようにとリーダーの声に気をつけながら写真をとります。その後高尾山山頂から富士山を見ながら大垂水峠へ下り、南高尾セブンサミッツの4座を歩き西山峠からニリンソウの群生地へ。ポツポツ咲いていましたが寒の戻りでまだ少し早かったみたいです。でもその先にもお楽しみが…。下山した先の民家へ200円をお支払いしてお庭へお邪魔します。そこはカタクリの花園でこの時期たくさんの可憐なカタクリの花が広い敷地に守られて咲いていました。紫のカワイイお花とアズマイチゲそしてふきのとうのお花に癒されました。そしてこの季節でしか味わえない高尾山〜南陵の山行は高尾599ミュージアムで解散となりました。四季を通じて楽しめる高尾山は子供から年配の方まで楽しめて何度でも登りたくなる世界一のお山です。(IS)

高尾山山頂にて
みんな大好きハナネコノメ

熊野古道・小辺路(G2)

日 程:2024年3月16日(土)~20日(水・祝)
天 気:3/16・晴れ、3/17・曇りのち小雨、3/18・晴れ、3/19・曇り、3/20・小雨一時霰
コース:
3/16・新大阪―なんば…難波―極楽橋―高野山…(高野山エリアを観光)…宿坊大圓院(泊)
3/17・千手院橋バス停…ろくろ峠…小辺路分岐…薄峠…御殿川橋…大滝…高野龍神スカイライン出合…水ヶ峰分岐…林道分岐…平辻…大股…かわらび荘(泊)
3/18・大股…萱小屋跡…桧峠…伯母子岳分岐…伯母子峠…伯母子岳0…上西旅籠跡…水ヶ元茶屋跡…待平屋敷跡…伯母子岳登山口…三浦口…農家民宿「政所」(泊)
3/19・三浦口…吉村家跡防風林…三十丁の水場…三浦峠…出店跡…矢倉観音堂…西中…樫平橋…田良原橋…昴の郷…果無越え蕨尾口…蕨尾…太陽の湯(泊)
3/20・蕨尾…果無越え蕨尾口…果無…天水田…観音堂…果無峠…七色分岐…八木尾…道の駅奥熊野古道ほんぐう…三軒茶屋跡…熊野本宮大社…本宮大社前

感 想:
3/16・小辺路は弘法大師空海が開山した密教の根本道場「高野山」と、熊野三山の1つ「熊野本宮大社」の2つの聖地を最短距離で結ぶ約70kmの熊野参詣道です。高野山に到着後は奥の院、金剛峯寺、大門、根本大塔などの世界遺産を巡り、宿坊に向かいました。(TM)

3/17・宿坊大圓院のお坊さんに見送られて、熊野古道・小辺路に出発します。まず小辺路入り口そばにある金剛三昧院の国宝・多宝塔を見学しました。800年前に建立された塔の姿に歴史を感じます。小辺路に入り、少し登るとすぐにろくろ峠です。その後、暫く尾根道を進みます。薄峠を超えて下り、谷底の赤い鉄橋を渡るとまた急な登りです。途中で高野龍神スカイラインに合流するのですが、ここでは奈良県と和歌山県を何回も行ったり来たりしました。スカイラインを離れ、水ヶ峰分岐から林道に入りなだらかな道を進みます。快適に歩いていると予報より少し早く小雨が降りだしましたが、ほどなくして宿泊地の大股に到着することが出来ました。(KY)

小辺路入り口そばの金剛三味院の国宝・多宝塔

3/18・かわらび荘のご主人の御厚意で、昨日の小辺路ルート離脱ポイントまで車に乗車させて頂きスタートです。少し下って大股バス停を通過し、そこから先はいきなりつづら折りの急登です。萱小屋跡を過ぎ、桧峠まで続きそこから伯母子峠までは比較的なだらかですが、伯母子岳山頂に向かうと風がだんだん強くなり体がよろけそうになります。強風の中15分程登ると山頂に到着です。伯母子岳は標高1334メートルで奥高野随一の展望を誇る秀峰です。幸運にも視界に恵まれ360度広がるパノラマ、青空、最高の景色を臨むことが出来ました。山頂からは尾根道を下り、昭和初め頃まで旅籠があったという上西室跡、水ヶ元茶屋跡を過ぎるとなだらかな下りの石畳道、侍平屋敷跡まで続きます。伯母子岳登山口を経て、今夜の宿、農家民宿政所に到着しました。(KE)

強風の伯母子岳山頂にて
石畳の道

3/19・三浦口から舟戸橋を渡って古道へ入ります。ここには美しい石畳が残っていました。まっすぐに伸びた木々を抜けて道を進むと、荒々しい巨木が何本か立ち並びます。吉村家跡の防風林で樹齢500年になるそうです。自然との共存や知恵を生かした当時の生活ぶりを感じとることができました。ピークの三浦峠まで700mの標高差を上りきり、そこからの尾根道の下りは歩きやすく静かで雰囲気がありました。西中バス停からは舗装道路を経て十津川温泉へ。透き通った美しいブルーの川に癒やされながら柳本橋の吊り橋を通って宿に到着しました。源泉掛け流しのお湯で身体が心地よく温まり、美味しい猪鍋など頂き大満足。これまでの疲れも取れて元気いっぱい!いよいよ明日はゴールの熊野本宮大社へ向かいます。(TM)

柳本橋

3/20・目が覚めると外は霧雨。予報通りの雨。その雨も出発の頃には小雨に。美味しい料理といいお湯でもてなしてくれた太陽の湯を後に、最終日のハリを感じる脚を一歩ずつ踏み出しながら、まずは大きな世界遺産の石碑がある果無(はてなし)集落を目指します。憧れの石碑の前で記念撮影後、最終日の難関、きつい登りの果無峠へ。峠近辺は霰が散らつく天候の中、慎重に峠越え。無事に国道に降りた後は、1時間ほどアスファルトの道を歩き、中辺路との合流後は、30分ほどでゴールの本宮大社へ。無事の到着に感謝し、皆で本殿に手を合わせ、バス亭まで移動して解散。一本早いバスに乗れたので途中の速玉神社にも参拝することが出来、5日間にわたる小辺路を無事に歩ききることができました。(FM)

果無集落の世界遺産石碑
果無峠にて(標高1060メートル)
熊野本宮大社に到着

三浦半島・大丸山~大平山(G3)

日 程:2024年3月16日(土)
天 気:晴れ
コース:金沢文庫駅…能見堂跡…金沢自然公園…大丸山…天園…大平山…北鎌倉駅

感 想:「本日の最高気温20度」と言う天気予報のアナウンスに心を弾ませ、金沢文庫駅に早めに到着。定刻に皆さん集合し、行程を確認後出発し5分ほど駅前と住宅地を歩くとすぐに登山口到着。テンポよく緩いのぼりを進み時折木々の中からガサゴソ!タイワンリス登場です。やはりとても可愛いですが外来種、鎌倉市では数千万円を投入し数多くの駆除をしているとの話を思い出すと複雑な気持ちです。個体数が減ったとの話ですが、山行中にも10匹以上は目撃しました。天園の竹やぶを観ながら竹の子料理で話が咲き、海を見下ろせる茶店跡の木陰でランチタイム。海から吹き抜ける南風が気持ちいい!その後ゴルフ場を横目に大平山を経て建長寺上からの眺望を楽しんでから、拝観料がもったいないので住宅地や明月院前を通過し、北鎌倉駅にて無事解散となりました。高低差の少ない整備されたハイキングコースですが、距離があり緩く長く楽しめるルートでした。下山後もバリエーション豊かに楽しめました。(SN)

建長寺上展望台
大平山山頂にて

奥武蔵・高山不動尊~関八州見晴台(G3)

日 程:2024年3月9日(土)
天 気:晴れ
コース:西吾野駅…石地蔵…高山不動尊…関八州見晴台…新作峠…傘杉峠…顔振峠…吾野駅

感 想:天気は晴れ、ただし風が強いという予報でした。駅前に集合した総勢10名、初顔合わせの人もいたので簡単に紹介を済ませ、2班に分けたことを確認してスタートです。初めはしばらく舗装路歩きで、登山口からは急坂が続きます。気温は低めで風もあったことから寒さを感じていましたが、登り始めると直ぐに暑くなり衣類調整を行いました。歩きやすい登山道を登っていくと、別ルートとの合流地点にあるのが可愛いお姿の石地蔵です。ここから緩やかに登っていった先に荘厳な趣をたたえる高山不動尊が鎮座しています。境内の大いちょうは樹齢800年、高さは30メートル以上とのことです。反対側にある参道の急階段は120段、この登りが今回の最大の難所でした。昼休みの後は関八州見晴台に向かいます。遠くの空はやや曇っていたこともあり、関八州とはいきませんでしたが、スカイツリー、横浜ランドマーク、丹沢、日光連山なども見渡せて大満足。下りは数日前の雪が残る登山道を慎重に歩き、途中で梅や桜を愛でながらほぼ予定時刻に駅に到着することができました。(HT) 

高山不動尊にて
関八州見晴台にて

奥武蔵・天覚山~多峯主山~天覧山(G3)

日 程:2024年3月3日(日)
天 気:晴れ
コース:東吾野駅…天覚山…久須美坂…多峯主山…天覧山…飯能駅

感 想:西武秩父線の車窓から梅の咲いた様子が見え、この界隈も春だなぁと思っているうちに東吾野駅に到着し、改札外の集合場所へ向かいました。まだ寒いものの天気が良く、もう震えるほどの寒さではありません。山行行程を見ると、駅から最初の目的の天覚山まで30分です。30分で約200mを登り山頂まで行くことになりますが、休憩をはさみつつ最初の山頂へ到着。標高が低くてもなかなかの景色が眺められ、早々にピークを踏んだことに満足しました。天覚山を後にし、ランチ予定の多峯主山(“とうのすやま”と読めませんでした)までは少々行程が長くなり、さらに小刻みにアップダウンを繰り返すので楽ではありませんが、トレーニングに最適だと思いました。登山道は整備され歩きやすい反面、低山とはいえども地図を見ると色々なルートがあり、道標は必ず確認するなど気をつける必要があります。やっと多峯主山へ到着し、頭の中は「うどんパーティー」でいっぱいです。リーダーが早々にうどんの支度をしてくれて、なんと2種類の味!でうどんを楽しむことができました。さらにリーダー手作りの蕗の薹味噌や菜の花のおひたしで春の味覚も味わい、山頂からの景色を堪能せずに食事に集中してしまいました。お腹いっぱいで満足ですが、最後に天覧山が待っています。これまでの距離に比べたら、あっという間に山頂へ到着しました。天覧山から下り、飯能の駅までも短く、駅に到着し解散となりました。(KS)

天覚山山頂にて
多峯主山山頂にてうどんパーティー

奥多摩・川苔山(雪山・Bランク)

日 程:2024年2月24日(土)
天 気:曇り
コース:鳩ノ巣駅…大根ノ山ノ神…大ダワ…舟井戸…川苔山…舟井戸…大根ノ山ノ神…鳩ノ巣駅

感 想:関東全域、数日前から雨が降り続いていましたが、連休中日の24日だけは晴天に恵まれるという天気予報でした。本日は鳩ノ巣駅から川苔山をピストン、山と高原地図で5時間35分のコースです。車窓から見える奥多摩の山々はうっすら雪化粧をしているように見えます。登山道の状態がわからないので軽アイゼンとチェーンスパイクを持参するよう依頼しました。鳩ノ巣駅から北へ民家の間を通って登山道入口へ。雪は全くないことからそのまま歩き続けます。川苔山は奥多摩でも人気の山だけあって山頂に行くコースが複数あります。本日は大根の山の神から大ダワを目指します。大ダワに近づくにつれ登山道脇にうっすら雪が見られるようになりました。鋸尾根はかなりの細尾根だったイメージがあるので、チェーンスパイクを着けて東側のトラバース道を歩きましたが、こちらも道の状態は、あまり良くありません。山頂が近づくにつれて雪が増えてくると思いきや、ほとんど雪のない状態に。山頂にいた男性に雪山っぽく写るようにという注文を付けてシャッターを押してもらいました。長居をすると身体が冷えてくるので早々に下山開始。晴天の予報でしたが、終日曇り空で太陽を見ることはありませんでした。雪が解けて泥となった登山道をゆっくりと休まずに歩き続け鳩ノ巣駅に到着しました。(TS)

川苔山山頂にて
登山道途中の丸太橋

福島・安達太良山(雪山・Cランク)

日 程:2024年2月18日(日)
天 気:晴れ
コース:東川口駅(車)―奥岳登山口…五葉松平…安達太良山山頂…薬師岳…奥岳登山口(車)―東川口駅

感 想:東川口駅前に定刻の6時半過ぎに全員集合。本日の予報は晴天。「安達太良ブルーだー!」と車内での会話も弾みます。東北高速道を安達太良山に向けて北進。福島県に入りいよいよ目的の山塊が見えて来ました。雪が少なく頂上付近から八合目辺りまで雪に覆われていますが、一部地肌が見えている箇所もあります。奥岳登山口の駐車場は雪が解けて泥まみれ状態です。本来なら厳冬期の今は氷点下が普通ですが、今日はなんと4月並みの気温との事です。今回はスキー場脇の登山道を進むコースです。標高1600m程の薬師岳を過ぎた辺りで勾配も緩やかになり、はい松の間を暫く進むと、上部の稜線から大人数の一団が降りてきます。約30人程でしょうか。参加者の殆どが女性で明らかにツアーの一団の様でした。最近はあちこちの山でこの様な営利を目的としたパーティーを見かける様になりました。時の移ろいとともに登山スタイルも変わってしまいました。それは兎も角、程なくして安達太良山の象徴、あの溶岩ドームが見えて来ました。地図上では乳首と記してあります。本来だとこの時期、その乳首は雪の塊の様になっているはずですが地肌も所々露出しています。頂上での気温は1℃程で風はそこそこ吹いていましたが、何しろ絵に描いたような晴天で、360度素晴らしい光景が広がっていました。そして紺碧の空。まさに安達太良ブルーです。猪苗代湖や磐梯山、吾妻連峰の山塊も手に取るようでした。名残惜しくはありましたが集合写真の後、この素晴らしい眺望の中で暫しの昼食。時間的にも余裕が有りましたので、ノンビリ雪山を堪能しながら下山しました。(KS)

安達太良山山頂にて
溶岩ドームをバックに

富士周辺・鉄砲木ノ頭(G4)

日 程:2024年2月17日(土)
天 気:曇り
コース:山中湖旭日丘BS(タクシー)―三国峠…鉄砲木ノ頭…切通峠…山中湖平野

感 想:冬晴れが続いていた中、天気予報は当日だけ曇り、登山開始の三国峠に着いても状況変わらず、おまけに気温の高い日が続いたので雪がありません。とりあえずスパッツだけ付けて出発。鉄砲木ノ頭でも山中湖は眼下にかろうじて見えるものの、富士山も南アルプスもガスの中。気を取り直して歩を進め北斜面に出るとようやく少し積雪が残っていました。雪の残っている所を選んで歩き、少し雪の感触を味わうことができました。せっかく持参した軽アイゼンを付けることもなく、歩はどんどん進み予定の1時間も前に下山しました。1週間前に様子見に来たときは全コースにわたり20〜30センチの積雪があったのですが、短期間にこの変わり様でした。この時期の登山道の状態は変わりやすいので注意が必要と感じました。また、せっかく参加していただいた方々には富士山の影さえも見ていただくことができなかったので、せめてもと1週間前の富士山の写真を添付します。(NS)

鉄砲木ノ頭にて
1週間前・鉄砲木ノ頭から富士山を望む

南アルプス・入笠山(雪山・Aランク)

日 程:2024年2月17日(土)
天 気:晴れ
コース:武蔵浦和駅(車)─富士見パノラマリゾート(ゴンドラ)―山頂駅…山彦荘…ヒュッテ入笠…入笠山…山彦荘…富士見パノラマリゾートゴンドラ山頂駅(ゴンドラ)―富士見パノラマリゾート(車)─武蔵浦和駅

感 想:冬なのにぜんぜん寒くない日が続いています。今回はメンバーを武蔵浦和駅前でピックアップして中央高速を西へ。目指す入笠山は富士見パノラマリゾートスキー場のゴンドラに乗り、山頂駅から歩き始めます。本日も天気は晴れでほぼ無風。歩程時間1時間45分ほどのコースは高低差もあまりなく歩きやすい登山道です。ゴンドラ山頂駅にはスキーヤーに混じって入笠山山頂を目指す登山者もチラホラ。最近は雪が降っていないようで山頂駅周辺はシャーベット状の雪とアイスバーンが混じっています。滑ると危ないのでスタート地点からアイゼンを装着して手にはストック。山彦荘まで歩いたところで暑くて上着を脱ぎます。雪面は一度解けた雪が固まったアイスバーンですが、アイゼンがよく効くので快調に歩いて行けます。ほどなくして到着した入笠山山頂は、丁度お昼時ということもあって大勢の登山者で賑わっていました。我々は写真撮影終了後、先を急いで早速下山です。下山時はアイゼンの踵の爪を雪面に食い込ませるようにというアドバイスを実践で練習して、行きとは少し違うコースを通ってゴンドラ山頂駅に到着。山行を無事に終了させ、お昼ご飯にしました。(TS)

入笠山山頂にて-1
入笠山山頂にて-2

奥武蔵・武川岳~二子山(G2・体験コース)

日 程:2024年2月11日(日)
天 気:晴れのち曇り
コース:飯能駅(バス)―名郷…天狗岩…前武川岳…武川岳…焼山…二子山…芦ヶ久保駅

感 想:1週間前の雪の影響が心配でしたが登山口に雪はなく、安心して歩き出します。1時間近く歩いたところから雪が現れました。ザックザックと雪を踏みしめながら楽しんで前へ進むと天狗岩に到着です。大きな岩が重なる天狗岩。真正面からド真ん中を「よっこいしょ」と両手を使いながら登ります。そして武川岳へと進みますが、なかなかピークがこなくて何回騙されたか…。やっと着いたピークは前武川岳。そこには無数のダルマが転がっていました。まだか、まだか、とつぶやくこと10分。やっと武川岳に到着。武川岳ブルーの下、お昼ご飯を食べチェーンスパイクを着けたら今度は焼山です。道中、武甲山がとってもきれいに見えました。両神山、二子山、赤城山、遠くには雪を纏った浅間山までくっきり見えます。この辺りの積雪は深く、膝まで届く箇所もありました。せっかくなのでトレースから外れ深雪をスキーの真似をして下ったり、スノーエンジェルを作ったりしました。ロープに頼りながらの激下りでは、転ぶこともありましたが、フカフカの深雪が気持ちよく、楽しくて思わず大声で笑ってしまいました。最後に目指すは二子山。下った分だけガッツリ登ります。メンバーからは「雪道なので案外登りやすいね~」という声が聞こえてきました。同感です。途中、童心に帰って遊んだ時間もありましたが計画の時間に無事下山できました。お天気に恵まれ里山で思いがけず雪山体験もできて、なんだか得した気分の大満足のG2体験山行となりました。(TY) 

武川岳の山頂にて
焼山から見た雪の武甲山と両神山

房総・烏場山(G3)

日 程:2024年2月10日(土)
天 気:晴れ
コース:和田浦駅…花嫁街道入口…第二展望台…見晴台…烏場山頂上…見晴台…はなその広場…花嫁街道入口…和田浦駅

感 想:最近の房総の登山道は、台風や大雨の影響で荒れているという情報を耳にするので、前日までヤマレコのレポートなどを閲覧し、数日前の雪の影響などはいかがなものかと気にしながら山行に臨みました。歩き始めて少ししたところで早速登山道が崩落し、高巻きするような個所が現れてその先への不安がよぎります。ただ、そのあとは大きなトラブルもなく、この時期の外房らしい暖かな日差しを浴びて汗ばむようでした。衣類調整で薄着になり、そこからは気持ちよい登りが続きます。ところどころで休憩した際には、キラキラと輝く太平洋や房総丘陵のなだらかな山並みが遠望できます。途中では数名の登山者の方とすれ違ったり、追い越されたりということで、いつものような山歩きを楽しんでいましたが、見晴台での昼食の時、数十名の大きなグループが上がってくるのが見えました。それまでは贅沢にベンチを使ってのんびりランチタイムを楽しんでいましたが、あわてて席を詰めてベンチを空ける騒ぎです。話を聞いてみると、40名ほどの千葉のグループということで、我々はそそくさと荷物を畳んで頂上へ向かいました。烏場山の頂上はそれほど広くなく、40名も上がってきたらどうするのかなど余計な心配をしつつ、集合写真を撮って先を急ぎます。その後黒滝まで来ると当初の心配が的中し、黒滝方面の階段は通行止めです。やむなく、はなその広場を上から眺めるような林道を歩いて登山口へ向かいました。(HT) 

烏場山山頂にて
花嫁街道の花嫁さん

丹沢・大野山(G3)

日 程:2024年2月4日(日)
天 気:雨
コース:谷峨駅…嵐…林道横断…大野山…イヌクビリ…トイレ…大野山入口…山北駅

感 想:御殿場線の谷峨駅に到着すると挨拶を済ませ身支度整えて出発です。各々のカラフルなレインウエアが曇り空に彩を添えます。ところどころでリーダーがここからは会報の表紙のような富士山が、眼下には丹沢湖が望めるよと説明して下さっているうちに山頂に到着、お昼タイムです。お腹も満たされ体も温かくなりお決まりの集合写真を撮影し出発です。ほどなく進むと「薫る野牧場」の可愛いお顔のジャージー牛がお出迎え、しばし撮影タイム。こちらの牧場は2018年当時に29歳の島﨑薫さんが牛を自然放牧しながら山間部の環境を整える「山地(やまち)酪農」にほれ込み、ここ大野山に牧場をオープンさせたそうです。ブラウン色のジャージー牛に別れを告げ、枯葉のフカフカ道を進み山北駅へ向かいます。途中の舗装路の坂道ではHさんが地元の方から頂いたみかんが手元から脱出し、前を歩くリーダーの元へコロコロと転がります。“みかんが~”と叫ぶと昨日のサッカーの試合を彷彿とさせる振り向きざまの見事なトラップ。笑いも絶えず会話をしているうちに山北駅の桜並木に到着。“春は綺麗なのよ”とHさん。ぜひ次回は桜の季節に参りたいです。解散後に桜の湯で体を温め、お腹も温め御殿場線へ乗り込みました。(KY) 

大野山山頂にて
牧場の牛と会話

上信越・谷川岳天神平 雪上講習会(雪山・Aランク)

日 程:2024年1月28日(日)
天 気:曇り時々雪
コース:新座駅(車)―谷川岳プラザ駐車場(RW)―天神平駅…天神平付近にて雪上講習会…天狗の留場…天神平…天神平駅(RW)―谷川岳プラザ駐車場(車)―関越道赤城高原SA

感 想:新座駅前に定刻の7時に全員集合、車3台に分乗し谷川岳に向けて出発です。二日続きの荒天の翌日でもあり雪の状態が気になります。水上を過ぎ谷川岳が近づいて来ましたが、ガスで頂上辺りが全く見えません。ロープウェイ駅の駐車場でウェアを着込みフロントに向かいます。日曜日なのでさぞ混んでいるかと思いきや意に反しガラガラのロープウェイに乗込み10分程で天神平に到着。純白で真綿の様な新雪が30センチ程積もっています。天神平付近の積雪量は150センチ位でしょうか。早速アイゼンを装着し雪上訓練に適したゲレンデを目指すべく山頂へと続く急斜面に付けられたトレースを進みます。息を切らせながら15分程上った所に程良い斜面がありました。二班に分かれ斜面の新雪を踏み固めゲレンデ作りに取り掛かります。今回の講習会の目的は、基本的なアイゼン歩行と滑落停止操作の習得です。急斜面でのキックステップ歩行や足の置き方や出し方、下降時における膝の使い方や重心の位置など参加者各自が身体で覚える様にレッスンを繰り返します。またピッケルを使った滑落停止訓練も繰り返し実施しました。雪山を歩く以上ピッケル操作は必修科目となりますので訓練にも真剣さが伝わってきます。今回の参加者は初心者もいますが、ある程度雪山に慣れている方が殆どです。更にハーネスを装着しシュリンゲ(細引き紐)をザイルに結ぶプルージック方法などを体験しました。初級の山でも雪の状態によりザイルの助けを要する場合があります。このプルージック方法は細引き一本が有れば高価な器具などが無くても身の安全を確保できる便利な方法です。1時間ほど訓練を実施した後、実地訓練で天神尾根を歩き目的地の天狗の留場を目指します。

滑落停止訓練

途中の熊穴沢避難小屋は6割程雪に埋まっていますが例年より積雪が少ない感じです。避難小屋前で一息入れ、いよいよ急峻な天神尾根を踏み上げます。12名の大人数のパーティーでは有りますが各自のレベルが高く隊が乱れません。これには内心感心させられました。急登続きで多少息が切れましたが、予定時間丁度に目的地の天狗の留場辺りに到着。ここから双耳峰の一つトマの耳迄は40分程ですが今回はここまで。暫し休憩の後集合写真を撮り小雪舞う中で下山開始。1時間ちょっとで天神平駅に戻ってきました。帰路途中の温泉にて心地よい疲れをほぐし、赤城高原SAにて食事の後、解散となりました。(KS)  

プルージック連結練習
天狗の留場にて

秩父・宝登山(G4)

日 程:2024年1月27日(土)
天 気:晴れ
コース:野上駅…萬福寺…氷池分岐…野上峠…宝登山…宝登山神社

感 想:この時期の宝登山は大変な人出になることは承知していましたけど、この日は数日前の悪天候の後、快晴に恵まれたということもあって、多分私の知る限りでは最高の人出だったように思います。野上駅前では試参加のお二人と無事に合流をして、取り急ぎ自己紹介の後早速スタートしました。萬福寺の横から登山道に入り、心配した凍結もなく順調に歩を進めていくうちに、歩きやすい登山道でG4のスローペースということもあって、皆さんの楽し気な話声が賑やかに聞こえます。少し進んだところで“環境整備協力金”ということで、私有地の通行料100円を支払いました。特に休憩の必要もないくらい緩やかな登山道を進むうち、最後の階段地獄(多分200段ぐらい)を乗り越えれば目指す山頂到着です。お目当ての蝋梅は五分咲き程度ではありましたが、青空に映えるレモンイエローはこの時期ならではの自然からの贈り物です。しっかり目の保養をさせてもらい、昼食の後はゆっくり下山です。そしてほぼコースタイム通りに宝登山神社の大鳥居にたどり着き、解散となりました。(HT) 

宝登山山頂にて
蝋梅をバックに

浅間・黒斑山(雪山・Bランク)

日 程:2024年1月14日(日)
天 気:晴れ
コース:高崎駅(車)―車坂峠…槍ケ鞘…トーミの頭…黒斑山…トーミの頭…車坂峠

感 想:高崎のビジネスホテルに泊まった2名で浅間山外輪山最高峰の黒斑山を目指します。一日中晴天という天気予報を見てゆっくりホテルを出発。路上に積もった雪が期待を高めます。あさま2000パークスキー場の駐車場はすでに満車。少し下った路肩に車を停めて準備開始。多くの登山者が車坂峠に向かって歩いています。本日は車坂峠から黒斑山山頂を往復、山と高原地図で3時間35分のコースです。登山道に積もった新雪は多くの先行者により踏み固められ、歩き易い状態になっているのでアイゼンを使わずに登り始めます。登山靴からキュッキュッと心地よい音が聞こえてきます。天気は快晴、雪質は最高。傾斜は緩やかで危険箇所はありません。槍ケ鞘で目の前に現れた浅間山を見ながらアイゼンを装着。トーミの頭を経由してアッという間に黒斑山山頂に到着。みなさんに混じって浅間山を眺めながらのランチタイム。いつまでも居たくなるような晴天ですが、後から来る人のために下山開始。復路はアップダウンがない北側の登山道を下ります。眺望がない樹林帯の中をサクサク歩いているとほどなく駐車場に到着。物足りなささえ感じますが、天気や雪の状態によって大きく変わるのが雪山。たまにはこんな日もいいものです。(TS)

黒斑山山頂にて
トーミの頭から下り

赤城・黒檜山(雪山・Bランク)

日 程:2024年1月13日(土)
天 気:晴れのち雪
コース:高崎駅(車)―黒檜山登山口…富士山展望台…黒檜山…展望地…黒檜山…富士山展望台…黒檜山登山口

感 想:赤城山というのは大沼・小沼を取り巻く火山帯の総称で、その最高峰が今回目指した黒檜山になります。メンバーをピックアップして大沼北東の黒檜山登山口に到着。登山口までの道路上にはあまり雪はありません。本日のコースは山と高原地図で2時間50分の歩程です。登山口から見上げた登山道は雪道というより凍っているように見えます。準備を整え山頂を目指して出発。天気は快晴です。高度を上げるに伴い登山道の雪の量は増えていきますが、ゴロゴロした岩が露出し、うっすら積もった雪の下には木の根が張り出していて注意が必要です。山頂でのんびり景色を堪能しているといつの間にか空が雲に覆われていきます。神様、被災地ではなく、こちらに降らせてください、という願いが叶ったようで降雪の中の下山。あらためて山の天気の変化の早さを実感しました。あとで見たニュースでは都内でも雪が降ったとのこと。しんしんと降る雪の中、トレースが消えた登山道を慎重に下りながら駐車場に到着しました。(TS)

黒檜山山頂にて
展望地より望む

奥武蔵・伊豆ヶ岳~子ノ権現(G3)

日 程:2024年1月13日(土)
天 気:晴れのち曇り
コース:正丸駅…正丸峠分岐…五輪山…伊豆ヶ岳…古御岳…高畑山…中ノ沢頭…天目指峠…子ノ権現…西吾野駅

感 想:正丸駅に集合し、身支度を整え出発します。少しの間舗装道路を進みます。登山口に到着すると大きなミツマタの木がつぼみを沢山つけていました。春が感じられます。少量の水が流れる沢沿いの山道をゆっくり登ってゆきます。稜線手前の急登は山肌が見えて、木の根っこもむき出しになっていて、ズルズル滑りそうなので慎重に登ります。登り終えて呼吸を整え、ここからは気持ちの良い稜線歩きです。しばらくすると男坂、女坂の分岐に到着。今回、男坂は危険のため通行止めになっていたので女坂を進みます。穏やかな上り坂でした。男坂を登ってみたかったなーとも思いました。伊豆ヶ岳頂上に到着し、集合写真を撮って先に進みます。こんどは急な下り坂です。滑らないよう十分注意して下ります。下った後は木立の間の関東ふれあいの道を気持ちよく進んで、古御岳を過ぎ高畑山で昼食です。ここからまた下って天目指峠に着いたときは、もう登りはないものと思っていたら、子ノ権現に向けて登りが始まりました。やっと子ノ権現に到着すると、境内には福寿草が咲いていました。せっかくなので鐘を撞いてから足腰の健康を願ってお参りし、一息つきます。その後、30分ほど下り舗装路に出ましたが、雨がパラツキ始めた事もあり、疲れた足に鞭打って歩いた結果、タイミングよく電車に乗ることが出来ました。山行中はお天気に恵まれて、楽しい時間を過ごせました。(KY)

伊豆ヶ岳にて
子ノ権現にて

高尾・小仏城山~高尾山(G3)

日 程:2024年1月8日(月・祝)
天 気:晴れ
コース:高尾山口駅…稲荷山…もみじ台…一丁平…一丁平展望台…城山…一丁平展望台…一丁平…もみじ台…高尾山…高尾山薬王院…霞台園地…清滝駅

感 想:高尾山口駅に集合。成人の日の祝日で駅前は大勢の人で賑わっていましたが、無事に試参加の方にも会え、簡単に自己紹介をおこない、稲荷山コースへと向かいました。稲荷山コースは、去年登山道の整備が行なわれ、段差の大きいところ、木の根が盛り上がって危ないところなどに木製の階段が設置されてとても歩き易くなっていました。高尾山山頂へは行かずにまき道を抜け、もみじ台北側のまき道へと進みます。今回の山行は、「シモバシラの氷華を見に行こう」というキャッチフレーズでした。高尾山も冬になると霜柱がたくさん出来るのかな?シャリシャリ踏んだら楽しいかな?なんて呑気に考えていましたが、全くの別物でした!「シモバシラの氷華」とは、シモバシラ(シソ科の多年草)の根から吸い上げられた水分が枯れた茎からしみだし、冷たい外気に触れて凍っていくことでできる可愛らしい氷の花でした!もみじ台北側まき道でいくつか見つけることができ、それぞれオリジナルの美しい氷の造形にみんな歓声をあげていました。一丁平展望台では、青い空にど~んと迫力のある富士山も拝むことができ、清々しい気分でテンションが上がります。人が少ないわき道を選びながら快調に進み城山に到着。皆さん温かいなめこ汁など注文して楽しいランチタイムを過ごしました。帰りは、高尾山山頂~3号路~薬王院~2号路~東京高尾病院の駐車場を抜けて清滝駅に戻りました。私にとってお正月明けの本年初の山行、最高のお天気で皆さんと楽しく山歩きができて、今年も良い年になりそうな予感!有り難うございました。(TS)

シモバシラの氷華
城山山頂でなめこ汁を堪能

南アルプス・入笠山と八ヶ岳・北横岳(雪山・Aランク)

日 程:2024年1月7日(日)~8日(月・祝)
天 気:1/7・晴れ、1/8・晴れ
コース:
1/7・集合地(車)―富士見パノラマリゾート(ゴンドラ)―山頂駅…山彦荘…ヒュッテ入笠…岩場コース分岐…入笠山…山彦荘…ゴンドラ山頂駅(ゴンドラ)―富士見パノラマリゾート(車)―白樺湖(ホテル泊)
1/8・白樺湖(車)―北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(RW)―山頂駅…坪庭…北横岳ヒュッテ…北横岳…北横岳ヒュッテ…坪庭…山頂駅(RW)―北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅

感 想:今回は2日間で雪山入門コースとして有名な南アルプス・入笠山と八ヶ岳・北横岳の2座を目指します。西船橋駅でメンバーをピックアップした後、車は中央高速へ。南諏訪インターを降りると右手の八ヶ岳には雲がかかり、左手の入笠山は雲一つないことから、初日は入笠山に登ることにして、富士見パノラマリゾートへ。今年は雪が少ないようでゴンドラから眺めるスキー場の下部は人工雪でした。ゴンドラを降りる人の大半はスキー客ですが中には私たち同様入笠山を目指す登山者もチラホラ。入笠山は手軽な雪山として人気が高く、登山道も踏み固められています。始めアイゼンを使わずに雪の上を歩く体験をして、山彦荘で手袋をはめたままアイゼンを付ける練習をしました。実際にやってみるとこれがなかなか難しい。分岐では岩場コースを選び、雪と岩がミックスした登山道をアイゼンで歩く感覚を掴みます。山頂では晴天に恵まれ景色を堪能することができました。長居をすると身体が冷えてくるので写真を撮って早々に下山。ゴンドラ乗場に戻って昼食としました。スキー場近くの温泉で温まって、本日の宿泊先である白樺湖畔に向かう途中、雪が降り出しました。

ゴンドラ山頂駅にて
入笠山山頂にて

2日目は八ヶ岳・北横岳です。朝起きると晴天ですが、駐車場に停めた車には雪が積もっています。車の雪を落として出発、北八ヶ岳ロープウェイ乗場に到着です。北横岳もロープウェイ山頂駅から歩ける手軽な雪山として人気があります。昨日の入笠山よりも歩程が長く少しハードですが、危険個所はありません。昨晩降り積もった雪のおかげで木々が雪化粧をして幻想的な新雪の雪山を楽しむことができました。コース脇にロープが張られ、夏は高山植物がきれいな坪庭を緩やかに進むと樹林帯に入り本格的な登りが始まります。アイゼンの装着もだいぶ慣れてきました。ときおり樹林帯の切れ間から北八ヶ岳の山々が見えます。北横岳ヒュッテで栄養補給をしてもうひと頑張り、山頂を目指します。急登の先の山頂は晴天に恵まれ360度の展望です。いつも南アルプスの右端に見える甲斐駒ヶ岳のさらに右側に仙丈ケ岳が見え、不思議な感じです。下山後、携帯したけど使わなかったスノーシューを履いて登山道を外れ、股下までの深雪を歩く体験をしました。本格的な雪山シーズンに向け気分を盛り上げ、無事に2日間の雪山入門コースを修了しました。(TS)

樹林帯の中の登り
北横岳山頂にて

富士周辺・杓子山(G2)

日 程:2024年1月5日(金)
天 気:晴れ
コース:富士山駅(タクシー)―不動湯…杓子山…大榷首峠…高座山…杓子山登山口…鳥居地峠…忍野八海浅間神社

感 想:2年前に1度登った杓子山。さほどきつくもなく、富士山の姿が楽しめる山という印象をもって今回参加。さらに以前はスタート地点の不動湯まで1時間かけて舗装路を歩いたが、今回はタクシー移動。楽勝気分で歩き始める。しばらくすると分岐があらわれ、中強度コース、健脚向けという看板の方向に進む。あれ前回とコースが違うと思いつつ、しばらく登りやすい道をゆっくり快適にすすみ、随所に目の前に富士山がそびえたつ大パノラマを楽しみながらあっという間に尾根にでてここから急登になる。うっすらと残雪が現れ軽アイゼンを装着。1時間ほど悪戦苦闘すると山頂に到着。富士山がドーンをお出迎え。すそ野から頂上まですべてがクリアに見えてその圧巻の眺望に大感動。頂上で昼食の後、大榷首峠(おおざすとうげ)から高座山(たかざすやま)を抜けて忍野八海へ向かう。途中泥道の急な下りがつづく。箱根の仙石原のようなススキの中を富士山に向かって下っていくが、こけたら最悪と神経を使いつつも、また違った富士山の眺望を楽しむ。下山後は、忍野八海の散策・紅富士の湯と別れて解散。外国人だらけのバスに乗って帰路につく。とにかく快晴の空のもと丸一日富士山のフルコースを楽しめた山行でした。(SK) 

杓子山へ向かう途中のビューポイントより
杓子山山頂にて

房総 石尊山(G4)

日 程:2023年12月23日(土)
天 気:晴れのち曇り
コース:安房小湊駅(タクシー)―麻綿原高原…横瀬分岐…もみじ郎…大岩壁…小倉野分岐…石尊山…七里川温泉

感 想:麻綿原高原の車が入るギリギリのところまでジャンボタクシーに入ってもらい、林道を歩き始めます。すぐに登山道に入り昔遭難騒ぎのあったという馬頭観音分岐に至ります。少し踏み跡の薄い横瀬分岐(分岐点は確認できなかった)を過ぎるとすぐにモミの大木「もみ太郎」に順調に進み、さらに「もみじ郎」まで進み昼食をとりました。そしていよいよ本日最難関の尾根へ、地図で見ると尾根がΩの字型に曲がり、その尾根への登りも下りも手掛かりとなる木などが少なく、さらに足元は滑りやすい砂礫状の急斜面となります。ここで、特に下りの急斜面にてこずり、また道が発見しづらく行きつ戻りつ時間がかかってしまいました。この後はほぼ順調に進みましたが、この時点で当初の下山予定より1時間遅れのため、石尊山でゆっくりする間もなくそそくさと七里川温泉に下りました。さらに七里川温泉では帰りのデマンドタクシーの時間まで2時間弱しか余裕がなくなったので、温泉入浴を泣く泣く割愛し、囲炉裏での焼き肉パーティーだけとなりました。HTさんに準備していただいた食材と、加えてさるお方が猪肉の差し入れを届けてくださり、その方も合流し盛り上がりました。(NS)

石尊山山頂にて
七里川温泉沖津屋の囲炉裏にて

丹沢・蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳(G2)

日 程:2023年12月23日(土)~24日(日)
天 気:12/23・晴れ、12/24・曇りのち晴れ
コース:
12/23・橋本駅(タクシー)―焼山登山口…焼山…姫次…蛭ケ岳…蛭ケ岳山荘(泊)
12/24・蛭ケ岳…丹沢山…竜ケ馬場…塔ノ岳…花立山荘…大倉BS

感 想:橋本駅からタクシーで焼山登山口へ移動。丹沢主脈縦走初日は焼山を経由して蛭ケ岳まで向かう。初日の山場は焼山山頂迄の急登と蛭ケ岳山頂付近の階段地獄。通常の荷物なら平気な猛者ぞろいながら、今宵のクリスマスパーティーの材料で皆さん重い荷物を背負っている。スタートから焼山山頂まで約 2時間、後半1時間は登る角度がぐっと上がり手足を使わないと登れない箇所も登場し、ここでいっきにバテてくる。焼山山頂を越えてからは一転して快適な山道が続き黍殻山避難小屋周辺の広場で昼食。そこで同じく蛭ケ岳山荘で自炊する6人グループと遭遇。最大の懸念が今夜の自炊場所の確保。目の前のライバルに対し友好的な態度でご挨拶。姫次で6人グループにまた遭遇。我々が富士山の写真を撮っている間に先行してライバルが出発。蛭ケ岳目前になると、あらら下りが続き心が折れる。そしてクライマックスの山頂までの階段を早く場所取りをせねばと体に鞭をうち何とか登りきる。懸念の場所確保は、Oさんが6人グループと話しをつけていただきクリア。お楽しみの自炊は、燻製の珍味・いかとホタテのバター焼・クラムチャウダー・ミネストローネ・サラダ・鳥のハーブ焼き・パエリアにワインでのどを潤し、焼きリンゴがついたイチゴのショートケーキで締めくくる。日没時は赤い空に富士山の黒い影、その後は東京の夜景が始まり、なんとも贅沢なクリスマスの夜となった。

蛭ヶ岳山頂にて
焼きリンゴ付きイチゴのケーキ

翌日は朝7時に出発。ガスに囲まれ風も吹き気温はマイナス6度。あたり一面の霧氷に富士山や白い太陽がガスの中から一瞬現れては消えとなんとも幻想的な雰囲気である。岩場をよじ登る箇所は登場するが、おおむね丹沢山から塔ノ岳まで快適な山道が続く。途中不動の峰の新しい休憩所で冷めた体に熱いコーヒーで一服。残念ながらガスで景観は楽しめなかったが霧氷の世界はなかなか見られない光景でむしろラッキー。昼食は花立山荘で各人注文。そこまで下るとガスは晴れ富士山もよく見える。食後はゆっくりとした速度で長い下り坂をひたすら下山。はじめてのリーダーだったが皆さんの協力のもと無事終えることができ最高の2023年の締めくくりができた。(SK)

丹沢山山頂にて

鎌倉・源氏山(G4)

日 程:2023年12月16日(土)
天 気:晴れ
コース:北鎌倉駅…円覚寺…東慶寺…源氏山…葛原岡神社…高徳院(鎌倉大仏)…長谷観音(長谷寺)…稲村ケ崎

感 想:北鎌倉駅で集合、自己紹介して出発です。まずは円覚寺に向かいます。歴史あるお寺で広い境内には茅葺きのお堂に美しい庭園、仏殿の天井には龍が描かれていて見事でした。次に向かったのは東慶寺です。かけ込み寺、また花の寺として名が知れており枝垂れ桜に梅、木蓮、紫陽花と四季の花々が楽しめるようです。山門を出て浄智寺の脇を進むといよいよ山道になり源氏山へ向かいます。葛原岡コースは木の根が張り出した道もあり住宅地の近くとは思えないルートです。葛原岡神社に到着するとサブリーダーのHさんが寒天ゼリーをくださり、栄養補給したいタイミングで美味しく頂きました。ご馳走様でした。境内には「縁結び」のパワースポットがあり鎌倉の自然と厳かな雰囲気でご利益ありそうです。次に高徳院(大仏)へ向かいます。大仏コースも急な下りもあるなかなか本格的なコースです。到着後は大仏様の写真を撮り昼食です。鎌倉の象徴であり存在感抜群の大仏様はやっぱり圧巻の大きさです。散策ラストは長谷観音(長谷寺)です。山門の松の木と赤い提灯が印象的で紫陽花寺としても有名で相模湾を見渡す事ができる人気スポットです。その後は稲村ケ崎温泉まで海岸線を散策し、温泉で汗を流しました。紅葉は終盤でしたが混雑を免れゆったりと源氏山を楽しむことができました。皆様お疲れ様でした。(MM)

葛原岡神社にて
鎌倉大仏

丹沢・畦ヶ丸(G3)

日 程:2023年12月10日(日)
天 気:晴れ
コース:谷峨駅(バス)…西丹沢ビジターセンター…下棚…本棚…善六ノタワ…畦ヶ丸…善六ノタワ…西丹沢ビジターセンター

感 想:御殿場線谷峨駅で山行参加メンバー全員集合。谷峨へ向かう電車の車窓からは大きな富士山を眺めることもでき山頂からの絶景の期待が膨らみます。バスの時間まで時間があるため自己紹介と準備をしバスを待ちます。バスは定刻より10分ほど遅れ西丹沢ビジターセンターへ向かいます。 ビジターセンターへは20分遅れで到着、この時点で帰りの予定バス乗車は赤信号。リーダーから次のバスへの変更と昼食時にヘッドライトの準備の指示があり、内心初のヘッドライトになるかもとドキドキです。そして、畦ヶ丸へのピストン登山をスタートしました。

この辺りは本当に水が豊かで、水の透明度に感動し下棚の滝や本棚の滝など晩秋の美しい景色と一緒に楽しみました。この日は、都心では気温が20度予報、丹沢でも沢から離れ徐々に登山道に入ると汗が吹き出てきます。 善六ノタワを通過し畦ヶ丸山頂に到着。絶景を期待していましたが、残念ながらあまり眺望は望めず富士山は見えずでした。少し先に進み畦ヶ丸避難小屋で昼食です。住むことができるくらいの立派な避難小屋のテーブルを囲み昼食をとりました。昼食後は、ザックの底からヘッドライトを準備して下山の開始です。リーダーがペースに配慮しながらの下山でヘッドライトを使うことなく明るいうちに無事下山することができました。澄んだ青空と秋色の木々に清流と美しい景色を堪能し皆さんと楽しい時間を共有できました。(NM)

下棚の滝にて
畔ヶ丸山頂にて

北八ヶ岳・天狗岳(雪山・Cランク)

日 程:2023年12月10日(日)
天 気:晴れ
コース:高尾駅(車)―唐沢鉱泉…展望台…西天狗山頂…展望台…唐沢鉱泉(車)―高尾駅

感 想:高尾駅前に定刻の7時過ぎに全員集合、今日は上天気です。参加者全員、今日は白銀の天狗ブルーだー!と意気込み車2台で出発。甲府を過ぎ、長野県に入っていよいよ目指す八ヶ岳連峰が見えて来ました。しかし、期待に反し新雪に輝く雪山とは程遠い真っ茶色の八ヶ岳連峰がそこに横たわっていました。事前の情報で積雪は少ないと知ってはいましたがここまでとは、、、。唐沢鉱泉前で装備を整え西尾根ルートで今回の最高峰西天狗岳に向かいます。このルートは展望台と言われる稜線に出るまで日陰の谷筋を上る為、出発から程なくして登山道に圧接した雪道が現れました。程好いところでアイゼンを装着。予定の1時間半ほどで稜線に出ると展望が開けて、赤岳や阿弥陀がドーンと目の前に現れました。このルートは季節を問わず何度も登り、見慣れた風景ではありますが何度見ても感動します。しかし陽の当たる稜線上には殆ど雪はありません。今回の山行は初冬の雪山を堪能すると同時に、アイゼン装着での雪と岩稜歩行の足慣らしを目的にもしていましたので、アイゼン装着のまま解けて地肌むき出しの登山道や岩稜を注意しながら進みます。程なくして西天狗本峰直下に来ました。ここからは距離にして頂上まで150m程です。(途中丸い岩のゴーロ帯箇所が50m程)普通に歩けば時間にして20分もあれば頂上に立てそうな距離です。そこで本来この山では殆ど必要はありませんが、今回折角なので体験としてアイゼンを装着してのコンテ歩行(安全確保のため雪上の稜線などでザイルで数人を繋いだまま進む歩行)で頂上を目指すことにしました。私とサブリーダーのTさんが4人ずつに分かれ慎重に時間を掛け進みます。短い距離と言ってもアイゼン装着での慣れないコンテ歩行。頂上に立てたときは全員達成感でいっぱいです。記念の集合写真を撮り終わる頃には予定時刻をかなり過ぎており、当初予定の東天狗から黒百合ヒュッテ経由では下山予定時刻より時間超過と判断し、西尾根を戻るコースに変更。当初予定の下山時刻に唐沢鉱泉登山口に到着しました。帰りは恒例の温泉にて汗を流し食事のあと一路高尾駅へ。(KS)

西天狗岳山頂にて
西天狗岳山頂から赤岳、阿弥陀岳を望む

奥多摩・奥多摩むかし道(G4・忘年山行)

日 程:2023年12月6日(水)
天 気:晴れ
コース:奥多摩駅(バス)―奥多摩湖…白髭神社…奥多摩駅

感 想:朝のうちは小雨模様でしたが、電車が奥多摩駅に近づくにつれて急速に天候は回復し、歩きだすころには全くの快晴となりました。ひと通りのあいさつや自己紹介の後、早速歩きだします。登山道入口から緩やかな登りを少し歩くと奥多摩湖や小河内ダムを見下ろす高台に出ます。ここが本日の最高地点(約600m)です。ここから西久保切り返しまで150mほど下り、あとはほぼ平坦な道。そして奥多摩駅のゴールまで、さまざまな石像や神社、吊り橋、レトロな集落、紅葉の巨木などを眺めながらのんびりしたハイキングを楽しみました。このコースは早春から新緑の季節、爽やかな初夏、そして紅葉の秋と、様々な季節ごとにいろいろな表情を楽しむことができます。そしてゴールのあとは河辺の梅の湯でゆっくり温泉に浸かり、さらに懇親会で今年1年を締めくくり、また来年の登山計画などに思いを馳せながら、楽しい1日を過ごすことができました。(HT)

奥多摩湖湖畔にて
むかし道の紅葉

房総・養老渓谷(G3)

日 程:2023年12月2日(土)~3日(日)
天 気:12/2・晴れ、12/3・晴れ
コース:
12/2・下郡駅(車)―養老渓谷駅…梅が瀬渓谷…日高邸跡…梅が瀬渓谷…養老渓谷駅(車)―Wild River Side Camping Hill(泊)
12/3・Wild River Side Camping Hill(車)―粟又の滝…筒森もみじ谷紅葉めぐり…チバニアンビジターセンター…木更津駅

感 想:この企画はテント泊未経験者や初心者が体験しながら学ぶために開催されました。快晴の朝、JR久留里線下郡駅で参加者が合流し、車で養老渓谷駅へ。まずは日高邸跡までの川沿いの散策を楽しみます。途中、高く切り立った崖面を見上げると上の方に赤や橙に色づいた紅葉が青い空に映える景観が目に入り、何度も足を止めて季節の美しさを堪能しました。

日高邸跡にて
梅が瀬渓谷

散策の後、養老渓谷駅に戻り、いよいよキャンプサイトへ。平らな場所を確保しテント設営に入ります。初心者はOサブリーダーのギア選びや組み立て方についてレクチャーを受けながら手を動かし、「ペグって何?」「フライシート??」という状況の中、とりあえず一連の動作を体験しました。夕暮れになり寒さも厳しくなり、ごりやくの湯でホッと一息。次に食事づくりを学びます。Oさんの指示のもと、キャロットラペ、ちくわのピカタをみんなでつくり、スパイス入りのホットワインで乾杯!Kリーダーのトマトベースの野菜煮込みが身体を温めてくれます。キャンプサイトのご厚意でグランピング用のBBQテーブルを使わせていただき、焼肉を塩でがっつりいただきました。〆は梅風味のいわしの缶詰で炊いたご飯。缶詰やチーズ、ソーセージなど素材が持つ塩気や味を活かすことを学びました。夕食後はキャンプファイヤーで暖をとり、炎のゆらぎを見ながら気持ちを整えました。

テント設営完了
焚火を囲んで団欒タイム

二日目の朝は暖かいコーヒーで始まり、ホットサンドと野菜たっぷりの鶏白湯スープをつくりました。Oさんの「坂道の歩き方講座」を聴きながらゆっくり食事をしていたら、日が昇って紅葉が赤みをまし、身体も暖かくなってきます。そして撤収です。テントについた水滴対策や荷物の詰め方、最後は重たいザックのしょい方を教えていただき、本当に多くのことを学ぶ機会となりました。テントを撤収後は養老川周辺の紅葉巡り。紅葉はきれいでしたが粟又の滝の周辺も豪雨の災害を受けた爪痕があり自然災害の猛威を感じました。最後はチバニアンビジターセンターを訪問。全員が抱いていた「チバニアンとは何か?」という謎も解消しました。「テント泊」という山行案内には参加を躊躇していた初心者は、一連の体験を経て「テント泊をもう少しやってみよう」と思いを変えました。みなさん、本当にありがとうございました。(IR)

奥高尾・景信山~城山(G3)

日 程:2023年12月2日(土)
天 気:晴れ
コース:高尾駅(バス)―小仏…346m地点…景信山…小仏峠…城山…一丁平…高尾山…いろはの森分岐…霞台園地…蛇滝…高尾駅

感 想:スタート地点の小仏バス停は息が真っ白になるほどの寒さです。簡単な挨拶を終えさぁ出発。ブルっと震えるほどの寒さでしたが登り始めると直ぐに体が温まり衣類調整をします。景信山山頂までは行きかう人も少なく、気づいたらもう山頂です。集合写真を撮り、富士山ご対面に向かいましたが、残念ながらちょっと雲がかかっていました。それでもやっぱり雪を被った富士山はキレイです。次は本日のメイン ”山ご飯をたのしむ“ ために小仏峠~城山を経て一丁平手前で豚汁と炊き込みご飯のお昼です。Yさんが持って来てくれた取れたてのお野菜に豪快に豚肉を入れアツアツの豚汁が出来上がりました。炊き込みご飯はSさん持参の飯盒でふっくら炊き上がりました。その他にもTさんが持って来てくれたさつま揚げや目光(めひかり)を焼き、贅沢なお昼ご飯を堪能しました。〆のうどんも美味しかったぁ~。ゆっくりお昼をいただいた後は下山に向け出発です。高尾山が近づくにつれどんどん人が増えていき、山頂付近からはものすごい喧噪が聞こえてきました。このため山頂を避け5号路、静かな4号路を利用し、霞台園地からは蛇滝に向うコースに変更しました。蛇滝口からは梅林を抜け(もちろん今は咲いていません)バス通り横の森をしばらく歩き、国道まで出たらもうすぐ高尾駅です。何回も訪れている高尾山ですが、梅林も国道横の路も初めて歩きました。美味しいお昼でお腹が満たされ、新しい発見もあった楽しい山行でした。(ON)

景信山山頂にて
景信山からの富士山

丹沢・大山(G3)

日 程:2023年11月30日(木)
天 気:晴れ
コース:伊勢原駅(バス)-大山ケーブルBS…大山ケーブル駅(ケーブル)-阿夫利神社下社…16丁目…大山…見晴台…大山ケーブル駅…大山ケーブルBS

感 想:伊勢原駅に集合し軽く自己紹介の後、登山口のある阿夫利神社駅へとバスとケーブルカーで移動します。駅に到着すると神社周辺は紅葉が美しく、暫く紅葉を眺め楽しみます。神社を参拝し、境内の奥にある登拝門より登山開始。門をくぐり急な石段を登り終えると、ゴロゴロな岩混じりの登山道が始まります。大山には、一丁目、二丁目、三丁目…と表示された石があり、数えながら登っていきます。夫婦杉、牡丹岩、天狗の鼻突岩を見ながら登っていくと…二十丁目で綺麗な富士山が見えました。そこが富士見台です。快晴の中、綺麗な富士山を見ることができて心も晴れやかな気持ちになります。富士見台を過ぎてほどなくして奥の院のある山頂に到着。山頂からは、相模湾や江ノ島、丹沢表尾根からの富士山と素晴らしい眺望です。景色を眺めながら昼食にします。下りは周回コースになる雷ノ峰尾根へ進み、見晴台を経て女坂を下りていきます。下りは延々と階段が続きます。女坂の途中にあった大山寺でも紅葉がとても綺麗でした。バス停まで戻り終了です。今回の山行はシーズン終盤の紅葉と富士山を見ることができ満足な山行になりました。(TY)

山頂にて
大山寺の階段にて

丹沢・塔ノ岳(G2・体験コース)

日 程:2023年11月26日(日)
天 気:小雨のち曇りのち晴れ
コース:秦野駅(バス)―ヤビツ峠BS…護摩屋敷の水…二ノ塔…三ノ塔…烏尾山…行者ヶ岳…新大日…塔ノ岳…金冷シ…堀山ノ家…雑地場ノ平…大倉BS

感 想:表尾根縦走コースはとても眺めが良く秦野市街から湘南の海まで見渡すことができ、岩場や鎖場もあり変化にとんだ素晴らしいコースです。ただ、この日は灰色の空に小雨がパラパラ降るお天気で、眺望は期待できそうにないと思いながらのスタートでした。二ノ塔まではひたすら登りですが、所々紅葉を楽しむことができました。それからすぐの三ノ塔はガスでおおわれて眺望は無く、寒いので早々に出発しました。そして烏尾山を通過して新大日で昼食です。この先の木の又小屋のコーヒーが美味しいと評判との事で楽しみに目指しましたが、この日の営業は少し前に終了していて、下山するオーナーとすれ違いました。木の又小屋を過ぎたあたりからガスが無くなり、青い空に太陽が差し、雲海もかかり、幻想的な景色を見ることができました。最後の坂を登りきると塔ノ岳に到着です。山頂から眺める青い空に丹沢の山々と美しい富士山が見え、さらに反対側の展望は全て雲海に埋め尽くされて、最高の景色を堪能することができました。山頂に別れを告げて、ここからは大倉尾根の長い下りが始まります。いくつかの小屋を通り過ぎて、最後の観音茶屋では牛乳プリンが美味しいと評判なので楽しみにしていたところ完売との事で、コーヒーに続きこちらも食べられず残念でした。本日はリーダー並びに参加者の皆様にはお世話になりました。無事に登頂できて感謝の気持ちでいっぱいです。(MM)

塔ノ岳山頂にて
塔ノ岳山頂からの富士山

丹沢・仏果山(G3)

日 程:2023年11月23日(木・祝)
天 気:曇りのち晴れ
コース:本厚木駅(バス)―半僧坊前BS…経ヶ岳…半原越…仏果山…高取山…宮ヶ瀬ダム

感 想:数か月ぶりの参加で、前日は早めの就床でしたが眠れず、寝不足のスタートとなりました。本厚木駅に集合しバスにて半僧坊前に10分遅れで到着。紅葉時期とあって車内は混んでいましたが、半僧坊前で下車したのは私達と他一人。車道を少し戻る形で歩くと、カーブの横に登山道への入口がありました。ここから経ヶ岳目指して登ります。木々が生い茂っている登山道を歩いていると黄や赤に色づいたカエデなどが疲れた身体を癒してくれます。眼下には杉の緑と紅葉樹のコントラストがとても奇麗な山々が連なります。丹沢=階段というお約束をすっかり忘れていて今回も苦戦し、予定時間より遅れながらの経ヶ岳となりました。頂上からは大山、塔ノ岳などきれいに見えていました。次に目指すは仏果山と高取山です。折角上ったのに今度はひたすら下り、車道へ出てからはまた上り、長く続く階段や尾根道を歩き仏果山手前のベンチで昼食となりました。温かい山ご飯を作っている隣で、美味しそうと思いながら冷たいおにぎりを頬張る自分。そしてお腹も満たされ仏果山頂上へと出発です。鎖場や道が狭く、所々崩落している個所もあり気が抜けない場所ではありますが、宮ケ瀬湖や丹沢の山々が綺麗に眺められます。仏果山の展望台からは関東平野、遠くは高層ビルやみなとみらい、反対側にはエメラルドグリーンの宮ケ瀬湖が見え、景色で丹沢が堪能できます。そして高取山の展望台からは仏果山の展望台が見えました。その後の下山では落葉が多く足元が滑りやすく、急な階段では転ばぬように慎重に歩いて宮ケ瀬ダムに到着しました。残念ながら放流の時間には間に合いませんでしたが、散策後インクラインにて下りバス停へ。朝は曇っていてどうなるかと心配でしたが晴れて眺望も最高で、汗ばむ一日となりました。(YF)

仏果山山頂にて
高取山展望台より

奥多摩・秋川渓谷(G3)

日 程:2023年11月18日(土)
天 気:晴れ
コース:武蔵五日市駅(バス)―とうげん橋BS…鶴脚山…馬頭刈山…高明山…瀬音の湯

感 想:昨日までの悪天候では中止も覚悟しておりましたが一転して晴天となり決行です。武蔵五日市駅到着後、藤倉行きバス停で本日のメンバーの挨拶を済ませます。バスに乗り込みとうげん橋バス停でバスを降り集落を抜け登山口を目指します。あれ、こっち?とワイワイしていると、右往左往している様子を見かねて馬頭刈山かい?と親切に道案内をしていただくこと数回、無事登山口へ。いきなりの急登が続きますが昨日までのどしゃ降りの影響が皆無なのが救いです。標識もない山道が続きますが、地図とメンバーを頼りに進み無事に鶴脚山へ到着、しばし休憩。開けた尾根を進み馬頭刈山では大岳山を望みつつ、関東の富士見百景のプレートを発見、大きな富士山を目に大歓声。楽しい会話をはずませ昼食をとります。エネルギーを蓄えたところで出発、高明神社跡鳥居をくぐり吊り橋を渡り人里が見えてきましたが最後にもうひと山を超え、瀬音の湯へ到着。やっと赤・黄の紅葉を愛でることができ秋川渓谷名物の吊り橋(石舟橋)を渡った後記念撮影をして無事に下山となりました。瀬音の湯で汗を流し、武蔵五日市駅のDO-MO KITCHEN CAN-VASにて会食、おひらきとなりました。本日ご参加いただきました皆様のお力をお借りし幾度もサポートして頂き、私にとって初リーダーの山行を無事に終えることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。(KY)

秋川渓谷にかかる石舟橋
瀬音の湯前にて


■奥秩父・笠取山(G2)

日 程:2023年11月14日(火)
天 気:晴れ
コース:作場平(車)…ヤブ沢峠…笠取小屋…笠取山…水干…黒エンジュ分岐…作場平

感 想:夏から急に冬になったような気候の変化で、日本海側は荒れ模様。その為当初計画した越後駒ケ岳を奥秩父・笠取山に変更しました。参加者3名を乗せた車が作場平の駐車場に到着したとき、先行車両は10台ほど。本日は、山と高原地図で5時間10分のコースです。作場平からしばらく沢沿いの広々とした登山道を緩やかに登っていきます。登山道はよく整備され、広葉樹やカラマツの落ち葉を敷き詰めた絨毯の上を歩いているようです。笠取小屋前で昼食をとりました。歩いているときはシャツ1枚で平気ですが、立ち止まると途端に冬の寒さを感じます。分水嶺で写真を1枚、一旦下って笠取山への急登に取り付きます。標高差約150メートルの急斜面は霜が解けて所々滑りやすくなっています。息を切らして登りきると笠取山山頂に到着。雲一つない青空の下、360度の展望です。数日前は黒かった富士山がすっかり雪化粧していました。山頂から少し下った水干は、多摩川の最初の一滴です。再び落ち葉の絨毯を緩やかに下っていくと車道に出合い、作場平の駐車場に到着。凛とした空気の中、カサカサと落ち葉を踏む音だけが聞こえる静かな山行を楽しむことができました。帰路で立ち寄った勝沼健康福祉センターの温泉は、ぬるめですがとろみがあってよく温まりました。(TS)

笠取山をバックに分水嶺にて
山頂からの富士山

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